「大学の自治と学問の自由のいま―進行する深刻な事態をめぐって」そして「NHKは日本学術会議の問題は既に終わったと考えているのか」
今日は、ひたすら実務。いちばん大きな仕事は編集部の年賀状づくり。チャチャっとね。お金関係の処理をしたり、いろいろやることは多いのが年末。あいまに資料読みだけど、あまりすすまないなあ。電話をかけて相談したりなどなど。
夜は、大学フォーラム第6回シンポジウム。「大学の自治と学問の自由のいま―進行する深刻な事態をめぐって」をZOOMで。
まず、光本さんの「変わる国と大学との関係」。聞いていて、気持ちが悪くなってきた。国立大学の戦略的大学経営論。いま議論が最終段階。教育政策もそうだけど、政治による支配・統制と、新自由主義的、財界的改革とが交錯しながら、形をかえつつある大学政策は、このままではさらに大学の疲弊を予感させる。ほんとうにこれで何とかなると思っているのだろうか。佐藤さんの「学長選考で何が生じつつあるのか?」は、つくばの話。政府に追随するつくばに再び。その最大のポイントは結局、軍事研究か。そして、小森田さんの「日本学術会議会員の任命拒否」、さすがのお話でした。うーん、こうした大学にかかわる問題、一般の市民社会に投げ込むのはやっぱり相当難しい。腰を据えて粘り強くだなあ。シンポジウムそのものは、たいへん示唆に富む、勉強になるものだった。まずは、光本さんの報告をうけて、いろいろ考えなければいけないなあ。
NHKは日本学術会議の問題は既に終わったと考えているのか(日刊ゲンダイ)
NHKの12月の世論調査を見て驚いた。それは、内閣支持率が14ポイント下がって42%となり、支持しないが17ポイント上がって36%だったという内容ではない。調査によっては不支持が支持を上回っているものもある。
私が驚いたのは、この調査項目の中に日本学術会議に関する総理の対応が含まれていなかったからだ。「桜を見る会」の安倍前総理の説明納得度は入れているのに、だ。NHKはこの問題は既に終わったと考えているのだろうか? もっとも、これはNHKだけではないのかもしれない。メディア全般にこの問題を取り上げる機運が薄まっている印象がある。
しかしながら一部の記者は引き続きこの問題を取材し精力的に報じている。こうした中、共産党の田村智子参議院議員の要求に対して内閣府がある文書を開示した。「日本学術会議法第17条による推薦に基づく会員の任命を内閣総理大臣が行わないことの可否について」と書かれた文書など。17条とは、会員を「内閣総理大臣に推薦する」とした条文だ。つまり菅総理が推薦された6人を任命しなかったことを正当化するための文書だ。……
元NHKの立岩さんのコラムは、そのとおりだ。この資料、ほんとうに膨大なもの。その前の、応接録とあわせ、官僚たちが、解釈の変更に膨大な知恵を18年に集めたことがよくわかる資料になっている。それ(解釈変更)を、国会を無視し、かってにすすめたというのは、絶対にあいまにはできないもの。それが、もたらすのは、民主主義の破壊と、学問の軍事化以外にない。そんなことを夜まで打ち合わせ!
しかし、メディアはどうなのか?
今日の朝の、番組では、それどころか、桜の追及も、コロナ対策のために、やらないという申し合わせをして、国会をひらくべきだということまで言い出した(しかもそれが玉川さん!)。そもそも、コロナ対策まで利権にしてきたのは誰なのか、そのことをあいまにして、タイs飼うができるのか? しかもそのコロナ対策の中身は「私権の制限」だと。国民生活を危険にさらせている政権に、ゆだねろというのか? まさに、ショックドクトリン以外何物でもない。それをメディアが旗をふる。なんだよ、これ。
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