先生、ピアスはなぜ校則で禁止? 私服勝ち取った2年間
校則が話題になっている。
うちにもプロジェクトがある。
この人権侵害について、いろいろ考えさせられる。高校生たちのとりくみに注目する。たとえば今日の朝日。
先生、ピアスはなぜ校則で禁止? 私服勝ち取った2年間(朝日新聞)
「学校生活にふさわしい服装と容姿を、状況や他者にも配慮して自身で判断すること」。筑波大付属坂戸高校(埼玉県坂戸市)は4月から制服に加えて私服を導入し、校則で15項目あった「整容」の規定を、この一文だけにした。校則に疑問を持った生徒たちが、2年近く学校側と話し合い勝ち取った自由。運用後の問題点も、自分たちで改善していくことにしている。
男女とも制服のみだったころの校則は、「(ソックスは)柄物、奇抜な色は認めない。儀式の時は白黒紺とする」「化粧は認めない。色つきリップクリームも化粧とする」などと細かかった。2019年春の生徒会総会で「ピアスはなぜ禁止なのかを先生は説明できるのか」などと疑問が投げかけられたのをきっかけに、生徒会を中心に学校側と協議を始めた。……
「教育新聞」にも記事がのっていて、それによると、ここでは、今年9月から生徒有志による「筑坂魅力化プロジェクト(Classi×マイプロジェクトサポート)」が立ち上がり、生徒が主体となって学校の魅力向上策を検討する取り組みを始めたそうだ。もともとこの学校は、海外からの留学生や外国にルーツのある生徒が多く在籍し、グローバル教育に力を入れてきたそうで。副校長は「かつては、ピアスや髪染めの禁止は日本の学校として当たり前だと考えていたが、外国にルーツのある生徒から『出身国ではピアスは普通だ』と言われることもあった。ブラック校則への批判の高まりや国際化の観点から、これまでの価値を一律に押し付けることに課題意識を感じるようになった」という。
プロジェクトには現在、テーマごとに5つのチームがあり、その中の一つに「制服の標準服化」があるそうだ。「これまで校則で指定されていた制服を標準服に改め、普段の学校生活では標準服でも私服でもどちらでもよいようにする」という大改革には当初、反対意見の方が多かったそうだ。ところが「10月に約2週間のトライアル期間を設けてみたところ、8割の生徒が私服で過ごしていた。その後に実施した生徒へのアンケートでは、標準服化への賛成が8割以上になり『やってみたらよかった』という反応が多かった。当初反対していた生徒も、単に『嫌だから』ではなく、『制服によって高校生らしさを自覚することになる』といった意見を寄せるなど、しっかりとこの問題について考えてくれた」と。
こちらの記事での生徒の言葉がまた考えさせられる。「私たちの活動はブラック校則というよりも、国連の持続可能な開発目標(SDGs)やジェンダーへの意識がきっかけとなっている」と。つまり、政府主張の教育改革が言うグローバル化にしても、また、アクティブラーニングにしても、こうした生徒のとりくみを求めているということなのだろうなあ。
校則の人権侵害には、2重性があって、直接的な人権に対する制約ということと、生徒の発達・成長にとってという側面だ。校則問題では、大いに、そういうことも考えたいものだと思うのだ。
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