「アンダークラス化する若者達就労支援とコミュニティー形成」 と ドイツ、植民地ナミビアでの「ジェノサイド」初めて認める
今日は日曜日だから、まずは掃除からのスタート。それから、今後の企画に関連する資料読みに入るが、なかなか集中しないなあ。
午後からは、「アンダークラス化する若者たち」出版報告シンポジウム。2回目で「アンダークラス化する若者達就労支援とコミュニティー形成」がテーマ。実態というより、就労支援の実践と、そのなかで、コミュニティの形成をどう位置付け考えるかという問題。実践の話は、ぜんぜん、この間、読んだり、聞いたりしていないしなあ。しかも、行政とのやりとりなど、話は難しかった。いろんなことを考えないといけないということはよくわかったけど。
社会に出るところで、傷つけられた人たち。その人たちをつなけるコミュニティの形成。なかなか、自分たちの正論だけですすむ世界ではないので、ほんとうに何が必要なのか、いろいろ考えさせられる。
社会の問題を考えるときに、自分のこれまでの知識や考え方だけでは、ダメだということはあまりにも多い。一から、考え直さなければいけないということも多い。そのぐらい、毎日、悩んでいる。だからこそ、新しい歩みを踏み出す。そのためには、自分の何が不十分なのか、自分の何が誤っているのか。ここでも、「気づきと自省」だなあ。苦しいんだけどな。
そのなかで、大事にしなければいけない、原則や原理というものがきっとあるはず。
そういえば、一昨日、こんなニュースが飛び込んできた。
ドイツ、植民地ナミビアでの「ジェノサイド」初めて認める(AFP)
ドイツは28日、植民地だったアフリカのナミビアで20世紀初頭に入植者らが犯した大量殺人について、自国によるジェノサイド(大量虐殺)だったと初めて認め、援助事業に11億ユーロ(約1470億円)規模の資金提供を行う方針を示した。これを受けてナミビアは、ドイツがジェノサイドと認めたことは「正しい方向への一歩」だと歓迎した。ドイツ人入植者らは1904〜08年、先住民のヘレロ(Herero)人とナマ(Nama)人数万人を殺害。歴史学者らはこれを、20世紀で最初に起きたジェノサイドとみており、問題は両国間に禍根を残した。
ドイツ政府はこれまで、入植者らによる残虐行為があったことは認めていたが、直接的な賠償は繰り返し拒んできた。ハイコ・マース(Heiko Maas)独外相は28日、声明で「われわれは今後これらの出来事を、現代の見方に基づき『ジェノサイド』と公式に呼ぶ」と発表した。
この「残虐行為」について、「ドイツの歴史的、倫理的責任を踏まえ、ナミビアと犠牲者の子孫に許しを請う」と述べた。
そして「犠牲者らが被った計り知れない苦しみを認識する証し」として、ドイツは11億ユーロ規模の経済援助事業を通じてナミビアの「復興と発展」を支援すると表明した。……
裁判がおこなわれるようになったのはもう20年前だ。こうしたとりくみが世界の植民地責任への問いかけの流れをつくりだした。ここから、遺骨や文化財の返還などの流れもつくられている。そして、ついに、ドイツ政府も。ただ、賠償ではないとは言っているのだけど。まあ、日本は、この流れからは取り残されているのだけどねえ。
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