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2021/03/11

「徹底検証 “除染マネー”」

 今日も、インタビュー②原稿に向き合う。3日目で一気に仕上げに。まあ、ものによっては勢いというのも大事ですから。夜には発信。

 今日は、テレビをつけたら、だいたい3・11だな。不思議な感じで眺める。

 たしかに、大震災はほんとうにたいへんな出来事だった。さまざまな人生の歩みには思いを馳せる。

 何年か前、研究者の方と、3・11をどう理解するかで議論したことがある。その人は、「歴史をわける出来事だ」と言った。ボクは、それに反対し、「歴史の進行を変えることがあっても、時代を区分するわけではない」と言った。その意見は、いまもまったく変わっていないし、事態の進行を見れば、むしろ、あの震災に便乗して、歴史の進行を遅らせたり、学校したりする動きが広がってようにも思えるが。

 さて、昨日のNHKスペシャルは、「徹底検証 “除染マネー”」。

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 広大な地域の放射性物質を取り除く史上初の国家プロジェクト「除染」▽膨張するマネー5.6兆円・独自資料と当事者の証言で検証▽“手探りのまま走らざるをえなかった…”環境省元官僚の告白▽相次ぐ契約変更で大幅増額・その理由は?▽“復興のための金が時計・車・接待に…”追跡・相次ぐ企業の不正▽“誰のための除染なのか…”計画示されない帰還困難区域の住民たち▽巨額の負担を担うのは誰?前例なき公共事業の全貌

 最初、ながら仕事をしながら見ていてたら、まったく意味がわからない。仕方がないので、もう一度見た。それでも、わからない。話は、除染マネーによる巨大な浪費、そして、空想的な除染の財源、最後に、見すてられる帰還困難区域というもの。ここで登場する、政治家、官僚、東電関係者の言っていることがほとんどよくわからないのだ。ほとんど現実を無視した、空疎な言葉。なぜ、そんな発言がここで出てくるのか、それが意味不明。事態の進行さと比して、彼らの無責任な発言は、もはや狂気としか思えない。何なんだろう、この国は……。

 そうして迎えた10年目の3・11。何となく、うすうす、この国はもうダメなのではと感じていたことが、こんなことを見せつけられると…。もちろん子どもたちや孫たちはこの国で生きていくわけだから、そのためにもそんなことは言ってられないのだけれど。少なくとも、強い決意で生きていかなければいけないという思いを強く持ったことも事実であるのだけど。

 たしかに、事故直後、はじめての事態に、効果的な体制をたちあげられなかった民主党政権の責任は免れないだろうが、浪費が異様になるのは、93年以降だという。アベノミクスが叫ばれる時期と一致する。これ以降、Society5.0とか得体のしれない事業がどんどんぶちあげられる。そういうものが日本経済の発展につながったというものは何もないと言ってもいいだろうけど。いっまたコロナを契機に、デジタル社会とか、DXとか言われているけど、それがほんとうに日本経済の発展につながるのか。その後の、モリカケ、NTTなどのいろいろな政治腐敗とあわせて考えると、教育のICT化も含め、冷静に見る目をもたないと、悲惨な明日につながってしまいそうだ。

 インタビュー②原稿をしあげて、買い物に。

 街は、すっかり春だなあ。

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