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2021年4月

2021/04/30

施設離れた若者、2割が困窮 社会的養護の退所後調査、厚労省

 今日は、朝から、インタビュー②。今日もまた、充実した時間だったな。その後は、インタビュー①の原稿整理。途中には、永田町方面の方と電話で情報交換。いろいろ、いろいろ難しい状況。政治も、本当に不透明。

施設離れた若者、2割が困窮 社会的養護の退所後調査、厚労省(共同通信)

 虐待などにより親元で暮らせない子どもを施設や里親の下で育む「社会的養護」を巡り、厚生労働省の研究班は30日、施設などから離れた人(ケアリーバー)の実態に関する初の調査結果を公表した。それによると「収入より支出が多い」が22.9%に上った。過去1年間に医療機関を受診できなかったのは20.4%、施設などで受けられた治療が継続できなかったのは9.0%で、金銭的な理由が最多。困窮の状況が浮き彫りになった。

 社会的養護下の児童は現状で約4万5千人。原則18歳までに自立することになるが、親元を頼れずに困難を抱えがちだと指摘される。

 「児童養護施設等への入所措置や里親委託等が解除された者の実態把握に関する調査研究」てやつがここ数年、毎年、おこなわれている。今年は、さらに本格的な調査をおこなったようだ。「2割が困窮」という表現はどうなんだろう。いずれにしても、困難の大きさ、裏返しに言えば社会的な支援の脆弱さを痛感させられる。ただでさえ、若者の困難は大きく、しかも、従前から存在する格差というものが大きな意味をもっているだけに。近年、その対策が叫ばれ続けてきたわけだけど……。

 ところで、連休明けには、こんな法案の審議がはじまるのをご存じだろうか?

政府 重要土地規制法案を閣議決定 今国会での成立目指す(NHK3月26日)

 政府は26日の閣議で、安全保障上重要な施設周辺の土地や建物について、売買の際に事前の届け出を義務づけるなど、利用規制を盛り込んだ法案を決定しました。

 閣議決定された法案では、自衛隊の基地や原子力発電所などの重要インフラ施設の周辺おおむね1キロの範囲、それに国境に近い離島などを「注視区域」に指定し、国が土地などの所有者の氏名や国籍などを調査できるとしています。

 このうち、司令部の機能がある自衛隊の基地周辺や国境に近い無人島など、特に重要性が高い区域を「特別注視区域」と定め、一定以上の面積の土地などを売買する際には氏名や国籍などを事前に届け出ることを義務づけています。

 また、これらの区域から電波による妨害行為などが確認された場合、国が土地や建物の使用の中止を命令できるとしています。……

 そもそも、周辺1キロの土地に制限をかけることがどれだけの意味があるのか? もともと、重要施設のセキュリティなど、かなり厳重じゃないの? だから、もちろん、基地に対する監視活動が制限されるという問題はあろう。だけど、法案の契機は、対馬などでの、中国資本などの土地の買い占めでしょう。排外主義を掲げる右派の人たちの思いが前面に出る。そのことによって、私権が制限される。運用によっては、四ツ谷あたりのマンションは、外国人は簡単に買ったりすることができなくなるということではないか。すごい世の中だなあ。

 さて、先日、図書館に行った時の写真。

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2021/04/29

(論壇時評)中立・公平とは 怒り・悲しみ、集めて共有を 東大大学院教授・林香里

 今日、朝、新聞をくると、おお!

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(論壇時評)中立・公平とは 怒り・悲しみ、集めて共有を 東大大学院教授・林香里(朝日新聞)
 朝日新聞の論壇時評六十余年の歴史で、私は初の女性筆者だという。どのような文脈上の出来事か、私なりに考えてみた。

 日本の総新聞発行部数は、1997年に約5376万部のピークを迎えた。その後、部数は下がり続け、いまではその6割の3500万部ほど。新聞が王様メディアの座から転落しつつある時代、新聞や雑誌が担ってきた論壇ももはや、以前ほどの高座でもなければ、中心でもない。こうした状況下で私に筆者の役目が回ってきたことに、妙に納得する自分がいる。

 しかし、たとえ論壇の「壇」の底がすり減り、歪(ゆが)んで穴ぼこがあいていても、まだまだここでできることはあるはずだ。新しい論壇委員6人とともに、ネットも含めてたくさんの媒体が届ける聞き取りにくい声、見えにくい風景をもっとたくさんの人と共有したい。この壇は、だれもが生きやすく、取り残されない社会を目指す、一段めのステップ(壇)として機能したらいいなと、私なりに胸をふくらませている。……

 「論壇ももはや、以前ほどの高座でもなければ、中心でもない」「まだまだここでできることはあるはずだ」「だれもが生きやすく、取り残されない社会を目指す」――うーん、そうだなあ! 林さんが論壇時評をやる意義は大きいなあ。とても厳しい人だという印象。しかし、その発言は鋭いなあ。あえて、女性の視点からのジャーナリズム論の設定に挑んだことはとても大きな意味をもってきたのだから。

 さて、今日は朝からインタビュー①原稿整理をはじめる。よしよし、いいぞ!

 昼からは、ちょっとしたきっかけでお誘いをうけ、牟田和恵さんの講演を聞く機会があった。題して「ジェンダーは なぜ攻撃されるのか⁉️。さすがだなあ、おもしろい!! なぜ、発言しずらいのか。発言した女性たちが、この間うけた攻撃。どうして、そうした攻撃がくり返されるのか。ご自身のフェミ科研裁判の経験もふくめ、わかりやすく、かつ、あつく語る。あらためて、この国の女性の発言を封じる構造の根深さ、女性たちが直面していること、そして、それはこの社会の人権が直面していることを考えさせられた。映画「未来を花束にして」の予告編のイギリスと日本での違いは衝撃的。女性たちの声やたたかいをなぜこうも封じるのか……。ほんとうにいい機会をいただきました。

2021/04/28

屈辱の日。そして、あの事件から5年 また「恐怖のインパール五輪〜家が火事なのに「祭りがしたい!」と駄々をこねる成人男性が支配する国~の巻」

 出勤の電車は、1割ぐらいは人が減ったという感じかな。

 今日は、実務が中心の一日。あとは、とにかく、次の号のまだ足りない企画の発注も果敢に。あとは連休明けの修正というところまで行ったかなあ。

 さて、今日は沖縄にとっては屈辱の日。そして、あの事件から5年がたつ。

 そんなときに、『クロワッサン』で上間さんのインタビューが掲載された。

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 マガジン9に雨宮さんの新しい文章(雨宮処凛がゆく)。第556回:恐怖のインパール五輪〜家が火事なのに「祭りがしたい!」と駄々をこねる成人男性が支配する国~の巻(雨宮処凛)

 第4波。とうとう4都府県に三度目の緊急事態宣言が出た。対象は東京、大阪、京都、兵庫。

 大阪では連日の感染者が1000人を超え続け、重症病床使用率がとうとう100%を超えた。

 東京でも感染者は増え続け、その多くが変異株と言われている。

 そんな3度目の緊急事態宣言を受けて、いたるところで大混乱が起きている。

 何しろ発令されたのが4月23日。始まったのが25日。宣言期間はゴールデンウィークとまるかぶりだ。大型連休は、多くの業種にとって「この一年間の損失を取り戻す稼ぎ時」のはずだった。それがなんと、酒を出す店には休業要請がなされ、それ以外の店は午後8時まで。イベントなどは原則無観客で、百貨店、テーマパークなどにも休業要請がなされた。……

 日本の家父長制の残滓は、根深く、ほんとうに命までも奪う。そして、その困難を一気にひきうけているのが外国人であったりするのは、あきらかに植民地主義の残滓でもあるのだろうなあ。

2021/04/27

「#教師のバトン」惨状訴える声あふれる

 さて、次号に向けて果敢に攻めています。会議もあり、さらにその先を展望します。この作業がなかなかしんどい。今日はまた、実務もある。月末は、たまった実務をする時期でもある。そして、韓国の性売買防止法の制定と、その後の女性たちの運動に関する論文を読んだ。この法律は、もう17年前の廬武鉉時代のものでもあるわけだけど、韓国の議論やとりくみは、ほんとうにおもしろいと思った次第。かつての売春街・清涼里も、いまやその跡も存在しないそうだ。

 #教師のバトンは、この1カ月ほど、メディアを賑わしているけれど、今日の朝日にこの間の書き込みをまとめる形の記事がのった。

(ニュースQ3)「#教師のバトン」惨状訴える声あふれる(朝日新聞)
 教師の仕事の魅力を広め、減少が続く志望者を増やそうと、3月末に文部科学省が始めた「#教師のバトン」プロジェクト。ねらいとは裏腹に、ツイッターには長時間労働などの「惨状」を訴える叫びがあふれている。なぜなのか。

■待遇改善求める

 〈びっくりしたんです! 19年間続けた小学校教員を辞めたら、7時半に我が子達(たち)と夕飯が食べられたんです とんかつ揚げても7時半にいただきますができたんです 教員辞めたら、息子と娘がめちゃくちゃ嬉(うれ)しそうなんです つまり、そういう仕事です〉

 こうツイートした東京都内の40代の女性。この春、退職した。帰宅が午後9時を過ぎる日も多く、我が子たちの学校行事にも行けない。「子どもに直接かかわること以外の仕事が、あまりに多かった」と振り返る。

 例えば、教材などを買う際は、各種書類を作り、児童から集めた小銭を集計し、お札にかえて銀行に入金に行く。年度末に会計が合わないと、休日返上で何時間もかけ、確認に追われた。

 働き方改革が叫ばれて久しいが、女性は「相変わらずトイレに行く暇すらない。目に見えて変わったのは、午後6時に学校の電話が留守電に切り替わったことくらい」。文科省に望むのは「やりがい」の声を集めることより、「定額働かせ放題」ともやゆされる教員の待遇を改善し、優秀な人材が集まるしくみにすることだ。……

 ほんとうに、この1カ月、教師の怨嗟の声がつづられ続けた。どこまで、政治と行政が、教師たちを追い込んできたのかを思い知らされる内容が続いている。萩生田さんは、受けとめると言っているが、たぶん、対財務省、対経産省対策なんだろうけれど、ほんとうに、教育の本来の姿にたちもどることができるのか。最大の問題は、担任に、恒常的に、穴が開き続けているという問題だろうと思う。だけど、替わりがいない。そこまできているのに、政治も、行政もなかなか手がうたれない。そういうこの国のありようは、コロナでも目の当たりにしているのであるけれど。どうなるのかなあ。

2021/04/26

世界の軍事費、2・6%増 コロナ拡大でも最高額更新

 今日は午前中から、インタビュー①。少し緊張したけれど、親近感も感じてもらって、充実した時間を過ごせた。午後からは、起こし作業も開始。

 企画を考える時間をもつが、なかなか、思いうかばないなあ。深めるには、勉強したり、議論したりしないとなあ。それが、なかなか難しい。いま、途上にあるものもしっかり、着地しないとなあ。

 アカデミー賞は、「ノマドランド」か。「ミナリ」に祖母役で出演したユン・ヨジョンさんが韓国人俳優として初めて助演女優賞。多様化がキーワードになっている。アメリカ社会そのものが、アジア系住民への暴力がひろがっているだけに、いろいろ注目もされるし、考えもさせられる。この1年、ほんとに映画を見に行けていないから。ちゃんとみたいものだなあ。

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 さて。

世界の軍事費、2・6%増 コロナ拡大でも最高額更新(共同通信)

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は26日、2020年の世界の軍事費(支出、一部推計)が前年比2・6%増の1兆9810億ドル(約213兆7700億円)だったと発表した。推計値が残る1988年以降の最高額を更新した。
 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で各国が経済的打撃を受ける中、米国や中国、ロシアなど上位を占める国々が軒並み軍事費を増加。日本は1・2%増の491億ドルで9位だった。
 国別では1位の米国が圧倒的に高く4・4%増の7780億ドル。2位の中国は1・9%増の推計2520億ドル。インド、ロシア、英国が続いた。

 これだけの規模の災害を前にして、なぜ世界はこうなのか? 感染症は、社会にいろいろな作用をあたえるが、最終的に推進力はやはり、人の側、人の意志にあるということなのだろうなあ。その意味で、人間の理性の発揮、それを軸にするたたかいことが次の事態をつくるのだろうなあ。

 

2021/04/25

「コロナに負けない〜名物校長と“笑う学校”〜」「子どもの学びは守れるか」そして「アンダークラス化する若者たちー生活保障をどう立て直すかー」

  今日も、インタビューの準備。

 昨日のETV特集は、「コロナに負けない〜名物校長と“笑う学校”〜」

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1年前、長期の休校から始まった学校生活は異例づくし。マスクを着用し、おしゃべりは控えて、行事もほとんどなし。埼玉・越谷市立新方(にいがた)小学校に赴任したばかりの田畑栄一校長は、こんな時だからこそと、“つながる”教育を目指した。目玉は、子どもたちがコンビを組んでネタをつくり披露する「教育漫才」の授業。笑いによってコミュニケーション力が格段に上がるという。ユニークな学校の取り組みを1年間見つめた。

 コロナ禍での子どもたちの思いにしっかり向き合う。そんな思いが伝わってくる。そして、子どもの思いを大事にしながら、教育と学校のあり方を模索する。その姿が印象的。

 そして、今日のNスぺは中学校。パンデミック 激動の世界 (9)「子どもの学びは守れるか」。

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パンデミック第9回は「教育」。去年春の一斉休校では3か月にわたって学びが止まった。学校再開後も、学習の遅れを取り戻すため授業は駆け足で行われ、部活動は縮小。受験生の進路選択にも影響が出た。更に学びのデジタル化も加速している。番組では、大阪の公立中学校を定点ルポ。コロナ禍、同級生や教員、地域の人たちに支えられながら“学びの未来”をつかみ取ろうとする15歳の姿を通して、日本の公教育の未来を展望する。

 中学は、そもそもコロナ禍の以前から矛盾が激しい。学力格差の拡大、外国をルーツにする子どもたち、経済的困難……。部活という独自の世界もある。そして、進路という大きな課題を背負う。社会への出口に近いのだ。そういうなかで、子どもに向き合う。それは学校だけではできない課題。地域に学校を開き、NPOなどとも積極的なかかわりと協力を構築する。

 総じて、学校のあり方というのが、コロナ禍で、あらわに問われているということなのだと思う。うーん、中学そして、中等教育について企画をしないとなあ。

 今日は、午後から、「アンダークラス化する若者たちー生活保障をどう立て直すかー」出版報告シンポジウム  オンラインセミナーを聞く。

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 アンダーグラス化するというのは、どういうことか。そこから話がはじまる。いま、若者たちの中で、何がおこっているのか。あらためて、一定数の層の若者に起きている困難というものを考えさせられた。

 野党が3つの補選(再選挙)で勝利。政局にどう影響するのか!

2021/04/24

米軍機の低空飛行中止を求めるオンライン全国交流会

 今日は、朝から、原稿読み。なかなかの面白さで、満足スタート。自宅の真ん中の書斎のような部屋が、倉庫みたいになってたので、少し、整理をはじめて、作業ができるようにする。できれば、数カ月かかって、すっきりした書斎にしたいなあ。

 午後からガマフヤーの講演を聞きたかったけど、うなくきけず。それで、その後、「米軍機の低空飛行中止を求めるオンライン全国交流会」を聞く。毎日新聞記者、『特権を問う』取材班メンバーの加藤隆寛さんの「取材で浮かび上がった都心での米軍機飛行の実態。下の映像がまず。

 職場のすぐ近くのできごとである。東京でも恒常化する、低空飛行が恐ろしい。毎日新聞のみごとな調査報道。

 続いて、ジャーナリストの吉田敏浩さんの「低空飛行と日本政府の姿勢、日米地位協定の問題点」。地位協定の問題点とともに、それが解釈で、どんどん拡大されていく仕組みを喝破。それがすごいのだ。

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 続いて、各地の実態の報告が映像を含めて。うーん、ここまで事態がすすんでいるのか。奄美まで! やっぱり、緑ケ丘保育園の実態がひどすぎる。耳をつんざく、音が繰り返される。このことはもっともっと問われなくてはいけない。
 ちなみに、6月号では、企画していますので、ぜひ読んでくださいな。

 いろいろ、厳しいことが多いなあ。ここは、たんたんと乗り切らないとなあ。

2021/04/22

「照らす 生きた証を遺すこと」

 朝から県立図書館に資料を7冊借りに行く。数カ月の企画発注のための資料。うちの資料室は古い本が中心だし(苦笑)、自腹で買うのにはもう限界の状況だし。さすが7冊は重いなあ。

 その後、新宿に向かう。オリンパスギャラリーで安田菜津紀写真展「照らす 生きた証を遺すこと」を見に行く。安田さんも、慧くんも在廊。簡単に挨拶して、ちょっとおしゃべり。元気な姿を見れて嬉しかった。

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 さて、写真展。冒頭の写真は入管でなくなられた方。今をするどく切り取っている。タイトルにあるように、「生」と「死」を見つめる。中心は東日本大震災。「生」と「死」のあいだには、理不尽があったり、悲しみがあったり、耐え難い思いがあったり、そういう人たちの思いによりそうのが安田さんらしい。安田さんとのお付き合いももう11年かあ。早いなあ。

 そのまま職場に行って、基本は、来月以降の準備作業。来月のインタビュー②の内容の打ち合わせメールもつくる。

 産経新聞が!!!

共産党の理論誌『前衛』が創刊1000号 最近は他党幹部も登場(産経新聞)
 共産党の機関誌「前衛」が、今月発売の5月号で創刊第1000号を迎えた。終戦直後から続く同誌は、長年、理論を党の内外に伝える役割を担ってきたが、近年は野党共闘路線を反映して、誌面構成にも変化があらわれている。

 志位和夫委員長は今月22日の記者会見で、同誌について「理論的なさまざまな問題の究明と、ときどきの政治問題を掘り下げて特集する役割を担ってきた」と語った。

 「前衛」は「日本共産党中央委員会理論政治誌」と銘打つ月刊誌。昭和21年2月、「日本における革命的闘争の指導的な灯台」となることを目指して創刊した。第1号は当時の徳田球一書記長による「組織は綱領と戦術を実現する武器である」や、宮本顕治主幹(後に議長)の「天皇制批判について」などの論考を掲載した。

 ただ、近年は他の野党の幹部が誌面に登場して「エールを交換する場面も増えてきた」(志位氏)。昨年9月号は、共産の穀田恵二国対委員長と立憲民主党の安住淳、国民民主党の原口一博両国対委員長(いずれも当時)の三者会談を掲載している。……

 ありがとうございます。ボクがやった座談会を紹介してくれています!

2021/04/21

『ストップ!! 国政の私物化』

 工場籠城は、無事どうかは別として、何とか終了。今月は、GWの関係で、工程がくり上がっていたので、ここからは日程に余裕がある。その余裕を生かして、ここで、ちょっと、しっかりした日を遅れればという、妄想中。

 今日も温かいというか、かなり暑い?日。ベランダのお花はわさわさしている。

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 さてさて、その期間に、やる仕事の資料を探すが見つからず。ちょっと、頭は回っている感じがするだけに、もったいないなあ。

 なんか、世の中いろいろいっぱい起こっている。一つひとつ、いろいろ全体のなかに位置付けつつ、考えないとなあ。

 上脇さん、坂口さん、岡田さん、松宮さんたちの『ストップ!! 国政の私物化』(あけび書房)をパラパラと。

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 安倍・菅政権もと、政権の国政私物化ということが大きくクローズアップされたなかで、昨年一〇月におこなわれたオンライン市民集会での発言をもとにつくられた本。そのなかでも、森友問題、加計学園問題、「桜を見る会」問題、学術会議会員任命拒否という四つの問題を、その当事者、追及の先頭に立つ弁護士が徹底解明し、告発している。ある意味、オールキャスト。その後も、私物化の事件はいっそうの広がりを見せているけれど、その本質は、情報隠蔽、立憲主義蹂躙、国会軽視という議会制民主主義の否定にほかならない。そして、それがくり返されるのは、自公政権の下でつくられた、官邸主導の政治システムにあることを明らかにしている。だからこそ、真相究明とともに、総選挙での立憲野党の前進と政権交代が必要なことを訴えている。もちろん、そうなのだけど、世の中の変化は激しく、曖昧にしてはいけない問題ではあるのだけど、みんなのいちばんの関心はそこにあるのかということもあるなあ。なかなか、タイミングというのは難しい気もする。

2021/04/20

母子家庭で生活苦の記憶…71歳女性「『幸せなお嬢さまになる』空想で気を紛らわせた」<新宿共助>

 昨日も仕事の夢。原稿をつくっている、その内容がかなりリアル! だけど、起きたら原稿が残っていないのが悲しい……。

 今日から印刷工場籠城。早いよなあ。ちょっと早すぎる。でも、がんばって、かなり決着をみている。肩がガチガチだな。

 あそうだ。

 その印刷工場からもお祝いがね。すいぶん前に来ていたんだけど、看板が間違っていて。

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 東京新聞から。

母子家庭で生活苦の記憶…71歳女性「『幸せなお嬢さまになる』空想で気を紛らわせた」<新宿共助>(東京新聞)
 二十四節気の大雪(たいせつ)、暦で本格的な冬が始まる日とされる昨年十二月七日に七十一歳の女性が一人で暮らす都内のアパートを訪ねた。十一月下旬に都庁前の食品配布会場で出会った。「もう三日も食べていない」と恥ずかしそうに話す様子から、暮らしぶりが気になった。
● ● ●
 布団が敷き放しの六畳間に本や書類が散乱。玄関はゴミ袋の山だ。「本当は、きちんとしたいのよ…」。女性は片付けられない理由を説明する。「コロナが広がってからは家でテレビを見るばかり。気持ちがふさぎこんじゃってね。ずっとイライラしているの」
 福岡県出身。母子家庭で生活が苦しかった記憶が、つきまとう。「もらった服ばかり着ていていじめられた」と振り返る。「子どもにつらい思いをさせたくなかったから、自分は結婚も出産もしなかった。『不幸な女の子が幸せなお嬢さまになる』空想をして気を紛らわせていました」……

 この方とは、背負った困難くらべものにならないけど、ボクも子どものころ、そして、思春期の頃、苦しかったり、悲しかった時、妄想・空想に逃げていたなあ。そこが救いだった。そんなことを思い出した。

 人間の尊厳、24条の個人の尊厳。ほんとうに、その尊厳が守られる社会をつくならければと思う。

2021/04/19

『子どもの言葉が教えてくれる―セーノ先生の学級ノート』

 いよいよ工場籠城目前。最後の追い込み。今日は、バタバタで忙しい。でもなあ、ちゃんと、必要なものを読めていないのが気になるなあ。あたまが、冴えない。いろいろ厳しいところだなあ。

 さて、制野俊弘さんの『子どもの言葉が教えてくれる―セーノ先生の学級ノート』を読んでみる。

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 セーノ先生と言えば、二〇一五年に放映されたNHKスペシャル「命と向きあう教室~被災地の15歳・1年の記録~」が印象深い。田中先生にこのセーノ実践を論評してもらったこともあるほど。そんなセーノ先生が、中学教師時代の実践をふり返って綴ったのがこの本。

 中学校の実践録の出版をそう多くはない。そもそも高校入試という関門を前に、思春期のこの時期、自己肯定感がもっとも低下するという調査結果もあるほど、生徒たちはさまざまな難しさをかかていて、その実践は非常にむずかしい。
 本書は、「親友だったはずの人と仲が悪くなった」など、「班日記」に綴られた生徒の声から、その揺れる思いや奥底に会う願いを読み解かれている。そのまなざしのやさしさと、どこまでのよりそう実践のすごさ。また「子育てノート」に記された親の悩みなども心を寄せ、そのむずかしい時代の子育てのヒントもくれるものになっている。

 でもなあ、制野さん、准教授なのに副学長って! いろいろ仕事が集中しているんだろうなあ。

2021/04/18

オンラインシンポジウム「子どもに障がいがあったら働けない?」

 なかなか余裕がない局面。だけど、がんばって、思い切って、きっちり掃除。掃除すると、少しは心が晴れるかな。

 朝から、ゲラを転がしたり、提稿作業をしたり。でも、実はうまくいかないなあ。仕事の切れがないなあ。スパッとした発注ができていない。うーん。もっと勉強しなきゃと思いながら、さらに、資料を読み進める。こういう作業のしていると、つい、古本を発注する。なかなか図書館でも手配できない本もあるし。とにかく、緊縮財政だし、図書館でも貸出を登録。たいへんだなあ。こまったこまった。

 お昼には、ビラを配布。

 でもっと、午後は、オンラインシンポジウム「子どもに障がいがあったら働けない?」。

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 かつて、児玉真美さんの『私たちはふつうに老いることができない』を読んで、ものすごく、衝撃をうけた記憶がある。児玉さんは、ボクと同世代。その体験から、今の時代はさらに変化もあるだろう。たしかに、たたかいがつかんだ前進もある。だけど、せめぎあいも繰り返されている。むしろこれまで一定の到達点をきずいていたところでの後退というのも目立つ。そもそも、前進した部分は、ほんとうにおくれていた福祉の側面。だけど、その家庭への支援は、やはり、ほんとうに家庭を支えるに必要なところにはいたっていない。厳しい状況におかれている人たちは少なくない。児玉さんの本にあった思いはまちがいなく、続いているとも痛感した。障害児の療育に何度か応益負担を持ち込ませない会だったっけ、取材したことがあるけど。近藤さんの行動力と情熱にはあらためて脱帽。大先輩!

 夕方は散歩を兼ねた、お買い物。

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2021/04/17

「中国の挑戦を受けて立つ」とバイデン氏 半世紀ぶり、共同声明に「台湾」と明記<日米首脳会談>

 今日は、朝から、来月以降のためのいろいろな調べ物。そんでもって、メールをいくつか。いろいろやることはいっぱいあるなあ。

 午後からは、林陽子さんの去年の「男女共同参画推進フォーラム」基調講演「私たちはジェンダー平等をどこまで達成できたのか? ~世界から見たニッポン~」をyoutubeで聞く。

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 日本の足りない点。

 一つ目に、法律に残る差別をなくす必要がある。二つ目に、包括的な差別禁止法を作ることが重要。NO HATE!三つ目に、クオーター制の導入。四つ目に、ジェンダー平等機関の強化が必要。五つ目に、個人通報制度の批准。いちいち唸らさられる。

 その後は、ひたすら資料を読む。

 ここんところの取材を通して、「尊厳」ということを考える。いろいろなことたちの「尊厳」のことを考える。この「尊厳」をめぐって、ほんとうにつらいことも起こっている。いろいろ思い出しながら、自分の認識の至らなさを痛感する。そんなことを考えていたら、ふと、自分の「尊厳」について考えた。どうだろうか。そもそも自分で自分の「尊厳」を大事にしていたのか。いやいや、自分を甘やかしているのか、自分を許していないのか、そんなこともわからないなあ。ただ、「尊厳」というものの大事さを、実践することはほんとうに難しいことはわかる。

「中国の挑戦を受けて立つ」とバイデン氏 半世紀ぶり、共同声明に「台湾」と明記<日米首脳会談>(東京新聞)
 【ワシントン=金杉貴雄】菅義偉首相は16日午後(日本時間17日午前)、バイデン米大統領とホワイトハウスで初の首脳会談を行った。共同声明には、中国が軍事的圧迫を強める台湾問題について「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、平和的解決を促す」と明記した。新型コロナウイルス対策での連携や気候変動問題への行動などでも一致した。
 日米首脳の共同文書での台湾言及は、1972年の日中国交正常化前となる69年に、佐藤栄作首相とニクソン大統領が出した共同声明以来で約半世紀ぶりとなる。
◆菅首相、香港やウイグル問題も「懸念を共有」
 首脳会談後の共同記者会見で、バイデン氏は「東シナ海や南シナ海などの問題で中国の挑戦を受けて立つ」と強調。首相も「インド太平洋と世界全体の平和と繁栄への中国の影響について話し合った。強制や脅迫で現状を変えようとするいかなる試みにも反対することで一致した」と語った。
 共同声明で両首脳は、東シナ海での一方的な現状変更の試みや南シナ海での不法な海洋権益主張に反対するとともに、香港や新疆ウイグル自治区などでの中国の人権状況についても「深刻な懸念を共有する」とした。
 多くの犠牲者が出ているミャンマー情勢では、国軍による市民への暴力を強く非難し、暴力の即時停止と民主主義の回復を求めた。
 沖縄県・尖閣諸島に関しては、米国による防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象と再確認した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾ぎのわん市)の名護市辺野古への移設を進めることも確認した。……

 うーん。中国にどう向き合うのかは大きなテーマだけど。結局は、力の政策か。法と正義が、国際政治にその役割を発揮できるのか? アメリカの政治や日本の政治は、そのことを無視をする。だけど、この道でしか、平和に生きることはできないし、そのことを実現するのは、やはり世論だということか。

2021/04/16

『女性セブン』と生活保護

 今日も提稿作業スタート。どんどん追い込みに入ります。ゲラを転がしたり、あとは実務も。結構、忙しい。

 さて、『女性セブン』をかってきた。いまからちょうど9年前。お笑い芸人の母親の生活保護受給をめぐって、生活保護バッシングの口火をきったのがこの雑誌。それが、生活保護を特集。

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 タイトルは、「生活保護をもらおう」と刺激的だが、内容はいたって冷静に、その活用を訴える。売れるとみたのか。それでも、背景には世論の変化があるのだろう。それは大事なこと。今月の『前衛』で、小久保哲郎さんにインタビューしたとき、女性誌こそ、生活保護をとりあげてほしいという話がでたけれど、それが実現したんだ!

 さて、通勤途中で、目の保養。

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2021/04/15

「当然」「姿勢正して」 柏崎刈羽原発燃料装塡禁止 地元から厳しい声

 朝の電車は混むなあ。感染がこれだけふえてくると、どうなっていくのだろうか? 心配は拡大するが、人の移動はとまらないなあ。接触より飛沫が圧倒的に多い。もちろん接触感染の可能性も否定できないだけど。ほんとうに、対策として、人の動きの分析から、飛沫のリスクを減らす方法というのは、ないのだろうか。データも出されないし。どうなのかなあ。

 今日は、朝から提稿作業。いよいよ追い込みである。あとは、来月のインタビュー①の準備作業。

 いろいろな人とやりとりをしながら考えていることがある。身の回りのできごとから、政治を問いかける。大上段な政治の語りではなく、気づきと自省からはじめるということ。だけど、われわれは、反省しても、言葉だけで、なかなか行動を変えない。政治は大きな問題として、結局、生活を切り離しているからなのだろうと思う。だけど、そこか変わらないと、政治は変わらないのだろうけど。そういことを自分に問いかけながら、政治の語り方を考える。だけど、それが、従来の、われわれの政治理論との整合性はどうなのだろうか。そのことも、もう少し深めないといけないような気がしている。結構、難しい問題なような気がする。

 さて、ニュースをクリップ。

「当然」「姿勢正して」 柏崎刈羽原発燃料装塡禁止 地元から厳しい声(新潟日報)
 東京電力柏崎刈羽原発でテロなどを防ぐ核物質防護体制の不備が相次いだ問題で、原子力規制委員会は14日、東電に対して原子炉への燃料の装塡(そうてん)など、核燃料の移動を禁じる是正措置命令を出した。地元新潟県柏崎市では「当然の判断だ」との声が上がり、東電の体質に改めて厳しい目が向けられた。

 同日夜に柏崎市で開かれた「原発の透明性を確保する地域の会」の定例会。柏崎刈羽原発の安全性を住民が議論する場で、原発推進、反対の立場を超えて、東電に厳しい声が飛んだ。

 原発に反対する委員は「悪意を持った人が侵入できる環境に、長く住まわされていたのは恐ろしい」と批判。推進する委員も相次ぐ不祥事に「ものすごく残念。東電福島第1原発事故を振り返り、原点に立ち返ってほしい」「落胆以外の何物でもない」と述べた。

 「原子力規制庁は毎日原発に入っていたのに不祥事を見抜けなかった」と規制側への不信を口にする委員もいた。……

 日常が奪われる問題であるのだろうけど。その意味で、福島の経験は重要なことだと思う。新潟での議論がこの点を重視していることも大事なことだと思うなあ。

 さてさて、すっかり緑の季節になってきた。俳句の季語ならもう初夏だね。

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2021/04/14

沖縄の新基地建設 米議会調査局が「物理的に困難」 最新報告書で指摘

 今朝、体がしんどくって起きれない! 変な夢でもみたのか? 体がつかれているのか。結局、感染性の胃腸炎で休んだ以外は休んでいないから、体にダメージがあるのか? 座談会、インタビュー2つを立て続けにやったのは、年齢的に無理がある。など考え込んでしまうなあ。仕事のペースをどうつくるのかは課題。といいつつ、今日は、昨日コピーでそろえた資料をひたすら読む1日。10本ほどの論文を読む。このテーマは、職場でも、ボクは結構、詳しいと思う。論文もペンネームで書いているし、結構、たくさんのインタビューもやってきた。だけど、今日、いろいろ読んで、やはり、頭をカチワラレタようなショックを受けたりしている。思っている以上に、さまざまな論点での先行研究があり、ボクの予想以上に、議論は進化している。論争的なテーマでもあるので、激しい論争がおこなわれている。さすがに今日読んだ論者は、その第一人者の一人でもあるだけに、先行研究をしっかり踏まえて、議論が組み立てられ、ほんとにもう唸らされたという感じ。やっぱり、全身全霊でお仕事されているんだから、インタビューをする側のボクももっともっと真剣で、全力投球でやらないとなあと深く思った。

 さて、一九九六年四月一二日、橋本首相とモンデール駐日米大使が並んで記者会見し、普天間の全面返還を発表してから、一昨日で25年がたった。そういうなかで、いまだに辺野古の問題は解決に兆しはなく、普天間問題も解決しないままで今日に至っている。

沖縄の新基地建設 米議会調査局が「物理的に困難」 最新報告書で指摘(沖縄タイムス)
 【平安名純代・米国特約記者】米議会調査局(CRS)が日米関係についてまとめた最新報告書で、名護市辺野古の新基地建設は「物理的に困難」と指摘していたことが13日までに分かった。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画は、政治家や活動家、市民らによる地元の反対に加え、「工期の遅れに悩まされている」と指摘。さらに、沖合に滑走路を建設するという物理的な困難にも直面していると説明した。

 新基地建設計画を巡っては、沖縄県民の意見は一枚岩ではないものの、県民の多くが外国軍の駐留から派生する犯罪などの安全面や環境の悪化、騒音などの問題に懸念を示しており、「沖縄における米軍のプレゼンスの維持は、日米同盟にとって重要な課題となっている」と分析している。……

 3月の米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書でも辺野古は困難とされていたが、米側でも、辺野古は難しいという議論は結構、相次いでいる。かたくななのは、日本政府という図式は一層強化されている感じ。しかし、米軍のプレゼンスの維持を求めるアメリカに、ほかの選択肢を提示できる能力はいまの政府にはないということか。大きく世界の変化や対立から、論建てなど、日本政府には視野の外にあるのだろうなあ。われわれは、世論をつくっていくしかない。

 今日は雨。外の風景は、色あざやか。

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2021/04/13

原発処理水、海洋放出を決定 政府、閣僚会議で方針―菅首相「風評対策徹底」 と 家事や介護に1日4時間 中高生の5%がヤングケアラー

 インタビュー②原稿を仕上げて、発信。そして今日は会議日です。そろそろ次の雑誌の準備もしなくっちゃいけないので、今日は、参考の論文を見つけ出して、コピーをする作業デー。あと、何人かの相談のやりとりも。休みなく、まじめに働いているなあ。終わりのない労働だけどね。夕食のおかずをつくりおきしていたので楽だった。もう少し、つくり置きを習熟しよう。つくり置きだな、これからのポイントは。雑誌も、つくり置きができればいいなあ(苦笑)。

 今日は怒りの日だったなあ。

原発処理水、海洋放出を決定 政府、閣僚会議で方針―菅首相「風評対策徹底」(時事通信)
 政府は13日午前、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水への対応を話し合う関係閣僚会議を開き、処理水を海洋放出する方針を正式決定した。第1原発の廃炉作業を優先し、水産物などへの風評被害を懸念する漁業関係者らの反対を押し切った形だ。処理水の海洋放出の決定には、国内だけでなく、中国や韓国など周辺国が強く反発している。……

 トリチウムは安全なのかという問題も当然問われる。100歩譲って、それが政府の言う通り、安全だとしても、いくら「風評対策徹底」と言っても、これまで全袋検査をしてきた、あんぜんな福島のコメは、この10年、ずっと値崩れをしたままだ。同じことが漁業にもおこるのだ。まあ、もちろん、それ以前に、トリチウムについて問わなければいけなのだけど。

 結局、問題あることを認めなくないときは、なかったことにする。それが政府の態度なのだと思うなあ。ほんとうに、なんなんだこの政府は。

 気になった、新聞記事。

家事や介護に1日4時間 中高生の5%がヤングケアラー(朝日新聞)
 大人の代わりに家事や介護といった家族の世話を担う子ども「ヤングケアラー」が、中学・高校生でおよそ20人に1人いることが、厚生労働省が12日に発表した初の全国調査で明らかになった。世話に割く時間は1日平均4時間に及び、当事者からは学校生活や将来への影響を心配する声も出ている。

小3から認知症の祖父母ケア「しんどいと言えなかった」
 調査は全国の公立中学の2年生と公立高校(全日制など)の2年生を対象に昨年12月以降に実施し、1万3777人から回答があった。世話している家族がいると答えたのは中学2年で5・7%、高校2年(全日制)で4・1%。文部科学省の統計にあてはめると、中学2年で約5万5千人、高校2年(全日制)で約4万2千人がヤングケアラーという計算になる。

 調査では親や祖父母の介護に加え、幼いきょうだいの世話も含めて尋ねた。その結果、世話の相手はきょうだいの割合が最も高く、中学2年は61・8%、高校2年(同)で44・3%。父母は中学2年で23・5%、高校2年(同)で29・6%だった。世話の内容は、中学2年で相手が父母の場合、「食事の準備や掃除、洗濯などの家事」(73・3%)が最も多かった。相手がきょうだいの場合、「見守り」(68%)が最多で「家事」は37・6%、「きょうだいの世話や保育所への送迎など」も34%いた。

 世話に費やす時間は中学2年で平日1日平均4時間、高校2年(全日制)で同3・8時間だった。7時間以上という回答もそれぞれ1割を超えた。……

 ケアというとき、ここのところ、高齢者介護ということがものすごく意識されてきたのだと思うけど、大きな比率をしめているのは、もう少し若い、父母やきょうだいのケアだ。多くは、障害があったり、病気だったりということだと思う。介護の社会化が高齢者の問題でずっと言われてきたのだけど、これまで、いっていの制度をつくってきたと認識されていた、障害者などのケアの現場の家庭の姿が一定可視化された感じ。そもそもの家庭への支援のありようも問われるし、ヤングケアラーの支援も、多面的であらねばならないのだろうと思う。

 また、気になるのは、とりわけコロナ禍での実態でもあるのあるのだよなあ。やっぱり、支援のネットの脆弱さがあらわになっているのだと思うのだけど。

 PCR検査にお世話になる事情もうまれそうな気配。

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2021/04/12

「こども庁」2つの組織案が判明 霞が関、水面下の主導権争い

 今日、朝起きたら、なぜか喉が痛い。べつに熱っぽくもないし、だるさもないのだけど、昨夜は寒かったからかなあ。いやだなあ。そんなことを気にしながら、朝から、インタビュー②原稿整理、とにかく今日は形をつくる作業。ああでもない、こうでもないと悩みながらすすめる。で、夕方には、何とか形に。あとは、明日、仕上げを!

 今日も、夕方、買い物がてらに散歩にでかける。

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 とにかく、飽きが来ないように、歩くコースをいろいろ工夫。ちょっと、がんばって、歩かないとねえ。

 いろいろウジウジ考えてしまうから。人間関係は難しい。とかくこの世は生きづらいもの。

 

 さき、昨日の新聞にこんな記事があった。

「こども庁」2つの組織案が判明 霞が関、水面下の主導権争い(朝日新聞)
 菅義偉首相が創設に意欲を示す「こども庁」について、内閣府と文部科学省がそれぞれ作成した組織案が判明した。検討は今後、自民党主導で進むことになっているが、水面下では与党の目玉政策に乗じ、新組織の主導権を握ろうとする関係府省の綱引きが始まっている。

 首相は5日の参院決算委員会で、こども庁について「子どもに関する政策は厚生労働省や文部科学省、警察庁、総務省など多くの省庁が関係する」と課題を挙げ、「縦割り打破、組織のあり方をもう一度抜本から考えていく必要がある」などと意義を語った。

 次の衆院選の公約に盛り込みたい自民党は、4月中旬にも党内論議を本格化させる方針だ。こうした動きを受け、内閣府と文科省が水面下で新組織の素案をまとめた。……

 記事の見る限り、こども庁の仕事は、どうも、就学前が中心。まだまだ正体はわからないけど、これまでの少子化対策などの政策から、どこをどう発展させるのだろうか。限定された目玉政策をぶちあげるのかなあ。本格的に、子どもの成長を下支えるような政策に転換というのは、このままでは望めないのかあ。うーん、という感じだな。

2021/04/11

「パンデミック 揺れる民主主義 ジェニファーは議事堂へ向かった」と「“自由の声”が消えゆく世界で ―アラブの春から10年 夢の先に―」

 今日も、朝からインタビュー②原稿整理。ピンチだあ!!!! なかなか上手くいかないなあ。相手に渡す期日まであと2日。何とかなるのかなあ???? がんばるしかないのだ。ずっと、一日中、机の前。なんだかなあ。今日は、日曜日なのに、いつものような、掃除も洗濯も(毎日の作業以外は)しなかったのに、余裕ないなあ。なんでだろうなあ。
 あまりにも、鬱々とするので、買い物がてらに、長めにあるく。いろいろな風景に出会う季節である。

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 土手を歩いていると、声をかけられた。むかしのT学童の会長をしていたKさん。土手で怪しくアマチュア無線の機械をいじってた。ボクも、電話級の免許はもっている(苦笑)。
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 いろいろ世間話。一日中、机のまでだと鬱々とするしねえ。

ETV特集の「パンデミック 揺れる民主主義 ジェニファーは議事堂へ向かった」を見る。

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 世界に衝撃を与えたアメリカの議事堂襲撃事件。群衆の中で、元教員のジェニファー・マーラーさんが声をあげていた。「私たちは軽んじられている!」コロナ禍の世界で、分断が加速し、揺れる民主主義。人々の不満、怒りの根本に何があるのか。移民政策や格差について意見がぶつかる親子や、陰謀論・Qアノンを信奉していた女性を取材。世界はどこへ向かうのか、知識人に問う。【出演】イアン・ブレマー、フランシス・フクヤマほか

 引き続いて、「“自由の声”が消えゆく世界で ―アラブの春から10年 夢の先に―」。

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 独裁政権を次々と崩壊させたアラブの春から10年▽デモを率いた若者たちは今▽安定のため与党議員に転じた元リーダー▽命を脅かされても闘うロック歌手▽“夢”の先に何が

 中東や北アフリカで独裁政権を次々と崩壊に追い込んだ民主化運動「アラブの春」から10年。中心地エジプト・タハリール広場でデモを率いた若者たちの今を追った。国の安定のため、与党議員に転じた元リーダー。命を脅かされながらも“消えゆく声”を代弁し続けるロック・ミュージシャン。そして、異国で闘い続けるジャーナリスト。世界各地で“民主主義のあり方”が揺らぐ今、「アラブの春」がもたらした可能性と限界を見つめる。

 2つの番組をみて、やはり暗い気持ちになる。どうも、世界の民主主義はがけっぷちにあるということを、あらためて痛感させられる。それが何故なのか?突き付けられた課題でもある。もちろん、そこでのSNSの意味は小さくはない。だけど、それはいろいろな意味で歴史を加速することはあっても、原動力そのものではなさそうにも感じる。ならば、何を考えるべきなのか。かつての民主主義をめぐる事件なども、あたまの中をよぎる。どうも、民主主義は、ずっと問いかけ続けないと、横道にはずれる脆弱性をもった制度でもありそうだ。ならば、その問いかけ続けるためには何が必要なのだろうか?とても、難しい時代。成熟は必要だけど、そこに多くの人が参加をしなくてはいけない。ほんとうに、難しい時代。

2021/04/10

「改憲は終わったか―安倍なきあとの安倍改憲」

 今日はいよいよインタビュー②原稿整理に挑む! なかなか、たいへんな作業であることは、毎度のことだな。がんばらないと! たくさんの材料があるから、読み応えのあるものをつくらないとなあ。

 午後からは、九条科学者の会の16周年のつどい「改憲は終わったか―安倍なきあとの安倍改憲」を聞きながらのながら作業。

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 講演1「急浮上した敵基地攻撃~踏み越える専守防衛」は半田滋さん(防衛ジャーナリスト/元東京新聞論説兼編集委員)。急展開する、実質的な敵基地攻撃能力の自衛隊の強化。米中の対立が深刻化し、中国の軍事大国化がすすむだけに、日本は軍事一辺倒ではなく、外交が試される。中国にどう向き合うのか。

 講演2「日本学術会議会員の任命拒否~何が問題か?」は、小森田秋夫さん(神奈川大学特別招聘教授/日本学術会議連携会員、元日本学術会議会員・第一部部長)。うーん、この問題は何が問題なのか、基本的なことからたどってくれる。

 ともに、十分、世論化に成功したわけではない。どうすれば、より広く、伝えていくことができるのか。突き付けられた課題だなあ。

 朝も、全然起きられず、ずいぶん疲れている感じ。齢だなあ。

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 写真は、わが家のベランダを外からみたもの。結構、カラフル。いろいろ世の中でおこっていること、身の回りのおこっていることは、つらいこと、厳しいことが多い。この世は生きづらいなあ。せめて、花で癒されよう。

2021/04/09

前衛1000号によせて!

 今日も、朝からインタビュー①原稿整理、一気に仕上げに入っていきます。でもって、夕方には発信。お昼は会議。それから、郵便局などの実務も。諸連絡のメールを数本。

 さて、職場の、本部の玄関に、私がつくっている雑誌の通巻1000号のお祝いのお花が!!!!

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 ボクがこの雑誌にかかわるようになったのは、616号から、385冊かあ。なかなかすごいねえ。お祝いのメッセをもらったが、エルライブラリーにも全巻がそろっているそうだ。ボクは、76年の5月ごろから購読して45年だな。先輩からもらったりして、かなりの号をもっていたけど、数度にわたって、結局、捨ててしまった。もったいないけど、うしろをふり返らない決意でね。

 いろいろ思い出もある。若いころの失敗や挑戦。自分の得意分野の発掘。いろいろな企画をやったけどね。

あと、何年、この仕事をやるのかはわからないけど、一冊一冊、心をこめて、全力でつくることはかわらないけどね。この歳で雑誌はきついけどねえ。

 自分の仕事の仕方は、半分は、もう亡くなった複数の人を含めた先輩から伝授されたもの。だけど、半分は、自分流。人に伝えるということは難しいというか、うまくいかないんだろうなあ。次の人は、次の人流の仕事の仕方をしてもらうしかない。その材料を残すことはできるかもしれなけどね。雑誌の姿もきっと変わるのだろうし。

 今日はいい天気だったけど。夜は雨。

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2021/04/08

「マルクスvs.ケインズ」

 今日は、インタビュー①原稿をとにかくすすめる。何か、かなり疲労していて、頭が働かない。加齢なんだろうなあ。

 そんなわけで、今日は、ダラダラ仕事。時間だけはかかるんだけど。とにかく、とにかく、仕事は続くって感じ。

 週刊東洋経済を久しぶりに読んだ。読後感は、あんまりよくないなあ。

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第1特集
マルクス vs. ケインズ

[図解]戦後社会の信念とイデオロギーを打ち壊した「現代の焦点」
信念1 資本主義が人々の生活水準を向上させる?
信念2 世界は経済発展とともに民主化する?
信念3 テクノロジーは人類に進歩をもたらす?
解読!変貌する世界の思想マップ

15分でOK!経済思想がすっきりわかる用語解説
有効需要の原理/所得の分配と再分配/外部経済、外部不経済/
使用価値、交換価値/協同組合/消費者主権論/大衆社会/社会主義経済計算論争

資本主義に未来はあるか
「持続可能な資本主義は実現できる」
国際基督教大学特別招聘教授、東京大学名誉教授岩井克人

マルクス主義は現実解を示せるのか
「資本主義の グレートリセットが必要だ」
 大阪市立大学大学院准教授斎藤幸平

[誌上講義1]マルクス「未来への構想」
『資本論』で訴えたのは人間関係の再構築だ

[誌上講義2]ケインズが起こした革命
平等こそ経済成長の源 世界恐慌下の大転換

[誌上講義3]ハイエクの中央銀行批判
貨幣発行を国が独占せず民間の競争に委ねよ
ハイエクならMMTをどう評価? 競争的貨幣発行はばらまき阻む

テクノロジーと民主主義
「A I、SNSと民主主義は共存できるのか」
ハーバード大学ロースクール 教授 ローレンス・レッシグ

[誌上講義4]アーレント「現代人への警告」
トランプ現象の本質 日常にある全体主義の闇

日本の哲人・宇沢弘文
今こそ響く思想 社会的共通資本
ベーシックインカム批判 「ばらまく」ことの落とし穴

原子力技術との向き合い方
「原子力発電の危険性を 哲学者はどう考えたか」
関西外国語大学准教授戸谷洋志

評論家、翻訳家・山形浩生が選ぶ「今知るべき経済思想」12冊

 だけど、議論としてもあまり新鮮さはすでに感じない感じはする。こまかいところには、いろいろ言いたいことはある。なぜ、いまさら岩井さんなの? 斎藤幸平の議論は、ほんとうにどんどん宙に浮いてくる感じだなあとか。まあ、あまり、そんなことは大事なことでもないだろうし。なぜ、こんなテーマに編集部は関心をもったのか? それは世間の気分の反映でもあるだろうから、それがどこにあるのか。いろいろな要素に、実は、一致点として、大事なことがありそうだなあ。むしろ、そんな関心をもって、読んだりはするのだけど。だけど、ただ、論点としてはあまりすっきりはしない。そういう時代状況、思想状況なのかもしれないけど。そのなかにある、粒を見つめる。

 夕方、買い物に。地域のしりあいにあって、すこしおしゃべり。いろいろたいへんだなあ。高齢化が大きな問題。そのもとで、いま、どうするのかだよなあ。難しい。

2021/04/07

市民連合と立憲野党5党2会派との会談

 今日も、座談会①原稿整理、一気に、仕上げて、発信。お昼は、オンライン会議。その後は、インタビュー①原稿整理へ。いろいろ、一気にすすめている。一つ、資料を手に入れないといけないのがわかった。どうすっかなあ。

 さてさて、昨日は、市民連合と立憲野党5党2会派との会談がおこなわれた。3つの補選に向けた申し入れ。この間、かなり野党共闘に否定的な報道が多いから、いろいろな疑問も広がっているのだと思う。だけど、大事なのは、一致点をどう積みあげていくのかということ。一致しない点は、堂々とそれぞれの政党が主張すればいい。その一致点がどこまで来ているのかが大事だと言うことだと思う。

 たとえば、市民連合が次の申し入れをしている。

2021年4月6日

立憲野党
補欠選挙勝利めざしての市民連合の申し入れ

             安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合

 

 新型コロナウイルスの感染者は減少しつつありますが、自宅療養という名で放置された患者が多数亡くなり、医療体制の整備は不十分といわざるを得ません。また、ワクチン確保は見通しが立たず、国民への接種の体制も整っていません。さらに、コロナ禍の中で仕事を失い、生活に困窮する人々への救済も行き届いていません。統治能力を失った菅義偉政権が国民の生命、健康、生活に与えた痛みはあまりにも大きすぎます。

 加えて、国民の常識から乖離した政治家による収賄や選挙違反が相次いで露呈し、今の与党の政治家には危機において国民の命を預かる資格がないと言わざるを得ません。

 次の衆議院総選挙において政権交代を実現することは、政治に常識を取り戻し、国民の生命、生活を救うためにどうしても必要です。4月25日に予定される衆参の補欠選挙は政権交代のための第一歩となる重要な選挙です。この選挙で立憲野党には候補者の一本化により政治転換のための選択肢を示すことが求められます。市民連合は以下の共通政策を掲げて、松木けんこう(衆議院北海道第2区) 羽田次郎(参議院長野県選挙区) 宮口はるこ(参議院広島県選挙区)三候補の当選を実現するために、立憲野党と市民が共に戦うことを強く求めます。

1 憲法の擁護

「安保法制」、共謀罪など違憲の疑いの強い法律を廃止する。
平和憲法を尊重する。
地元合意のない沖縄辺野古での新基地建設は中止する。
2 新型コロナウイルス克服のための医療体制の強化

エッセンシャルワーカーの待遇改善をはじめとする医療体制の拡充、強化のために財政支出を惜しまない。
PCR検査を拡大するとともに、感染した人の治療を受ける権利を保障する。
医療のリストラという従来の政策を転換し、人間の命を最優先する医療体制の整備を図る。
3 仕事と暮らしを守るための支援策の拡充

コロナ禍によって仕事を失ったり、収入が減少したりした人々に対して、所得補償、家賃補助など安心できる支援策を提供する。
営業時間短縮等に協力した事業者に十分な補償を行う。
4 エネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行

一極集中を是正するために、地方でも働けるように交通インフラ、情報インフラ、住宅など生活の基盤を整備する。
地元合意のない原発再稼働に反対するとともに、再生可能エネルギーの拡充により、地域における新たな産業を育てながら、原発のない脱炭素社会を作り出す。
5 差別を許さない自由で公平な社会の実現

ジェンダー、人種、年齢などによる差別を許さないためのルールを確立する。
次の世代を産み育てる社会的条件を整えるため、雇用ルール、介護、保育、教育、医療などケア労働の体制等を拡充する。
6 責任ある政府のもとで支えあうための税制改革

消費税負担の軽減を含めた、所得、資産、法人、消費の各分野における総合的な税制の公平化を実現する。


以 上

 この内容には、国民民主党も一致しているわけで、そのことはとても重要だと思う。野党共闘という道は大事だし、やはりその大道で、一致点をつくる努力を基礎に、信頼関係を強めることと、正々堂々とした主張が大事だなあ。

 だけど、いろいろな揺れが報道されてしまうのは、理由があること。やっぱり野党共闘の原点は、市民からの声。いま、いろいろな政策課題で、たたかい、運動が十分に広がっている状況ではないからねえ。コロナ禍でも、もっと、多様な運動が広がらないとなあ。もっともっと、ネットを使った運動は探求されなければならないだろうなあ。

 もう一つ、うれしいニュースを紹介。厚労省が、扶養照会を拒否する者の意向尊重の方向性を示す通知を出したというもの。“満点”ではないものの、大きく前進する新通知だそうだ(本年4月1日施行)。扶養照会を拒否する者の意向尊重の方向性を示すとともに、扶養照会を行うのは「扶養が期待できる場合」のみに限ることが、実務で常時参照されている「生活保護手帳別冊問答集」に明記されているという。この運用を周知徹底することで、「不要」な「扶養照会」を相当減らせると考えられるため、つくろい東京ファンドと生活保護問題対策全国会議緊急に見解を発表した。

2021年4月7日

一般社団法人つくろい東京ファンド
生活保護問題対策全国会議

生活保護の扶養照会に関する
3月30日付厚生労働省通知に関する見解

 私たちは、厚生労働大臣に対し、本年2月8日には「生活保護の扶養照会に関する要望書」と「扶養照会に関する実施要領等の改正案」を提出し、本年2月28日には「生活保護の扶養照会に関する厚生労働省通知に関する緊急声明」を提出して、改善を求めてきました。
 今般、厚生労働省は、本年3月30日付で「『生活保護問答集について』の一部改正について」と題する事務連絡(以下「新問答」といいます。)を発出しました(本年4月1日施行)。新問答は、私たちの要求からすると“満点”とは言えませんが、以下のとおり、実務運用を大きく改善し得るものとして評価できる点があります。 
私たちは、引き続き局長通知の抜本改正等を求めていきますが、新問答の内容が各自治体、生活保護を利用しようとする市民やその支援者らに広く知られ、「不要」で「有害」な「扶養照会」が根絶されることを期待して、本見解を発表します。

1 扶養照会を拒む要保護者の意向の尊重を要請
 新問答は、私たちが要求している「申請者の事前の承諾」までは認めませんでしたが、「要保護者が扶養照会を拒んでいる場合等においては、その理由について特に丁寧に聞き取りを行い、照会の対象となる扶養義務者が『扶養義務履行が期待できない者』に該当するか否かという観点から検討を行うべきである」としました。
 これは、要保護者の意向を尊重する方向性を明らかにし、要保護者が扶養照会を拒む場合には、「扶養義務履行が期待できない場合」に当たる事情がないかを特に丁寧に聞き取る運用を求めるものです。
これまで、扶養照会を行うにあたって要保護者の意向は無視されてきましたが、「扶養照会をしてほしくない」という要保護者の意向を尊重すべき旨の規定が追加されたのは大きな変化です。

2 整理された調査の手順を別冊問答集に明記
 私たちは、2月26日付事務連絡で扶養照会の考え方や調査の手順が整理された点は評価しつつも、局長通知そのものの改正によって、実務で常時参照される「生活保護手帳」に反映することを求めていました。新問答は、局長通知や生活保護手帳の改正には踏み込みませんでしたが、生活保護手帳とともに実務で常時参照される「生活保護手帳別冊問答集」を改正する点で、実務運用の改善に資することが期待できます。
 特に、新問答は、扶養義務者に対する直接照会(扶養照会)は、「扶養義務の履行が期待できる」と判断される者に対してのみ行うものであることを明記しており、窓口での運用や監査などのあらゆる機会を通じて、この点を徹底し、不要な扶養照会を根絶することが求められています。

以 上

 運動・たたかいが施策を変えるということが目の前ですすんでいる。年末年始のとりくみや、稲葉さんたちの調査が大きな力になったし、国会での質問も大事だったねえ。

 お買い物の途中、早稲田公園は八重桜。団地はすでにツツジの季節。

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2021/04/06

沖縄タイムスの樋口陽一さんのインタビューを読んで……

 今日も、電車は混んでいる。午前中から、座談会①原稿。かなりの形のところまで持っていく。明日の午前中に仕上げにかなりたいなあ。今日は、会議と打ち合わせの日だったのだけど、その合間をぬって、相談のキャッチボールも、いろいろ国会の状況を聞くと、なかなか、歯止めが効かなくなっている感じがする。いろいろな政策問題、提出されている法案に対しての、運動や議論がなかなか広がらないから、よけいにそうなっているのだろう。このコロナ禍で、国会の形骸化がさらにすすむのだろうか。うーん。

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 さて、今日、沖縄タイムスを読んでいると、樋口陽一さんのインタビューが載っていた。立憲主義とかかわって、「個の確立」が強調される。憲法13条の個人の尊重は、あくまで、強い自立した個人を前提とするということなのだろうと思う。先日、clubhouseで、清末さんの議論を聞いていたら、個人の尊重と24条の個人の尊厳の違いを強調されていた。彼女の解釈は、個人の尊厳は、ドイツ基本法の「人間の尊厳」に近い。人として、侵されることのない大事なものということなのだ。だからこそ24条は、自由権と社会権をつなぎ、社会権を切り開くということなのだろうと思ったりした。そこ個人は、むしろ弱い個人も包摂する。その人たちの権利としてあらわれている。そこのは、とても共感するし、未来も感じるのだけど。

 朝日の鮫島浩さんが、「新聞記者辞めます」で、数日前、野党はなぜ弱気かについて書いていた。いまの有権者は、与党3、野党2、無関心5だと言っていた。野党が勝てないのは、この無関心5の代表になれないからだと。そしてその無関心の人々は、「怒り」から「あきらめ」になった人だと。エリートではない「あきらめた人」にどう接近するのか。そういうことと、先ほどの弱い個人も包摂する、個人の尊厳の視点は、何か関連もあり、そこにはヒントも転がっていそうだ。「あきらめた人」が、自分の日常にある、目の前にあることがらから、何らかの気づきをとおして、先にすすんでいく。そのことをいっしょに考える活動が必要なのかもしれない。そんな場や、つながりをいろいろ悩みながら、つくっていく工夫がもとめられるのだろうなあ。

 今日もclubhouseを聞く。かなり立場に違いがある人たちの議論。良心的なのだろうけれども、見えることなのか、取り上げることなんか、あえて、見ないふりなのか、見えないのか。一致点をしっかりつくるということと、少し下がって冷静に、批判的に見るということと。いろいろな難しさも感じながら、いろいろ考えなきゃなあと思った次第。脱皮が求めらる時代、変化が求められる時代、自分に何がどこまでできるのか、沈んだ気持ちにもなるけれども。

2021/04/05

「夢見た国でみたものはー彷徨う外国人技能実習生ー」

 電車はそれなり混んでいるなあ。なかなか通勤はたいへんだなあ。いつも思う。今日は、まずは座談会①原稿整理、午後からは、インタビュー②の収録。話は刺激的でおもしろい。いままで、そんなに勉強してこなかった分野が、ここにきて一気に学んでいるという感じ。原稿化作業が追い付かない。座談会①がやっと形が見えつつあるという水準。追われているなあ。とにかく、インタビュー以外は、ずっと原稿の前。疲れたア。

 NNNドキュメントの「夢見た国でみたものはー彷徨う外国人技能実習生ー」を見る。

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外国人技能実習制度とは本来、途上国の若者らが、日本で様々な技術を学びそれを母国の発展に活かすという制度。しかし技能実習生は、人手不足を補う貴重な労働力となっているケースが多く、その数は40万人を超えている。その一方で、労働環境には問題が多く、長時間労働や賃金未払、暴言といったケースが、後を絶たない。彼らにとって日本は「夢見た国」のはずだった。そこで流されるいくつもの涙。この国で彼らがみたものとは。

 すでにNHKで、すぐれたドキュメントがつくられているけど、地方の民間のテレビ局がこういう問題で取材を続けていることはとても大事なことだと思う。ほんとうにひどい実態と、経営側、政府の無責任さに、声が出ない。もちろん中小企業の厳しさは理解できるが、それをなぜ外国人実習生の転嫁するのか。ギリギリでがんばる受け入れ先があるのは救いではあるが……。日本のもう「夢の国」では、世界のなかでも品格のない、三流国になっている。その政治を変えるために、国のありようを変えるために何ができるのか、ずっと考え続けなければならない。

2021/04/04

「緊迫ミャンマー 市民たちのデジタル・レジスタンス」

 朝からたっぷりお掃除と洗濯。この間は、それでも、一週間に一度ぐらいは、掃除ができているという感じだな。ふー、雨が降るのか、降らないのか、とっても中途半端な天気。さてさて。まどの外は、こんな風景。

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 午前中から、ひたすら座談会①原稿の整理。もうちょいがんばれば、形が見えてくるかも。いろいろ考えることが引き続き多い。勉強する時間がとれてないのがもどかしいなあ。

 夜は、Nスぺ「緊迫ミャンマー 市民たちのデジタル・レジスタンス」を見る。

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 緊迫のミャンマー情勢・いま何が起きているのか?▼抗議デモを続ける若者たちを現地取材▼密着!Z世代による“デジタル・レジスタンス”▼現実世界とネット“表裏一体”の攻防の行方を追跡▼世界各地からキーボード戦士が続々参戦▼ネットやSNS上の投稿動画を徹底解析!軍による弾圧の実態▼日本に住むミャンマー人たちの闘い方とは?▼クーデターの背景に何が?88年との違い▼求められる国際社会の役割は?

 ミャンマーのことは、とても気にかかる。民主化は、ほんの昨日のことのように感じるが、実はもう10年の年月がたつ。この10年での変化は激しい。経済は発展し、民衆は力をつけた。そして、通信技術の発展も目をみはる。あまりにも大きく変化している。そこに襲いかかった軍の暴力。そして、抵抗の広がり。目を覆うような軍の蛮行は、前近代の、軍の出自とも関係する日本軍のもの。だけど、社会の変化は激しい。ボクらは、かつての視点でしか世界をみれていないのではないか。このままでは、世界を見誤るなと、そういうことも感じた。ミャンマーのこれからは目を離せないけれど。同時に、日本のいまを考えさせられる。日本の変化は、どうこの社会の底流に流れているのか? もっと、変化をちゃんと見つめることができる目と頭をもたないと。

2021/04/03

李鶴来さん そして 追跡”コロナ犯罪” 

 今日は5時過ぎから早朝仕事スタート。ああ、航空券の予約を購入するを忘れ、期限が過ぎてしまったと落ち込む。そんなことがすっかり多くなった今日この頃。体調(体力)のこともあわせ、すっかり、年齢に自信がなくなる朝。とにかく早朝仕事を終えたけど、すっかり明るくなったなあ。ほんとに季節の移ろいは早い。

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 早朝仕事と夕方仕事、家事以外は、ずっと机の前で、座談会原稿①だから、かなり鬱々としている。不健康な一日。進行は、まあ、順調なんだろうけど。次号の相談のメールも少し。勉強する時間が取れない。

 今日の報道特集では、第2次世界大戦後の戦犯裁判でBC級戦犯として裁かれ、日本政府に救済と名誉回復を求めていた在日韓国人の鶴来(イハンネ)さんを取り上げていた。

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 ボクがこの問題を知ったのは、もっとも敬愛する内海愛子さんを通じて。ボクが、戦争責任や戦後補償を考えるときに大きなスペースをしめる。報道特集は、日下部さんが、ずっとこの問題を追いかけているねえ。一部、意見は違うけど。大往生だけど、やっぱり、イハンネさんに、政府の反省を見せることができなかったのは悔しいし、悲しい。

 Nスぺも見る。

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 新型コロナによる社会不安が広がる中、主婦や大学生などが犯罪に手を染めてしまうケースが急増している。特に深刻なのが「持続化給付金」の不正受給だ。こうした犯罪にいったん加担すると、名前や住所などの個人情報が、反社会的組織によって利用され、さらに悪質な犯罪にも引き込まれていく。これまで犯罪と無縁だった人々がつけ込まれ、一線を越えていく社会。いま、何が起きているのか、追跡する。

 コロナのもとでの不安と経済困窮に付け込んで、弱みにつけこんで、暴力と支配的な関係をつくり、若者たちを犯罪に引き込んでいく。その闇に、恐ろしさを感じる。この国は、もう、ボクの若いころのような社会では決してなくなっている。そのことに、さらに不安を感じ、息苦しさを感じる。困窮が底を抜けても、その生活を支えるシステムがなぜ機能しないのか。いまどうするべきか。絶望だけを、自己の責任だけを強調しても仕方がないでしょう。うーん。

2021/04/02

「私たちは変わる」 東大、女性過半の執行部スタート

 今日は、朝からインタビュー①の収録。個人的にも深まったインタビュー。午後からは、座談会①の原稿整理。あっという間に時間が過ぎていきますねえ。体力が回復していないせいか、すぐ眠くなり……。あまり効率よくすすまないなあ。いろいろしなきゃならないことはあるのだけど。なにより、夏に向けて企画のために、インプット作業をもっと工夫してしないとなあ。しかし、ここでも体力がない。ほんとに体力がない。もう少し、のんびり仕事がしたいなあ。

 田中邦衛さんがなくなった。もちろん五郎さんのイメージが最も強いけど、中学や高校のころ、若大将シリーズのリバイバルを見ていて、青大将というのが最初の出会いだなあ。大学生のころは、「若者たち」の自主上映をしたから、そのイメージ。とっても悲しいニュースだった。やすらかに……。合掌。

 買い物に出る。すっかり葉桜。

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 季節の移ろいは早い。

 『葉桜の季節に君を想うということ』という推理小説があったなあ。本格ミステリーということが言われていたころ、そのメンバーの一人。この作品のトリックは、いわゆる……。この作品すきだったなあ。

 敬愛する林さんが、副学長かあ。

「私たちは変わる」 東大、女性過半の執行部スタート 林香里・新副学長に聞く(日経新聞)

 東京大は1日、女性を過半数とする新執行部体制をスタートさせた。総長や理事・副学長ら11人の役員のうち6人が女性だ。国際・ダイバーシティ(多様性)担当理事・副学長に就任した大学院情報学環の林香里教授に狙いを聞いた。

――国際競争の中で東大のダイバーシティーについて、どのような問題意識を持っていますか。

 「東大は学部生の8割が男性で、教員も任期のない教授は男性が約9割を占める。意図的に女性を排除しているわけではないが女性はずっと少数で、男性的なカルチャーが定着している。ところが海外の研究者と一緒に仕事をすると、休みを取らず、夜に会議をするような男性的な働き方は薄れていて、共同研究や会話にずれが出る。男性的な働き方や研究の仕方が評価されるのは日本だけではないけれど、これが今、世界的に問題提起されている」

「そのなかで東大は男女比が偏り、さらに遅れているという問題意識がある。学問の高みを目指す大学としてこの状況は望ましくないのではないか。特に理系の研究者らはグローバルでどれくらい論文の引用数があるかでしのぎを削っている。ダイバーシティーなしでは研究を重視する大学として生き残れない」……

 たいへんだろうが、大学も変わっていくのだろうか。お金の蛇口が政治に握られているところがつらいよなあ。そういうなかで、どのようにカルチャーを変えていけるのか。われわれの世界も無縁ではないし。新聞の世界でも南さんたちの労連の改革の知恵袋でもあったわけで、その主張は学ぶところがいっぱい。

 ただ、学内行政の比重が増えるだろうし、いままでのようには、研究の面での発言を聞く機会は減るかもねえ。それは残念ではあるのだけど。

2021/04/01

『ペンとミシンとヴァイオリン アフガン難民の抵抗と民主化への道』

 今日も、実務と、座談会①の原稿整理。体力落ちているから、眠いなあ。今日は、社会全体は、新年度。FBなどを見ていても、昨日で退職した人、今日から再任用の人、そして、今日から新しい職場の人とか、いろいろな形で新年度を迎えている。まあ、ボクはまったく何もかわりはないですけど。相方は何やら辞令を交付されていたようだけど。別に仕事が変わったわけではないけどね。

 『ペンとミシンとヴァイオリン アフガン難民の抵抗と民主化への道』を読む。

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 アフガニスタンの女性たちのたたかい、エンパワーメントのとりくみを、写真を中心にルポしたもの。著者は憲法学者だ。RAWAの女性たちの話はボクも聞いたことはある。対テロの名でアフガニスタンにアメリカが攻撃をはじめて、その後、戦闘が長期化するなかで、女性たちの被害が増大していたころだ。本を読みながらこの15年ほど、自分がやってきたことをふり返り、できなかったことを考える。このテーマも十分できなかったことの1つ。もう、あと何年仕事をするのかはよくわからなけど、そんなに長くはないとは思う。その時期に、できなかったことをしっかり埋めていくということも、挑まなければならないことでもあるのだろうなあ。そんなことも考えながら読んだ。

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