議会制民主主義が問われている
朝からいろいろ手打ちをする。大きな事件が起きると企画がいろいろ揺れるのでたいへん。今月は(も!!!)ちょっとたいへんだなあ。
いろいろ情報を集める。朝から、官房長官の記者会見があったり、野党ヒアリングがあったり。しかし、野党ヒアリングで驚くような話があった。内閣法制局が2019年に「解釈確定」があったとしているというのだ。「法律上は推薦した人の中から選ぶということになっている」 「推薦された人を義務的に任命しなければならないと言うわけではない」というのが解釈だというのだ。これまで、国会の答弁では、たとえば法改正がなされたとき、「そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだというふうには私ども理解しておりません」「
法解釈論として申し上げれば、その文言を解釈すれば、その中身が二百人であれ、あるいは一人であれ、形式的な任命行為になると、こういうことでございます」とされてきた。しかし、それは変更されたわけではなく、確定したのだというのだ。その違いには答えない。
これでは、そもそも、法を国会で決めたとき、説明した解釈を、国会に相談もなく、180度違う解釈を秘密裏に行い、それにもとづいて運用するということになってしまう。それでは、国会で法を決めることの意味がなくなってしまう。つまり、議会制民主主義の崩壊を意味してしまう。
しかも、その内閣法制局の「確定」は、2017年には防衛装備庁が創設した研究助成制度に対し、「軍事的安全保障研究協力に関する声明」を出して協力を拒否したあとに行われているということを考えると、そもそも狙われたことともいえる。うーん。かなりグロい話になってきたのだ。
夜は、YouTubeで「10月2日 #日本学術会議への人事介入に抗議する 」を視聴。MC津田大介極松宮孝明(立命館大学・刑事法学)岡野八代(同志社大学・フェミニズム理論)石川健治(東京大学・憲法学)高山佳奈子(京都大学・刑事法学)
松宮さん、同い年。大学の学年は彼は現役だから1つ上。さすがだなあ、キレキレ! 豪華なメンバーの討論会。法律論、制度論、政治論、学問論。うーん、おもしろい企画を、こちらも考えないと。
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