性差の日本史
今日は、朝から佐倉に! 国立歴史民俗博物館の「性差の日本史」を見に。
佐倉は何回目だろうか。最後に来たのは、現代のコーナーがオープンした時だから、10年前か。久しぶりだなあ。
さて、話題の「性差の日本史」、古代からみはじめて、古墳時代、男はたたかいにかまけて、女たちがしっかり働いている。やっぱり、女が偉いんだよなあと思ってしまう。近代から中世にかけての女性像は、しっかり働いて、社会の切り盛りする姿だなあ。それが、どんどん、男性支配社会になっていくのだけど、そのなかでも、女たちは、したたかに生き、働いていたことがよくわかる。それをまるで抑圧し、排除するかのように、まず、観念のうえでの男性支配がすすんでいくという感じがする。近世になるとかなり、男性支配がひろがるが、そのなかでも、江戸で働き、地位を築く女性の姿に息をのむ。最後も結婚(再婚)せずに、家の土地を継いでいる。性の商品化、遊郭から公娼制への歴史を見ても、江戸むけ、形成されていく女性の困難は、明治になり質的に変化する感じがする。そして、現代へ。いずれにしろ、抑圧の強まりと、そのもとでの女たちの生きざまの歴史なのだ。
もちろん、戦争も加害も、「慰安婦」も描かれるわけではない。そのことはそれ自体で問題なのだろうけれども、性差の形成の過程で生きている女たちの生きざまに、いいようのないすごさを感じて感動もする。形成された困難は、これからどんどん変わっていくとも。個人的には、古代から中世にかけては、とても発見も多かった。近代の、遊郭の姿は、ボクの記憶にある飛田の遊郭の内部と同じ感じだったなあ。そこにいた人の人生も少し頭をよぎった。
先に仕入れていた図録も、もう一度、しっかり読んでみたいと思った。
企画展で、くたくたになって、常設展は、ほとんどパス状態。だけど、この写真はね。
少し、連隊跡を歩いてみた。
せっかくの戦争遺跡なのに、ほんとうはきちんと、国なりの責任で整備され、学習の場にすればいいのになあといつも思う。だけど、ほんとうにきちんと整備される戦争遺跡というのはあまりないんだよなあ。いちばん残っているのは実は、自衛隊の基地のなかかもね。
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