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2021/02/02

首相会見「予定の時間だから」49分で打ち切り 本紙7回連続で指名されず 緊急事態宣言の延長(東京新聞)

 今日は、会議準備からのスタート。いろいろ企画を考えたり、長い電話で相談したり。いまの菅内閣の行方をいろいろ意見交換。財界の動向とか、ブレーンのなさとか、いろいろと勉強になる。ただ、相手の携帯の電池切れで、ブチっと電話が切れた……。午後から、会議して、今後の企画の相談。いろいろ焦る事態。まだ、次の号の企画も決まり切っていないし、手を打たないとなあ。その後、研究会にも参加。その内容で、学んだことは後日書くことになるだろうけど。

 そこでも話題になったのは、斎藤幸平の『人新世の「資本論」』。これをほめる人がいるけど、ボクは読んでの感想をちょっとだけ書いておくと、あまりお勧めはしない。たしかに、グリーンニューデールだとか、SDGsの批判は切れがある。改良は改良にすぎず、社会全体の変革が必要だというのはそうだ。だけど、そこにいたる政治過程はまったく無視、ないし軽視しているのはいかがなものか。そもそも、脱成長というもののキーワードにして、そこにマルクスが晩年に転換したというのはちょっと無理がありそう。すくなくとも、きちんと議論しているとは思えない。よくいわれている物質代謝論にしても、日本ではかなり議論されてきたことだし、もっと言えば、マルクスそのものの理解が、かなり恣意的で、実証的ではない感じ。これまでのマルクス理解の積み重ねのうえにあるというより、自分の言いたいことがまずあって、そこにマルクスの個々の命題を押し込むというやり方はどうなのかなあというのが感想だけどなあ。最近、議論した、ある非マルクス主義哲学者の方も、斎藤さんのマルクス読みはいいとこどりと強調していたけど、同感。もちろん、彼自身の研究成果そのものは、評価されるべき面もあるんだろうけど、この人の議論は、きちんと、冷静にみたほうがいいような気がするのだけどね。あまり、英雄視しないでよね。まあ、素人の感想ということで。でもマルクスでいろいろ議論が巻き起こるのは歓迎だけどね。あまり、マルクス、マルクスというのが好きではないボクでもやはり嬉しいことではあるのだけど。

 さて、緊急事態宣言の延長。でも、ほんとうに、この首相は、まともに説明できない首相だ。

首相会見「予定の時間だから」49分で打ち切り 本紙7回連続で指名されず 緊急事態宣言の延長(東京新聞)
 菅首相は2日、首相官邸で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の期限を東京など10都府県で延長する理由を説明した。
 首相が「1か月後には、必ず事態を改善させる」と緊急事態宣言を発出した時の約束を裏切る形になり、質問を求める記者の手が上がっていたが「予定した時間」を理由に会見を49分で打ち切った。
 首相の会見は就任後7回目。本紙記者も手を挙げていたが、7回連続で指名されなかった。会見は首相が冒頭に発言し、幹事社が代表質問した後、司会が各社やフリーランスを指名した。

 政治とメディアの関係は、かつての夜討ち朝駆けで、番記者が役割をはたす時代から、記者会見というオープンな取材の時代になっているのが世界の流れ、日本でもそうあることが求められている。そのことを理解せず、気に入ったメディアを囲い、そして、気に入らないメディアを排除する形で記者会見がおこなわれる。だから、よけいに酷く、醜い姿を露呈する。

 いよいよ駅前のスーパーは閉店間近。

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