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2021年3月

2021/03/31

「満州 難民感染都市知られざる悲劇」そして「公共」「歴史総合」初検定 新科目の高校教科書

 一昨日は、職場で、たまっていた実務をやり、そして、夜は座談会①。胸がいっぱいになるような、いろいろ考えさせられる座談会。おそくまでお付き合いありがとうございました。そして、そのあとの実務処理で日も変わり……。火曜日は、会議とともに、早速、座談会①の起こし作業をスタート。工場籠城明けというより、病み上がりで、変な感じ。

 さて、今日も、朝から座談会①の起こし。全体の起こし作業・聞き直しなどを終了させ、いよいよ明日からはその整理作業。かなり膨大な量なので、どれだけのスピードでできるのか?がんばらないとなあ。インタビュー②の内容を相談するメールを送ったり、いろいろやってはいる。

 日曜日には、「満州 難民感染都市知られざる悲劇」を見た。

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 敗戦後の旧満州で発疹チフスなど感染症の拡大が起きていた。瀋陽で日本人居留民を救う為、治療を続けた満州医科大の医師・看護師の知られざる闘いに新史料と証言で迫る。

 昭和20年、敗戦後の旧満州に残され日本人居留民は150万余り。ソ連軍の侵攻のなか奉天(現・瀋陽)など大都市に流れ込み次々に発疹チフスにたおれた。この時、患者の治療に当たったのは満州医科大学の医師、学生、看護師。ワクチンの製造を試みたが、医師もまた感染症で命を落としていく。ようやく終息するも、ペスト、次いでコレラが発生する。引き揚げに至るまで続いた知られざる感染症との闘いを貴重な証言や新資料で描く。

 日本軍により、中国東北部に棄てられた人びとの戦後は、ほんとうに地獄の様相だった。断片的にしか知らなかったその様相を知ることができた。冷静に考えれば、当然考えられることだけど、その地獄を、感染症が襲う。残されていた医師たちがそのたたかいに挑み、多くの人が倒れた。ほんとうに知らない歴史の一面だ。そうか、安倍公房はこの地獄に生きていたのか。そして、その地獄を行き抜いた人2人が昨年亡くなり、その直前の姿が収められていた。引き揚げの歴史は、いわゆる満洲事件から90年の今年、企画してみたいと思った。

 さて、今日の新聞には、高校の教科書検定の記事がおどった。

「公共」「歴史総合」初検定 新科目の高校教科書―「情報I」も、22年度から(時事通信)
 文部科学省は30日、2022年度から主に高校1、2年生が使用する教科書の検定結果を公表した。同年度から実施される新しい学習指導要領に基づく初の検定。社会に参画するための知識や態度を身に付ける「公共」や、日本と世界の近現代史を学ぶ「歴史総合」など、新たに必修となる科目が初めて検定を受けた。
 現代の地理的諸課題を学ぶ「地理総合」や、プログラミングを含む「情報I」などの新科目も初検定となった。文科省によると、各学科共通の11教科で248点の教科書が合格し、歴史総合の1点は構成に重大な欠陥があるとして不合格となった。……

 新聞記事はもう一つ。「公共」は心配されたほど、「道徳」的ではない。ただ、社会科は、全体として政府の見解を書かせる記述が目立つというか強まっている。その一方で、加害を書く努力も散見されたりはする(量は減ったようだけど)。このあたりの特徴は、しっかり見ていきたい。むしろ社会科以外では、やはり国語が気になる。実用文中心で、文学作品はどうなったのかが気になるところ。いろいろ気になる。

 中学校で自由社の教科書が検定に合格。自由社がどうというより、これにより、採択のやり直しになって、育鵬社が浮上することなないように。まだまだたたかいは続くのね。決着をつけるべき局面という感じもする。

 ベランダは結構、花盛り。団地の桜は花吹雪から葉桜へ。

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2021/03/28

「自由な社会のつくり方」

 日曜恒例の掃除スタートではあるが、午前中は、地域関連のお仕事で、訪問とおしゃべり。地域の若い議員さんといっしょに、久ぶりに、知り合いのところをまわったりする。おしゃべりしていて、コロナのこととともに、政治家や官僚の腐敗については大いに話題に話題になる。怒りも大きいが、なかなか共産党は広がらないねえと、言われることが多かった。野党がもっと結束をとの声も。まだまだ、伝わっていない面も多いのではあるが……。めさしたことは実現できなかったけど、いろいろわかって楽しい時間でもあった。

 家に、戻ってきて、昨日からの引き続き、座談会①の準備。文献も読み進める。5月作業の雑誌のインタビュー①の日程調整のやりとりも。

 お昼からは、第3回オンラインシンポジウム 安全保障関連法に反対する学者の会×Choose Life Project コラボ企画「自由な社会のつくり方」を聞く。
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 のっけから市野川さんの話、「生きるに値しない命」という考えが広がってはいないかという話は刺激的で、胸にささった。ジェンダー平等でわれわれは、一歩をふみだしたのだから、さまざまな問題で、いろいろ見方を変えていくということが求められているのだろうしなあとは痛感させられる。「自由とは、他人の自由の実現のためにある」「学問はそのためにある」という言葉は、なるほどそうだと思う。人権というものの考え方に学ばされる。金子さんの話は、金子節はまだまだ大丈夫って感じ。”鼻につく”ところも健在(笑)。よりくどくなったもしれないけど、勉強になることも多い。湯澤さんも、ポイントを抑え、コロナ禍の女性の世界のとりくみは整理されたし、そのもとでの女性の貧困をめぐる制度の欠陥も整理された。結構、あつい湯澤さん。

 「学問の自由」についての、上野さんと駒込さん。とくに駒込さんのまとまった話は初めてかも。上野さんは学術会議問題を中心に、駒込さんは、さらにいま大学でおこっていることを。駒込さんの話を聞きながら、いま大学ですすんでいることのひどさ、政府はほんとうにここまでやってしまっているのかと、あらためて暗い気持ちになる。駒込さんかあ。ちょっと、いろいろな意味で感慨深い? きっとここは違いもあるのだろうと思いながら、話はとても面白く、興味を聞いた。どんなふうに、議論を組み合わせていくか、いろいろ頭の中で、考えたり。

 ビラ折りをしながら聞いていたけど、結構、あっという間だったなあ。

 

2021/03/27

そんな日が来るかなあ。

 今日は、座談会①の準備。いろいろ文献を読み進める。自分なりのイメージをつくるが、まあ、しゃべる人たちだから、たぶん、予想通りにはいかないだろうなあ。それもまた、よし、か。基本、ずっと、読む、考える、文章化するを続ける。あまり、効率よく仕事はすすまないが。家で仕事をしていると、だれともしゃべらない一日。トホホ。

 江戸川の土手の菜の花はきれいだ。

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 桜も、さらに満開!

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 いろいろ考えると、いろんなことが頭をよぎる。社会のこと、政治のことも、わからないこと、判断できねいことが、どんどんふえる。たぶんこうだと思いながら、言葉で説明できないことが多い。ボクは、まだまだ、自分のことにとわられているけど、家族も含め、対人関係での自分の判断にはいつも迷いがあって、わからないことが多い。これまでのことの誤りが多いのではと自信がない。自分の育ちのしんどさもどう考えればいいのかまだまだ、わからない。まあ、自分の生きづらさの中で、どのように生きるべきなのかわからないのだ。さすがにこの齢だから、できれば、悟りを開きたいもの。そのために、勉強したいことを、しっかり勉強してみたいという思いがます。しかも、なかなか、年齢的には勉強のスピードがどんどん遅く時間がかかるのだし。でも現実は、目先の仕事(それはそれでボクにとっては、きわめて大事で、貴重なものなのだけど)に追われる。ああ、そんな日が来るかなあ。

電通の「働き方改革」波紋 中高年社員の早期退職募り、4月から個人事業主に(東京新聞) 
 電通が中高年社員の「セカンドキャリア」を支援するとして4月から本格的に始まる制度が議論を呼んでいる。40歳以上の希望者を早期退職させ個人事業主にして仕事を発注するが、個人事業主は労働法で守られずさまざまなリスクを負う。コロナ禍でも苦境に陥っている個人事業主は多く、こうした手法が広がれば安全網のない働き手が増える懸念がある。……

 仕事は保障されるというが……。「賃金や労働条件、ダンピング圧力にならないのか」「働きすぎて体を壊せば、個人責任に」など、雇用の安定化を失われる可能性は大きい。ちょっと恐ろしい。いろいろなことがおこる。

「敵基地攻撃の禁止」「非核化への取り組み強化」 シンクタンクが安全保障戦略を提言(東京新聞)

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の施行から5年となるのを前に、シンクタンク「新外交イニシアティブ」は26日、安全保障戦略に関する提言を発表した。米国と中国の対立激化に日本が巻き込まれるのを避けるため、地域の緊張を緩和する「敵基地攻撃の禁止」や、唯一の戦争被爆国として非核化への取り組みを強化することなどを政府に求めた。……

 提言がこれ。

 このNDの提言は、1丁目1番地の安保法制の廃止はどうなるのか?というのはあるが、野党の議論にはそれなりの影響力があるのだろうし。どんな議論になるのかは、ちょっと注目したいところでもある。

2021/03/26

「カリマネ・対話的学び・インクルーシブ」 田中総長の告辞

 病気明けのため、自重して、自作作業に。会議はzoomで参加。来月の座談会①の設定事務、インタビュー①の内容相談メール、そのための資料読みなど、少しずつ、体ならしのゆっくりめの再始動。なかなか、たいへんです。何か、思っている以上に、時間がたつのがはやい。つまり、行動にすごく時間がかかるのね。困ったもの。食事も少しずつ、通常食に。トホホ。

 田中総長が退任される。その最後の卒業式での告辞しみるなあ

 7年間お疲れさまでした。総長室長だったわが後輩くんもお疲れさまでした!

 

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 さて、夜は、「[オンラインイベント]『流行に踊る日本の教育』をめぐる対話」の第3回。テーマは、「カリマネ・対話的学び・インクルーシブ」。赤木和重さんが司会で、川地亜弥子さん、山下晃一さん、そして編者の石井英真さん。議論は多岐にわたるので、感想は書きにくい。だけど、この4人は、ボクの大学・学部の後輩。山下さんは一回り少し、そして、残りの三人はほぼ20歳ほど年齢が下。なかでも、民間教育団体にかかわりの深い川地さんや赤木さんは、現場によく入り込み、民間教育団体がつくりあげてきた到達点をしっかり踏まえながら、いまの子どもや学校の変化をおさえ、しっかりした議論を展開しているのが印象に残った。時代は変化し、子どもたちも変化している。そのときに、こうした、若い世代の研究者の存在から学ぶことは多いととても頼もしく思ったし、勉強になった。すごいなあ。石井さんが目ただないのがよかった(こめんなさい)。川地さんや赤木さんの書いたものは拝見していたけど、山下さんはまだ。研究室も同じなので、ぜひ読んでみたいと思った。

 来年初めの名護の市長選挙にむけて、いよいよ動き出している。2世の是非はひとまず置いて、比嘉さんが住民投票の結果を反故にして、辺野古をうけいれ辞任、ひきついだ岸本さんが、7つの条件を政府につきつけ、それが閣議決定される。しかし、政府はその後、その条件を投げ捨てる。そして、V字案を島袋市長が受け入れる。それに岸本さんを支持していた保守の人々が反発し、稲嶺さんが擁立され、革新とも統一していく。いまの「オール沖縄」の原型の1つが名護市でもあるのだ。その岸本さんの息子さんが候補者にあがっている。因縁の名護市長選だな。沖縄のたたかいはいろいろ新しい局面となっていく。


 

 

2021/03/25

実は……。桜は満開かなあ。

 実は、ぬぁんと、お孫ちゃん一家から感染性胃腸炎のウイルスをいただき、2日ほど立ち上がれませんでした。この齢になるとヘロヘロでした。

 でもって、今日は、お医者さんの許可を得て、職場(工場)に行きました。

 桜は満開かなあ。

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2021/03/22

「女性による女性のための相談会」125人が来場! 〜寄せられた多様な声〜

 いよいよ追い込みの時期です。今日は提稿を3本。残りの原稿の確認も。いろいろやりとりもあり、そして、たまっている実務などもすすめる。そんな1日。

 土日、取材が3本。うちあわせzoomが1つ。合間に、個人の用事。この間、ずっと個人の用事を切り捨ているような生活で、何とか維持していたという感じなので、個人の用事を入れると、とたんに生活はしんどくなる。まあ、個人の用事はだいじなんだけどねえ。さて、どうしていけばいいのか、考えもの。

 大事な記事をクリップ。忘れないために。

「女性による女性のための相談会」125人が来場! 〜寄せられた多様な声〜(HUFFPOST) 雨宮処凛


 女性だけの相談と絞ることで、多様なニーズが浮き彫りになった。女性だけの場所を作ることで、初めてひとつひとつ言語化できないくらいの小さな声が聞こえてくるのだ。

「夢みたい……」  

生活保護申請を終えたあと、その女性は何度も小さく呟いた。

3月13日、都内のある炊き出しで声をかけた女性。話をするともう3年ほど住まいのない生活で、大雨だというのに今夜の寝場所も決まっていないという。

「今日と明日、大久保公園で女性だけの相談会やってるんで、ぜひ来てください」

何度も念押しすると、女性は雨の中、傘もささずに大久保公園に来てくれた。その日の強風で傘は潰れてしまったという。さっそく聞き取りをし、生活保護の話をすると利用したいとのことだったので、その日申請ができると聞いていた某区に、弁護士の白神優理子さんと私と彼女の3人で向かった。区役所ではマガジン9の元メンバーであり、現在は豊島区議会議員の塚田ひさこさんが待っていてくれて、4人で相談ブースに入る。

「なんとしても生活保護申請受理、今日から1ヶ月のホテル滞在、本人が嫌がっているので扶養照会をしない方向で交渉しないと!」

担当者を待ちながら、私は鼻息荒く身構えていた。

せっかく生活保護を申請できても、女性の場合、婦人保護施設や他の施設に入れられてしまうと、携帯を管理されて自由には使えなかったり、また環境が劣悪だったりで耐えられず逃げ出してしまうこともある。そうなると「失踪」となって生活保護は廃止され、また路上生活という「振り出しに戻る」ことが多い。それだけでなく、「公的福祉に対する不信感」が刷り込まれてしまうのでもっとも避けたいところだ。……

 生きづらい世の中だ。そこに、どう迫ればいいのか。

 取材をとおしていろいろ考える。昨日は、ボクより20歳も下の世代の人たちと遅くまで議論。働く現場でおこっていることは彼らのまわりでおこっている。だけど、政治や政策の現場はまだまだ、70代、60代の人が中心。議論から刺激を受けながら、このギャップをどう埋めていくのかについても考えさせられる夜だった。ボクは何ができるのか。どのように年を重ねればいいのか。

 ベランダのチューリップ。去年から、結構、ベランダの花はきれいに咲くようになったなあ。

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2021/03/20

ほんとにいろいろあるなあ

 残りの原稿の処理のやりとりもすすめる。買い物にも出かける。zoom取材も2つ。ほんとにいろいろあるなあ。

 zoomの議論で、それぞれ、いろいろ考える。共感したことも、いろいろ言いたいことも。議論したいことも。たくさんの刺激を受ける。

 どこかで、まとまって感想を書こうとは思うけど。

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 桜がどんどん咲いているなあ。

2021/03/19

村本大輔はなぜテレビから消えたのか?

 今日も提稿作業と、次号以降の企画の調整。少しずつ、仕事はすすんでいるのかなあ。なかなかねえ。

 さて、昨日の東海第二原発の判決。前衛の4月号の原発座談会は、まさにその判決の予言だなあ。

 老・馬奈木弁護士の以下の発言。

 「ただ、その前に、私たちは弁護士ですから、争い方も考えなければなりません。その一つはいわゆるニセ科学論争をしてはならないということです。これは公害弁連の一番の基本ルールです。たとえば水俣病でも、法廷のなかで、そもそも有機水銀がどうやってできるか、それがどうやって流れ出したのかという技術論争を正面からやった裁判もありました。しかし、私たちは、チッソはありとあらゆる毒を流したわけで、そのなかの有機水銀だけが人体被害を与えているわけではない、有機水銀の被害と限定すると被害を矮小化することになり、ほかの被害を切り捨てることになると考えました。そもそも、原因物質はチッソの排水であることは明らかで、有機水銀の製造工程まで問題にし始めると、大変難しいことになってしまいますし、被害者がそんなことをわかるわけがないのです。
 新潟の判決は、因果関係の流れを門前で止める、工場の中まで入らなくてもいいという判決を書いて、「門前説」といって高く評価されました。一方、私たちは、それに対し、そもそも有機水銀の製成、その流出のメカニズムを必要と考える議論が間違っているので、何も製造工程まで問題にしなくてもいい、チッソの流した廃液が原因だというのであれば製造工程は問題にしなくていい――「汚悪水論」といいます――。これが私たちが確立した法論理です。
 たとえば私は、工場で火事が起き、働いていた労働者が焼け死んだ責任はどこにあるのかが問われた裁判をしたことがあります。また、熊本市の大洋デパートが燃え、それこそ飛び降りる様子を実況放送するような大変な騒ぎになった事件もありました。何が悪いのかという議論をしたとき、裁判所は必ず「出火の原因は何ですか」と聞いてきます。つまり出火の原因が問題だと言うわけです。これに対し私たちは、「そうではなく、逃げられればよかったのです。逃げることができないような施設を運営していいのか」と問いかけたのです。この問題提起を受けて、消防法が改正され、ビルは避難口は二箇所つくらないといけないことや、電灯が消え、真っ暗になった場合も、逃げ道がわかるように表示しないといけないなどルールが変わりました。
 そもそも、原発の施設からは住民は逃げられません。われわれの感覚からいうと、被害を防ぐために逃げることができない、というだけで勝てるのではないかと思うのですが、ところが原発の話になると、そんなことが裁判所から問題にもされません。それは力の大きさが全然違うということだと思うのです。」

 裁判長、前衛読んだのかなあ(笑)。だけど、この公害などの裁判で確定してきた観点が、原発裁判でも適用できるほど、原発の世論が変わっているということだと思う。それが大事!

 さて、気がつくのが遅くって、後半しか見れなかった!

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村本大輔はなぜテレビから消えたのか?(BS12 トゥエルビ)

 ウーマンラッシュアワー・村本大輔。2013年の「THE MANZAI」で優勝し、テレビに引っ張りだことなった。しかし、原発や沖縄の基地問題などを漫才のネタにし始めた2017年頃からテレビ出演が激減。2020年のテレビ出演はたった1本だった。  
 彼はジャーナリストさながら福島や沖縄などに足を運び、生の声を聞いて回る。そして、“笑い”に変え続けた。何が心に響くのか?常にお笑いのネタを探し続ける彼に番組は密着。さらに村本がテレビから消えた理由を関係者に取材。見えてきたのは、テレビの制作現場に漂う空気、そして社会におけるお笑いの役割と可能性だ。
 彼はなぜテレビから消えたのか?村本大輔という芸人を通して、テレビというメディアを見つめ直す。

 やっぱり彼は、まっとうな表現者だよなあ。ものすごく共感する。「お笑い米軍基地」の小波津正光さんとのやりとりがよかった。そうだよなあ、共通しているよなあ。
 再放送もあるよ!

 

2021/03/18

東海第二原発の運転禁じる 水戸地裁「防災体制は極めて不十分」

 今日も、提稿と、次号以降の調整。ここ数日でおこなった調整。インタビュー4本、原稿発注3本、座談会設定1本。座談会設定は時間がかかるなあ。神経も使うし。結構、つかれた。資料読みが全然すすまない。

 いい天気が続くなあ。春だ。だけど花粉症がきついっす。

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 オリンピックはここにきて、また……。だけど、登場人物もわかりやすいなあ。安倍マリオのあの人だ。基本センスが、人権からかけ離れた人だなあ。

 

 一方、今日もいいニュース。

東海第二原発の運転禁じる 水戸地裁「防災体制は極めて不十分」(東京新聞)
2021年3月18日 21時54分
 首都圏唯一の原発で、日本原子力発電(原電)が再稼働を目指す東海第二原発(茨城県東海村)を巡り、11都府県の住民ら224人が原電に運転差し止めを求めた訴訟の判決で、水戸地裁は18日、運転を認めない判決を言い渡した。前田英子裁判長は、原発の半径30キロ圏に94万人が暮らすことを踏まえ「実効性ある避難計画や防災体制が整えられているというにはほど遠い状態で、人格権侵害の具体的危険がある」と理由を説明した。

 やるなあ、この裁判長。もちろん、たたかいの成果だ!

2021/03/17

同性婚認めないのは違憲「法の下の平等に反す」 札幌地裁、全国初判決 賠償請求は棄却

 提稿作業をしつつ、冷静に、今後の仕事の進行を整理。ほんの少しずつ、仕事は進行。よき返事も、残念な返事もある。課題の難しさを自覚したりもする。ただ、目先の雑誌がちょっとピンチ。補強もうまくできていないのだけど……。ちょっと困っている。さて、どうすればいいのか? 会議でも、なかなか先が見えないなあ。

 季節はすっかり春。

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 ただ、今日は嬉しいニュースが1つ。

同性婚認めないのは違憲「法の下の平等に反す」 札幌地裁、全国初判決 賠償請求は棄却(共同通信)
 国が同性婚を認めていないのは憲法に違反するとして、北海道に住む同性カップル3組が国に計600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は17日、法の下の平等を定めた憲法14条に違反し、違憲との初判断を示した。請求は棄却した。全国5地裁で争われている同種訴訟で判決は初めて。性的少数者の権利保護の意識が高まる中、同性婚の導入を巡る議論に影響しそうだ。
 武部知子裁判長は判決理由で「同性カップルに婚姻によって生じる法的効果の一部すら与えないのは立法府の裁量権を超える」と指摘した。
 原告は男性カップル2組と女性カップル1組で、いずれも2019年1月に婚姻届を提出したが、不適法として受理されず、同2月に提訴した。
 憲法24条は「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」するとし、結婚に関する民法の規定では「夫婦」という用語が使われている。このため、国側は当事者が「男女」であることが前提との法解釈をしている。(共同)

 賠償請求は却下しているから、国は控訴できない。原告が控訴しないかぎり、確定判決となる。これって以前もあったなあ。と、そうイラク訴訟名古屋判決だな。ちからのこもった、判決のようだから、はやく判決文を読みたい。

基本は、

1 同性間の婚姻を認める規定を設けていない民法及び戸籍法の婚姻に関する諸規定(以下「本件規定」という。)は,憲法24条1項及び2項には違反しない。

2 本件規定は,憲法13条には違反しない。

3 本件規定が,同性愛者に対しては,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらもこれを享受する法的手段を提供しないとしていることは,立法府の裁量権の範囲を超えたものであって,その限度で憲法14条1項に違反する。

14条違反の判断は以下の内容だ。

4 次に,当裁判所が,本件規定が,憲法14条に違反するかについて検討したところの要旨は次のとおりである。

 (1) 憲法24条及び13条について述べた先の解釈を前提とすれば,立法府は,同性間の婚姻及び家族に関する事項を定めるについて,広範な立法裁量を有していると解するのが相当である。

(2) ところで,民法及び戸籍法の諸規定に照らすと,婚姻とは,婚姻当事者及び その家族の身分関係を形成し,戸籍によってその身分関係が公証され,その身分に応じた種々の権利義務を伴う法的地位が付与されるという,身分関係と結び付いた複合的な法的効果を同時又は異時に生じさせる法律行為であると解することができる(以下「婚姻によって生じる法的効果」という。)。

異性愛者のカップルは,婚姻によって生じる法的効果を享受することができるが,同性愛者のカップルは婚姻することができず,婚姻によって生じる法的効果を享受することはできない点で,区別取扱いがあるといえ(以下「本件区別取扱い」という。),これが合理的根拠に基づくものであるかが検討されなければならない。

この点,本件規定の下にあっては,同性愛者であっても異性との間で婚姻をすることができるが,同性愛者が,性的指向と合致しない異性との間で婚姻したとしても,婚姻の本質を伴ったものにはならない場合が多いと考えられ,そのような婚姻が,憲法24条や本件規定が予定している婚姻であるとは解し難い。同性愛者が,異性愛者と同等の法的利益を得ているとみることはできないから,性的指向による区別取扱いがないとはいえない。

(3)ア 性的指向は,自らの意思に関わらず決定される個人の性質であるといえ,性別,人種などと同様のものということができ, このような事柄に基づく区別取扱いが合理的根拠を有するか否かの検討は,慎重にされなければならない。

イ 明治民法以来,婚姻という制度が維持されてきたこと,いまだ多くのカップルが婚姻していることなどの各事情に照らすと,婚姻することにより,婚姻によって生じる法的効果を享受することは,重要な法的利益であると解することができる。そして,異性愛者と同性愛者の差異は,性的指向が異なることのみであり,かつ,性的指向は人の意思によって選択・変更できないことに照らせば,異性愛者と同性愛者との間で,婚姻によって生じる法的効果を享受する利益の価値に差異があるとする理由はなく,そのような法的利益は,同性愛者であっても,異性愛者であっても,等しく享有し得るものと解するのが相当である。

ウ 明治民法及び現行民法においては,同性婚は当然に認められないものと解されてきたが,その理由は,立法当時,同性愛は精神疾患であるなどとして,正常な婚姻関係を営むことができないと考えられていたことにあると解される。しかしながら,平成4年頃までには,同性愛は精神疾患ではないとする知見が確立し,同性婚を否定した科学的,医学的根拠は失われた。

エ 現行民法の諸規定,民法改正の経緯,明治民法における婚姻の目的に関する解釈などに照らすと,本件規定は,夫婦が子を産み育てながら共同生活を送るという関係に対して法的保護を与えることと共に,子の有無にかかわらず夫婦の共同生活自体の保護も,重要な目的としていると解することができる。また,憲法24条も,同性愛者が営む共同生活に対する一切の法的保護を否定する趣旨まで有するとは解されない。そうすると,本件規定や憲法24条は,同性愛者のカップルに対する一切の法的保護を否定する理由となるものとはいえない。

オ 我が国において,登録パートナーシップ制度を導入する地方公共団体が増加していること,各種の調査において,同性婚や同性愛者のカップルに対する法的保護に肯定的な回答が増えていることは,性的指向による区別取扱いを解消することを要請する国民意識が高まっていることを示しているといえ,このことは諸外国においても同様であるといえる。

カ もっとも,同性愛を精神疾患の1つとし,禁止すべきものとする知見は, 昭和55年頃までは通用していたものであり,それは教育の領域においても広く示されていた。60歳以上の比較的高い年齢層においては,同性婚について否定的意見を持つ国民が多数を占めているのは,そのような知見が通用していた結果,同性婚に対する否定的な意見や価値観が国民の間で形成されてきたことが,理由の1つであると考えられる。このような経緯に照らせば,そのような否定的な意見や価値観を持つ国民が少なからずいることは,立法府が裁量権を行使するに当たり,斟酌することができる事情である。

しかしながら,同性愛は精神疾患ではなく,自らの意思に基づいて選択・変更できないことは,現在は確立した知見になっている。圧倒的多数派である異性愛者の理解又は許容がなければ,同性愛者のカップルは,重要な法的利益である婚姻によって生じる法的効果を享受する利益の一部であってもこれを受け得ないとするのは,同性愛者の保護が,異性愛者と比してあまりにも欠けるといわざるを得ない。性的指向による区別取扱いを解消することを要請する国民意識が高まっていること,外国において同様の状況にあることなども考慮すれば,同性婚に否定的な意見や価値観を持つ国民が少なからずいるとの事情は,同性愛者に対して,婚姻によって生じる法的効果の一部であってもこれを享受する法的手段を提供しないことを合理的とみるか否かの検討の場面においては,限定的に斟酌されるべきものである。

(4) 同性間の婚姻や家族に関する制度は,その内容が一義的ではなく,立法府の裁量判断を待たなければならない。婚姻及び家族に関する事項は,国の伝統や国民感情を含めた社会状況における種々の要因を踏まえつつ,それぞれの時代における夫婦や親子関係についての全体の規律を見据えた総合的な判断を行うことによって定められるべきものであること,同性婚に否定的な意見や価値観を持つ国民が少なからずいることを,立法府が有する広範な立法裁量の中で考慮し,本件規定を同性間にも適用するには至らないのであれば,そのことが直ちに合理的根拠を欠くものと解することはできない。しかしながら,異性愛者と同性愛者の違いは,人の意思によって選択・変更し得ない性的指向の差異でしかなく,いかなる性的指向を有する者であっても,享有し得る法的利益に差異はないといわなければならない。そうであるにもかかわらず,同性愛者に対しては,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらも,これを享受する法的手段が提供されていない。また,我が国及び諸外国において,同性愛者と異性愛者との間の区別を解消すべきとする要請が高まっていることは考慮すべき事情である一方,同性婚に対する否定的意見や価値観を有する国民が少なからずいることは,同性愛者に対して,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらもこれを享受する法的手段を提供しないことを合理的とみるか否かの検討の場面においては,限定的に斟酌すべきものである。

以上のことからすれば,本件規定が,同性愛者に対しては,婚姻によって生じる法的効果の一部ですらもこれを享受する法的手段を提供しないとしていることは,立法府の裁量権の範囲を超えたものであるといわざるを得ず,本件区別取扱いは,その限度で合理的根拠を欠く差別取扱いに当たると解さざるを得ない。

 なるほど。

2021/03/16

1年ちょっとぶりの靖国と30歳以下の投票による「アンダー29.5人文書大賞」

 今日は、大人の用事(笑)。1年に一度の靖国神社(苦笑)。まずは、開花宣言の桜から。

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 毎年のコースを歩く。境内を1周して、遊就館へ。靖国で女性がどう扱われているかということにちょっと関心を持ちながら歩いてみる。「看護婦」「母親」そして「花嫁」だろうか。少なくとも、ものを言う存在ではない。判断をするなどのこともない。もちろん、そもそも国民から発言を奪い、判断を奪った時代が長かったわけだろうけど。その社会が、女性についてどれだけ、変わったのだろうかなどとも感じたり。

 その仕事の後は、その近くの事務所に打ち合わせに。いろいろ話を聞いた。

 昨日のメールの返事がいつくか。少しだけすすんだかもというレベル。むしろ、宿題を出されたというか、挑戦をつきつけられたというか。ああ、もっと、考えて前にすすめあいとと。動き始めても、簡単に、たどりつけるわけがないのはそうだよなあ。ボクよりも、若い人たちのとりくみから、もっともっと学ばないとなあ。

 でもなあ。自信も正直、もてないなあ。いろんなぎろんについていったり、前にすすめたりできるのかなあ。近い人と話していても、自分はいったい何をやっているのかと、自分の存在への信頼が揺らいでしまう。ちゃんとしなきゃなあ。

 さて、おもしろいランキングを教えてもらった。

30歳以下の投票による「アンダー29.5人文書大賞」 「若者たちが選ぶ本は一般のランキングとは違う」

 若者の、知性というものを感じさせてくれる。若者への接近のヒントもくれる。「人文」ということの定義があいまいなのだけど、それなりの傾向もみえてとれる。それが、どのような意味をもつのか。必ずしも否定的ではなさそうだけど、かといって手放しでいいとも言えないだろうし。もう少し、よく考えたい気がしたなあ。

2021/03/15

ミャンマー弾圧で死者40人超、クーデター以降最悪に

 今日は、提稿作業をまず。そのあとは、先の企画を考えるために資料を集めたり、メールを送ったり。結構、忙しい一日だった。まずは動き出す。動き出すのにエネルギーがいるんだよなあ。ただ、だけど、仕事はすすんだわけでは決してないだけどね。まあ、これから、これからだよなあ、と考える次第。
 ミャンマーがたいへんなことになっている。
 クーデターへの抗議デモが続くミャンマーでは14日も治安当局による銃撃が相次ぎ、地元メディアによりますとこれまでに40人以上が死亡。1日の死者数としてはクーデター以降、最悪となる見込みです。
 狙撃されないよう消火器で煙幕を張りながら逃げるデモ隊。ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは14日、デモ隊を狙った治安当局による銃撃が相次ぎ、地元メディアによりますと実弾で撃たれた少なくとも39人が死亡し、多数の負傷者が出ているということです。
 また、第2の都市マンダレーや中部バゴーなどでも銃撃による死者の情報があり、14日の犠牲者は40人を超え、1日の死者数としてはクーデター以降、最悪となる見込みです。
 一方、ヤンゴンでは中国資本の工場など6か所で火災が発生。国営テレビは「暴力的なデモ隊が放火した」と伝えましたが、市民のSNSなどでは「治安部隊が放火した」という情報が拡散しています。
 あまり関心ももってこなかったわけだけど、いろいろなことを考えさせられる。ミャンマーは、遅れた国というような認識がどこかにあって、なかなか、しっかり事態をつかんでいかなったように思う。ものすごい、民衆のエネルギーの発揮がある。どのように形成されてきているのか、関心をもつなあ。
 同時に、発達した資本主義国の政治の停滞、民主主義の停滞ということも、対比的に考えさせられる。とくに日本のね。ちょっと、勉強しなくてはいけないなあ。
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2021/03/14

授業の中の子ども理解と、教育実践研究集会 と Fight for Justice緊急オンライン・セミナー もう聞き飽きた!「慰安婦は性奴隷ではない」説〜ハーバード大学ラムザイヤー教授の歴史修正主義を批判する〜

 今日は、朝から洗濯(3回)と、掃除で、相当がんばる。で、通常にインタビュー③原稿。原稿をつくりながら、思わず涙……。一気に、仕上げまでもっていって、発信!!

 そういう仕事をしながら、今日はZOOM2本(笑)。

 1つは、授業の中の子ども理解と、教育実践研究集会 第5回研究集会。たしかにね。子どもの発達をとらえるには、授業のなかでの子どもの姿というのは一つのポイントであり、その割にはあまり理解されていないったこと。できるできないということではなく、どのような発達の姿があるのかという問題。ボクは、教育を考えるとき、教育課程ということに注目してきたけど、それは方法とか形式ではなく、いろいろな姿があって、その姿はどうであれ、子どもの実態が出発して、その発達を支える教育実践がどのように組織されるのかということが大事だと思っていた。報告を聞きながら、圧倒的な困難が子どもにはあって、そのなかで、どのように発達をめぐって、問題がおこっていて、教師たちはどのように向き合っているのかということを考えた。ICT導入などがすすめられるなか、方法論あどの小さな接近では、持っていかれるなあなどとも考えながら聞いていた。なるほどなるほど。

 Fight for Justice緊急オンライン・セミナー もう聞き飽きた!「慰安婦は性奴隷ではない」説〜ハーバード大学ラムザイヤー教授の歴史修正主義を批判する〜。

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 ラムザイヤーの議論は、本当に、繰り返されてきた議論の蒸し返しで、「もう聞き飽きた!」というのは実感。吉見さんや、小野沢さんは、これまでの成果を確認しつつ、ていねいに、議論を粉砕する。重要な、確認。なぜ、いつまでたっても、女性の人権は、こうまで脅かされ、貶められるのだろうか。

 同時に、ラムザイヤーの議論の骨格にある、ゲーム理論や、彼のような議論が出てくる、アメリカの大学の問題、経済的な力の影響など、いろいろ考えさせられた。うーん。歴史修正主義とは根深いものだ。

 ZOOM2本を聞きながら企画も考えるわけだけど、やっぱり、いろいろたくさんキャッチボールをまずやらないと。いろいろまず動かないとなあ。明日からがんばりましょうね。

2021/03/13

「東日本大震災から10年―ふくしまからの振り返りといまを問う」、『検証・全国学力調査』出版記念研究会、「Decade 現在から何が見えるか?」

 今日は、朝から雨模様。雨かあ、これだけしっかり降った雨は、なんか久しぶりかもしれない。そういうなかで、インタビュー原稿③の起こしと整理をすすめる。だいぶ、形にはなってきた。遅くとも月曜日(はやければ明日)にはできるかもしれないなあ。ウフフ。

 さて、昼から、原稿整理をすすめならが、ながらで日本福祉大学の校福祉実践研究会「東日本大震災から10年―ふくしまからの振り返りといまを問う」を聞く。鈴⽊庸裕さんをコーディネーターに、辺⾒妙⼦さん(⻘空保育たけの⼦主宰)、伊藤 弥さん (元⼩学校教諭)、井⼾川あけみさん(福島県相双地区、元養護教諭、スクールソーシャルワーカー)、丹波史紀さん(⽴命館⼤学教授)のリレートーク。いろいろ、考えさせられる。やっぱり、福島の原発事故・事件後に、子どもたちに向き合う、よりそう課題はほんとうにたいへんな課題だとあらためて思う。その支援のためには、短期に対処するべきこともたくさんあるが、復興の過程が長期だけに、長期的な制度づくりを考えなければいけない。これから、大きな地震も予想されるし、また、感染症の問題もある。だけど、あの事故・事件が問いかけたことに、この社会はどれだけ、手をつけられているのか。それはコロナのことでも同様である。そんなことを考えながら、立ちすくんだ。

 夜は、まず、『検証・全国学力調査』出版記念研究会。

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 吉益さん、久富さんが語り、大瀬良さん、山口さんが、大阪、沖縄の状況にふれてコメント。大瀬良さん、山口さんとも手堅く発言。なるほど。

 申し訳なく思いつつ、Choose Life Projectの「Decade 現在から何が見えるか?」に移る。10年をふり返り、未来をさぐる。こんな企画の作り方があるのかとうところから、学ばされる。岡野さんを発言だけでも満足ではあるのだけど、次々に繰り出される発言に唸る。永井玲衣・Gotch・藤原辰史鼎談も刺激的。中里虎鉄さんはじめそのほかの人たちの発言から学ぶ。うーん若い人たちははるかに先を行っているなあ。何に直面しているのか、そこでどう考えているのか、頭の固いボクに、気がつかないような視点や考え方を教えてくれる。よくできた番組だった。
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 お風呂で、『教育』4月号をパラパラ。福田敦志さん(大阪教育大)の論文が、ボクにはよかった。学童の人ね。

 

 

2021/03/12

「『流行に踊る日本の教育』をめぐる対話」の第2回

 今日は、午前中、インタビュー③の収録。編集部にもどって、会議のあと、ただちにその作業に入る。それはそれで、作業には労力は必要かもね。うーん。

 夜は、「『流行に踊る日本の教育』をめぐる対話」の第2回を聞く。今日は、「未来の教室」のイベントもあって、どっちを聴こうかなあと悩んだけど、やっぱり、まずがこの著者たちの話を聞かなくてはと思い、こちらを選んだ。テーマは、「個別最適化・アクティブラーニング・探究」。

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 きょうは石井英真さん、熊井将太さん、藤本和久さん、亘理陽一さんが登場。藤本さん久しぶりにお顔を見た。あまり、話を聞くことのない人たちでもあるので、話を聞けてよかったというのがまず最大。話の中身は、いろいろ大事なことが散らばっているという感じ。その批判の視点や、批判の材料、その根拠などなど。ボクの世代よりも、1~2まわりほど若い世代の議論はとっても大事だと思う。一方で、新学習指導要領の流れの改革の浸透が、なるほど、ここまで来ているのかということもいろいろ考えさせられた。そういうなかで、議論を組み立てているのだか、なかなかボクなんかより、先を言っている。愚直な議論を展開されている。おすすめの熊井さんの発言もなかなかで納得。

 問題は、浅野さんたちのアジテーションに太刀打ちできるのかなあというところかもとも思ったり。愚直すぎて、現場への浸透もそうだけど、父母や、社会全体にこういう議論が届くのかということも考えてしまう。今日は仲間内のお話しという感じでの進行だったこともあるのだけどね。それに比べて、浅野さんの議論はつねに、外に向いている。ある種政治的。

 それはわれわれの仕事といわれればそうなんだけど、そういうことを語れる人をつくっていないとなあ。引き続き、実際に、教育をめぐっては、支配層との関係では、教育内容や教育課程にかかわる行政の動向は焦点であり続けている。だけど、全体として、そこへの関心は薄い感じ。そのことはとっても、気になり続けているのだけど。

2021/03/11

「徹底検証 “除染マネー”」

 今日も、インタビュー②原稿に向き合う。3日目で一気に仕上げに。まあ、ものによっては勢いというのも大事ですから。夜には発信。

 今日は、テレビをつけたら、だいたい3・11だな。不思議な感じで眺める。

 たしかに、大震災はほんとうにたいへんな出来事だった。さまざまな人生の歩みには思いを馳せる。

 何年か前、研究者の方と、3・11をどう理解するかで議論したことがある。その人は、「歴史をわける出来事だ」と言った。ボクは、それに反対し、「歴史の進行を変えることがあっても、時代を区分するわけではない」と言った。その意見は、いまもまったく変わっていないし、事態の進行を見れば、むしろ、あの震災に便乗して、歴史の進行を遅らせたり、学校したりする動きが広がってようにも思えるが。

 さて、昨日のNHKスペシャルは、「徹底検証 “除染マネー”」。

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 広大な地域の放射性物質を取り除く史上初の国家プロジェクト「除染」▽膨張するマネー5.6兆円・独自資料と当事者の証言で検証▽“手探りのまま走らざるをえなかった…”環境省元官僚の告白▽相次ぐ契約変更で大幅増額・その理由は?▽“復興のための金が時計・車・接待に…”追跡・相次ぐ企業の不正▽“誰のための除染なのか…”計画示されない帰還困難区域の住民たち▽巨額の負担を担うのは誰?前例なき公共事業の全貌

 最初、ながら仕事をしながら見ていてたら、まったく意味がわからない。仕方がないので、もう一度見た。それでも、わからない。話は、除染マネーによる巨大な浪費、そして、空想的な除染の財源、最後に、見すてられる帰還困難区域というもの。ここで登場する、政治家、官僚、東電関係者の言っていることがほとんどよくわからないのだ。ほとんど現実を無視した、空疎な言葉。なぜ、そんな発言がここで出てくるのか、それが意味不明。事態の進行さと比して、彼らの無責任な発言は、もはや狂気としか思えない。何なんだろう、この国は……。

 そうして迎えた10年目の3・11。何となく、うすうす、この国はもうダメなのではと感じていたことが、こんなことを見せつけられると…。もちろん子どもたちや孫たちはこの国で生きていくわけだから、そのためにもそんなことは言ってられないのだけれど。少なくとも、強い決意で生きていかなければいけないという思いを強く持ったことも事実であるのだけど。

 たしかに、事故直後、はじめての事態に、効果的な体制をたちあげられなかった民主党政権の責任は免れないだろうが、浪費が異様になるのは、93年以降だという。アベノミクスが叫ばれる時期と一致する。これ以降、Society5.0とか得体のしれない事業がどんどんぶちあげられる。そういうものが日本経済の発展につながったというものは何もないと言ってもいいだろうけど。いっまたコロナを契機に、デジタル社会とか、DXとか言われているけど、それがほんとうに日本経済の発展につながるのか。その後の、モリカケ、NTTなどのいろいろな政治腐敗とあわせて考えると、教育のICT化も含め、冷静に見る目をもたないと、悲惨な明日につながってしまいそうだ。

 インタビュー②原稿をしあげて、買い物に。

 街は、すっかり春だなあ。

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2021/03/10

東京大空襲の証言ビデオ 20年以上放置 300人超の証言が封印の恐れ 都平和祈念館計画凍結で

 今日は、インタビュー②原稿整理。ひたすら机のうえのパソコンに向かう日だからそれはそれで鬱々するなあ。運動する気力と気持ちの余裕もないしなあ、と。それなりに集中はしての仕事だけど、鬱々とした気持ちの時は、からだも好きっとしない。なんか、体のなかにたまっている感じだねえ。
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 うーん、しかし、やらなければならない仕事に優先順位をつけて、もう少し、堅実な仕事の歩みをつくらないとダメだなあ。とりあえず、もっと、本を読んだり、資料を読んだり、企画を蓄積する作業をできるようにならないとなあ。これは、つよい反省だけど、かなり、強い気持ちをもたないとできないなあ。この余裕のなさのなかでは。よし、もうちょっと、前へ!

 さて、テレビは、やっぱり3・11に向かっているという雰囲気。だけど。今日は3月10日。そんななか、次の記事が目にとまった。

東京大空襲の証言ビデオ 20年以上放置 300人超の証言が封印の恐れ 都平和祈念館計画凍結で(東京新聞)
 東京都が記録した東京大空襲など戦争体験の証言ビデオ300本以上が倉庫に放置され、活用されない状態が20年以上続いている。当初展示予定だった「都平和祈念館(仮称)」の建設計画は凍結。都は別の方法での公開には「本人同意が必要」とする一方、意向確認は進めていない。10日で大空襲から76年。証言者が高齢化する中、「無責任」と批判の声が上がる。(岡本太)
◆祈念館凍結で公開も立ち消え 都、公開の意向確認の予定なし
 「みんな自分の経験を後世に伝えたいと思って、必死に話している。埋もれさせるなんて」。証言者の1人で、作家の早乙女勝元さん(88)は、語気を強めた。
 証言ビデオは1996~99年度、当時都が建設を目指していた祈念館での公開を目的に収録した。330人分が集まったが、日本の加害についての取り上げ方など、祈念館での展示内容や歴史認識を巡って反発があり、都が99年、建設の計画を凍結。ビデオの公開も宙に浮いた。
 都の担当者は「祈念館での公開を条件に集めたもので、本人の同意なしに、それ以外の目的では使えない」と説明する。
 記録した330人のうち9人は同意を得て、空襲関連の展覧会で部分的に公開しているが、残り321人については「祈念館での公開が前提」という原則を強調。意向の確認をする予定はないという。
 祈念館建設は意見が分かれたまま、見通しが立っていない。……

 この問題は、ずっと問題になってる。しかし、なかなか動かず、資料は倉庫のなかに埋まっている。ふと、東京都現代美術館(MOT)の2016 キセイノセイキ 展のことを思い出した。表現規制がテーマになった美術展だったのだけど、《爆撃の記録》という作品は、作品展示が全くなかった。これがインパクトを与えた。これは東京大空襲の記憶を後世に継承しようと、市民による設立運動で建設が計画された展示館。しかしその展示内容が加害の歴史を含むことから、保守派からの反発にあい、予算の執行が凍結されて現在に至る。展示は、一見何もないおうにみえて、キャプションが点在する。5040点の戦災資料の目録から作成したキャプションだ。設営は、東京大空襲を知る75歳以上を中心とした住民に協力してもらい、彼らの自発的な行動や言動映像に記録し、「作品展示がない」空間に展示していた。

 空襲と孤児の戦争はいまだ終わったわけではない。この日は、いろいろな形で記憶していかなければいけない。



 

2021/03/09

「創造的復興」という名の惨事便乗と「人間の復興」と

 健康診断スタート。スタートが8時半と早かったので、10時には終了。胃カメラもあっさり終わった。太りすぎ、そこからくる成人病の数々って感じだなあ今年も。そして、その後、ただちにインタビュー①原稿に。とりあえず完成させて発信。続いて、インタビュー②原稿にとりかかる。やっぱり簡単にすすむ仕事なんて、一つもないなあ、と気合い!をいれる。

 お昼は、今日は、めずらしく外食。ボクより上の世代の大先輩の研究者の方と。研究もさることながら、いろいろ社会的に大きな役割をはたしてきた、そしてはたしている方なので話はとってもおもしろく、刺激を受ける。貴重な時間。

 さてさて、毎日、3・11関連のテレビを見ているなあ。やはり、あの地震・津波そして原発事故というのが、どれほどの大きなことであったのか、その風化の実際も含めて、あらためて考えさせられる。そのことはとっても大事な前提だけど、だけど復興というものも問うてほしいとも思ったりする。「創造的復興」という名の惨事便乗と「人間の復興」との激しい葛藤の10年でもあったわけだら。そのことは問うてほしいなあ。今日のNスぺは少しそういうことがにじみでてはいたのかなあ。いよいよ、特集番組は本番になっていくのだろうけど、どうなんだろか、と思ったりもするのだけど。

 SさんのFBを読みながら、土曜日の石井VS浅野対談を反芻。なぜ、浅野さんは、あそこまで挑発的だったのか。なるほど、たぶん、浅野さんは中教審の例の「令和時代の日本型学校……」答申を意識して、経産省路線に距離をおいた文科に何かしら言いたいことののっけているんだろうなあとも思ったりする。うーん、こんなこと書いても、わからなよなあ、すみません。

 今日も、いろいろ考える日。でも、仕事はすすまず、余裕もない日だったのだけどね。

2021/03/08

『日米安保と砂川事件の黒い霧―最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟』

 今日は、午前中は会議。今日は時差通勤なしで出勤したけど、電車は混み混みだなあ。昼からは、インタビュー①原稿。9割かなあ。明日には完成しよう。

 しかし、まあ、ネットと付き合うのはしんどいなあ。とくに有名な人は、あんな普通の発言でも、あそこまで叩かれるのかと、唖然と来る。リベラルな発言は、徹底して叩く対象というしかけがつくられている感じだなあ。一つひとつつきあうのは、相当しんどい。ネットが大きな比重をすめる社会のなかで、いかに生きるかは、あらためて相当しんどいことなのだと、あらためて考えるし、どのように生きていくのは、ほんとうに考えなきゃいけないと思う。うーん。

 さて、本の感想を1つ。吉田敏浩さんの『日米安保と砂川事件の黒い霧―最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟』

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 1959年、米軍基地拡張に反対した砂川闘争をめぐる事件の裁判では、最高裁長官が、判決前に米国大使に情報を漏洩するなどの不公正があったことが米解禁秘密文書で明らかになっている。政府はその一部をみとめたものの、いまだ全容は隠ぺいし続けている。たたかいは砂川事件の被告による国賠訴訟へと引きづがれている。

 この砂川事件の最高裁判決は、その後、統治行為論として、基地をめぐる裁判に大きな影響をもち、安保法体系を不可侵なものとしてきた。さらには、集団的自衛権の行使容認の際には、合憲の根拠にも悪用されたのは記憶に新しい。この判決は、いまなお安保と密約によって成り立つ対米従属・基地国家の根本を問ううえでポイントになっているだ。本書は、その急所をついて、生き生きと描き出した良書だと思う。絶対推薦します!

2021/03/07

「原発事故“最悪のシナリオ”〜そのとき誰が命を懸けるのか〜」 大日方さんの最終講義

 今日は、まず、朝から掃除をしっかりとした。部屋のほこりとりから拭き掃除までと、風呂、洗面所、トイレ。ついでに、玄関を洗剤でゴシゴシ。だいぶきれいになった感じ。掃除はやれば気持ちがいいのだけど。さて、それから、インタビュー①原稿に。一定の整理をすすえたという感じ。7割程度の進行。もうひと頑張りだ。

 昼過ぎぎから大日方純夫さんの最終講義・フォーラムを聞く。

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 教科書問題から3国共通教材づくりのとりくみがテーマ。歴史修正主義を政治がおしすすめる時代になって、そのなかでの歴史学の役割を身をもって実践された方だな。自分も東アジアの歴史フォーラムには、参加したこともあるし、当初はよく取材していたなあ。韓国の人の議論や、中国の人の議論を聞かないと、この活動の意義と苦労はなかなかわからない。だけど、うちのような貧乏雑誌だと、海外取材はとても無理だし、きちんと系統的に付き合い切れてないのが情けない。自分の仕事が中途半端で申し訳ない。そんなことも思い出しながら、大日方さんのお仕事から、もっと学ばなきゃと思った次第。

 いよいよ、3・11の番組が並び始める。昨日から今日にかけて、いくつか見始めている。たとえば、昨日のETV特集。

「原発事故“最悪のシナリオ”〜そのとき誰が命を懸けるのか〜」

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原発事故は、最悪の場合この国にどんな事態をもたらすのか。その時、何をなすべきか―。東京電力福島第一原発事故発生直後から官邸や米軍、自衛隊などが、それぞれ極秘裏に「最悪のシナリオ」の作成に着手していた。番組では、菅元首相、北澤元防衛相など総勢100名以上に独自取材。浮かび上がってきたのは、「誰が命を懸けて原発の暴走を止めるのか」という究極の問いだった。放送枠を30分拡大するスクープ・ドキュメント。

 あの事故とはいったい何だったのか。どれほど危険だったのか。もうすっかり風化した感じもあるけれど、やはり想像を絶する「危機」のなかにボクらはいて、政治はいかに無力だったのか。「安全神話」のもとで、無責任にすすめられた原発政策のありようは酷く、民主党政権はなすすべもなかった様子がわかる。それでも、原発をすすめる現政権の恐ろしさ……。

 一連の番組をみていて、ほんとうに恐ろしさを感じるなあ。

2021/03/06

「〈オンライントークイベント〉いま、教育の未来をめぐる「対話」を ―不易vs流行の二項対立を超えて―」

 今日は早朝仕事スタート。二度寝したかったけど、やっぱり難しい。けっこうつらい日。まずは、インタビュー①からスタート。

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 でも、午前中は、「〈オンライントークイベント〉いま、教育の未来をめぐる「対話」を ―不易vs流行の二項対立を超えて―」を聴く。最近ご活躍中の石井先生と、Edtechの中心人物浅野さん。あまり聴くことのない対談。浅野さんは、アジテーターでどんどんしゃべっていく。しかし、まあ、教育のことを語るというのはいかに難しいのかということを痛感させられる。一方で、浅野さんは、経済の論理だから、ある意味でわかりやすい。効率と、割り切り。ある一つの事象をもって、実証されていなくても、乱暴に主張を展開するかなり乱暴な議論。そこからは明らかに切り捨てられることが多い。教育とは目に見える過程と結果だけではない。その裏側にあるいろいろなことが切り捨てられているという感じがする。もっとも見えないのが、子どもの発達の道筋。浅野さんは、学習者を中心にというのだけど、ここが見えないから、その議論は自己責任論に結びつきそうな感じがする。
 「教育改革」をめぐる議論は、さまざまな議論が交錯する。プレイヤーも多い。そういうなかで問題の所在は複雑だ。だけど、こういう議論の聞き手、発言者は、民間の教育関係者であったり、学校でも管理職であったり、官僚であったりする。子どもや保護者はもちろん、実際の授業をすすめる教師が出てこない。これがいちばん日本的。教師を政策の議論に参加させないのだよなあ。議論の筋道としては、もちろん石井さんに共感するのだけど、でも……。
 ICTとかが扱われるし、さまざまな新しい技術や、担う団体、システムも出てくるから、新しいように見える。でも、これを支えているのは、実はものすごく古い世界観、教育観だったりする。大事なのはそういう教育観をめぐる問題であったり、学校論であったりするのだろうと痛感させられるのだけど、だけど、対抗軸が見えないのはやはり、問題を構造的に分析する、そういう方法と議論のなさからか。いや、教育を議論するうえでの課題みたいなものは、何となく、問題意識がもたげてくる感じはするのだけどなあ。などなど。

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2021/03/05

「沖縄・コロナ禍の女性たちはいま」

 昨日も今日も、インタビュー①原稿整理が基本作業。やっと、折り返しか。昨日は、インタビュー②の内容のやりとり、今日は、インタビュー③の内容の相談の打ち合わせ。今日は、会議も1つ。

 なんだかんだで、一度国会へ。

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 帰りに、今日は山宣が殺された日なので、その虐殺の場に。

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 京都の墓前祭には立民の国対のみなさんからあたたかいメッセージがあったそうだ。写真は、京都の渡辺委員長のFBから。

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 今だからこそ、山宣から学ぶことは多い。昨年の、安住・原口・穀田鼎談を思い出す。そういう意味でも、いろいろ思いのある日となる。

 よるは、オンラインイベント「沖縄・コロナ禍の女性たちはいま」を聞く。

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 上間さん、しんぐるまざーずふぉーらむの秋吉さん、そして、糸数さん。なかなか、充実した1時間半。沖縄の女性たちは、今日の議論の最後の方で上間さんが、自己責任以前と言っていたような、古い男社会が残っている沖縄で、苦労されているが、ものすごい力を発揮している。すごいなあ。ストレートに直球を放り込む糸数さん、ものすごくよく考えて、いろいろ先回りもして発言する上間さん、そして、実践の最前線でがんばる秋吉さん。コロナ以前からの沖縄の女性の貧困と生きづらさと、コロナ禍の沖縄の女性たちの困難と。そして、支援者たちがどのように寄り添い、伴奏しているのか。こんな困難のもとで、行き抜いてきてありがとう! そして、生き延びよう! いやあ、参りました。岡野さんの「ケアの倫理」を反芻しながら、自らの反省をくり返しながら聞いていました。はい。

 

 

2021/03/03

総務省接待問題、NHK役員とも会食判明 前田会長「適切と確信」

 今日も、インタビュー①原稿の作業。時間がかかるタイプの人。しゃべっていることが、1つひとつの文章としてしゃべるのではなく、いくつかの文章を、くっつけてしゃべるタイプの人。こういう人の整理は時間がかかる。ただ、内容はおもしろい。内容のおもしろさと時間がかかるのとは、かならずしも相関関係にはないのですけどね。

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 あと、今月のインタビュー③とそのほか原稿の発注の電話での相談も。来月以降の企画のための準備作業ができればいいんだけどなあ。なかなか、そこまでがんばれない。なかなか、矛盾は解決しないなあ。むしろ、状況は悪化し、いろいろまずいことにもなりかねないなあ。こまったこまった。

 ただ、今日は、カーテンがやってきた。レースのカーテンがぼろぼろになって、買い替えた。今住んでいるところに引っ越してきて、ちょうど25年だな。カーテンは一度も変えていないから、レースのカーテンも25年かあ。分不相応な当時で築5年弱の分譲団地に引っ越し、当時はいきおいだな。今度買ったレースのカーテンより、ずいぶんいいものだった感じがする。当時は4人。でも今はぷー太郎の二男と二人。実質、寝室、書斎書庫、リビングの三室も、ボクが使っている感じ。まあ、単身赴任中の相方も、1LDKに、アパートからすぐの職場に個人研究室だから、同じようなもの。問題は、ふたたびいっしょに住むようになったときだな。

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 なんか、菅息子疑惑から端を発した総務省の問題は、ものすごく大きな疑惑に発展しそうな感じがするなあ。

総務省接待問題、NHK役員とも会食判明 前田会長「適切と確信」(東京新聞)
 総務省の原邦彰官房長は2日の衆院予算委員会で、菅義偉首相の長男正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」による総務省幹部への接待問題に関連して、調査した幹部ら12人のうち1人がNHK役員とも会食していたと認めた。現段階では野党側の要求を踏まえた確認作業のため、武田良太総務相は改めて「調査をさせる」と明言した。日本維新の会の足立康史氏への答弁。
 原氏は、会食していた職員の役職や氏名は伏せた一方、聞き取りに対して「(許認可事業者からの接待などを禁じる)国家公務員倫理規程に抵触する会食はない」と答えたことを明らかにした。他に2人が「記憶の限り、会食はない」、9人が「会食の事実はない」と回答したとも説明した。……

 とにかく、放送と通信の一体化という流れのなかでおこっていることだから、これは大きな重点政策にかかわること。それと、政治と放送をめぐる政権とNHKの関係の問題とはある意味、表裏一体だからこれはたいへん。まだまだ、その疑惑の姿は明らかではないけれども、今後、どんな展開をみせるのだろうか? いかも明らかに首相案件だろうしなあ。

 次の文春はNTTと総務省。こちらも首相案件という感じ。谷脇康彦氏は総務のNO2だということだしなあ。いやはや、どんなふうに展開していくのか。

 ところで、Jリーグの中止問題。Jリーグは今季、公式戦中止時の対応で、エントリー下限人数を満たせず、代替開催日やスタジアムの確保ができないなどの「チームの責めに帰すべき事由」がある場合、帰責されるチームは0-3で敗戦となるとするそうだ。今回のようなコロナではどのように判断されるのか。コロナでの罰則になると、それはまずいことになってしまいかねないなあ。大丈夫かなあ。

2021/03/02

 「遺骨が残る土砂を埋め立てに…絶対間違っている」ガマフヤー具志堅さんがハンストに込めた思い

 今日も、インタビュー①原稿の作業。ただ、朝から、次号以降の企画を考えたり、調べたり、その打ち合わせに行ったり、メールしたり、会議をしたりで、作業そのものにはあまり集中できず。ちょっと、明日あたりからはそうとう集中しないとなあ。ただ、疲れが取れていないからなあ。だけど、だからといって、あまり精神主義に陥らないように注意しないとね。

 今日は、時折、嵐のような強風が吹き、なかなかたいへんな一日でもあった。職場で作業していても、風の音が大きく聞こえる日だった。

 今日は沖縄のことが気になる日。

 「遺骨が残る土砂を埋め立てに…絶対間違っている」ガマフヤー具志堅さんがハンストに込めた思い(沖縄タイムス) 名護市辺野古の新基地建設を巡る本島南部からの土砂採取断念を求めている沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(67)らが1日、那覇市の県民広場でハンガーストライキを始めた。6日まで抗議の意志を示し、沖縄防衛局に計画断念を求めるほか、開発届けを出した業者への中止命令を玉城デニー知事が出すよう訴え続ける。

 具志堅さんは「沖縄戦戦没者の遺骨が残る土砂を埋め立てに使うのは絶対間違っている。基地に反対か賛成か以前の、人道上の問題だ」と指摘。県内外の人々や遺族に伝えるため決断したとし「家庭で1食だけでも抜き、戦没者の遺骨を守るという共感の意思を示してほしい」と呼び掛けた。

 本島南部は76年前の沖縄戦で軍民混在となり多くの人々が命を落とした激戦地で、未収集の遺骨も多い。防衛局は新基地建設の埋め立てで県内土砂調達可能量の約7割、約3200万立方メートルを糸満市と八重瀬町から採取することを計画している。……

 全国で、高齢の方が連帯のハンストをしていた。みなさんご無理のないように。ほんとうに沖縄の思いをふみにじる政治への怒りは募る。こんなことをしてまで、新基地が必要なのか。たまらない気持ちになるなあ。

 たまたまアナザストーリーの再放送で、「その時 沖縄は沸騰した~日米地位協定の波紋~」をやっていた。

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 去年、この番組を見て、沖縄の連載を、県民大会25年にむけて、やってみた。ちょっと事情が重なり、予定通りにすすまなかったし(コロナは沖縄企画では痛かった)、さらなる事情もあり、ちょっと中断したが、そろそろ仕上げにかからないと。沖縄の思い、番組をみたときに考えたこともちょっと思い出した次第。

 いろいろ考える日でもある。

2021/03/01

「復興進んでいない」54.1% 避難区域設定の県内12市町村

 今日からインタビュー①原稿整理にとりかかるけど、たまっている実務を処理するのに、結構、時間がかかったりする。集中しないしなあ。しかたがないねえ。今日から三月。今日は、3・1独立宣言の日だけど、日本ではほとんど報道されることはないなあ。韓国では憲法の前文にも書き込まれているほど民族的な日なのに、これに対して、徹底的な弾圧をした側の国ではほとんど関心がもたれない。この時期の日本政府の弾圧は、ジェノサイトとも表現されるほどでもあるのに……。そんなことも、ちょっと考えてしまう。

 3月は、3・11の月でもある。すでに、3月ジャーナリズムという感じになりつつあるが、10年である。うちでも、この月にはいろいろ企画をする。もちろん、月刊誌だから、なかなかほかの月にやるスペースもないということもあり、年間行事ということでやっているわけではないのだけれども。今年も3月号では

特集
東日本大震災から10年
大災害の時代にどのように向き合うか
―コロナ禍の下で迎えた東日本大震災10年  岡田知弘
東日本大震災の復興行財政の検証と今後の課題
―大震災10年を考える           宮入興一
震災後10年の学校の変化を辿る       野坂 優
[岩手]一人一人のくらしと命を守り復興を―成果と課題
                     斉藤 信
[宮城]被災者置き去りの「創造的復興」から「人間の復興」へ
             日本共産党宮城県会議員団
[福島]終わらぬ福島原発事故と被害、原発ゼロの実現を
                     宮本しづえ

 さらに4月号でも企画を組んでいる。まもなくできあがってくるので乞うご期待!

 さて、その3月ジャーナリズムの記事。

「復興進んでいない」54.1% 避難区域設定の県内12市町村(福島民報)
 福島民報社は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から十年となるのを前に、双葉郡八町村の住民に対する聞き取り方式の意識調査と、双葉郡以外の県民への電話による調査を実施した。双葉郡八町村では、原発事故で避難区域が設定されるなどした県内十二市町村の復興が進んでいないと考えているのは計54・1%で過半数となった。復興に向けた最も大きな課題は、「避難した住民の帰還」が32・1%で最も多かった。原発事故による避難の長期化が深刻な影響を及ぼしている実態が改めて浮き彫りになった。

 双葉郡八町村の住民に対する聞き取り方式の意識調査で、避難区域が設定されるなどした双葉郡八町村と南相馬市、田村市、川俣町、飯舘村の計十二市町村の復興が進んでいると考えているかどうかを尋ねた質問に対し、38・0%が「あまり進んでいない」、16・1%が「進んでいない」と回答した。

 一方で「おおむね進んでいる」は28・5%、「進んでいる」は5・9%となり、進んでいると捉えているのは計34・4%だった。11・5%は「わからない」と回答した。……

 復興に向けての課題では「避難した住民の帰還」32・1%、「福島第一原発の処理水の処分を含む廃炉作業」26・6%、「帰還困難区域の解消」16・4%、「除染廃棄物の最終処分」10・5%、これに対し、「道路や堤防など社会基盤の整備」3・6%。住民が何に直面しているのかがよくわかる結果で、それはショッキングでもある。事故の後始末はまだまだ遠い。復興の入り口さえまだ見えないのだ。それをもう終わったことにしていこうという流れ……。オリンピックが意味することを、ほんとうに考え込んでしまう。

 たくさんのことを考えなければならない3月でもある。

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