『日米安保と砂川事件の黒い霧―最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟』
今日は、午前中は会議。今日は時差通勤なしで出勤したけど、電車は混み混みだなあ。昼からは、インタビュー①原稿。9割かなあ。明日には完成しよう。
しかし、まあ、ネットと付き合うのはしんどいなあ。とくに有名な人は、あんな普通の発言でも、あそこまで叩かれるのかと、唖然と来る。リベラルな発言は、徹底して叩く対象というしかけがつくられている感じだなあ。一つひとつつきあうのは、相当しんどい。ネットが大きな比重をすめる社会のなかで、いかに生きるかは、あらためて相当しんどいことなのだと、あらためて考えるし、どのように生きていくのは、ほんとうに考えなきゃいけないと思う。うーん。
さて、本の感想を1つ。吉田敏浩さんの『日米安保と砂川事件の黒い霧―最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟』
1959年、米軍基地拡張に反対した砂川闘争をめぐる事件の裁判では、最高裁長官が、判決前に米国大使に情報を漏洩するなどの不公正があったことが米解禁秘密文書で明らかになっている。政府はその一部をみとめたものの、いまだ全容は隠ぺいし続けている。たたかいは砂川事件の被告による国賠訴訟へと引きづがれている。
この砂川事件の最高裁判決は、その後、統治行為論として、基地をめぐる裁判に大きな影響をもち、安保法体系を不可侵なものとしてきた。さらには、集団的自衛権の行使容認の際には、合憲の根拠にも悪用されたのは記憶に新しい。この判決は、いまなお安保と密約によって成り立つ対米従属・基地国家の根本を問ううえでポイントになっているだ。本書は、その急所をついて、生き生きと描き出した良書だと思う。絶対推薦します!
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