「満州 難民感染都市知られざる悲劇」そして「公共」「歴史総合」初検定 新科目の高校教科書
一昨日は、職場で、たまっていた実務をやり、そして、夜は座談会①。胸がいっぱいになるような、いろいろ考えさせられる座談会。おそくまでお付き合いありがとうございました。そして、そのあとの実務処理で日も変わり……。火曜日は、会議とともに、早速、座談会①の起こし作業をスタート。工場籠城明けというより、病み上がりで、変な感じ。
さて、今日も、朝から座談会①の起こし。全体の起こし作業・聞き直しなどを終了させ、いよいよ明日からはその整理作業。かなり膨大な量なので、どれだけのスピードでできるのか?がんばらないとなあ。インタビュー②の内容を相談するメールを送ったり、いろいろやってはいる。
日曜日には、「満州 難民感染都市知られざる悲劇」を見た。
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敗戦後の旧満州で発疹チフスなど感染症の拡大が起きていた。瀋陽で日本人居留民を救う為、治療を続けた満州医科大の医師・看護師の知られざる闘いに新史料と証言で迫る。昭和20年、敗戦後の旧満州に残され日本人居留民は150万余り。ソ連軍の侵攻のなか奉天(現・瀋陽)など大都市に流れ込み次々に発疹チフスにたおれた。この時、患者の治療に当たったのは満州医科大学の医師、学生、看護師。ワクチンの製造を試みたが、医師もまた感染症で命を落としていく。ようやく終息するも、ペスト、次いでコレラが発生する。引き揚げに至るまで続いた知られざる感染症との闘いを貴重な証言や新資料で描く。
日本軍により、中国東北部に棄てられた人びとの戦後は、ほんとうに地獄の様相だった。断片的にしか知らなかったその様相を知ることができた。冷静に考えれば、当然考えられることだけど、その地獄を、感染症が襲う。残されていた医師たちがそのたたかいに挑み、多くの人が倒れた。ほんとうに知らない歴史の一面だ。そうか、安倍公房はこの地獄に生きていたのか。そして、その地獄を行き抜いた人2人が昨年亡くなり、その直前の姿が収められていた。引き揚げの歴史は、いわゆる満洲事件から90年の今年、企画してみたいと思った。
さて、今日の新聞には、高校の教科書検定の記事がおどった。
「公共」「歴史総合」初検定 新科目の高校教科書―「情報I」も、22年度から(時事通信)
文部科学省は30日、2022年度から主に高校1、2年生が使用する教科書の検定結果を公表した。同年度から実施される新しい学習指導要領に基づく初の検定。社会に参画するための知識や態度を身に付ける「公共」や、日本と世界の近現代史を学ぶ「歴史総合」など、新たに必修となる科目が初めて検定を受けた。
現代の地理的諸課題を学ぶ「地理総合」や、プログラミングを含む「情報I」などの新科目も初検定となった。文科省によると、各学科共通の11教科で248点の教科書が合格し、歴史総合の1点は構成に重大な欠陥があるとして不合格となった。……
新聞記事はもう一つ。「公共」は心配されたほど、「道徳」的ではない。ただ、社会科は、全体として政府の見解を書かせる記述が目立つというか強まっている。その一方で、加害を書く努力も散見されたりはする(量は減ったようだけど)。このあたりの特徴は、しっかり見ていきたい。むしろ社会科以外では、やはり国語が気になる。実用文中心で、文学作品はどうなったのかが気になるところ。いろいろ気になる。
中学校で自由社の教科書が検定に合格。自由社がどうというより、これにより、採択のやり直しになって、育鵬社が浮上することなないように。まだまだたたかいは続くのね。決着をつけるべき局面という感じもする。
ベランダは結構、花盛り。団地の桜は花吹雪から葉桜へ。
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