海をあげる
今日は、残りの原稿をめぐってのメールのやりとりや電話のやりとり。それぞれ、できあがりには向かってはいるのだけど。
コロナウイルスの感染拡大はすすむ。これから、どのようになっていくのか。コロナショックは弱いものに襲いかかる。雇用で言えば女性だ。
https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/047_200925.html
子どもたちはどうだろうか。学校の先生たちと話したとき、コロナ禍で、いまの生活が子どもたちの発達にどのような影響をあたえるのかをちゃんと見ないといけないということが話題になった。障害児学校の関係者に聞くと、障害のある子は、直接、さまざまな反応をする。もちろん、それでさまざまな困難を背負うことになるのだけど。だけど、その関係者は、障害ある子とちがい我慢している子はこれからどうなるのかと言っていた。弱いもののうえに襲いっかる困難は、この社会では、すべて自己責任とされる。なぜ、本格的にコロナ対策がなぜなされないのか、その政策的、思想的な構造のようなものを考えたいと毎日思っているところ。どれだけ、勉強できるだろうか。
『海をあげる』の感想を書いてみようと思う。正直、圧倒された。ボクは、自分の苦しさに引っ張られて、さまざまなことを自分の視点にひきづられてそこから、困難な人のことを考える。彼女たち、彼たちの話を聞き、それをまるごと受けとめ、発信する、そのために彼女はどれだけの努力をしてきたのだろうか。そのためには、決意も要れば、忍耐も、知性も必要だ。そのことに圧倒される。
正直、彼女に対する見方を変えた1冊でもあった。涙に騙されていたのだろうか(苦笑)。そして、ある人が、彼女の研究・取材は、ソーシャルワークだと言ってきたことの意味をあらためてかみしめる。しっかりと聞き取り、受けとめ、発信する。そこでは、彼女、彼らの向こう側にある社会のありようも、しっかり見つめる。目の前にある、生活、日常を通して見つめ、語るのだ。その視線は、まだ、その社会を見ない、見えないでいる彼女、彼らの未来の視線をさぐるようでもある。そこに、強い思いというより、意思を感じる。そのぐらい激しい、意思、強さを感じる。そこにも圧倒される。
最後に彼女は絶望を語る。そして、ボクらにその絶望を投げかける。そこで、ボクはうろたえる。だけど、そこから、きちんと脱皮しなければいけない。絶望のなかから、希望を紡ぐ道筋をみつけないといけない。青い、美しい、命を育む海を取り戻すために。
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