ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族
今日は、朝から、民研の交流会の続き。沖縄の学力テスト対策の状況は、たしかに深刻。点数でしばりつける行政。評価とあいまって、システムとして作動する。そのもとで、増加する、問題行動や不登校。沖縄のある種の暗部だな。オール沖縄ですすんできた沖縄だけど、教育や学力をめぐる共同は、やはり難しい面があるのか。そのぐらい教育の共同の難しい時代にあるのがいまの日本なんだと思う。そのなかで、模索する沖縄の実践は、たしかにここでも、戦後の民主教育の実践は受け継がれていると考えさせられる。そのことに敬意を表しつつ、ここの実践にとどまらず、学校をどうするのか、という議論がほしいところ。共同の難しさと同時に、どこで可能性を紡いでいくのかは考えたいもの。そう考えると、学力にかかわる議論は子どもをどう成長させるのかにとって、欠かせないもの。道徳が議論の柱だったけど、道徳でどう子どもを成長させるのかということと、教科の学習は無関係でない。ここでも学校の全体性ということが大事になるのではないのかなあ。その視野を欠いて、教科、教科外の議論はどうなのかな?? と昨日の続き。ボクの城丸理解でもあるんだけどなあ(苦笑)。さて、議論を引き取りつつ、何をどう考えていくかだなあ。
同時に、今日は、猪熊さんの「コロナで保育は変わったか」という講演を聞く。コロナで保育現場が何を考え、どのように悩み、苦労していたのかは興味深い話で面白かった。同時に、コロナのもとで子どもだけではなく、若者も大きな影響を与えているということ。学生の悩みはいろいろ聞いてきたけど、若い人が多い保育の職場であらわれていることもちょっと深刻なことと思った。そのなかで、考えたいことということもいろいろある。
夜、NHKスペシャルの、「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」を見る。
長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす―。深刻な事態が全国に広がっている。推計61万人とされる中高年のひきこもり。高齢化が進み、親の死後、生きる術を失った子が衰弱死するケースが相次ぐなど8050問題は“最終局面”ともいえる状況にあることがNHKの独自調査で明らかになった。親の介護や退職など様々な事情で社会とつながりを失い、死に至るまで追い込まれる人々の現実を、当事者たちへの長期取材で伝える。
facebookでは、WEB特集 ひきこもり死 「8050問題」の“最終局面” どう命を守るのかは紹介したけど。ひきこもり死の増加というのは、ショッキングなこと。「社会や家族に絶望し、生きていく希望を抱くことができない」というのであれば、やはり、安心できる「居場所」ということが大事になるのか。もっと、大事なのは、だれもが、生きているていいと感じれるような社会であるということ、などのだと思う。自分のなかに染み付いた、役に立たないといけない、効率的でなければいけない、ちゃんとしていないといけないという思いを、しっかり、ふり返らなければいけないということ。だけど、根底には経済の問題があるから、制度として、8050にはとどかないという現状があるのだから、とっても悩ましく、難しいことではなるのだけど。すこしでも、そういうところも変えていくことができればいいのだけれども。
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