髪黒染め、校則・指導は「適法」 名簿不記載で府に賠償命令―大阪地裁
今日も、引き続きインタビュー②、いろいろ時間がかかりそう。提稿も3本。いろいろあります。だんだんと山場に入り、追い詰められていきますねえ。でもねえ、来月、再来月どうするんだ。冷静にいろいろ手を打っていかないとなあ。気が休まらなさそうだな。
ただ、絶望的な気持ちになるのは、それだけではない。今日の判決。
髪黒染め、校則・指導は「適法」 名簿不記載で府に賠償命令―大阪地裁(時事通信)
在学していた大阪府立高校で、校則で禁じられた茶髪を黒く染めるよう教諭らから強要され、不登校になるなど精神的苦痛を受けたとして、女性(21)が約220万円の損害賠償を府に求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。横田典子裁判長は校則や頭髪指導は適法とした上で、不登校となった後に生徒名簿に氏名を載せなかったことなどについて、府に33万円の支払いを命じた。
横田裁判長は「校則は社会通念に照らして合理的な内容で、頭髪指導は学校教育法上の正当な目的に基づく」と述べ、いずれも違法性を認めなかった。地毛が茶髪だとの女性側主張も退けた。
一方、3年生進級時に女性をクラス名簿に記載せず、教室に席を置かなかったことについて「著しく相当性を欠き、裁量権の範囲を逸脱している」と指摘した。……
実は、ボクは、若いころ高校生向きの週刊の新聞をつくっていた。そのときに、教育法の研究者の協力を得ながら、ずいぶん、この校則の問題はやったものだ。当時も厳しい校則は社会問題になっていた。そういうなかでも生徒会などがとりくんでの改善の経験などもつくられていた。だけど、2000年ごろからだろうか、ゼロトレランスが言われるようになり、より、校則は抑圧的になっているようにも感じる。かつての理屈は、特別権力論一辺倒だった。学校運営上必要だと。それはいまもかわらないのだろうけど、いまは、「社会通念に照らして合理的」とまで言う。何が「社会通念なのか」は疑問だが、社会通念と言うことで、いろいろな人権を抑圧するのはいまの裁判所のはやりか。社会通念は人権を守ること、そういう世論をつくらなければならないという大きな課題がつきつけられる。
今日は、福岡刑務所で尹東柱が27歳の若さで亡くなった日。ハングルで詩を書くことで、治安維持法違反で逮捕された詩人。最初に韓国に行ったときに、文学館に行ったのが思い出。立教のつどいには何度か行ったことがある。同志社や北白川の碑も訪ねたけど、宇治には行けていないなあ。韓国に行った時の写真を差なしたけど見つからないなあ。
夜、アナザーストーリーで、唐十郎を見た。
「越境する紅テント〜唐十郎の大冒険〜」。下鴨神社や天王寺野外音楽堂で赤テントを見たのは、70年代なかばから、後半にかけてのころ。金芝河との関係などはしらなかったが、李礼仙との関係での韓国への思いは想像できる。パレスチナの話は聞いたことがあるなあ。ちょっとはねた高校生から学生の時期。赤テントは魅力的だった。それまでは新劇しか見ていなかったから。高校時代は演劇青年だったしなあ。懐かしい思い出。
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