『子どもの言葉が教えてくれる―セーノ先生の学級ノート』
いよいよ工場籠城目前。最後の追い込み。今日は、バタバタで忙しい。でもなあ、ちゃんと、必要なものを読めていないのが気になるなあ。あたまが、冴えない。いろいろ厳しいところだなあ。
さて、制野俊弘さんの『子どもの言葉が教えてくれる―セーノ先生の学級ノート』を読んでみる。
セーノ先生と言えば、二〇一五年に放映されたNHKスペシャル「命と向きあう教室~被災地の15歳・1年の記録~」が印象深い。田中先生にこのセーノ実践を論評してもらったこともあるほど。そんなセーノ先生が、中学教師時代の実践をふり返って綴ったのがこの本。
中学校の実践録の出版をそう多くはない。そもそも高校入試という関門を前に、思春期のこの時期、自己肯定感がもっとも低下するという調査結果もあるほど、生徒たちはさまざまな難しさをかかていて、その実践は非常にむずかしい。
本書は、「親友だったはずの人と仲が悪くなった」など、「班日記」に綴られた生徒の声から、その揺れる思いや奥底に会う願いを読み解かれている。そのまなざしのやさしさと、どこまでのよりそう実践のすごさ。また「子育てノート」に記された親の悩みなども心を寄せ、そのむずかしい時代の子育てのヒントもくれるものになっている。
でもなあ、制野さん、准教授なのに副学長って! いろいろ仕事が集中しているんだろうなあ。
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