虚構の新冷戦 日米軍事一体化と敵基地攻撃論
籠城2日目。まあ、順調に進行し、無事(かどうかはわからないけど)終了。さあ、気持ちを切り替えて、次の準備。猛烈に前を向かないとなあ。やっぱり、やばい状態だしねえ。がんばりましょう。まずは、いっぱい、資料を読みこなすぞ。はい!!!
春は近いしね。いや、ほんとは寒いけど、目にするのは。
いろいろ追及する中身が偏らないように、読む本も、もっと広げないと!
とりあえず、ざっと目を通す。東アジア共同体研究所琉球・沖縄センター編『虚構の新冷戦 日米軍事一体化と敵基地攻撃論』。
前首相が、次期政権に異例の申し送りをした敵基地攻撃能力保有。菅政権は、この言葉をたくみに避けつつも、実質的に装備面、能力面でそれを実現する方向性を決定し、軍事力強化に前のめりの姿勢をあらわにしているわけで、その問題を分析する。
この本は、米中「新冷戦」の名のもとに、敵基地攻撃能力保有の危険を提示、この米中の軍事対決をあおる思考が、相互依存がすすむ国際社会においては誤っていることを明らかにする。また、米軍の中距離ミサイル配備や南西諸島ですすむ自衛隊の配備などの近年の動向を、事実とデータで明らかにし、日本ですすむ軍事化の危険性を訴える。鳩山友紀夫元首相をはじめ幅広い著者の主張は、戦争の危機を回避するのは軍事対決ではなく国際間の対話であるという点にあるのだ。
ここ数日で、新書をけっこう買う。ここのところ新書は、中公が一人勝ちの感じがするなあ。なかなかの本がならぶ。
籠城はやっぱり疲れる。校正作業そのものもそうだけど、ほかにもいろいろ気を遣うし、傷つく。だけど、どうしても自分のしんどさが先に立つ。俗っぽく、ほんとうに自分は失敗ばかりなのに嫌な感情を持つ。まあ、それは仕方がないことなんだろうけど、できることならば、もっと私心なく、無心に過ごすことができればいいのになあ。こんな時代に、穏やかで、かつ、心豊かに生きるとはどういうことなんだろうねえ。
« 「『外国ルーツの子どもたちを支える』ー大阪市の西成・『ミナミ』・生野の市民活動からみえてきたもの」 | トップページ | ケアするのは誰か?: 新しい民主主義のかたちへ »
「日記」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
「平和」カテゴリの記事
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
- 屋久島沖「オスプレイが墜落した」118番通報 アメリカ軍所属8人搭乗(2023.11.29)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- 内閣支持率25% 政権復帰後最低 不支持率は最高 朝日世論調査(2023.11.20)
「読書」カテゴリの記事
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- 「七生『性教育バッシング』から20年-勝利判決から10年 『包括的性教育』の実現めざす集会」、「格差を広げる観点別評価」と「教員政策と長時間労働」(2023.11.25)
- 「貧困大国ニッポン」でこれほど貧困者が増えたワケ…「先進主要国」なのに「高すぎる貧困率」(2023.11.21)
- 書評会『教育DXは何をもたらすか―個別最適化社会のゆくえ』(2023.09.10)
「政治」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
« 「『外国ルーツの子どもたちを支える』ー大阪市の西成・『ミナミ』・生野の市民活動からみえてきたもの」 | トップページ | ケアするのは誰か?: 新しい民主主義のかたちへ »
コメント