教育のつどい 「日本語指導が必要な児童・生徒と学校教育」
いよいよ、山場で、結構、忙しい。しかし、並行して来月の対談①、インタビュー①を相談。原稿の相談メールも送るという日。電話もかけたり。心情的には、かなり焦り!!! そして、目の前の号の、ゲラ回し。
同時に、教育のつどいの取材もあります。
おとといは、全体集会。山極先生の講演。さすがのお話。山極さん、看板問題や寮問題、遺骨問題とか731の学位認定問題などで、あまり評判がよくない面もあるが、やっぱり山極さんは山極さん。生物学的な発達から、人類社会の文明論まで話は展開。いろいろ考えさせられる。
昨日は、教育フォーラムで、ICT。お母さんたちの声、現場の声(北海道の話は地域的な関心も)。学さんの話はよく聞き取れなかった。山場になったころに、別のイベントに。「外国につながる子どもたちの現在・過去・未来」オンラインシンポジウム。うーん、すごいなあ。ここまで運動は広がっているのか。その各地の運動の内容をいろいろ聞く。その歴史もいろいろ聞く。そこで、考えたのは、「植民地主義」という問題。朝鮮でもそうだけど、満洲などで、日本人がどんな視点で、支配していたのかということを考えたとき、同じことがくり返されている、と。戦後の教育は、外国人については、義務という立場を政府はとってこなかった。だから、いまでも、外国にルーツのある子どもの発達に責任を負う制度をつくろうとしない。結局、外国人学校などの、自己責任に押し付け、最小限の努力を日本の制度でカバーしているという感じ。ほんとうに、そこが変わらないといかんともしがたいなあと。これまでの、在日の人たちの問題、残留孤児の子どもたちの帰国後の問題など責任をもってこなかったわけだけど……。
今日のつどいは特設分科会「日本語指導が必要な児童・生徒と学校教育」。すでに、在校生の8割が外国にルーツのある子どもで占められる学校も。ショックをうけたが、冷静に考えれば、すでに3割から5割と言う学校は、大阪や東海圏ではあらわれていたわけだし、おかしなことではない。そう考えると、教育課程はどうするのか、1つをとっても、がちがちに絞めつけているいまの学校制度は現実にあっていないというのはあきらかだなあと痛感。ボク自身も現実についていけていないし、もっと現実をよく知る必要がある。
そう考えているとき、こういう記事が。
外国籍の子どもの就学拒否 10自治体「事例ある」 弁護士会調査(毎日新聞)
国内に住む外国人が増える中、外国籍などの子どもの公立小中学校への就学を拒否したことがある自治体が少なくとも10カ所あったことが関東弁護士会連合会のアンケート調査で判明した。同連合会は19日、「教育を受ける権利は外国籍の児童・生徒にも保障されている意味を自治体は理解する必要がある」として、文部科学省に改善を求めた。……
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