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2021年9月

2021/09/30

自民党の役員人事、立・共党首合意、そして親ガチャ

 今日は、朝からインタビュー②の内容相談メール、原稿の打ち合わせ電話など。電話では、ボクがこの間、疑問に思っていることを聞いてもらった。人と討論できるのはいいなあ。

 午後からは、インタビュー①の原稿づくりスタート。いろいろ考えながら、ゆっくりとスタート。夜は集金もね。

 写真は、駅前の大型スーパー。解体がはじまっている。30年前に引っ越しをしてきたとき、ここは、なんとよばれていたのかなあ。ニチイだったかなあ。新しくはなかったけど、まだまだ活気があったような気がする。それがサティになり、でも、いろいろ便利につかわせてもらった。それがカスミになり、だんだんとさびれていったのだよなあ……。跡地がどうなるのかなあ。

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 さて、自民党の役員人事が決まっていく。やっぱり甘利さんが幹事長なの! 政調会長に高市さん。官房長官は細田派にだって。うーんここまで、やるかあ。ほんとうに安倍・麻生政権じゃん。予想どおりというか、予想以上というか(やっぱりなあを含みつつ)、そういうことが続く。

 その一方で、立民・共産の党首会談。合意点は以下の点。


1、次の総選挙において自公政権を倒し、新しい政治を実現する。
2、立憲民主党と日本共産党は、「新政権」において、市民連合と合意した政策を着実に推進するために協力する。その際、日本共産党は、合意した政策を実現する範囲での限定的な閣外からの協力とする。
3、次の総選挙において、両党で候補者を一本化した選挙区については、双方の立場や事情の違いを互いに理解・尊重しながら、小選挙区での勝利を目指す。

 この、「合意した政策を実現する範囲での限定的な閣外からの協力とする」というところが意味することが重要なのだと思われるなあ。

 いずれにしても、いよいよ、これを力にして選挙に臨まないと!
 さて、今日の「朝日」の論壇時評は以外にも親ガチャだった。以前、何かで特集してたなあ。

(論壇時評)親ガチャの運不運 諦めが覆う社会のひずみ 東京大学大学院教授・林香里(朝日新聞)
 「親ガチャ」という表現、ご存じだろうか。

 語源は、硬貨を入れてレバーを回すとカプセル入りの玩具が無作為に出てくる「ガチャガチャ」。ネットのゲームではそれになぞらえて、課金してくじ引きを繰り返し、希少アイテムを入手する「コンプガチャ」という仕組みもあったらしい。若者はこうしたゲームにちなんで、「親のせいで自分の人生が希望通りにいかない」ことを「親ガチャに外れた」などと言うのだそうだ。……

 土井義隆さんなどは、ここに示される諦念と、一方にある現状の生活への満足感の同居に注目する。そうなのだけど、やっぱり、そこには、もっと深いものがあるような気もする。若者の育ちのなかで囲まれていた、限られた学びと評価の狭さ、それが少なくとも、諦念にしても、満足にしても、そういうことをつくりあげているのではないか。ふと、これは、日本的な特徴なのかということも感じる。同じ傾向があってもきっとあらわれ方はかなり違うのだろうなあとも。しかも、それぞれの生活の基盤が、さまざまな形で変容し、崩れ始めている。それがどのような影響をあたえていくのか? 単純ではないけど、複雑さ、多様さのなかにあるものをきちんと見ないといけないのだろうなあ。それは、ずっとこの間、考えていることでもある。うむ。

 まだまだ、朝顔は続いている。

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2021/09/29

総裁は岸田さんに

 さて、昨日の夢の中でかなり詰めた仕事をしていた(笑)。論文が一個できて、夢の中で、冴えたるなあこの内容、すごいなあと思っていた。夜中に目が覚めたのは2度ほど。そのときには、きっと中身を覚えていると(実は、夢の中?)思っていたのに、もちろん朝になれば覚えていないのだけど。しかし、朝は体が重い。寒暖の差が激しいし。あ~あ。

 今日は、電話やメールで来月の抑えをやったり、でもまあ、やっぱり政治の先がもう少し見えてこないとなあ。

 なわけで、総裁は岸田さんに。まあ、そうだろうなあということだけど。でも、今度の総裁選は、予想を超える?ものだった。菅さんが降りたことにより、候補者は、みんな、アンチ安倍+菅の姿勢を示すことがなくなった。はたからみれば、ここまでおもねるのかという事態に。当然、新鮮さもグンとなくなった。ここには、2つの面があって、一つは、高市さんの善戦を含め、自民党の支持層の中で、こうも安倍的なものが受け入れられているのかということ、もう一つは、総裁選そのものは、実は、いうほど盛り上がらなかったのではないか。もちろん、あるていどの保守の掘り起こしにはなっているのだろうけど、広がりがおこったとは決して思えないし、むしろ、しらけやあきらめの感じが広がったのではないか。

 ここからは、ご祝儀相場になっていくわけだけど、たぶん、総選挙の投票日までは、1カ月はあるわけだから、そんなにもつのかという面もある。そういう意味で、そのしらけやあきらめを打破するだけの野党のあつい訴えができるのかが大きな課題になるのだろうなあと思えてくる。

 私の特技は「人の声を聞くこと」と言う。なぜ、これまで聞けなかったのでしょうねえ、政権や自民党の中枢にいたときに。総裁選候補者として、菅さんに、なぜ、「国会を開くべきだ」と言えなかったのでしょうねえ。

 幹事長候補に甘利さんという報道も。3Aの一人だよ。しかも、疑惑のオンパレードの方。本気かよ。

 

 今日は、とにかく、PPTと格闘。目の疲れ方が半端ないなあ。いま、進行は半分ぐらいかなあ。

 今日の朝顔。さすがにそろそろ最後かなあ。

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2021/09/28

平井デジタル相、事後割り勘も「関係ない」 事実上の接待だが…大臣規範に抵触しないとの認識

 籠城明けの今日は、たまった実務を処理するのが中心の日。とくにお金にかかわる実務処理。あとは会議。相対的に、人と話すことが多い日。話すと、やっぱり刺激を受けるから、それはとっても大事ではある。だけど、そのためにも、いろいろなことを自分なりにインプットするということも積み重ねないとなあ。そういうふうにして、次が見えてくるということが多いし。自分がやることをここまで広げるのかと思うのだけど、仕方がないなあ。しらないことが多すぎるし、だけど、だれかがやらないといけないし。とりあえず、勉強することはどんどん増えるなあ。

 さて、総裁選もいよいよ明日で終わる。だれが総裁になるのやら。自民党は、かつての自民党ではなくなったとよく言われる。今度の総裁選では、安倍・菅政治離れがほとんど見られないこと。結局、そこは争点にはならなかったという不思議な状況。

 そういうなかで、政治の腐敗は、ちょっと、何とも言えない様相を見せていたりする。 

平井デジタル相、事後割り勘も「関係ない」 事実上の接待だが…大臣規範に抵触しないとの認識(東京新聞)
 NTTから高額接待を受けデジタル庁幹部が処分された問題で、同席していた平井卓也デジタル相は28日の閣議後会見で、週刊文春からの取材をきっかけに同社に飲食代を支払ったことを明らかにした。NTTとの会食は「割り勘」ではなく、事実上の接待と言えるが、国民の疑惑を招く行為を禁じる大臣規範に抵触しないとの認識を示した。(坂田奈央)
 平井氏はこの問題が発覚した6月時点では、会食が大臣規範に抵触しない理由として「割り勘」を挙げていた。実際の支払いが会食から半年以上がたった文春の取材後だったことを認めたことで、従来の説明と食い違う形となった。だが、今度はNTTと利害関係にないことを規範に触れない理由として強調し、「支払っている、いないということはまず関係ない」と強弁した。……

 平気でうそを言い、判断は自分でする。問題はない行為だと強弁する。それでいて、官僚は処分されているし。なんなんだろうねえ。安倍・菅政権の9年。この2人は、疑惑の中枢にい続けていた。そのことがつくりあげた政治の姿であると言えるし、それがいまの政治と経済のあり様なんだともいえるのだろうけれど……。

 今朝の朝顔。

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2021/09/26

「東電の社員だった私たち 福島との10年」、うーん。

 今日は、夕方来月作業のインタビュー①の収録なので、朝から、その準備。そのまえに、ゲラ読み。ゲラは3本ほど読む。なんだかんだと時間がたつもの。急速に視力が落ちてくるし……。外出は、買い物ぐらいだなあ。ちょっと不健康。

 さて、昨日のETV特集。「東電の社員だった私たち 福島との10年」。福島に戻った、元東電社員の話は、切ないものなのだけれど……。

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 10年前、原発事故の対応のため福島に送り込まれた東電社員たち。賠償、除染などの現場で、会社が奪ったものの大きさを思い知る。そして、しょく罪の念から人生を大きく変える者も現れはじめる。福島に移住し農業を始めた者。風評払しょくのため農産物を販売する者。そして、定年後も東京からずっと通い続ける者。彼らは福島で何を経験し何を背負うことになったのか。今まで語られることのなかった元社員たちによる10年間の独白

 こういう企業の犯罪に、向き合う社員の物語は、たとえば『沈まぬ太陽』の主人公が連想される。切なさの背景には、被害者そのものの悲しみや困難があるわけだけど。だけど、ちょっと考え込んでしまう。話は切ない。だけど、東電の責任とか、政府の責任がどこでも語られない。ましてや、ここに出てきた社員たちは、その東電に、国に対して、どのようなことを感じているのか、そんなことも出てこない。多くの人の手による、裁判も実際に進行中である。いまだに、避難している人も存在している。どんなに、その人が福島によりそうとしていても、現実には埋まらない苦しみも、困難も存在している。「許してもらえない」だけではない、その現実について、どのように考えるべきなのかの葛藤が見えてこない。そこが、どうにも不思議。そのことが語られないことについて、製作者はどのように感じているのだろうか。うーん。10年目のいま、福島の語り方、伝え方もよく考えなければいけないと感じる。

 今朝の朝顔。

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2021/09/25

新自由主義教育改革の現段階と対抗戦略――なぜ今『できるようになる教育』なのか?

 今日は、オンラインでの取材が3本。ちょっと疲れるメニューです。その感想は、後で。最初は10時から12時、つづいて13時30分から16時、そして17時から19時です。途中、お昼に、頼まれた食糧支援の買出し・配達を。いろいろ心配で、かつ、しんどい事態でもある。結構、この歳になると、生活の厳しさが身に染みる……。

 あと、ゲラ読みも進めた。結局、夜まで仕事しているし……。

 

 メインのお昼の長い取材は、福祉国家構想研。

 連続講座の〈第4講座〉で、「新自由主義教育改革の現段階と対抗戦略――なぜ今『できるようになる教育』なのか?」。現在の教育のICT化を、教育のあり方の新自由主義的改変、それを新⾃由主義的な陶冶構想ととらえようとするわけだ。谷口聡さんが、精緻にこの間の教育課程政策の変遷を分析。学力規定や、主体的な学び、そしてカリマネなどの展開の意味がよくわかる。中西新太郎さんが、その流れを貫く理屈というものが、どういうものかを提示する。

 そこからいろいろ考えたいことが広がるなあ。1つは、しかし、実際にすすめられている教育政策、政治の展開は、酷いものばかり。そして矛盾があらわになる。教育内容などを新自由主義に組み替えると言っても、そこには大きな矛盾がありそうだ。だけども、それを覆いつくす時間もなく、すすめられたICT化は、その矛盾を爆発させている感じがする。理念と現実の乖離ということもあるけれど、理念そのものの問い直しも必要だろうなあと。

 その点では、日本のこうした新自由主義の展開は、欧米と比べてどうなのか。とりわけ経済界・産業界の圧力をうけた政策展開は、異様さを感じるものになっている。ヨーロッパの新自由主義における葛藤とは様相がだいぶ違う。

 いまの政策展開の根底にあるものをしっかりつかむことの重要性は痛感させられる。そして、政策が本来の人間のありよう、教育のありようから大きく離れてしまっているなかで、それをどう理解するのか、いろいろ多角的な接近が必要な気がする。

 午前中は、キボタネで山口智美さんの講演。何度かやってもらったバックラッシュの動向に最新版。ラムザイヤーをめぐる最新の動きは新知見。

 夕方は、第18回子どもの貧困対策情報交換会で「『ホームレス』と子どもたち」。こどもの里の荘保共子さんの「子ども夜まわり」などの話は、ぐっとくる。同時に、自分の子どものころ、冬には、しばしばホームレス(当時は浮浪者と言われていたなあ)の凍死のニュースがあったことを思い出す。そして、学んだあとにも、子どものくるしさ、しんどさはやはりあり、さまざまな問題に直面していること。北村年子さんが「ホームレス襲撃事件」を取材するようになった経緯や、そのなかで、何を考え、つかんできたのか、など。

 朝の朝顔は、寒くなったせいか、そろそろ終わりに向かっている?

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2021/09/24

政治資金セミナー:自民党総裁選直前企画「候補」の政治と金をチェック!

 今日は印刷工場籠城1日目。最後の原稿は、お昼をかなり超えて工場に提稿。夜には無事、ゲラとなる。一安心。今月作業はあとはひたすらゲラ読みだ。ただ、来月作業が入ってくる。がんばろう。最後に入った原稿は、この6年のとりくみをふり返るもの。力になっているなあ、この蓄積は大きいなあと、あらためて感動しながら眺める。お楽しみに~!

 夜は、「政治資金セミナー:自民党総裁選直前企画「候補」の政治と金をチェック!」を聞く。阪口さんや、上脇さんたちのとりくみ。うーん。やっぱり、自民党のお金は「闇」だなあ。幹事長や官房長官などではないから、機密費とか政党助成金がらにとは、直接ならないが、どうもつじつまがあわなさそうなものもありそう。もっと、精査が必要かもねえ。ぜひ、しっかり知りたいところ。同時に、ここで問題になったのが「パーティ券」。なぜか、ここは規正が緩やかになっている。ほんとうに公開も遅いしねえ。企業献金を形をかえてということ以外、理解できないような仕組みなのだけれども。その規模も驚かされる。岸田さんが大きいけど、野田さんも、河野さんもでかい額だなあ。高市さんだって小さくはない。コロナ禍で今後、どのような形で政治資金の流れが出てくるのか。ことは政党のありかた、政党政治と民主主義のあり方の根本にかかわることなのに。少しずつ進んだ面と、つくられた穴と。それでもあきらめずに、とりくむしかないのだろうなあ。
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 家に帰って、昨日つくったカレーをあたためて、テレビをつけると「新日本風土記」。2021 東京の夏。

 tenohashiの清野さんが出ていた。そう今年の夏の風景、そうした格差や貧困の深刻化と、虚像のような都会の風景。ふーん。

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 今日の朝顔。

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2021/09/23

「さらば!高校ドロップアウト ルポ・中退防止最前線」

 明日から工場籠城だから、今日は、とにかくゲラ読み。暑いから、ちょっと集中力がそがれる。来月原稿の打ち合わせメール、インタビュー①の内容確認メールを送る。あとは今月の残り一本の仕上げ相談も。こんなふうに一日が過ぎていく。

 一日中、机とPCの前にいる日が続くから、精神的にはかなりしんどくなってきた。ちょっと、自分が普通という感じはしないけど、みんなそんなことを感じながら、このコロナ禍をすごしているのだろうなあ。

 昨日のクローズアップ現代+は「さらば!高校ドロップアウト ルポ・中退防止最前線」。

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 さらば!ドロップアウト▽ある都立高校が中退防止に奮闘!▽ぼうず校長、常識を破る学校改革▽高校が貧困防止の防波堤に!福祉的な支援も▽生徒にとことん寄り添う手法とは

 高校中退防止に取り組む手法で、注目を集める高校がある。東京・八王子市の都立八王子拓真高等学校。不登校経験者の特別枠「チャレンジ枠」を都内で唯一設けているこの学校では、多いときには100人を越える生徒が中退していた。そこへ2年前に着任したのが、通称“ぼうず校長”。出席時数などの厳しい学校規定を見直す大胆な改革を推進。親子関係に悩む生徒や不登校が続く生徒にも、とことん寄り添う現場にカメラが密着した。

 かつて、高校中退は2度ほど企画化した。一度目は青砥さん、二度目は、東京都の調査について乾さん。もともと、高校生向きに新聞をつくっているころは10万人といわれていて、大きな問題になっていて、その記事を何本か書いた。

 実数は減っているのか? ただ、高校のありようがかわってしまっていて、通信制などが拡大しているから、正確なところははっきりしないのではないか。雑誌で企画化したころは、貧困との関係で。ある意味で、貧困の入り口のようなところがあったから。それはいまでも変わらない。

 番組を見ていて、とても重視をされているのは、個々の子どもたちが抱えている課題にていねいに向き合おうとしていること。それは一方では、中退ということに対して、その対処の努力が積み重ねられてきた成果という面もあろうだろうが、同時に、個々の子どもが抱えている課題が、多様で複雑化していたり、ある意味で深刻化というか、しんどくなっているあらわれもしれないとも感じた。そういうことについて、もっとていねいに見ていかなければ、いまの子どものことはわからないのだろうなあとも。

 今日の朝顔。

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2021/09/22

元最高裁判事、国会召集先送りは「違憲」 53条訴訟で意見書提出

 いよいよ金曜から工場籠城ということで、最後の追い込み。ゲラを4本ぐらいもどして、7本を動かしたり……。まだまだ、あります。ほんとうに追い込まなければなりません。

 

 さて、昨日の記事だけど、これはちょっとクリップしておこうと思う。

元最高裁判事、国会召集先送りは「違憲」 53条訴訟で意見書提出(朝日新聞)
 憲法53条に基づく野党からの臨時国会召集要求を98日間先送りした2017年当時の安倍内閣の対応の合憲性が争われている裁判で、「明白に違憲」とする元最高裁判事の浜田邦夫弁護士の意見書が裁判所に提出されたことがわかった。一方、臨時国会を召集していない菅内閣の対応にも、浜田氏は「明らかに53条に違反している」と語った。

 浜田氏は2001年5月~06年5月、最高裁判事(弁護士出身)を務めた。意見書は原告側弁護団の依頼で作成され、東京など3高裁に出された。

 憲法53条は後段で、衆参いずれかの議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならないと定める。この53条後段の趣旨について意見書は、「少数派国会議員からの国会開催要求を認めるもので、臨時会では実質的な審議が行われなければならない」と指摘した。

 53条は召集までの期間は定めておらず、政府は「合理的期間を超えない期間内」に召集すべきだとしている。合理的期間について浜田氏は、内閣に政治的判断に基づく裁量はないと説明。「原則30日以内で、天変地異など臨時会を開催するのが困難な社会情勢でも最長で45日以内には召集され国会が開催されなければならない」と主張し、98日間先送りした対応を「明白に違憲」と指摘した。……

 論として、どうのこうのという水準の話ではないのだということだと思う。「内閣は召集を決定しなければならない」のだ。必要ないという判断はない。事実上、そのように理解できるような先送りも許されないはずなのだから。ここまで、憲法と国会を無視し続ける、経験と政党はどうなのか。いま、総裁選をおこなっている候補者も、なぜ、政権に迫らないのか(というか、現職の閣僚も、党役員もいるわけか……)。しかも、コロナ禍で、議論が求められている問題は山積みなのに。業を煮やした野党は、野党合同国会をやったり、今度は矢継ぎ早に政策を打ち出す。ほんとうに正面から議論してほしい。もうこりごりという政治状況なのだから。

 帰りに、本を買いに、秋葉原を少し歩く。人が多いなあ。店はやっているなあ。そして路上に立つ……。通勤途上で、比較的見慣れた風景だけど。以前、秋葉原のそういう風景に、これは許せないとストレートに感じていたけど、今日は、なかなか、どう受けとめればいいのかと、思い悩む。たとえば、その人たちとどのように話せばいいのだろうか? いまはどのような背景が広がっているのか。どういう構造になっているのか。自分の知らないことが多い。そのことについて、どう考えればいいのか。などなど。うまく言えないけど、いろいろ自信なくし、心の置き場がよくわからないでいた。

 今日の朝顔。

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2021/09/21

防空ずきん、焼け焦げた万年筆…300人超の戦争証言、遺物はなぜ封印されたのか?

 いよいよ山場です。ボクの担当で残された原稿はあと1本! これがなかなか大変。だけど、政治的には超重要……。

 あとの実務をとにかくすすめる。ゲラを動かす。あとは来月以降の資料の収集。そして、会議。慌ただしく1日が終わっていくなあ。

 今日は、中秋の名月だそうだ。

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防空ずきん、焼け焦げた万年筆…300人超の戦争証言、遺物はなぜ封印されたのか?(東京新聞)
<封印されたビデオ>
 収録から20年以上が過ぎた今も公開されず、都内の倉庫に眠る東京大空襲などの戦争体験者約300人の証言ビデオ。終戦から半世紀後の1990年代後半、都は貴重な戦争体験を広く後世に伝えようとしていたが、なぜ封印されたのか。(井上靖史)
◆90年代「今集めなければ時間切れになる」
 証言を収録するよう都に求めたのは、作家の早乙女勝元さん(89)だ。自らも空襲体験者で、その証言の記録に半生をかけて取り組んできた。95年には「いま空襲体験者の声を集めなければ時間切れになる」と、当時の青島幸男都知事に訴えた。
 早乙女さんは「大空襲を伝える施設を設ける方向は固まっていたが、建物ができるまでは相当な時間がかかり、その間に亡くなってしまう人もいる。映像だけは元気なうちに確保しては、と提案した。都民参加でやることに大きな意味があるとお伝えした」と話す。
 収録を担当したのは都の外郭団体「東京都映画協会」。女性映画監督の渋谷昶子のぶこさん(故人)らが96~99年度に制作したビデオには、空襲体験や疎開先での生活など幅広い都民の戦争体験が集まった。防空ずきんや焼け焦げた万年筆といった物品も集まった。
◆加害、軍国主義的表現…一部から反対の声
 だが、展示施設となる予定だった「東京都平和祈念館(仮称)」を巡り、加害についての内容や「軍事都市東京」の表現などに対し大学教授や一部の都議から反対の声があり、祈念館の整備計画は99年に凍結された。それから20年以上が過ぎた。……

 330人の証言、5000点もの資料が塩漬けというか、静かに朽ちていくのをまっている。この国の政治は、どこまでも戦争の体験とは向き合わないということなのだろうなあ。この問題は、ボクも何度か扱ったけど……。いろいろな方が、いろいろな角度から告発もしてきてはいるが。あまりにも、ひどい話でもあるのだが。

 『美術手帖』で、藤井光さんが、この問題についての論考を発表していたのを発見。

論考:観ることのできない歴史的資料をめぐって──戦争体験者証言映像と東京都平和記念館(仮)計画から考える

 今日の朝顔。

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2021/09/20

平井和子さんの「日本兵たちの『慰安所』」

 インタビュー①の修正がきて、提稿作業からスタート。天気がいいから、布団を干したりもした。来月インタビュー①の日程を決めて、同インタビュー②の日程相談のメールも。あらたな企画は思いつかない。先の企画で、あるテーマの本格的な具体化の作業をしっかりやらなければと、ちょっと決意したり。気持ち押しつぶされそうなところもあるけどねえ。

 吉田さん編集の『戦争と軍隊の政治社会史』のなかに収録されている、平井和子さんの「日本兵たちの『慰安所』」を読みながらいろいろ考える。

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 兵士たちの「慰安所」体験の回想の語りを比較、分析したものだ。少なくない兵士が、正面からの反省に向き合えていない。
 ボクの戸籍上の祖父は、「飛田」で遊廓の経営をしていた。ある人から、そのボクの「飛田」についての発言で、とてもふさわしくないというか、よくないものがあったことが指摘されて、ちょっとハッとした。自分にとっても、「飛田」のことは、語りづらいこと、しんどいことで、自分のなかでも、昔からどう受けとめていけばいいのか、整理できていない問題としてあった問題。実際には、その地が好きになれず、逃げ出したわけでもある。

 最近、意識して語るようにはしてはいるが、それでも整理はまったくできていないのが実際。先ほど、戸籍上という表現をしたが、実際に血縁があるのか、ないのかはよくわからない。当時の、その地は、そういう世界だったということ。まあ、ボクにとっては、血縁があろうがなかどうが、それはどうでもいいことではあるのだけど、かつては、そのことに戸惑いがなかったわけではない。そもそも、ちょっと変わった「家」であったことも事実だし。そういうことも含め、なかなか受け止めきれない問題ではあったのだけど、そこで思考停止があり、その先になる、そこにあった、女性に対する抑圧や暴力の世界についての受け止めが不十分にとどまっていたのは、自分としてしっかり考えなければいけない問題。

 平井和子さんの論考にしめされた、葛藤や、一方での思考停止と、むすびつけるのは正しいかどうかわからなけけど、自分なりに考えることで、見えてくるものがあるのかもしれないと思ったりはする。

 今日の朝顔。そろそろ、終わりかけている。

2021/09/19

「コロナ禍における社会の分断:ジェンダー格差に着目して」

 今日は、掃除をしっかりして、洗濯もして、それからメールで、来月以降の企画書を数本。うーん、しっかり、考えないとなあ。来月、あと二本ぐらい、再来月、あと4本ぐらい考えないと。年末工程も控えているから、その次も考えないとなあ。それはなあ。幅を広げないともたないなあ。ついて行けてません。

 午後からは、学術会議の公開シンポジウム「コロナ禍における社会の分断:ジェンダー格差に着目して」を聞く。

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 湯澤さんの報告は、しんぐるまざーずふぉーらむといっしょにやったものだから、なかなか、考えさせられる。まあ、雇用とか、もう少し知りたいことはあるのだけど……。しかし、ほかの報告を聞いていて、大事な調査なのかもしれないけど、それは体感的にみんな感じていることだから、その調査から、何を受けとめればいいのと感じてしまうことも多い。研究的世界の大事な調査なのだろうけどなあ。
 政治・国際動向についての竹中さんや、三浦さんの報告はそれなりにおもしろい。大沢さんの話は、ボクにとっては、さすがだなあと、谷口さんの国連の議論の紹介も。うん。

 昨日の夜は、ETV特集で、「私の欠片(かけら)と、東京の断片」。

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150人が語り、150人が聞いた膨大な東京の断片。社会学者で芥川賞候補にもなった岸政彦が編集する「東京の生活史」は、東京で暮らす個人の人生がそのまま、不思議な重力を伴って蓄積されていく。故郷・沖縄から出てきた日々を語る父。客から身を守るコツを語る風俗嬢。父の死に際に見た花火を語る女性。150人の“私のかけら”が交錯して、偶然と必然のあいだから新しい“ふつう”の東京が浮かび上がる。 朗読:小泉今日子

 岸さんとは政治的な立場はかなり違いがある。それは埋まることがあるのかどうかはよくわからない。なかなか難しい問題。大阪というかかわりでおこることなのか? 岸さんのすごいなあというところは、こうした聞き取りをまること受けとめるということ、そこから、これまで見えなかったり、こぼれてしまっていたこともふくめ、いろいろなところに光をあてる。そういうことで見えてくることがある。だけど、その次をどう考えればいいのか。それをどう考えるのか。上記のシンポもそうだけど。社会や人間のことをまるごとうけとめることと、その先を考えることとの関係というのは結構、むずかしい問題。方法としても、学問のあり方としても。自分なりに考え続けなければいけないこと。

 今日の朝顔、そして彼岸花

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2021/09/18

「歴史認識と植民地責任」と「心はつらいよ、他者は遠いよ」

 今朝の早朝仕事は、台風直撃で、車で配達する人が代わってくれました。感謝です。やはり疲れているのか、朝、結構、寝過ごしました。

 今日は、引き続き、提稿作業から。4本提稿して、残りはあと4本です。ハラハラするものも数本あります。

 午後からは、学術会議のシンポ。「歴史認識と植民地責任」 。

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 愼蒼宇さんが「朝鮮近代史研究の立場から」、内海愛子さんが、「戦争責任・アジアにおける戦後補償問題の角度から」、井野瀬久美恵さんが、「世界史的視角――植民地責任と帝国の『記憶』、歴史意識のあり方」。愼さん、あいかわらずキレッキレだなあ。報告のそれぞれを聞きながら、植民地支配というものが、一定の期間、矛盾を顕在化させながら体制として継続し、おこなわれるもので、その全体像からその責任をみつめる必要性を考えさせられた。その分、それは根深く、解決は容易ではない。朝鮮半島の植民地支配における植民地戦争の継続と抑圧、そのことが戦後、なぜ解決しないのか。ヨーロッパでの植民地主義の反省と、しかし、イギリスにおいても、それが継続しなく現実。いまなお、世界的にも植民地主義の克服は大きな課題であるし、そのなかでの日本の問題を考える必要があるということか。

 夜は、 家事をしながら、『他者の靴を履く』『心はどこへ消えた?』(文藝春秋)W刊行記念 ブレイディみかこ×東畑開人トークイベント 「心はつらいよ、他者は遠いよ」 を聞く。

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 どちらかというと、ブレイディさんが全開。東畑さんは聞くのがうまいなあ。仕事柄。ブレイディさんのアナキズムについての考え方がよくわかった。彼女の本を読むようになったときに感じた、新自由主義の親和性のような感じだとか、それがいま、なぜそう感じないのかとか、アナキズムの基本とか、そういうところはよくわかった。それを、いまどう考えるべきか。個人というものをどう考えるかは、いつの時代も難しい問題。いずれにしろ、2人の話から、ちょっと刺激を受けたことがある。この2冊。ちゃんと読み切らなければなあ。弱った、弱った。

 今日の朝顔。
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2021/09/17

白曼殊沙華の花をパチリ

 いよいよ追い込みに入っていきます。次々と? 原稿が来ます。今日は、その原稿を工場に入れる作業が中心です。そのほかに、実務もやらなくてはいけません。だんだかんだと、作業をすすめていると、夕方になってしまう。まあ、そんなものでしょう。小特集はそろって、なかなかおもしろいものになりました。これ、ちょっといいかもと自画自賛。来月のインタビュー②を発注するために、まず、その方の別のインタビューの録音を聞く作業も。こつこつ、仕事をします。散髪もしたりして。

 夜に週刊の新聞を配って、その後、白曼殊沙華の花をパチリ。

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 きれいだねえ。

 夜には、原稿のやり取りを1本。大ベテランの尊敬する先生。さすがだなあという原稿。わかりやすい。政局の動きを分析してくれるのだけど、その背景にある矛盾の深さもよくわかって深まる。大きな特徴づけがはっきりしているから、多少の変動があっても、応用していろいろ考えることができる。まだまだ、こういう論考は読み続けたいなあ。

 朝顔もまだまだ。

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2021/09/16

【寄稿】子育て世帯に厳しい日本の政策...「子育て罰」なくす1票を 日本大・末冨芳教授

 今日も、資料読み。論文を数本。いろいろ考える。考えたことをまとめあげないとなあ。ちょっと大きな課題。兵士の「慰安所」体験の語りを調べた論文を読みながら、こうしたこととの関係で、日本の戦後意識の形成がどうなのか、考えたいところでもあるのだけど……。

 原稿が来る。その作業をすすめる。読みやすくするための工夫を少し。あと依頼のメールを送ったり、やりとりをすすめる。

 夕方、散歩して、彼岸花をパチリ。ごんぎつねを思い出した。

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 なかなかなあ。

 沖縄の「オール沖縄」をめぐる琉球新報の記事についてあれこれ考える。権力は必ず分断をねらってくる。そのときに、大物が分断に乗ったとしても、多くの人が心を痛めていることも見なくてはいけないとは思う。団結の王道を歩むのが、いちばん大事なこと。その団結の王道とは何か。そこが大事なんだろうなあ、と。コロナのもとで、とっても難しいことなんだけれども。

 東京新聞に末富さんの一文。

【寄稿】子育て世帯に厳しい日本の政策...「子育て罰」なくす1票を 日本大・末冨芳教授(東京新聞)
◆子育て世帯の2割「服や食料買えない」
 子育ては本来、親にとって楽しく、素晴らしいことである。
 しかし、妊娠すればマタハラを受け、多額の出産・子育て費用に対して公的支援はあまりに少ない。都会では保育園や学童保育の待機児童が解消せず、高校・大学の進学費用に親も子も苦しむ。残念ながら、日本の政治・企業・社会は親にも子にも冷たく厳しい。まるで罰を科されるような状況が長く続いている。
 菅政権でも、貧困層への給付金はあまりに遅く少額だった。令和の日本で、服や食料を買えない子育て世帯は2割いる。
◆高所得層には「厳罰化」
 児童手当も教育の無償化も稼ぐほど減らされる。厳しい雇用環境でも頑張って働く中所得層は、夫婦合算年収590万円で私立高校無償化が切られ、910万円で公立高校の無償化も切られる。大学・専修学校進学は、稼ぐ家庭には何の支援もない。
 高所得層に至っては、来年秋から児童手当をゼロにする方針が菅政権のもとで決まった。高所得層の子どもから奪った児童手当を待機児童財源に充てることが、菅総理が力を入れる「少子化対策」なのだという。
 少子化対策をきちんと進めるためには、低・中・高所得層のすべてが子どもを産み育てやすくする政策が必要なのに、菅総理も歴代自民党政権と同様に、親子に冷たい「子育て罰」政権であり、なおかつ高所得層の児童手当の廃止という点で「子育て罰の厳罰化」をしたといってもいい。……

 「子育て罰」か。桜井くんの言葉なんだろうけど。その側面を見れば、たしかにそう。どの意味では大事なんだろうな。同時に、問題の全体を照らしているわけではないようにも思える。いろいろ議論がしたいテーマでもある。

 今日の朝顔もまだまだ。

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2021/09/15

「入管での死亡事件はなぜ繰り返されるのか~施設内の死亡・傷害事件を検証する~」

 今日も、資料読みスタート。朝早く目が覚めて、そこから再び眠れなかったの、やっぱり眠い一日。専門書をうんうん言いながら少しずつ読み進める。いろいろ、調べていくなかで、企画を1つ思いつく。近日中に、確認して、手を打つことを考えようかなあ。まずは、高い本を発注したので、それをざっと眺めよう。ああ、また高い本代の支出(個人もち)、トホホ。

 あまりすすまないなあ、と悩みつつ、時間がすぎて、夕方に。

 夕方からは、日弁連のシンポジウム「入管での死亡事件はなぜ繰り返されるのか~施設内の死亡・傷害事件を検証する~」を聞く。

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 ウィシュマさんの事件についての報告と、これまでくり返されてきた入管の死亡事件(21件!)と、暴行事件について、いくつか報告があった。ほんとうに、「不法入国」と決めつけ、犯罪者扱いをして収容し、送還する。権力的なその対応は、人権を踏みにじる暴力しかない。ここまで、くり返され続けている暴力支配……。入管とはいったいなんなんだとあらためて、痛感する。やはり、悲しくなる。と、同時に、強い思いで、取り組まなければとあらためて思う。

 その後、夜には、ある先生の実践を聞く場に参加。初任の時期の経験。しんどさと、その背景にあることを見つめる。学校が権力的、抑圧的になるのは、入管と共通しているようにも思える。そこを乗り越える出会いや経験。うーん。なるほどなあ。割合と、自分の考ええ来たことと重なっていて、とても共感的な内容だった。

 今日の朝顔。夕焼けと曼殊沙華。

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2021/09/14

生活保護減額取り消し訴訟、京都地裁が原告側の訴え退ける

 今日も、まず再来月の企画のための資料読みからスタート。今月の進行の点検をしたり、電話をしたり、まあ、だんだんと進行してきています。対談①の残りの半分の修正も来て、表などの作成の作業もして、提稿作業を一気に。

 午後からは会議。仕事がうまくすすめばいいのだけど、なかなかねえ。結局、この夏も、ほとんど休みはとれなかったなあ(夏休みどころではないなあ)。お酒もここ2カ月、ほとんど口にしていない。「なぜ?」って聞かれたけど、いまは、そういう厳しさが続いているから、よけいな体力を使いたくないというのが実際。厳しいんです(苦笑)。おかげで健康的かもね。

 夕方、宣伝の要員に。女性後援会の宣伝。

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 弁士の演説は抜群。池内さんの迫力、本村さんの説得力。もっと、もっと女性議員が増えればいいなあ。

 今日は生活保護裁判の京都訴訟の判決。

生活保護減額取り消し訴訟、京都地裁が原告側の訴え退ける(京都新聞) 
 国が2013~15年の生活保護費の基準額を引き下げたのは生存権を侵害して違憲だとして、京都府内の40~80代の男女42人が、国と京都市を相手に、保護費の引き下げ処分取り消しと1人1万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、京都地裁(増森珠美裁判長)は14日、原告側の訴えを退けた。

 国は、2008年から13年の間に物価の指数が4・78%下落したとして、国は13年8月から15年4月までの3年間で生活保護費のうち、衣食や光熱費に充てる「生活扶助」の基準額を平均6・5%、最大10%引き下げ、計約670億円を削減。受給世帯の96%が対象となった。

 引き下げは厚生労働相の裁量権の範囲内か否かが主な争点となっていた。……

 増森裁判長は、「基準の改定によって、健康で文化的な生活水準を維持することができるか否かの判断は、厚生労働大臣に、専門技術的で政策的な見地からの裁量権が認められる」と、国の主張をそのまま追認する最悪の判決だなあ。物価の下落率の算出方法についても、「厚生労働大臣の判断の過程や手続きに誤りや欠落があったとはいえず、裁量権の逸脱や乱用があるともいえない」などと。ただ、NHKの報道では、「同様の集団訴訟は、関西2府4県を含め全国で30件起こされていて、今回を含めた4件の判決で原告の訴えが退けられた一方、ことし2月、大阪地裁は、支給額の引き下げの取り消しを言い渡しています」というところまで伝えていたなあ。原告のみなさんは、いたって元気。あきらめずに、まだまだたたかうぞって感じ。勇気づけられるなあ。

 さて、今日の朝顔。

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2021/09/13

「コロナ時代の人情酒場 横浜・野毛 2021年夏」

 今日は、先の企画のための資料読み! 2冊の専門書を目の前に置き、読み進める。そのなかで、1冊の本の著者に電話。お昼にはつながって、快諾をいただく。よしよし。もう1冊の本を読みながら、いろいろ考える。攻め方を思案中。筆者との連絡方法も調べなくっちゃ。

 原稿の途中経過が一本来た。読んでみると、さすがだ、なかなかおもしろい。同時に、枯渇せず、おもしろい素材を見つけてくる、自分の取材力と読書量に、自分をほめたい気分(笑)。そうこうしているうちに、対談①の修正が半分返ってきた。手書きだから修正作業。こうして、今日も、時間がすぎていく。

 昨日の夜に、BSで「コロナ時代の人情酒場 横浜・野毛 2021年夏」というドキュメントをやっていた。

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 コロナに揺れる日本有数の飲み屋街、横浜・野毛。長引く休業で心が折れかける老舗主人、生きるため店を開け酒を出す店主、飲み以外に活路を見いだす若者…街はどうなるのか

 コロナ禍で苦境に立つ飲食店。日本有数の飲み屋街、横浜・野毛も街は真っ暗だ。この夏の3か月を徹底取材、聞こえてくるのはあえぎや怒り、諦めだった。酒の提供禁止に呆然となる老舗小料理屋、長引く休業で隠居もを考える焼き鳥屋、「飲み」以外に挑戦し始めた若者、生きるために行政の要請を無視し営業する居酒屋、酒を飲む場所を探す客たち…バラバラになった街の今を見つめる。野毛をさまよう人:リリー・フランキー

 野毛など行ったことはないけど……。ほんとうにコロナ禍で、街はたいへんなことになっている。身の回りでも、休業がどんどん増えている感じはする。閉店になった店の後は、この間、ずっとそのままだ。街には活気がなくなってきているのは、わが地元の風景。ほんとに、たいへんになっている人が、店が、職場が多いのに、それが全体として、共通の認識にならないでいる。そもそも、数字そのものも、もう一つ、わかりにくいまま推移している。数字にあらわれないというか、休業とか、シフトとか、目に見えないような形で、困難が共有されないでいる。

 そういうなかで、街はこの事態だ。政治は、いろいろな給付のメニューがあるという。しかし、すぐに拡充しなければならないことはいくらでもある。持続化給付金の再開など、その典型。小学校などの休業にともなう給付金はやっと再開までこぎつけた。だけど、昨年これは、非常につかいがっての悪いものだった。企業がなかなか協力してくれない。であるならば、改善が必要だ。

 街の苦しみや悲しみが政治に伝わらない。総裁候補はいろいろ発言するが、すぐにやるべきことはいくらでもある。ではなぜ、与党なんだから国会を開いて、国民の声にもとづいて、野党と討論しないのだ。

 苦しみと悲しみがこの国を覆っていく。

 今日の朝顔はまだ続く。

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2021/09/12

『ルポ 入管 ――絶望の外国人収容施設』と『にほんでいきる――外国からきた子どもたち』

 ふー。暑かったり、涼しかったりで、なかなか体調維持が難しい。夜、眠るときの布団をどうするのか、なども難しい。睡眠が安定しないなあ。変な夢も見る。昨夜は高いところに登っていた。ダメなんだよなあ、高いところ。怖い夢だったようだ? 寝起き、体が疲れている……。

 昨日は、9・11から20年。関連番組をいくつか見る。テロ集団の背後に誰がいる? その真相をさぐるのが大きなテーマだ。被害者にとっては大きなことだろうし、真相の究明は大事なことだけど。20年前の、この事件から、仕事が一気に忙しくなったようなことを覚えている。かなり、企画をはるようになった感じ。それから20年走り続けてきたなあ。よく続いているよ。だけど、アメリカ論にしても、中東論にしても、国連論、安全保障、紛争に関する国際法にしても、系統的に追いかけられているわけではないなあ。そのことが、とっても気になったりする。

 さて、インタビュー①を一気に仕上げ、そして発信。それから、来月企画の依頼とその内容について3人の方とメールでやりとり。それぞれ数回の往復もあり、いろいろ考えた。

 この間、『ルポ 入管 ――絶望の外国人収容施設』と『にほんでいきる――外国からきた子どもたち』を読んだ。

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 前者は今年のJCJ大賞、後者は昨年の新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞、新聞協会賞を受賞。どちらも、迫真のルポルタージュであり、ジャーナリストとしても強い使命感を感じさせてくれる。そして、ショッキングな本。正直、この国はどうなってしまったのかという絶望感に襲われる。外国人にたいして、まったく人権ということが考慮されない社会。ここまでひどいのかという実態が、くり返し突きつけられる。それはきっと、戦前の植民地支配と地続きなようにも感じる。と同時に、日本人の人権の基盤の脆弱さのコインの表裏。そのことも戦前と地続きか。希望は、あまりにも、小さく、弱弱しい。だけど、けっしてあきらめてはいけない。そういう思いも強くする。

 今日の朝顔。

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 しかし、すっかり秋の気配。

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2021/09/11

「ラストメッセージ“不死身の特攻兵”佐々木友次伍長」

 今日は、朝から、インタビュー①の追い込み。一気にすすめて、後は、仕上げを残すのみ。

 午後には、ながらで、オンライン辺野古大浦湾シンポジウム2021を視聴。

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 テーマは、軟弱地盤の問題とともに、辺野古・大浦湾がホープスポットに登録されたこと。この大浦湾の自然の特徴や、その大事さについて、専門家の方からいろいろ説明がある。珊瑚までは追いかけてきたけど、珊瑚にとどまらない、豊富で貴重な自然。あまり知らない話が多く、いろいろ勉強になったというか、勉強になったというほど理解はまだできていないので、引き続き勉強しなくっちゃなあ。第一部は、通信トラブルでたいへんだったけど。

 報道特集は、生活困窮問題と自民党総裁選、それからアフガンのいま。

 自民党の候補者は、生活困窮には向き合わない。岸田さんの新しい資本主義も、最高顧問は安倍さん。河野さんは特効薬は、行政のデジタル化だと。新自由主義構造改革をすすめる惨事便乗にほかならないかあ。

 

 いろいろ見損ねていた夏のドキュメントのデータを整理。「ラストメッセージ“不死身の特攻兵”佐々木友次伍長」をざっと、チェック。

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 上官の命令が絶対とされた太平洋戦争末期、「死んで来い」と9回“特攻出撃”を命じられ、9回とも生還した兵士がいた。日本陸軍最初の特攻隊「万朶隊(ばんだたい)」の操縦士・佐々木友次伍長。敵国から“軍神”と恐れられた故佐々木さんが、亡くなる直前に自らの特攻体験と思いの全てを語ったインタビュー映像を初公開する。多くの特攻兵を見送った元通信兵などの証言を交え、「特攻」の真実を浮き彫りにする。ナレーションは徳重聡、星野知子。

 この人も、実は、戦後長い間、口をつぐんでいる。ほんとうに過酷な体験だったけど、日本では、その体験の多くが、長く語られることがなかった。それは、なぜなんだろう? 戦後、戦争認識、その思想化について、われわれは、成功したとは思えない。そのことと、この沈黙との関係を、ドイツなどヨーロッパとの比較でも、相当、ちゃんと考える必要があるのではないかと、考えたりする。


 さて、今日の朝顔。
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2021/09/10

入管で死亡女性 代理人の立ち会い不許可で遺族は映像見ず

 気温の変化が激しいので、夜も、昼も、なかなかそれにあわせて生活するのが難しい。

 今日は暑かったけど、外は……。

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 すっかり秋である。夕方に買い物がてら少し、散歩。

 午前中、お昼と、立て続けにzoomで会議。

 話題になったのが『戦争は女の顔をしていない』。以前、ノーベル賞をもらって、少ししてちょっとかじったまま。今度、NHKの100分de名著でやっていたから、それがボクも見ていた。もちろん漫画版も。沼野さんの解説がよかったから、印象的な言葉がいっぱい残っている。話題になったのは、やっぱり最終回かな? いずれにしろ、徹底して聞く、「苦しみ」、感情を受けとめるということがポイントか。ちゃんと読まないといけない本。いろいろ、仕事で考えてきたことと重なってくるから。

 今日のニュースは。

入管で死亡女性 代理人の立ち会い不許可で遺族は映像見ず(NHK)

 名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人の女性が死亡した問題で、女性の遺族らは10日、施設内での女性の様子を写した映像を見るため東京の出入国在留管理庁を訪れましたが、求めていた代理人の弁護士の立ち会いが認められなかったことから、映像を見ずに引き上げました。
 遺族側は、正しく説明を受けるため代理人の立ち会いが必要だとしていて、引き続き求めていくことにしています。……

 ウイシュマさんの事件は、ほんとうに日本の国のあり方が問われている。入管では、飢餓状態にある彼女を、見放して、死に至らしめた。その根底には、全件収容→強制送還を追及する入管行政のあり方がある。一方で、外国人労働者を無秩序、無権利の状態で拡大し、一方で、入管では痛めつける。うーん。最終報告書と、映像にはかなり乖離がある。なのに、それを代理人の弁護士には見せないし、国会にも出さない。真相を闇の中に葬ろうとする姿勢、これは許せない。

 今日の、朝顔。

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 いろいろな花が咲くけど、名前はなるのかなあ。

2021/09/09

「その校則、必要ですか? 密着!改革の最前線」

 昨日、し残した仕事を朝、思い出して、今日は早めに起きてPCに向かう。

 それから、久しぶりに通常に近い時間帯での出勤。混んでいるなあ(帰りの電車では、マスクをしない人がいて、ちょっとドキッとした。ワクチン粉砕みたいなワッペンをしていて、いろんな人がいる。どう受けとめたらいいのかドギマギする)。なんとなく、難しさを感じる出勤の風景。

 仕事は、朝からちょっと今月の企画の調整をして、だいたい方向性に結論をだして……。今日もインタビュー①、いろいろ調べながら進める。あと、来月、再来月の企画のメールのやりとりを少しずつ。ちょっとずつ前進しているのかなあ。

 よるはクローズアップ現代+を見た。「その校則、必要ですか? 密着!改革の最前線」

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 「下着の色は白」「ポニーテール禁止」など人権侵害まで指摘される校則。今、日本の管理教育の象徴ともされる校則の見直しが各地で広がっている。多様性が叫ばれる中、生徒や弁護士、教育委員会まで声を上げ、改革が加速しているのだ。生徒主体の校則改革は“最高の教材”との考えがある一方で、壁も・・・。「小遣いの額はいくら」「生徒だけの外食禁止」など保護者が学校にルール作りを頼み、新たな校則を積み上げてきた経緯から「簡単に変えるべきではない」という考えも根強いのだ。学校現場でいったい何が・・・知られざる最前線に密着。

 なぜ、ここまで過度な校則があるのか。いろいろ考える。教師たちの自縛、その根源はやはりいろいろありそうだけど、それがなぜ自縛となったのか? 学校依存社会、うーん、だけど、なぜ学校に依存せざるを得なくなったのか。いろいろまだまだ番組ではわからない背景がたくさんありそうだけど、こういう学校の問題、社会の変容、子どもの変化などいろいろ想像しながら番組を見る。ただ、大事なことは、変えることを通じて、生徒たちの自主性が高まり、成長を勝ち取っているということ。問題が生じたことはどこからも報告されていない。

 もう一度、いまの現状の根底に、ほんとうに過度な校則があること、それが子どもも、家庭も、教師をも傷つけ、学校を疲弊させていることは直視したいのだけれども。

 さてさて、今朝の朝顔。

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2021/09/08

野党4党の共通政策の調印

 今日の朝顔。

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 まだまだ頑張るなあ。ボクもね。

 朝から、会議の報告を聞いて、今日から本格的にインタビュー①。新しい原稿づくりに向かうのには、結構、初動のエネルギーがいる。年をとると、そのパワーがねえ。歯を食いしばって、よっこらしょ。夕方に向かって、コツコツすすめる。来月、再来月の相談のメールを数本。1週間で10本ぐらいの手打ちをしないといけないなあ。焦るけど、がんばろう!

 今日は、ちょっと眠かった。昨日は移民・難民の夢を見た。何かいまやっている仕事が、そのまま追いかけてきている感じ。先日は、洪水の夢も見たし(ボクは結構、洪水の夢を見るなあ)。

 野党4党の共通政策の調印。

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 20項目の合意。これまでのものと比べても、前進・深化している点も少なくない。何よりも、国会共闘を積み重ねてきて、様々な法案などもだしてきた、そういう議論をもとにつくられているだけに、ポッとでのおもいつきのものではない。正直言って、自民党の総裁選における政策などよりも、はるかにしっかりしたものだと思うのだけど。そのことには、しっかり確信をもちたいもの。

2021/09/07

岸田氏、森友学園問題の「再調査」否定

 今朝の朝顔。

 まだまだ満開のベランダです。

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 さて、今日も、これから先の企画のために資料を集めたり、メールを送ったりです。ヒリヒリするような時間ですねえ。

 さてさて、総裁選はと言えば、

岸田氏、森友学園問題の「再調査」否定(日経新聞)
 自民党総裁選に出馬を表明した岸田文雄前政調会長は6日、学校法人「森友学園」の国有地売却問題に言及した。自身の「国民が納得するまで説明する」という発言を巡り「再調査するとは言っていない」と強調した。インターネット番組で話した。

「行政や司法の対応が確定し、それについて求められれば説明する。それ以上でもそれ以下でもない」と語った。再調査に否定的な考えを示した。……

 しかし、まあ、ここまで、安倍さんや麻生さんに屈服するのかねえ。これが通用すると思っているのかなあ。これでは、選挙の顔になれないと判断されちゃうけどなあ。どうなんだろうかなあ。改憲すりよりといい、岸田さん露骨。結構、夜のニュースでもこの点は突っ込まれていたが……。

 これに対し、枝野さん。ズバッと。

 政権とって、最初の閣議でやることとして。

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 野党共闘も、ズバッとすすめばいいなあ。明日かあ。

 

 

2021/09/06

3野党が「共通政策」締結へ 8日にも、市民連合仲介で

 今日の朝顔。

 の前に、ベランダの風景。けっこう、花が咲いている。そして朝顔も。

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 今日は、まず、インタビュー①の収録。なかなか話を聞いていて、強く共感。刺激も受ける。よく考えてみると、久々のzoom取材。なぜかここのところ対面が続きた。このご時世なのにねえ。

 その後、対談①を仕上げる。そして発信。結構、お疲れモード。

 来月、再来月の企画を考える。いつものおうに、思いつくままに、古本を買い漁る。これで、本が増えるし、お金も結構かかってしまう……。トホホ。ちょっと、落ち込むなあ。

 いくつかテーマを設定し、これからしばらく考える。うーん。

 さて、ニュースは自民党の総裁選一色。シンプルに政治を変える共闘をと思っていたら、ニュースが。

3野党が「共通政策」締結へ 8日にも、市民連合仲介で(共同通信)

 立憲民主、共産、社民の野党3党は6日、次期衆院選に向け、事実上の共通政策を締結する方向で最終調整に入った。消費税減税の実現のほか、新型コロナウイルス禍に乗じた憲法改悪に反対し、原発のない脱炭素社会を追求するとの内容。安全保障関連法廃止を求めるグループ「市民連合」が仲介役となり、8日にも締結する方向だ。野党関係者が明らかにした。

 共通政策を締結する際には立民の枝野幸男代表と共産の志位和夫委員長らが立ち会う見通し。

 市民連合は、国民民主党やれいわ新選組にも参加を呼び掛けており、日本維新の会を除く主要野党の共通政策に発展する可能性がある。

 相手は、岸田か、河野か? 河野はゴリゴリ新自由主義だろう。岸田は、結局、安倍には対抗しなかったしなあ。そもそも、安倍・菅政治から離脱できない理由があると思う。だからこそ、シンプルに対抗軸をしめして、攻めていきたいもの。

2021/09/05

照らし合う星 ~北星余市高・2021

 今日は、朝から勉強の続き、1冊本を読み上げて、そのうえで対談①に向き合いなおし。いろいろな構成を変えたり、内容を補充したり。明日もう一度仕上げにかかるぞ。明日は、インタビュー①です。

 午前中、Jドキュメントで、「照らし合う星 ~北星余市高・2021」を見る。

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 今年3月。北海道余市町の北星余市高校を約70人が巣立っていきました。

 中学時代リストカットをしていた生徒。

 この高校の修学旅行で沖縄の米軍基地の問題を知り、自分が進むべき道を見つけた生徒。

 涙ながらに答辞を読んだ生徒会長は、入学した当初、学校関係者から、「メシア(救世主)」と呼ばれた生徒でした。廃校危機に直面していた当時の北星余市高校を救ったからです。 

 教師生活4年目の福田綱基先生は、担任として初めて卒業生を送り出しました。

 この3年間、受け持ちの生徒が退学したこともありました。「俺に指導力がないから…担任が他の先生だったら卒業できたかも…」。そんな思いに駆られたと言います。式の最中、福田先生に生徒たちからサプライズのプレゼントが手渡されました…。

 やり直しをかけて北星余市にやってきた生徒たちと、教師たちの奮闘を追いました。

 今年の卒業生は、あの閉校の危機のときに入学した生徒たち。写真の生徒が70人目の救世主。ほんとうに荒れた生徒だったようだけど、最後は生徒会長! やっぱり、ジンとくるなあ。ほんとうに、多様で、しかも何重にもいろいろ難しい問題や、傷を抱えてやってくる。だから、いまでも難しさも課題も山積み。若い先生たちのがんばりはいいなあ。先生たちの奮闘も、北星ならではのもの。

 いろんな議論はあるだろうけど、とても大事にしたいものではあるし、そして、学んでいきたいことでもあるなあ。

 さてさて、今日の朝顔。

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2021/09/04

過程そのものがもう無茶苦茶って感じ

 今朝は、結構な雨だったので、早朝仕事はいつもの倍の時間がかかった。過酷な作業で疲れた……。で朝顔は。

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 とにかく対談①原稿をすすませるが、仕上げに向かう前に、もう一度、このテーマの基本の学びなおし作業のお勉強を昼頃から。勉強すると発見もあり、視野も広がり楽しいなあ。やっぱりね。

 今朝の報道を見ると、総裁選はそのまま29日。その後に臨時国会で首班指名、所信代表質問までいくようだ。そのうえで解散することで、憲法の規定の4年任期をすぎてしまう、11月投票ということが予想されると報じている。その旨を官房長官も言っている。ちょっと前には官房長官は、任期内に総選挙と言っていたのにねえ。憲法の規定を無視する筋悪の手が、党略的に使われようとしている。まあ、ほんらいならば、まずは、国会を開いて、国民の前で議論して、選挙で信を問うというのが大きな筋。党のいろいろはその枠内でおこなわれるべき。完全に逆転している。国会での本格的な議論はいつまで先送りするつもりなのだろう。

 いずれにしても選挙が11月前半になるのか、後半までひっぱるのか、月刊誌にとっては、結構、悩ましい問題。そもそも日程も月末になるまで決まらない感じだし、いやあ、困るなあそれ!!! かなりの緊急事態になっていきそうだなあ。

 過程そのものがもう無茶苦茶って感じ。官邸政治の矛盾が一気にふきでて、自己統治ができていない感じ。安倍さんも、麻生さんも、ふくめてね。相手は、河野さんとか、高市さんとか言われているけど、高市さん、あまりにもあまりのタカ派で、党内で支持が得られるのかなあ。河野さんは、新自由主義の先兵のような人で、かつポピュリストだし、アメリカべったりだし。いずれにしても、安倍政治の枠の中の人しか出てきそうにないなあ。こちらの側が、とてもシンプルに、共闘で政治転換をどこまで強く打ち出せるのかが問われているのだと痛感させられるのだけど。

2021/09/03

“休校で仕事休む保護者への支援見直しを”大学教授などが訴え

 昨日、今日と寒い日が続きます。朝顔は、そのなかでも元気でがんばっています。

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 昨日、今日と、対談①を一気にすすめます。まあ、予定通りにはすすんでいるかなあ。月始めから、根を詰めた仕事で大丈夫かなあ。気分はかなり追い込まれた感じ。次の手打ちもすすんでいないし。何とかしなければ。

 昨日は、一日中、原稿作業。今日は、昼に会議と、そして記者会見取材。その記者会見は、NHKが報じている。

“休校で仕事休む保護者への支援見直しを”大学教授などが訴え(NHK)
 新型コロナウイルスの感染拡大で学校の休校や保育所の休園が相次ぐ中、仕事を休まざるをえない保護者への経済的な支援が不十分だとして大学教授や労働組合などが会見を開き、支援制度の見直しなどを訴えました。

 オンラインで会見を開いたのは大学教授や労働組合、保護者でつくる団体などです。

 厚生労働省は休校や休園で仕事を休まざるをえない保護者を支援するためことし4月、労働基準法の年次有給休暇とは別に有給の休暇を取得させた企業に、従業員1人当たり5万円を、1つの法人につき10人まで支給する制度を設けました。

 しかし、制度の利用をためらう企業が多いとみられるほか、保護者は個人で申請をできないということです。……

 朝日新聞も報じています。

コロナで休校・休園「有休取れない人に届く支援を」 保護者ら声明(朝日新聞)
 新型コロナに子が感染したり保育園や小学校が休みになったりするケースの増加を受け、保護者団体が3日、記者会見し、仕事を休む保護者への支援を求める声明を出した。3月末に打ち切られた「小学校休業等対応助成金」を復活させることなどを求めている。

 声明は「小学校休業等対応助成金の個人申請を求める親の会」などが出した。代表の沖田麻理子さんは有給休暇がとれずに無給で休んだり、国の支援制度の活用を勤務先に促しても断られたりした保護者の例を紹介。「休校・休園や、濃厚接触による自宅待機はいつ、誰にでも起き得る。必要な人に支援が届く制度にしてほしい」と訴えた。……

 厚労省は、保護者個人で申請できる仕組みを検討するとは言っているけど、その規模、内容とスピードだな。そもそも、大きな制度として、休園休校で、ちゃんと休める、不利益を受けない、そのうえに所得保障、給付、費用の返還などなど、きちんと考えるべきだよなあ。そういうことも、報じてほしいし、議論になっていかないとなあ。

 政局の動きは、やはり予想以上に早い。

 それでも、動きはコップのなかというか、敗戦処理の継投の枠内。岸田さんの政策もよくわからないものだったし……。麻生さんや安倍さんの力が弱まっていることが、この混乱の最大の原因のようにも読める。
 いずれにしろ、安倍・菅政治の枠(それは結局、現状では自公政治の枠になるんでしょうが)からは出ないでしょうねえ。
 ただ、総裁選、総選挙と、メディアを使って目先を変えることに全力をつくすでしょうから、そことのたたかいということになるんでしょうか?

2021/09/01

新しい号の仕事のとっかかり

 今朝の朝顔。

20210901_081846

 元気いっぱいです。

 今日は、朝から対談①の原稿作業。9月1日ですし、新しい号の仕事のとっかかりです。

 できあがった雑誌の発送作業とか、いろいろな実務もある日です。

 総選挙をめぐって、いろいろな情報がかけめぐる。いずれにしろ菅さん相当追い込まれているなあ。二階VS安倍・麻生の構図はまだ生きているようだけど、安倍さんはどうなのだろうか? 実は身動きがあまり取れない状況にあるのだろうか? 問題は総裁選。このまま菅でいくのか、大きく変動があるのか。まだ見えないなあ。幹事長はどうなるのかなあ。変わっても、敗戦処理の敗戦処理にすぎないわけだけど、最大限、目先を変えることはしかけてくるのだろうけど、それがどう通用するのか? われわれにとっても勝負の期間になっていくのだろうなあ。

 今日は9・1。いろいろ集会に行きたいけど、残念だなあ。

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