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2021年1月

2021/01/31

感染症法改正のひどさ、愚かさ

 今日は、朝から大型座談会をZOOMで。ここんところ、家のネット環境が非常に不安定なもので(集合住宅です)、職場のZOOM会議ルームでやりました。だから、早起きして、早めに職場に。8人の大型座談会だけど、おねがいした司会者のさばきも見事で、また大物参加者の発言は、やはりすごいなあとうならせる。若い人、現場の人の話はぐいぐい引き込む。中身はでてからのお楽しみですけど、いやあ、ものすごくおもしろかったです。

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 あっという間の2時間半の座談会。これからは、ボクががんばります。

 いろいろ、作業のだんどりの手配を午後から。そして、渡辺治さんの講演を聞く。「菅政治に代わる選択肢をさぐる」。なぜ、菅内閣はゆきづまるのか、その構造を、治節で展開。そして、選択肢はその構造を根本的に変えること。とりわけ、今日の話では、たっぷりと新自由主義を語る。

 ただ、ボクはやや疲れぎみ。結局、3が日後は働きづめだものねえ。なかなか、泥沼から脱せないなあ。

 いろいろ、企画を考えたり相談したり。次号でコロナはどうするの。感染症法改正のひどさ、愚かさはどうしようか? この問題では、公衆衛生学会保健師教育機関協議会など、公衆衛生の専門家からの発言にとても学ばされる。感染症法の歴史と実際の現場の視点の説得力だなあ。

我が国においては、過去にハンセン病、後天性免疫不全症候群等の感染症の患者等に対するいわれのない差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、これを教訓として今後に生かすことが必要である。

このような感染症をめぐる状況の変化や感染症の患者等が置かれてきた状況を踏まえ、感染症の患者等の人権を尊重しつつ、これらの者に対する良質かつ適切な医療の提供を確保し、感染症に迅速かつ適確に対応することが求められている。(感染症法前文より)

 さらに、罰則規定を入れることで、保健所の現場が混乱する可能性が高いということが共通して指摘されている。隠れた患者を告発したハンセン病の経験からも、住民との信頼関係で成り立っている地域の保健活動が、根底から崩されてしまうというのだ。その結果、感染症法上必要な情報が取れなくなるだけではなく、あらゆる地域の保健活動の根底的な資源を失ってしまうという。そもそも、罰則規定がつくられると、みんな隠したり、逃げたりするというのが感染症の歴史の教訓だとも。

 問題は、いまからつくる雑誌は3月にでるということ。いまのていどの感染者数でしばらく推移するのか、変異株による感染の拡大があるのかで、状況は大きくかわるだろうし、そもそもその時点では何が対策の論点でるおとが考えられるのか。なやましいなあ。むずかしいなあ。
 対策では、政府は野党の要求をどこまで受け入れるだろうかなあ。そこもまた、難しいなあ。月刊誌はなかなかつくるのが大変だなあ。

 今日は朝は寒かったが、昼からは少し局面が変わった。

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 政治やコロナの局面はどうなるのかなあ。悩ましい日が続くなあ。

2021/01/30

アウシュビッツの案内人の中谷剛さんの講演 と 原発の本

 今日は、午前中は、明日の大型座談会の準備作業。かならずしもよくわかっていることばかりではないので、なかなか、準備はたいへん。この間、そういう作業がほんとうに多い。試練の日々だな。今日は天気はよかったけど、風が強かったので、寒さを感じた。

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 さて、そういう試練の一つとして、この間、原発関連の本をいろいろ読んでいる。それが、写真の本などだけどね。原発事故の被害とはどういうものか、森松さんの本は、何度も泣きながら読んでいる。福島で暮らす人たちの思いもそうだ。その救済とは、包括的なものでないとだめという公害のたたかいの教訓から学んだこと。そして、再生こそ救済だ。こんなたたかいなのだとあらためて学んでいる。同時に、原発をとめるたたかいからもいろいろ学んだ。裁判もさまざまな局面はあるのだけど、一つ一つ成果を積み重ね、裁判所も変化もある。3・11がもたらしたもの、それはそう簡単に風化するものでは決してない。などなど。

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 夕方には、アウシュビッツの案内人の中谷剛さんの講演を聞いた。水谷尚子さんは「彼の話は相変わらず多方面に配慮した慎重さで、欧州で生活することの『たいへんさ』がにじみ出るものだった」と書いているけど、彼の慎重さには、よく考えているという思考の厚さを感じたりする。さまざまな歴史や文化などが重なり合うヨーロッパだからこその厚みかもしれないし、それが文化なのかもしれないと感じる。いまこの国に求められているのは、そういう物事をよく考えるという厚みなのかなあとも。
 話は、まず核兵器禁止条約から。アインシュタインと日本とのかかわりから、この歴史的条約にういて語る。そして、ドイツはすぐに向き合えなかった、だけど、少しずつ向き合うようになった。そして、いまアウシュビッツで熱心に見学するのはドイツ人だと言う。だけど、日本はどうなのか?いまだ、向き合う場さえつくれないでいる。そのことがものすごく苦しすぎる。その苦しさも、感じさせられる講演だった。

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 アウシュビッツは行ってみたいけど、たぶん行くことはないだろうなあ。お金もないし、時間もないし、あったとしても、自分が行くより、若い人が行った方が、これからの社会に役に立ちそうだしねえ。ちょっと、悔しいけど。

 あまりにもしんどいこと、だけど、考えなければならないことが多い。ボクの考えていることが何らかの意味をもつかは別として。

2021/01/29

「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最。適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」、ちゃんと読み込まなきゃねえ。

 今日は、朝から、会議、会議、実務、実務の1日。まあ、そんな日もある。だけど、企画がうまくころがらない。いま、どんな企画をつくればいいのかという悩みも大きい。うーん。うかばない。でもまあ、今日はいい天気だったから、空を見て、気分転換しかないかな。

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 中教審答申が出た。題して「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最。適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」 。いろいろ話題。すぐに狭い学力についての議論にもっていきたがる文科省ではあるが、ここにきて、学校は生活を支える場ということを打ち出す。なにしろ、障害児教育では、寄宿舎を強調する。そんな膨らみをもたせたかと思うと、議論の展開では、「資質・能力」から、狭い学力にどんどん狭まっていってしまい、従来型の議論の域を出ない。学力にとらわれるのはやはり文科省か。その土俵で、経産省や文科省に対応しようとするの?? だから、何をいいたいのかよくわからないんだよ。もともと、コンピテンシーにも二面性があり、そこから矛盾がはじまっている。それをいろいろねじまげつつ導入した「資質・能力」にまだとらわれるのか?

 だけど、矛盾だらけの、教育現場になってしまっているから、さまざまな議論がいろいろ反映する答申。各論になると、いっそう使えるところ、面白いところもあるということになる。だけど、しんどい議論も多そう。議論は収拾つかなくなるのかなあ。となると、政治が跋扈しちゃうじゃん。ああしんど。どうすっかなあ。子ども発で、いろいろ仕事してみるのかなあ。ちゃんと読み込まなきゃねえ。

2021/01/28

「特別支援学校の設置基準を考えるシンポジウム」 そして生活保護の扶養照会をやめよう!

 今日は、朝、うまく起きれず、そして、起きた後の気分も重かった。やっぱり疲れているのかなあ。ほどほど、休まないとねえ。

 さて、今日は、午前中は全教などのオンライン開催の「特別支援学校の設置基準を考えるシンポジウム」に参加。とにかく、オンライン集会が続きますねえ。さてさて、特別支援学校の設置基準の問題だけど、この問題を歴史的に振り返った時に、養護学校の義務化が、戦後すぐの時期には、免除されたということがある。その実現のスタートは、79年をまたなければならなかった。当然、その設置基準は、戦後教育改革の時期には、議論されることはなかった。実は、戦後教育改革の時期に、ほんらいならば具体化されて、法整備もされるべきもので、それが先送りされ、実現していないものはいくつかある。教育費・財政関係のものはそのことが多い。79年に義務化がスタートするが、そのときには、養護学校の増設は大きな課題にはなったが、設置基準は大きな議論にならなかったようだ。もう一つ、戦後教育改革で不十分な点としては、決めた基準などの、時代に合わせて見直すという仕組みがつくられなかったこと。たとえばいま、問題になっている学級規模もほんとうに変わらないよねえ。つまり、さまざまな教育運動の努力の中で、いろいろな改善をかちとっていることも多いわけだけど、古い教育観、子ども観にもとづいた、教育条件の抑制をおこなうということを許す結果になっている。そうなると、設置基準をつくることと、それとともに、その中身をほんとうに子どもも発達の願いと実態にあったふさわしいものになっていくことが大事だと思う。

 しかも、シンポで出された、特別支援学校の過密さ、そこに子どもを通わせる親御さんの思いは切実でもある。しかし、なぜ、これだけ過密するのか。もちろん、そもそも、特別支援学校の整備をおこたってきたというのが最大の原因だろう。だけど、学校が、規制や競争で、どんどん子どもを排除していっている、そのことの反映ではないのか。自由で豊かな教育の場でどんどんなくなっていっている。子どもはどんどん傷ついている。そんなことがあるのではいか。ボクは、障害のある子どもには、その発達に応じた特別な教育の場も必要だという立ち場にたつ考えだけど、それ以前に、いまの学校は、インクルージョンということとは相いれなくなっている。そういうことも感じさせられる。北欧の、学校の、障害ある子どもたちの場も含めた、豊かなつくりに比して、日本はほんとうに子どもを大切にしない……。そんなことを痛感させられるのだ。

 うーん。そういう戦後の教育のあり方、教育条件整備のあり方そのものが問われているということではないのだろうか。そんなことを考えさせられるシンポだったと思う。

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 午後からは雪が降ってきた。寒いなあ。そういうなかで、大型座談会①の資料読みをすすめ、座談会の柱をつくって発信。ほんとはね。この歳になると、仕事の幅は少ししぼって、じっくり仕事をさせてほしいけど。現実はきびしいっす。苦手なこと、初めてのことでも、いろいろとりくみます。お金をつかって、勉強もします。という毎日。

 さて、予算委員会では、小池さんが質問していた。生活保護の扶養照会もとりあげられていた。今度出る雑誌でもとりあげていますからねえ!

 朝日の青木さんのツイートから。

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 2010年の事件だそうだけど、あまりにもひどい話。扶養照会はすぐにやめようよ!

 

2021/01/27

米富裕層の資産、114兆円増 新型コロナで貧富の格差さらに拡大

 

 今日は、まずは、来月の大型座談会の物理的な準備。いろいろ関係するところの手続きなどもすすめる。そして、関連する資料の収集。メールの送信。それから、来月のインタビュー①、➁の調整。メールや電話ですすめる。常設コーナーの発注、確認もすすめる。なんやかんやと、そんなことをすすめていると、あっと言う間に時間が過ぎていく。できることなら、少しゆっくり本や雑誌を読んで、いろいろな人と議論するという時間が持てればなあ。またまた、企画が枯渇状態。あきません、焦ります。写真は日曜に取った、モアイ像@三郷早稲田

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コロナ感染、世界1億人 急拡大、2カ月半で倍増(共同通信)
 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が27日、世界全体で1億人を超えた。欧米などでの感染急拡大を受け、昨年11月上旬に5千万人に達してから約2カ月半で倍増。日本を含む各国でウイルス変異種という新たな脅威が広がる中、収束への見通しはより不透明になっている。
 死者も増加ペースが衰えないまま世界で210万人を超えており、被害の深刻さは増している。WHOの累計では、南北米大陸が感染者の44%、死者の47%を占め、いずれも地域別で世界最多。次いで欧州地域事務局管内が感染者、死者のいずれも33%を占めている。

 ほぼ1年。1億人か。いま、急拡大しているという。死者も増えているという。世界のことがよく見えなくなっている感じがする。ますます、よくわからなくなった感じもする。しかし、こんなこんなこともおこっている。

米富裕層の資産、114兆円増 新型コロナで貧富の格差さらに拡大(CNN)
 ニューヨーク(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国で、数百万人が貧困に陥る一方で、富裕層の資産が急増している。

 米政策研究所(IPS)と税の公正推進団体ATFが26日に発表した報告書によると、米国で資産10億ドル超の億万長者の資産は昨年3月中旬以来、合計で1兆1000億ドル(約114兆円)増(約40%増)となった。

 富裕層は昨年春からの損失を取り戻しただけでなく、資産を大幅に増やしている。これは主に株価の高騰によるもので、米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)だけでも、テスラ株の急騰に支えられて資産が1550億ドル増えた。……

 いちばん感染が広がっているアメリカで、富裕層の資産が増大しているのは事実。日本はここまでいかなくても、やはり富裕層は豊かになり、格差は増大しているのではないか。しかし、そんなところに多くの人は目がいかない。だけど、日本の政府の予算だって、富む人がさらに富むという内容になっているのだから。とても、めんどうな時代になっている。

2021/01/26

群馬訴訟判決を受けたオンライン集会

 工場籠城2日目。もう疲労感は半端ありません。でも、仕事量ということで言うと、以前のほうが多かったかも。年齢というものを否が応でも自覚させられます。自分では、かなり、がんばりきった感がないわけではないですが、でもやっぱりなあ……。まあ、明日から、気分を変えて、また新しいたたかいです。

 そんな忙しい工場籠城でしたが、お昼には、群馬訴訟判決を受けたオンライン集会を聞いていました。

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 ほんとうにひどい群馬訴訟東京高裁判決。それは同時に、生業訴訟の仙台高裁判決の意味を考えさせる。つまり、仙台高裁判決は、政府の言い分をことごとく、弁護団の立証を受けて 排している。そして国の責任を問うた。群馬訴訟では同じ立証をしているにもかかわらず、仙台高裁の判決の論理になんらふれることなく、ただ、国の責任なしという判決をくだした。責任なしという結論が先にありという、まったく中身のない判決だったということ。まあ、そこまで難しいことを考えなくても、国策ですすめられた原発! 電源喪失は国会でもとりあげられていたんだから、国の責任がないというのは常識的に考えられない!! そんな怒りが共有された集会。弁護団も、原告団も、さまざまな団体も元気だ。ことしは、原発をめぐるさまざまなたたかいが大きく合流していく年になる、そんなことを感じさせられる集会。そのためにも、おかしいことは、おかしいと声をあげることこそがいま大事なんだと。そう痛感させられた。

 でも、あらためて、避難者の手記などの文献を読んでいて、胸が詰まる。10年前のあのときに感じた恐怖、それを思い出す。水素爆発をテレビで茫然と見ていた。そして、福島はどうなるのかと思った。だけど、ボクの住んでいる街もホットスポットになった。すぐに線量計を買ったよ。あのとき、思い悩んだことも思い出した。避難者たちは、この10年、ほんとうにどんな思いで過ごしてきたのかと、あらためて思った。だからこそ、悲しみとともに怒りがわいてきた。もうまもなく10年だ。

2021/01/25

今月末期限の休業支援金「よく知らない」8割超 アルバイトも利用可能、手続き急いで そして「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」

 今日は印刷工場籠城です。いよいよ山場の作業。さすが疲れました。

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 籠城をひとまず終えると、何とも言えない無力感。まあ、これって普通のことですよね。うちは、総合誌だから、それはそれで、雑誌として自己完結がもとめられる。ある意味、一人で、世界の矛盾に立ち向かっているような感じ。もちろんたくさんの人に支えられて、がんばっていただいているのだけど、だけで、できていないことがあまりにも多く、自分のやっていることは不十分。やっぱり、そんなしんどいときは、この歳になると、ひとりでいるのはつらいなあ。自分の力に、その衰えに自信がなくなる。だけど、それではいけないと反省する。その不十分さを埋めるしかないんだよなあ。

 さて、今日の気になるニュース。

今月末期限の休業支援金「よく知らない」8割超 アルバイトも利用可能、手続き急いで(京都新聞)
 休業中の賃金(休業手当)を受け取れない中小企業労働者に特化した新型コロナウイルス対応の「休業支援金・給付金」の昨年4~9月分の申請期限が今月末に迫った。厚生労働省はシフト制の非正規雇用や短時間の休業も対象に含め幅広く救済する考えだが、民間の調査によると、8割超が制度自体をよく知らないと回答。周知不足に課題を残す中、駆け込みでの手続きを呼び掛けている。

 休業支援金は、飲食店や宿泊施設で働く雇用保険未加入の学生アルバイトらも利用でき、京都や滋賀にも一定の対象者がいるとみられる。営業時間の短縮で勤務シフトが減り、例えば勤務が週5日から3日に、1日8時間から3時間になった場合にも適用される。出先機関の都道府県労働局が就業実績に応じて支給額を算定する。……

 ほんとうに学生の困窮はひどくって、アルバイトの休業は打撃になっているから、これって、学生さんには、知らせてほしいなあ。休業支援金・給付金は、事業主(飲食店を含む小売・サービス業は資本金5千万円以下など)の指示で休んだ労働者に対し、1日あたり1万1千円を上限に休業前賃金の8割を補償する。非正規の場合、給与明細などで月に4日以上の勤務が半年以上あり、コロナの影響がなければ雇用が継続されたと確認されたりすれば対象となる。事業主の負担はない。対象期間は昨年4月から、発令中の緊急事態宣言が全国で解除された月の翌月末まで。申請期限は昨年10~12月分が今年3月末、1~2月分は5月末に締め切る予定だという。申請はオンラインでもできる。

 夜、NHKの逆転人生の「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」を見る。

熱血先生と生徒たちの逆転劇に、前田裕二・朝日奈央が感動!育児放棄された少年、シングルマザーになった17歳。子どもの貧困に立ち向かう大阪・西成高校の挑戦を描く。

親から子への「貧困の連鎖」が問題となっている大阪・西成。この地域の子どもが多く通う府立西成高等学校はいま、学びを守ろうとする先生たちの取り組みが熱い注目を集める。その名も「反貧困学習」。生徒が貧困と向き合い、そこから抜け出すための具体的な術を学ぶ特別授業だ。深刻な教育困難校だった西成高校は、この授業をきっかけに非行や中退が激減し生まれ変わった。驚きの授業風景、そして先生と生徒の涙の逆転を描く。

 西成の反貧困運動は政治的には、いろいろややこしい。昔からの解同との経緯もありそうだし……。大阪を長く離れた人間にとってはわからないことも多いけど……。だけど、いろいろなとりくみには学ぶことも多い。それがこの地域のすごさでもある。この反貧困学習も、若者たちのエンパワーメント。フレイレの世界を連想させる。人はつながって生きていけるんだ! 自分もつながって生きていかないとなあ。

2021/01/24

エリザベス この世界に愛を

 今日は、朝からゲラ読みの日。朝は、雨。昼からは曇り空だけど、どんより。

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 ゲラは、とにかく粛々と読むしかないしなあ。まあ、がんばった1日でしたよ

 さて、昨日のETV特集はショックだった。

「エリザベス この世界に愛を」

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「愛しているよ」。在留資格を持たず入管施設に収容されている外国人たちに呼びかけ続ける女性がいる。ナイジェリア人のエリザベス。毎日のように各地の入管施設を訪れ、面会を重ね、収容者たちの切実な声に耳を傾け、心の支えになってきた。先が見えない不安を訴える人、抗議のハンストを始める人、ついには命を落とす人も…。1年半にわたって活動を追い、見えてきた厳しい現実とは。そして、彼女自身も深い苦悩を抱えていた…。

 一年とちょっと前に見た、坂手洋二の燐光群の『憲法くん』。坂手はあえて、憲法の危機のあらわれの大きな柱に、入管の現実をとりあげた。この問題は、ほんとうに深刻で、ボクらも企画でとりあげてきたけど、こんな人がいたのか。その現実の信じられないぐらいの深刻さ、入管の実態、仮放免などの政府の対応のひどさから日本の人権のありようを根本から問う。そして、外国人たちを支援する人々。絶望の中に生き、祈る……。ほんとうにこの国は一体何なんだと強く思う。

 今日は、西の横綱が、滝川事件のことをいろいろつぶやくから、思い立って、久しぶりに『わが青春に悔いなし』を見た。安いDVDだから、音が上手く聞こえない……。

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 だけど、これぞ黒澤映画という映画の1つだな。この映画を知ったのは、大学の1回生か2回生のころ。先輩が熱く語っていた。だけど、舞台となった大学を母校と思ったことは全然ないけどね。いまなら、野毛は、理屈ばかり言う鼻持ちならないやつと描かれるだろうけど、当時は、その理屈や理想が大事にされていたのだろうなあ。そして映画は、憲法が生まれる直前の日本で、「自由」というものが、足を大地につけて働き、生きることが、どれだけ憧れであったのかを強く感じさせるもの。やっぱり、守らなければならい思い、信念というものはある。そうだよ、横綱さん! もちろん、この映画は即、学術会議の問題を考えさせるものでもあるのだけど。

2021/01/23

「コロナ禍における非正規労働運動の現状と展望」と「子どもたちが生活を綴ることとこれからの学校教育」

 今日は早朝仕事。眠いなあ。でも、少しずつ、夜明けは早くなっている感じはする。ボクの住んでいる団地は2400世帯。この時間帯に棟全体の電気が消えているところがあるかと、見ながら自転車を走らせたけど、すべて消えている棟は、1つか2つぐらいかなあ。いろいろ起きて、仕事しているのかなあ、などと考えながらの早朝仕事。

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 午前中は、ゲラ読み。短めのを2本、長いのを3本(一部夕方)。明日も、たっぷりゲラを読まないとなあ。

 午後からは、zoom取材のはしご。アクロバティック。まずは、首都圏青年ユニオンを支える会有志企画シンポジウム「コロナ禍における非正規労働運動の現状と展望」。おお、支える会の共同代表は、あたらしく、蓑輪さん、佐々木さん、杉田さんが加わったのか!
 原田委員長の報告は、すごかった。コロナ禍で、一気に、休業補償にかかわっての労働相談が増え、争議も増えているそうだ。組合員もね。大きな企業の非正規労働者のなかでの組織化とたたかいの広がりも。こういう形で困難は、非正規に押し付けられている。また、学生アルバイトに。学生の困窮はほんとうに深刻を通り過ぎている。できれば学生の全国調査をどこかがちゃんとしてくれないのだろうか? たたかいのなかで重要な成果もかちとっているし、係争中のものも多い、そのたたかいの当事者の思いにもふれて心を打たれた。黒沢さんの話もあわせ、たたかいの、労働組合の大事さも痛感した。
 後半の藤原辰史さんの話は、ナチの歴史にふれながら、青年ユニオンのたたかいの意味をファシズムとのたたかいのなかに位置付けるのはおもしろく、かつ、ハッとさせられる視点。菅間さんの話は、高校生のとりくみにもふれながら、教育だけでは若者は育たず、労働組合をはじめとした運動の重要性を言う。すこし、襟をただされたシンポだった。

 もう1つは、作文の会の川地亜弥子さんの講演会。彼女の講演を聞くのははじめてかも。「子どもたちが生活を綴ることとこれからの学校教育」。Bコースの伝統をしっかり受け継ぐ彼女。発達というバックボーンを持ちつつ、教科の授業に踏み込んでいくのだから、ほかの人にはないおもしろさがある。子どもの作品から子どもの思いや教師の思いを読み取りながら、子どもの発達保障を権利条約の視点でおさえつつ、いまの教育政策の問題もうきぼりにする。視野も広く、深みがある。若いのにがんばっていますね。批判的視点もしっかりしていて、「ぜひに」という感じだな。『流行に踊る日本の教育』も読まなくてはね。

 川地さんの話には希望もある。その希望はそれはそうなのだ。教育とはそういうものだ。だけど、ふとよぎるのが東京の状況だ。ここまで、事態がすすんでしまった東京……。心ある教師が傷ついていく……。地域差、学校差、ほんとうにそこもまた、よく考えなければならない。そういうこともよぎるのだ。

 なかなか充実はするが、結構、バテてはいる。睡眠不足だし。気分転換もしなくっちゃねえ。

2021/01/22

筑波大、困窮の学生に食料配布 コロナ支援、会場に長蛇の列

 今日、核兵器禁止条約が正式に発効した。国際条約として、核兵器が違法化された意義はとっても大きい。そういう歴史的な日。若いころ、核兵器の廃絶など、日本の平和運動が掲げているだけ、という感じだった。それは正義だと思って、そういう声を上げ続けていたけど、それが世界の本流になっていることは感激しきり。だけど、日本政府は……。

 今日は、最後の原稿の提稿をすませ、あとは、ゲラ作業。それから、実務も。来月準備もしなくっちゃいけないけど、だけど、その次の企画も、ちゃんとつめないとやばくなってきた感じがするなあ。こまった、こまった。

 さて、昨日の留学生事件は、ネットを調べると、いろいろ書かれている。組織的におこなわれている詐欺という書き込みが多いが、ほんとうのところはもう一つわからない。あのようなものを販売することで、大きな利益があがるとも思えないし……。いったいどういうことなのだろうか? ただ、外国人を食い物にしているのであれば、これほど悲しいことはない。

 日本の学生の状態は、深刻。昨日の続きの話。

筑波大、困窮の学生に食料配布 コロナ支援、会場に長蛇の列(共同通信)
 新型コロナで困窮する学生を支援するために配布された食料を受け取る筑波大の学生ら=22日午後、茨城県つくば市
 茨城県つくば市の筑波大は22日、新型コロナの影響で困窮する学生を支援するため、教職員や近隣企業などが提供したコメやカップラーメンなどの食料を配布した。大学によると、想定していた千~2千人を上回る4千人程度が訪れたとみられ、キャリーケースや大きなバッグを持った学生が長蛇の列をつくった。
 配布会場にはコメ7トン、カップラーメン2万4千個、レトルトご飯4千個、卵1200パックといった大量の食料が山積みにされた。つくば市内で1人暮らしの理工学群4年の男子生徒(22)は「飲食店でのアルバイトのシフトも減らされて苦しいので、こういう支援は助かる」と喜んだ。

 筑波でもおどろくような事態だなあ。ここまできて、政治は手を打たないのだろうか。昨年をこえる支援の拡大が求められているのははっきりしているのではないか? そして、最大の要因は、結局、教育費を親依存で設計されているが、その親が不安定になっていること。ならば、教育費を減らすことと、親の不安定を補う支援だろう。国がボランティアに依存するのはやめてもらいた。

 

 いいよ、駅近のスーパーも閉店。さてさて、ほんとうに不便になるなあ。しばらくしたら、少し離れたところに、仮店舗ができるそうだけど、しばらく、どこで買い物すればいいのか??

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2021/01/21

学生の困窮

 今日は、朝から提稿作業を3本すすめる。これで、自分の担当している十数本の原稿のうち、残されたのは一本のみ。まあ、今月も何とかやってます。みなさん、ありがとう。来月の座談会の日程調整もほぼ完了。よしよし。

 さて、先日、北海学園のアルバイト白書を紹介したけれど、学生の困窮はかなりたいへんなところに来ている。そういえば、いまから2年ほど前、FREEの調査で、仕送りゼロの学生が3割ということに驚いたけど、最近はなした大学教員に聞くと、調べていると、いまは4割を超えているという。その理由は、保護者の経済的な状況によってというのだ。アパート代もふくめ生活費すべてをアルバイトと奨学金でまかなとなると相当なことになる、週の過半をかなり長時間とアルバイトとなる。すると、勉学との両立はかなりたいへん。よく考えてみると、いまの学生さんは、世紀が変わるころに生まれている。すると、その親御さんは、バブルが崩壊したあとに就職をしている。氷河期世代だ。そして、日経連の『新時代の「日本的経営」―挑戦すべき方向とその具体策』の路線のもとで職業生活をおくっている。不安定な層も少なくないということだ。そこをコロナ禍が直撃している。学生のほうも、ここにきて、コロナ禍で、アルバイトは減り、課題は増えて、にっちもさっちもいかない学生生活を送っている学生も少なくない。食料支援などのとりくみは、いま欠くことのできない課題になっているという背景がよくわかる話だった。うーん、ほんとうに大変である。

 そんなことを考えていたら帰り、千駄ヶ谷の駅前で、外国から来ているかたとわかる方から声をかけられた。「自分は留学生だけど、困っていて、菓子を売っているから買ってほしい」と。くわしい話を聞きだす時間もなく、しゃれた励ましもできなかったけど、帰国もできず、働くこともままならず、支援制度もなく、おきざりにされているのだろうなあと心が痛くなる。この国はいったいどうなっていくのかと悲しくなった。

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2021/01/20

北朝鮮への“帰国事業”知られざる外交戦

 いい天気だなあ。ほんとはゆっくりできればいいのになあ。正月三が日明けからまた、働き続けているから、ちょっとたまっています(苦笑)。空を見上げて、気分転換だ。

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 相方のところもいい天気だが朝からマイナス17度!!

 でこんな写真が送られてきた。

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 なかなか、きれいなんだけど。

 さて、講演改造①を仕上げて、発信。長い原稿を2本読んで、短い原稿を1本。そして、その作業。合間に、来月準備の資料を読んだり、座談会の日程調整作業。あっという間に、時間が過ぎていく。少しは余裕ができるかなあと思ったけど、全然全然。歩いて買い物に行く余裕もなし。なかなかたいへんな局面。

 もくもくと仕事をしていると、鬱々としてくるなあ。コロナ禍の生活や精神的にも結構つらいなあ。気分転換、気分転換。酒量も注意して、セーブしないとねえ。

 数日前に、BS1スペシャルの「北朝鮮への“帰国事業”知られざる外交戦」を見た。かつて放映されたときには見たのか、見なかったのか?

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 今から60年前に始まった北朝鮮への“帰国事業”。世界各国の機密資料からその舞台裏で日朝のみならず、米ソ・韓国がし烈な外交戦を展開していたことが明らかになった。

 1959年、北朝鮮への帰国事業はどのように始まったのか。世界各国の機密文書が開示され、舞台裏で、日朝両政府だけでなく、冷戦下の米ソ、韓国がし烈な外交戦を繰り広げていたことが明らかになった。いま、脱北した在日コリアンや日本人妻が重い口を開き始めている。これまで「つらい状況にあった」と語られてきた北朝鮮での生活が時の政策や国際情勢に翻弄され続けてきた事実が浮かび上がってきた。帰国事業の真相に迫る。

 まず、「焼肉ドラゴン」のことを思った。生野の風景を思った。差別にさらされた「在日」、日本からのやっかいばらいとしての事業。北朝鮮、米ソ、韓国の思惑が錯綜する。結局、政治をになったものたちは、だれも「在日」の人権などは視野になかった。そのもとで翻弄された人々。そして、その後の悲劇。その歴史における責任というもを問いかける。そのことが胸につきささる。この問題はいまも続いているのだ。いつだって、横にあるというその事実。いつだって考え続けていけないといけない。かの国とこの国とのこと。その人々のこと。

2021/01/19

新型コロナで「生きていくのが難しい」6割超 実質的な失業者へ追い込まれる女性たち

 今日は、何日かぶりのいい天気だったけど、寒かった。職場のボクの席はやっぱり寒いなあ。

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 インタビュー①を仕上げて、発信。続けて、講演改造①も完成に向けてかなりの進行。あともう少し。またまた原稿が届いたので、その提稿作業も。インタビュー①は、修正も入り、提稿まですすんだ。よくがんばった一日。

 さて、今日のニュースから。

新型コロナで「生きていくのが難しい」6割超 実質的な失業者へ追い込まれる女性たち(東京新聞)
 野村総研は19日、女性のパート・アルバイトで、統計上の失業者には含まれないが、同じような状況にある「実質的失業者」の調査結果を公表した。新型コロナウイルス禍で「生きていくのが難しい」と感じることが増えた人が6割に上るなど、急激な収入減で将来への不安が増す女性の現実が浮かび上がっている。
 調査は昨年12月、インターネットで行い、仕事が減った5150人の回答を分析し、推計した。コロナ前からの気持ちの変化を問う質問では苦しさや不安などマイナスの気持ちを感じることが「増えた」との回答が多数を占める。
 具体的には「暮らし向きが苦しい」(61・8%)、「将来の家計への不安」(78%)、「経済状況を理由とした気持ちの落ち込み」(70・6%)、「金銭的な理由で、この先生きていくのが難しい」(62・8%)など。こうした不安などが「減った」と回答した人はいずれも1%台だった。
 実質的失業者の経済状況も分析した。コロナ前の世帯年収は400万円未満の女性が58・6%を占め、自身の収入減が世帯の家計を圧迫している苦境がうかがえる。世帯の貯蓄総額は72・9%の人が減り、そのうち貯蓄総額が半分以下になった人が43・8%に上った。……
 失業者の定義は本来、月の最終週に全く仕事をしなかった人だが、同総研はコロナの影響で「仕事量半分以下、休業手当なし」だった人を失業者に近い「実質的失業者」とみなし、こうした女性が約90万人いると推計。今回の対象者と本来の失業者を合わせた実質的な女性の失業率を5・2%とみている。

 相当深刻な状態だ。調査した総研の武田佳奈氏によると「コロナ前は支援が必要ではなかった人も、実質的な失業者へと追い込まれている」と強調しているそうだ。もちろん、その指摘は、さまざまな年齢、階層にもあてはまりそうだけど、とりわけ女性にそれが顕著にあらわれる。つくろい東京ファンドの小林さんがどこかで発言していたけど、食品の試食販売員などはその典型例なのだと思う。いっしゅの接客のプロなのに、にっちもさっちもいかなくなっているとも。だからこそ、分厚い、社会保障がいま求められているはずなのに……。

 帰りの電車の中の、能天気な広告。

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 まあ、私としては、7月は22日か4連休で、工程のくり上がりが恐怖。

 

2021/01/18

まずは菅首相の施政方針演説

 今日は、とにかくインタビュー①。かなりできあがって、あとは最後の仕上げだけ。次々ととどきはじめているので、その作業をすすめる。結構、時間がかかるなあ。来月の大型座談会は、メンバーから了解を得る。さて、次は、難しい日程調整だ。少し、深呼吸して、落ち着いて、一つひとつこなしていかないとねえ。はい。

 ちょっと、街の風景を。

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 気持ちを落ち着かして、元気でがんばらないと!!

 さて、国会がはじまった。

 まずは菅首相の施政方針演説。

 読んでみて強く感じるのは、いまのコロナウイルス感染の爆発的広がりをどのように認識しているのか。そのことが、よくわかならい内容になっている。真剣に事態に対応しているのかとさえ言いたくなる。それでいて罰則かよ。

 出てくる政策そのものも、きれいごとは言っているように見えるが、よく見ると、決して国民生活を支えるというものではなく、がんばる人には、こうしてあげるよという感じのものばかり。どうも、そもそもの政策の立脚点がとんでもなくずれてるのだと思う。SDGsなどは意識しているのだろう、グリーンは言うが、それも今言ったようなものだし、むしろいちばんめの目標である貧困撲滅は語らないなあ。それでいて、あいかわらずデジタルとばかり。ミサイル防衛や抑止力を強調しているがそれは敵基地攻撃能力保持の言いかえ。改憲に言及するのは忘れない。だけど疑惑には一言ふれただけで答えない。などなど。とってもしんどいというのが、ざっと見た印象。

 心して国会に臨まないとなあ。しんどいなあ。

 

2021/01/17

夢も、追い込まれモードだし

 朝から、どんより。気分も、少し重たくなるような天気。今日は、阪神・淡路から26年。湾岸戦争がはじまったのも今日だ。

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 今日も、朝から、インタビュー①。結構、進んだ感。ほんと、だいぶ進みました。ちょっと形が見えてきた。そろそろ、提稿作業もやらないと、到着している原稿もたまってきました。ずっと、何日も、一日中、机に座って、パソコンとにらめっこしていると、気が滅入るが、しかし、原稿で追い込まれる局面になると、ゆったりと散歩するような気にもならないし、買い物も、時間をかけて行く気にならない。そろそろ、夢も、追い込まれモードだし。

 明日から、国会。菅内閣の支持率は、昨日の毎日で33%。はたして、どんな国会になるのか。コロナ対策への不信が強いわけで、やはり、コロナが最大のテーマの国会になるのだろうけど、でも、学術会議問題も、桜の問題も、決して解決したわけではないわけだし。

 コロナ対策で言うと、なぜ、ここまで積極的な医療や国民生活への支援をおこなわないのか? 1つは、競争こそ解決策だという考えに支配されているようにも思える。だから、医療機関や国民生活を甘やかしてはいけないと本気で考えているのだろうかなあ。もう1つは、財政危機だという認識。でもまあ、惨事便乗よろしく、お友達には湯水のようにお金を使うのであるが。それが経済政策の柱であり続けたり。それでも、国民は財政危機ということに納得して、がまんするのだろうか。はたして、コロナでこれ以上の財政支出をして財政破綻はおこらないのかと。国内の預貯金の裏付け、資産の裏付けがあれば、おこらないという見方もある。だけど、いまの財政状態は、経験したことのない水準だから、ほんとうのところはどうなるかよくわからないという感じがする。だけど、当面、財政破綻がおこることはなさそうというのであれば、長期的な考え方をさししめしての、国債の発行と財政支出はありうることなのだろうと思う。だけど、いまの政治は、惨事便乗に目がないわけで、そんなことにはならないのだろうなあ。もっと大いに、こう経済を変えるという打ち出しが必要なのかなあと思ったりする。ボクは、経済は素人だけど、どうなんだろうねえ。

 いろいろ、注目すべき国会であり、それが、次の総選挙に続く国会でもある。政権交代をかかげての国会にしていくことも求められているわけだし。

 さて、大学入試共通テストはとりあえず終了したようだ。いろいろ聞くと、結構、感染リスク高そう。大丈夫なのかは、相当、心配。地方の大学は、教室は小さいから結構「密」に近いし……。別室受験って、試験監督の教員はたいへんじゃん。各地でクラスターなどおこらないことを祈るばかり。

2021/01/16

連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~ 壁の女たちへ

 今日は、とりあえずインタビュー①原稿をすすめる日。がんばって、すすめる。いろいろやらなきゃならないことが多い。

 注目すべきことは多い。たとえば。昨日の毎日。

検証 学術会議任命拒否 「形式的」削除、介入ありき(毎日新聞)

 日本学術会議の会員任命拒否問題で、政府は学術会議事務局が2018年11月にまとめた「首相に推薦の通り会員を任命する義務はない」とする見解を正当化する根拠にしている。ところが見解の草案段階では「首相の任命行為は形式的なものと解する」と記載していたことが、政府の内部文書から判明している。草案段階での見解は、どのような過程を経て消されたのか。

解釈文言、何度も推敲
 学術会議は18年秋、欠員分1人の会員候補について官邸側から難色を示され、補充を断念していた。事務局はこれをきっかけに、内閣法制局に「推薦された候補者を首相が任命しないことが法的に許容されるか否か」と相談。9月5日~11月13日に十数回にわたり両者が協議した末、任命に関する見解をまとめていた。内部文書はその際に事務局が作成していたもので、政府が20年12月、田村智子参院議員(共産)の要求を受け提出した。

 一連の文書からは、直近の人事介入が過去の政府解釈と矛盾していると認識した上で、どう整合性を持たせるか苦心しながら、首相の任命権の法解釈を巡る見解の文言を推敲(すいこう)していたことが浮かび上がる。……

 大事なことは、18年文書で、解釈の変更がおこなわれたことを克明に調べているということ。これこそが、この問題の大きなポイントでもあるわけだけど。これは、そうとう重要な問題なのだけど……。社会全体は、コロナ対応だからなあ。だけど、これは曖昧にはしてはいけない。

 続いて、今日は、稲葉さんたちの記者会見。オンラインなのだったら聞けばよかったなあ。

生活保護、3人に1人が「家族に知られたくない」。扶養照会が大きな壁に(アンケート調査)
 生活保護の利用要件を満たしていると推察される人でも、実際に現在利用している人は22.4%にとどまった。
 生活困窮者の支援をする一般社団法人つくろい東京ファンドによるアンケート調査の結果、生活に困窮しているにもかかわらず、生活保護の利用を躊躇したり、忌避したりする人が多い背景には、「扶養照会」の存在があることがわかった。

 同団体は、厚生労働省に対し、扶養照会の運用を最小限に限定するよう求めるネット署名活動もスタートさせた。

生活保護の利用は約2割
 つくろい東京ファンドでは年末年始、都内の生活困窮者向け相談会の参加者を対象に、生活保護利用に関するアンケート調査を実施。165の回答があり、うち男性は150人(90.9%)、女性は13人(7.9%)、その他・無回答が2人(1.2%)。

 代表理事の稲葉剛さんは1月16日の記者会見で、「新型コロナの感染拡大が始まり、特に秋以降、炊き出し場所などに集まる人が急増している」とし、生活困窮者の危機的な状況について指摘した。

 アンケートに答えた人々は、生活に困窮している状態にあると考えられ、ほとんどが生活保護の利用要件を満たしていると推察される。

 しかし、現在、生活保護を利用している人は22.4%にとどまった。64.2%の人が、一度も利用していないと答えた。……

 扶養照会、その次には、無低の相部屋の施設、これが生活保護の壁になっている。そのことがよくわかる。調査結果の概要はこちらに。

 夜、だいたい食事は、土曜日は中華の日。魚系と、野菜炒め系、それに餃子。

 その後、WOWOWで「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」を見る。

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 今日は、「壁の女たちへ」。性暴力がテーマ。犯人かもしれないのは「壁の女たち」ではあるけれど、壁に直面し続ける女たちの苦しみを描く。脚本は、蓬莱竜太が久しぶりに。さすがとしか言いようがない。

 

 

 

2021/01/15

川村雅則ゼミナール『北海学園大学学生アルバイト白書2020』

 今日はインタビュー①。午前中はその準備をして、午後から、本番。とても、胸にささる内容、そして勉強になった。

 いろいろメールを送る。原稿をお願いしているみなさん、明日、明後日で仕上げるという返信が多かった。インタビュー①も講演改造①も、明日、明後日が勝負だな。

 川村雅則ゼミナール『北海学園大学学生アルバイト白書2020』がアップされていた。

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 コロナで、顕著にアルバイトが減少し、それが学生の生活を直撃している様子が手に取るようにわたる。オンライン授業で、課題が多くなっていることの大変さも。

 別の教員と話をしていると、いまの学生は予想以上にアルバイトで生活を支えているが、課題で、アルバイトとの両立が難しくなっているという話を聞いた。家にお金を入れている話も少なくないと。

 なかなか大変な実情がある。

 

2021/01/14

「緊急事態宣言下の困窮者支援から見えてきた課題とは?」

 今日も、朝から講演改造①をすすめる。とりあえず、進行は半分ぐらいまでは来たかなあ。あと、2、3日でできると思うけど、明日からはインタビュー①があるから中断。ということで、午後には、インタビュー①の追加資料を探し、それを読む仕事。

 いい天気なのになあ。

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 夕方荻上チキセッションを聞く。

特集「緊急事態宣言下の困窮者支援から見えてきた課題とは?」稲葉剛×小林美穂子×荻上チキ

新型コロナウイルスの感染の拡大が続く中、菅総理は、先週木曜日に東京・神奈川・千葉・埼玉を対象に緊急事態宣言を再び発令しました。 さらに、きのうは対象に、大阪、京都、兵庫、福岡、愛知、岐阜、栃木を追加。合わせて11府県に、「飲食店の午後8時までの時短営業」「不要不急の外出の自粛」「テレワークなどを活用した出勤者の7割削減」などを要請しています。前回の緊急事態宣言では、こうした要請を受けたことでマンガ喫茶や24時間営業のファストフード店などが時短営業、もしくは休業するなどしたことで、そこで寝泊りをしていた人々が、居場所を失いました。困窮者支援を行っているつくろい東京ファンド代表理事の稲葉剛さんはその時の状況を「ホームレス・クライシス」と表現。メンバーとともに、必死の支援活動にあたりました。では、果たして、前回の緊急事態宣言の時に起きた「ホームレス・クライシス」は、今回は起きていないのでしょうか?また、その当時に浮き彫りとなった課題はこの間に解決に向かったのでしょうか?今夜は稲葉さんたちとともに、緊急事態宣言下での困窮者支援について考えます。

 『コロナ禍の東京を駆ける』は読んだから、話はとてもよくわかったけど、とくに年末年始の相談会の様子は、春の緊急事態宣言のようにネットカフェを追い出された若い人というところから、多様になり、これまで、ほんとうにギリギリで働き続けてきた高齢者や家族もちにひろがっている様子がよくわかった。店頭販売のおばさんとか、イベントの雑用係など、仕事がなくなったところの人が深刻な事態になっている。胸につきささる話が多かった。ほんとうに、底が抜けている。こんな社会でいいのだろうか? ほんとにほんとに何とかしなければ。

 今日は、知人の訃報が。ボクとは2つしか年齢は変わらない。かつて出張校正先でいっしょになったり、学習会でいっしょになったり、そのあとの交流会でいっしょになったり、結構、よくしゃべっていた。昨年末には、ある学習会で彼の報告を聞いたばかり。突然の訃報に、気持ちのもっていき場がわからない。うけとめきれないというのが正直なところ。

2021/01/13

明日は、仕事が進みますように。

 今日は、講演改造①と向き合う。本当は、インタビュー①の準備ももう少し進めたいのだけど。来月、再来月企画の準備もしなくっかとメールは何本か。資料も読まなくっちゃいけないけどなあ。午後からは、ちょっと、聞く仕事もある。やることがたくさんあって、余裕のない日々。なぜに、こんなに余裕なく、追い詰められているのだろうかと、いつも思う。なかなかこの状況から脱しきれない。そして、そんなときには、たいてい仕事は思うように進まないで泥沼に入っていく。腰まで泥まみれ……。まいったなア。明日は、仕事が進みますように。

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 いろいろ仕事のことなどを考えていると、自分は、ちょっと違い方向を見ている気がして、ちょっと孤立感と、これでいいのかなあとの悩みを感じてしまう。まあ、答えは簡単にみつからないんだから、バランスをとりながら、いろいろ自分なりに考えていくしかないんでしょうしね。でもやっぱり、いろいろ悩みます。うーん。

 緊急事態宣言が拡大された。だけどなあ。対策がなあ。よく考えると、対策と言っても大きな柱は、●水際対策、●感染予防(自粛と補償を含む)、●検査と隔離、●治療の充実しな普通は思い浮かばない。たぶんそうなんだと思う。問題は、それぞれ、データにもとづいて国民に説明されているのかということだろうなあ。オードリー・タンのインタビューを聞いても、いちばんすごいなあというのはデータの開示と説明でしょう。日本の政府はそのことをしないから、言っていることがよくわからない。おそらく、外国に比べて、データの蓄積は大きく遅れているでしょう。だけど、いまあるデータも活用されているようには思えない。そのことが改善されないとなあ。

 NHKのクローズアップ現代+でも、そのことを感じた。

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 でも、安田菜津紀さん、いい発言するなあ。シャープで的確。こういう若い世代から、もっといろいろ学ばなきゃ。自分違う時代になっているのはっきりしているし(まあ、古い時代に生きている人が多いのだろうけど)。彼女は大学を卒業したころからの付き合いなのが自慢。いろいろ有名になる前から、お仕事をさせてもらっているから、活躍はとっても嬉しい。

 いろいろな近況を聞く。近くにいる人も、遠くにいる人も、いろいろ生きづらさ、しんどさを抱えているのはよくわかる。

2021/01/12

コロナ禍の東京を駆ける

 今日も電車は、かなり混んでいる、というかあまり変わっていない。よくよく考えたら、昨年春の緊急事態宣言のとき、かなり、リモートワークが広がったけど、終了後。だんだん戻ってきた。でも、リモートができるところは、そのまま、続けていたような気がする。だから、通常に戻った時も、以前と比べれば、やや、通勤電車の込み具合は減っていたのだと思う。そしていまは、それがそのまま続くているという感じ。つまり、これ以上は、そもそもリモートが難しい仕事や、相当な調整が必要な仕事なんだと思う。だけど、昨年のように大幅な休業もないわけだから、こうなっているのだと思う。なかなか難しいなあ。

 さてさて、今日は、仕事の調整をして、結局、インタビュー②は中止になって、急遽、講演改造①を設定。その講演原稿を起こす作業をバタバタと。いろいろ人生はうまくいかないのですよねえ。もう、ほんとにギリギリのところに来ている。

 さて、最近、読んだ『コロナ禍の東京を駆ける』の感想。これはおもしろかった。

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 もちろん、ネットカフェから追い出された人たちの現状の厳しさも痛感する。福祉の貧困はもっと痛感する。それは、2つの面があって、従来からすすめられてきた水際作戦というのもあるけれども、同時に、携帯・スマホ時代になっての困難な人をとりまく状況の変化に福祉がまったく対応できていないということもある。つながりにいく若者(結局はいちばんの被害者になる)をどう見るかというのも学ぶところが多い。稲葉さんはクールだけど、そのパートナーの小林さんは熱いなあ! 佐々木さんの発想ととりくみはすごい!

 今日のひろしのぼっちキャンプ、むかし学童でいったキャンプ場だ。酒飲みのおっさんがおったところ。もう20年以上前だけど。
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2021/01/11

テレビで会えない芸人

 今日は、朝から、風呂掃除、トイレ掃除スタート。インタビュー①の準備。

 さて、お昼に第29回FNSドキュメンタリー大賞の『テレビで会えない芸人』を見た。

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芸人とテレビ、見えてきた“モノ言えぬ社会”
密かに注目を集めるお笑い芸人がいる。テレビに出演することはない。
主戦場は舞台、その公演は満員で、チケットは入手困難だ。
芸人の名は…松元ヒロ、鹿児島生まれの66歳。
“政治”や“社会”を“笑い”で斬るその芸はテレビでは会えない…なぜか。
2019年春から1年間、松元ヒロに故郷のカメラが密着した。テレビで会えない芸人から今の世の中をのぞいてみる。
その先には“モノ言えぬ社会”が浮かび上がってきた。

芸人・松元ヒロは権力を“笑い”で斬る。 しかしテレビでは会えない・・・、その先に今の社会が見えてきた。
多くの人々が行き交う東京・渋谷。故郷・鹿児島出身の芸人・松元ヒロ(66)に出会ったのはちょうど1年前、2019年春のことだ。“「政治」や「社会」を笑いにし、密かに人気を集める。ただ、テレビでは会えない”、一体どんな芸人なのか―。
約束の場所に現れた松元ヒロに話を聞こうとすると、いきなり話を遮られた。目の前には点字ブロックを探す目の見えない女性がいるが、誰も見向きもしない。ヒロは女性に近づき優しく声をかけた。松元ヒロとはそういう芸人だった。
 
大学時代にチャップリンの映画を見て、芸の道を志した。パントマイムから始まり、コミックバンド、その後、結成した社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」でブレークした。数々のテレビ番組に出演し人気を集めていたが、ちょうど20年前、46歳の時に脱退した。“自分の思ったことを言いたい”とソロ活動へ、そして同時にテレビを捨てた。
松元ヒロの舞台はスタンドアップコメディーだ。政治や社会問題をネタに庶民の立場から権力をあざ笑う。本や映画も題材に取り入れ、世の中で大切なモノを笑いで包んで語りかける。

紀伊國屋ホールでの春公演を控えていた。愛妻のおにぎりを頬張りながら、ネタ作りに悩む。今回のメーンの演目は難病患者のお話、うまくいかない。何を伝えるべきなのか。松元ヒロに“笑い”について聞いた。
「弱者の立場からモノを言いたいんです。世の中を笑い倒したいんです。多数派の意見で作られていく今の世の中、テレビもそう。だからこそ、小さな声に耳を傾けることに意味があると思うんです」―松元ヒロが、テレビを捨てた理由だ。……

 なるほど、物言えぬ社会のなかで、彼の覚悟も、芸も磨かれていく。その姿勢が潔い。そして、その姿から、ボクらは元気をもらう。何度か、舞台を見ているけど、いちばん衝撃的だったのが、地域の親子劇場のお母さんたちがとりくんだもの。ボクなんかは、知らず知らずのうち、いろいろな表現をおさえなくて大丈夫かと考えてしまっていたことに気づく。物言えぬということは、自分たちのなかに浸透している。そんなことを含め、いろいろ考えさせられる。と、同時に、この笑いの文化は、まだ高齢者が中心のもの。そこをまたどのように、若者に届けていくのかということもまた考えないとなあ。

 午後には、相方のところのオンラインシンポ。

 すぐに、NHKの地方局のニュースになった。

コロナ禍の障害児考えるシンポ(NHK)

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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、障害のある子どもたちの過ごし方について話し合うシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムはオンライン上で開催され、道内外から福祉分野の関係者や学生などおよそ60人が参加しました。
はじめに主催した北海道教育大学釧路校の小野川文子准教授が、障害のある子どもの保護者560人余りから回答を得たアンケートの結果を報告しました。
この中で半数近くの保護者が運動不足による子どもの体力の低下を不安視していることや、およそ6割の保護者が仮にウイルスに感染した場合、子どもと隔離されて生活することは難しいと回答したことなどが紹介されました。
このほかシンポジウムでは障害のある子どもを持つ保護者からも発言があり、飲食店から弁当を届けてもらったり買い物に出かける際は近所の人に子どもを見守ってもらったりしてコロナ禍の苦境を乗り越えたエピソードを語りました。
小野川准教授は、「地域のつながりが障害のある子を持つ家庭を支えることになる。今後も障害児を取り巻く実態についてさまざまな機会で知ってもらいたい」と話していました。

 自由記述だけではなく、数字にも込められた叫びということがよくわかった。発言からは、ほんとうに、福祉施設も、保護者も、ここまでがんばって生き抜いたのか、そこにあるつながろうという思いに揺さぶられる。学校も、さまざまな試行錯誤、努力もある、だけど、学校は厳しいなあ。そこに、どうつながっていくのか、まだまだ、その答えは見えてこないのではあるのだけど。

2021/01/10

コロナ感染「健康より世間の目が心配」67% 世論調査

 これは、やっぱり衝撃的だった。今日の、朝日。サンデーモーニングで、青木さんも言っていたけど。ほんとうに病的な社会になってしまっている。

コロナ感染「健康より世間の目が心配」67% 世論調査(朝日新聞)
 朝日新聞社は、新型コロナウイルスをテーマに郵送方式の世論調査を行った。「新型コロナに感染したら、健康不安より近所や職場など世間の目の方が心配」。この気持ちに「とても」26%と、「やや」41%を合わせて67%が「あてはまる」と答えた。「あまり」23%と「全く」9%を合わせた「あてはまらない」は32%だった。

 「世間の目の方が心配」な人は年代別では現役層に多く、50代以下では74%。一方、60代以上では60%だった。世帯構成でも温度差があり、18歳未満の子どもがいる人だと75%に達した。職業別では、製造・サービス従事者層が76%と特に高かった。

 新型コロナに感染して重症化する不安は「大いに」42%と「ある程度」45%を合わせて87%が「感じる」と答えた。ただ、重症化の不安を「大いに感じる」人でも、66%が「世間の目の方が心配」で、全体との差は見られなかった。……

 記事は、背景に、感染者への厳しい視線があると指摘する。「自粛要請された外出をして感染したら責められるのは当然」との気持ちがあてはまるのは「とても」27%と、「やや」50%を合わせて77%に上ったという。これに対し、「あまり」17%と「全く」4%を合わせて「あてはまらない」は21%なのだった。一方、「スーパーや電車でマスクをしていない人を見るとモヤモヤする」は「とても」34%と「やや」41%を合わせて75%に達するという。

 いまだ、正体がわかったわけではい、COVID19に対し、恐怖感を感じるのはあまりにも、当然ではある。だけど、その不安を、安心させてくれない、社会の状況がある。政治が、安心の支えになっていないのだ。いや、むしろ、自助を求め、自己責任を強いて、政治は不安と恐怖を駆り立てる。そのもとで、政治はし放題だ。惨事便乗……。ほんとうに悲しくなる。でも、それをつくり出したものにメスを入れないとダメなんだよなあ。

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全国障害児学級&学校学習交流集会

 朝から掃除をして、うーんいい天気だなあ。

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 なのに仕事だ。まずは、インタビュー①に向けての、資料読み。読むべきものがたくさんあるけど、胸がつまるようなものばかり。メンタルはなかなか大変だ。そんな時代。

 午後は、全教の全国障害児学級学校学習交流集会 。ずいぶん、久しぶりの参加。これもオンラインだからできるんだよなあ。地方の開催での参加は、やっぱりお金がね(苦笑)。
 まずは、岐阜大学の別府哲さんの講演「子どもの心を理解する 自閉スペクトラム症を中心に」。すぐ下の後輩くんだな。ちなみに、彼のパートナーさんは、1学年135人しかいなかった小さな高校の後輩だったりする。世の中狭いんだ。

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 講演内容は、子ども理解からはじまる。自閉症児の世界、なるほど、あまり図式的に理解してはいけないような多様な、豊かな世界があり、彼・彼女なりの理由がある。だけど、難しさは、悲しみや苦しみを生む。それは子どもだけではなく最もかかわる親もそうだ。そこを読み解く。悲しみの奥にある願い。そうしたことをふまえた、実践のすばらしさ。ふれあいということの大事さ。コロナ禍だからこそ考えたいテーマだ。なるほどなるほどと思いながら聞いていた。自分のこともちょっと考えたし、まわりのことんも考えた。別府さん話うまいなあ。そこには、障害児教育の貴重な実践の積み重ねがあるんだよなあ。

 だけど、そういう豊かな実践がふみにじられるような実際が、現実にはある。かつては、障害ある人が生きる地域づくりおん拠点としてあることをめざした学校が……。そのことを痛感させられるのが後半のリレートーク。コロナ禍が学校に何をもたらしたか。放課後デイの田中さんの報告や、滋賀の父母の北川さんの報告からは、まとめで越野さんがいっていたように、学校はその任をはたせない厳しい現実があり、むしろ放課後デイがその役割をはたしていたという現実。率直に、そのことをテーマにしたトークだったのは、先生たちのなかでも、コロナ禍の学校の休校などの事態に、忸怩たる思いがあったのだなあと思ったけど、しかし、全国で、ある意味ほとんど押し返せていないという現状をまざまざと見せつけられたのも事実。その現実はあまりにも衝撃的。ほんとうに、今後、どのようにその状況を変えていけばいいのか? そんなことも強く考えさせられた。

 だけど、障害ある子どもがいる家庭もそうだけど、ほんとうに厳しい状況にある人が増えている。そのことをいっそう感じさえられたのが、夕方にTverで見た、昨日の「報道特集」。飲食店の時短要請は、その取引先の生産・製造産業まで直撃しているが、そこに補償があるわけではない。そういう生活困窮の広がりの現状も明らかにされる。一方で、医療現場はギリギリだ。ここまで、医療現場はたたかっているのかとあらためて考えさせられる。なぜ、この状況を政治は(正確には政権は)半年以上も手をうたないままなのか? ほんとうに悲しくなってしまう。昨日も書いたけど、保健所は機能しなくなっている。検査を増やしだけ(だけ、ね!)ではどうにもならない……。だけど、あきらめてはいけない。できることを最大限やる。そう励まされた。

 夕方、買い物。生協の注文はやっと来週から、4回も注文しそこねたので、買い物がたいへん。だけど、近くの生協の店舗は午後8時までに。駅前のスーパーは?? いよいよ買い物難民か?
 図書館もしまっている。いろいろ制限される生活。なかなか苦しい。

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2021/01/09

土佐町で日本の教育の未来を考え、飲んで語り合う合宿!! 2021冬

 今日は早朝仕事スタート。新しいコースにはだいぶ慣れたのだけど、寒かった。氷点下!

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 だけど、この歳になると、早朝の1時間半の労働は、睡眠不足で一日調子が悪い。かなりウトウトしたんだけどねえ。でも、一日中しんどくって、あまり仕事がすすまなかった。明日こそ、の思いの一日。

 ダラダラと仕事をして、午後にまた外回りがあって、買い物に行って、それで……。その後は、「土佐町で日本の教育の未来を考え、飲んで語り合う合宿!!」。昨年夏に続いて2回目の参加。まあ、ZOOMだから参加できるという面もある。終始、ながら参加でも申し訳なかったけど、仕事もあるし、主夫としての家事もあるし。

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 埼玉の裁判は、あまりよく知らなかったから、まずはいろいろ勉強になる。法律家たち、教育法研究者の問題意識が直接聞けて、刺激にはなった。

 続いて、変形労働制。うーん、そもそも教員の長時間労働からはじまったのに、いつのまにかねじ曲がっていく。それは、政治家の介入によってそうなったはず、なのに文科省の官僚が推進の矢面に立つ。その歪みの実態をする。だけど、どのように運動をつくるのか、いろいろな議論が交わされた。その議論がおもしろかった。なんだろうね。やっぱり、苦しい現場の実態を、ややこしい制度にからませて話しあっていかないといけないし、現実の厳しさに、各地の教育委員会も、頭を抱えているわけだし、そもそも文科省自身が頭を抱えていたはずだし。名田校長の書き込みに涙しつつ、教委の決断のあり方とか、学校の合意とか、そして何よりも教員ふやせを粘り強く。少人数学級に向かう時代だからこそ。

 そして最後は、意表を突く、専科の問題。これがまた多様な議論に結びつく。いろいろな人が参加しているからこその議論だなあ。そこが教育のありよう、学習指導要領とのかかわりも含めて展開されるところが面白い。非正規の問題、なぜ専科が軽視されるのか、教員配置の仕組みから、教師のあり方も含め、豊かな議論になるのだよなあ。退職教員も多いけど、現職の、まだまだ若い先生や学生、院生もいる。組合の先生だけではない方もいそうだし、政治的な立場も多様だから、いろいろ発見も多かった。

 仕事や家事でなかなか集中がたいへんでも、それでも、よく聞けたかなあという感じ。よかったです。

 コロナ感染の広がりは、ほんとうに医療崩壊の様相を呈している。神奈川の事態は、保健所が機能しなくなるほどの状況であることを示している。PCR検査で予防というのは対策の大きな柱ではあるのだけど、医療も保健も、その充実強化をこの半年まともにやってこなかった、政権のありようがこの矛盾を噴出させている。もはや、どこから手をつけたら効果的なのかは誰もわからない。調査もしていないから、やるべきことは、8割削減しか残されていないのか? だけど、長く続くのだから、政治は、やるべきことをきちんと議論していかないと。これは感染症だけでなく、崩壊する日本の経済や教育でも同じように思えてくるなあ。ほんとうに。

2021/01/08

踏み越える専守防衛―急浮上した敵基地攻撃と第5次アーミテージ・ナイ報告書を読み解く

 コロナ禍で緊急事態宣言となっても、まだ出勤風景は変わりません。

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 どうなるのかなあ、と落ち着きません。今日は、朝からメールのやり取りで、今月のインタビュー①の日程を決める。そのほか、メールのやりとり、会議、打ち合わせといろいろあります。合間に資料読み。

 夜、NDオンラインイベント「踏み越える専守防衛―急浮上した敵基地攻撃と第5次アーミテージ・ナイ報告書を読み解く」を聞く。半田さんが前者、猿田さんが後者。半田さんの話は時間が短かった分、コンパクトで、ズバッと本質をついたもの。今回の閣議決定のスタンド・オフ・ミサイルに代表されるような実態として専守防衛を超える軍事力をそなえつつある自衛隊の現状と、一方、しかしその自衛隊もさまざまな面があるということと、政治主導の爆買い軍拡というかみ合わない形で進む現状を報告。猿田さんは、今回は注目されなかった、アーミテージ・ナイ・レポートにこだわりつつ、今回の特徴をうきぼりにする。対等な関係をどう読むのか。ボクなら、対中圧力を念頭に、日本がその主体となるべきということなのだと読むのだけど。だけど、総じて、政治というものが、日本もアメリカも、あまり論理的な行動をしなくなり、きわめて少数の利害を代弁するようなものに変質してしまったもとで、なかなか読み解くのが難しい。米中対立、日中対立も、現実の依存関係を考えると、なかなか難しい面もあるのも事実。さまざまな側面、さまざまなプレイヤーの動きをよく見ろということなのかなあ。猿田さんの議論は、ここまでなら、良識的保守は合意するのかという参考にもなるし。といろいろ考えることはできるんだよなあとも思った。

2021/01/07

『ローザ・ルクセンブルク』

 わあ、という数字が今日も出ています。苦しいですね、これは、ほんとうに今年はどういう年になるのでしょうか? 厳しい材料しかありません。

 さて、今日は、メールで、今月追加の企画、来月企画の相談とお願いを各方面に。いろいろとやりとりをしてすすめている最中。そして、企画の資料読み。さて、これは、実を結ぶのかなあ。まあ、実を結ばないこともまた、いろいろな肥やしにはなるのですけどねえ。

 企画とはまったく無関係に、姫岡さんの『ローザ・ルクセンブルク』を読む。姫岡さんの本は、たぶん2冊目だけど。もっと読みたいとは思った。

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 東ドイツやソ連の崩壊にもかかわらず、ドイツではいまでもローザ・ルクセンブルクは人気があるという。若いころ、映画を見たなあ。同じ監督と俳優の手で、ハンナ・アーレントがつくられているわけだけど。人気があるのは、大国や一部の政党の幹部の発言に追随するのではなく、あくまでも労働者の下からの声での革命と権力奪取をすすめようとしたことだというわけなのだと思う。ローザの考え方から見れば、いまのボクの立ち位置など、修正主義以外何物でもないなあなどと思いながら読み進める。まあ、もちろん、それはどんな歴史的な位置にあるのかで大きく変わるもので、そのような比較をしても意味はないのだけど、激しく熱烈で劇的な人生を送った彼女だけど、そして、今から見ると、その主張にはさまざまな矛盾が内包しているようにも見えるけれど、それがどのような時代のなかでなされ、その彼女の主張の核心にあるものとは何なのか、短い伝記なので、もう少し、この時代の政治と革命運動の歴史を学んでみたいと思った。女性であることをある意味で乗り越えようとしたローザではあるけど、それを女性史の研究者が描く、クラーラ・ツェトキンについて一節設けられているもの興味深い。

2021/01/06

隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人

 コロナ感染はさらに広がっています。思い切って、テレワークの量を増やそうかと、いろいろ考え込みます。編集の作業ですから、自宅でできることも少なくないのですから。取材のほか、さかざまな関係方面との連絡調整や、資料の収集など、調整がうまくつけることができれば、の話ですが、これができればそれにこしたことはありません。

 緊急事態宣言では、学校は休校にならないようです。ヨーロッパでもロックダウンで休校になる国と、学校は除外する国とに分かれているようです。最近の知見では、子どもは感染しにくく、させにくいとも言われていますが、確定的でないことも事実で、日本でも、不安を感じる人もいるでしょうし、最善の感染対策が求められます。いずれにしろ、きちんとした調査が求められますし、休校や活動制限が子どもに与える影響、家庭に与える負荷をきちんと調べて、そのうえでの議論と対策が求められるでしょう。オンライン授業にしても、どのような条件がさらにもとめられるのか、どのようにすすべればいいのか、対面との組み合わせをどう考えるのか、学年進行でどう考えるのか、しっかりした議論をしてほしいもの。そのためにも、中央だけで決めるのではなく、地方や学校に、いろいろな判断を任せていく状況をつくらなければいけないのは事実だと思います。

 そういうなかで、昨日も、またいやな夢を見たようで、朝から気持ちが重い感じでした。起きているときは、いろいろ忙しいですから、それにおわれるのですけど、寝ているときは、緊張と不安がどっと出るのかもしれませんね。結構、難しい問題です。

 今日は、電話での今月企画の調整と、あと、今月手打ちする企画のための本読みです。

 夜、「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」を見ることができました。たぶん、放映された一昨年の夏に、録画はしたんだろうけど、きちんと見なかったのかなあ。昨年、本にもなったこともあるけど、今日、再放送をやっていて、たまたまチャンネルを回していたらやっていたので、すぐに引き込まれてみた。

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 「私は北朝鮮兵を殺した・・・。」1950年に勃発した朝鮮戦争の最前線で、戦争に関わっていた日本人の尋問記録が初めて発見された。歴史の闇に迫るドキュメンタリー。

「私は北朝鮮兵を殺しました・・・」。その極秘の尋問記録には、これまで隠されてきた日本人の“戦争協力”について告白が記されていた。1950年に勃発した朝鮮戦争。今回、米軍の支援に当たっていた日本人70人の尋問記録をアメリカで発見。朝鮮半島の最前線で、日本人が戦争に関わっていたという記録が初めて明らかになったのだ。尋問後、米軍は一切の口外を禁じ事実を封印していた。歴史の闇に迫るドキュメンタリー。

 掃海艇での参加と戦死というのは、国会での問題になり(質問主意書)有名だけど、最前線の話は衝撃的でもあった。後方支援や、米軍によりそう形での戦場に行き、最前線でたたかった日本人がいたのだ。戦闘に参加し北朝鮮兵を殺し、また、戦死した人までいた。その経緯はいろいろだが、米軍基地で働いていたことがきっかけなのだと。

 米軍との同盟関係で、戦争に協力すること、それがどんなことに導くのかがよくあらわれている。そして、米軍に軍属として、またともに戦場に赴いた人は、経済的な問題をかかえていて、そのために行ったということにも、今考える点があるのだと思う。この問題は、現在にも通じる問題で、9条はボクらが、実質化する努力なしには、その力を十分に発揮はしないということもよく考えるべきことだと痛感させられる。そんな番組だった。

2021/01/05

ニュースウオッチ9で、生活困窮者の新年という特集

 今日は、病院での検査からスタート。まあ、数年ぶりのある検査だけど、終わった後、画面をみながらぼそぼそと医療者が話し合っているのはあまり気持ちはよくないなあ(苦笑)。まあ、成人の生活習慣病が、どこまで進行しているかということなんでしょうが……。

 今月の残りの手打ち、それから先の企画の準備。まだまだ、順調軌道にのせられていないので、追い込まれているなあ。昨日、また、洪水の夢を見たけど、やっぱり追い込まれているのだろうけどね。

 昨日の首相の新年記者会見。緊急事態宣言がいよいよということだけど、従来の延長線上だよなあ。危機感が感じられないし、対策といっても結局、根拠があいまいなだから、大したことがなされない。エビデンスということばが、政府は好きなように思えるけど、だけど、実際には、なにもきちんと調査しないのか、知っていても、大事にしないのか。

 そして経済施策は、携帯からなの。デジタルとグリーンを同格でのべるあたり、グリーンが何を意味しているのかの底が割れるなあ。どんな政策も、たぶん、説得力がなくなるなあ。つきどころはたくさんあるけど……。

 夜、ニュースウオッチ9で、生活困窮者の新年という特集。

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 瀬戸さんがたくさん出ていた。やはり、第一波、第二波より、そこで我慢していた人の生活な成り立たなくなり、困窮度が深刻化している印象。層も多様になっていそうだ。だけど、支援が届かない。近年の生活保護バッシングと、そもそもの自立観とが重なってより、この点も深刻化しているようにも思えた。

 こういう状況下で、理論というものがどうあるべきか。昨夜、ボクよりかなり若い研究者と、チャットでおしゃべりして、刺激と宿題をいっぱいもらった。マルクス主義の再構築とでも言えばいいのだろうか。大きな課題だなあ。大事なのは、その議論の場なのだろうけど、さまざまな議論があればいいけど……、なかなかそれが難しいのだ。雑誌で何ができるのか、ここも勉強だろうなあ。

 

 

2021/01/04

グリーンリカバリーをめざせ! ビジネス界が挑む脱炭素 クライメート・ジャスティス パリ“気候旋風”の舞台裏

 今日は、初出勤。いろいろ調べ物の日。企画の立ち上げも、いくつかしなければと、いろいろ読んだり、メールしたりの日。

 なかなかねえ。スッキリしないよ。頭の中がもやがかかった状態。時代の反映だね。

 昨日はBS1「グリーンリカバリーをめざせ! ビジネス界が挑む脱炭素」を見た。環境問題でも、主要なプレーヤーとして、大企業が出てきている。これは、感染症対策でも同じ。うーん。このグリーンリカバリーをどう考えるのか。まあ、定義の問題ということもあるのだけど、いじれにしろ、大企業の行動には限界があるのは、事実。だけど、この問題で大事なのは、国際的な規模で、規制力が働いていることだと思う。その構造ないり、力の働き方なりをていねいに分析しないといけないのだろうなあ。話は決して、右にも左にも単純ではない。だけど、原則はある。もちろん、そのことを考えるうえでも、「クライメート・ジャスティス パリ“気候旋風”の舞台裏」は刺激的だった。いろいろ考えるなあ。日本のことも考える。

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 原則と柔軟。いまはそのバランスを、いろいろ手探りで考えているのが実際のところ。



 

2021/01/03

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます

 元日も普通に起きる。もう日の出は当然終わっていたので、テレビ画面から。

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 Wダイヤモンド富士だそうだ。

 おせちとお雑煮でスタート。その後、録画していた、100分de名著「ディスタンクシオン」を全編見る。

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 岸さんとは政治的な体験や考え方が違うところが多く、彼の発言では、意見の違いも少なくはないのだけど、ブルデューをはじめて読んだとき、自分のことが書かれていると感じたのは、ボクもまったく同じだ。若いころ、堀尾さんの本を通して、ブルデューを、バビトゥスをはじめて知った。最初に読んだ、『再生産』の邦訳が91年にでているから、90年代なのかなあ。いまの社会の複雑さや、さまざまな、社会変容からすれば、ほんとうに古典のような本なんだろうけど、だけど、ブルデューが生きていれば、誰かが言っていたが、「いまも何もかわっていない」と言うのだろうなあ。などと感じながら聞いていた。まあ、岸さんはわかりやすく話されていたが、考えてみれば、この間、『世界の悲惨』の邦訳が出、『ディスタンクシオン』の邦訳が出て、この番組だから、この流れは、ちょっと注目される。格差についても関心ということか。
 それは、「欲望の資本主義2021」でも同じか。

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 橋本さんや大西さんを登場させての工夫は見るが、労働運動は出てこないし、政治が見えてこない。新自由主義を語ってもだなあ。

 三が日は、ナウシカを読んだり、新聞や本を読んだり、そして、新米史官ク・ヘリョンをずっと見ていた。

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 19世紀初頭の朝鮮という設定。女性差別と生きづらさからはじまって、権力による公文書の修正と、それとたたかう独立国家機関の史官たち。どこかのいまの政治を見ているようで、思わず、ずっと見てしまった。もちろん、いまは民主主義の時代だから、比較は意味がない。だけど、ここまだ問題がかさなって見えてくるのは驚きだし、民主主義の時代にそういうことがおこっているのが、あまりにも恐ろしいということでもあるのだけど。

 明日から、仕事。うーん。いやだなあ。なかなか、先が見えない現状、あまりにもつらすぎる仕事に……(苦笑)。だけど、まあ、強い気持ちでだ。

 さあ、ことしもがんばるぞ!

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