日本の点字制定130周年記念講演会
昨日の夜は、団地の会議もあった。団地はまもなく30年になるもので、うちは5年目ぐらいに入ったから、今年で、25年ほどになる。最初から入っていた人がベースをつくって、それに初期に引っ越してきたボクらが加わって、コミュニティを形成したけれど、だんだんと構成メンバーも変わってきて。社会全体の風潮とも無関係なわけでなく、詐欺やだましなども入ってくる。その結果、あうんの関係でいろいろなことをすすめていくことも難しくなる。そんな感じもする。なかなか団地の関係、地域の関係の構築も難しくなってきている。
今日は、朝から家事もせず、錦糸町に。錦糸町はメーデーの会場が亀戸であったころには一年に一度は来ていたが、最近はごぶさたで、久しぶりに来た。西武もなくなっていたし、すっかり変わっていたなあ。
朝から、なんと「日本の点字制定130周年記念講演会」に行ってきた。1890年11月1日、東京盲唖学校において開催された第4回点字選定会議において、石川倉次の案が採用されてから本年で130年 。11月1日は点字の日だそうだ。まず、竹下弁護士のエネルギッシュな挨拶。点字で弁護士になった人だしなあ。福島智東京大学教授の「点字は私の父、指点字は私の母」。福島さんの自分の歩みと点字とのかかわりを語る。9歳で失明し、点字との出会い、そして17歳で盲聾となり、指点字がつくられていく。指点字通訳というものができていく。福島さんの人としての歩みと点字は一体で、感動的でもある話。さらに、敬愛する岸博実さん(日本盲教育史研究会事務局長) の 「<暁天の星>から<満天の星>へ-点字をめぐる不易・流行-」。点字の歴史から点字を考えるというもの。多くの人々、多くの視力障碍の人が、この点字をどのように定着させてきたのか。その歩みが驚きの連続だった。ボクはほんとうに何も知らなかったなあ。この人としての歩みの歴史は、ほんとうに人として豊かな歩みに違いないなあ。すごいなあ。来てよかったなあ。そんな強い感想をもった。
大急ぎで家に帰って、午後からは、こちらの講演会。「人はなぜ記念碑をつくるのか~ホロコーストと第二次世界大戦の記憶のカタチと私たちの未来」。石田勇治さんの講演は、戦後のドイツの過去の克服の歩み。14年ほど前のインタビューのときの話を思い出す。新鮮だったのは、ブラントの時代の歴史認識の発展からコール時代のせめぎ合い、それを克服していく過程、そしていまのせめぎ合い。そういう過程をへながら、くり返し問いかけていくドイツの歩み。うーん。室田元美さんというルポライターの方の、日本の戦跡と碑の話を聞きながら、日本の歴史認識のありようとの違いを深く考えさせられる。記憶のあり方というものをさらに深めたいと思った。
そんあふうに深く考え続けうづける1日。
うーん、6X連勤更新中。
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