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2020年10月

2020/10/31

なぜ生活保護利用をためらうのか~“バッシング”によって作られた“国民感情”~

 早朝仕事スタート。すっかり暗いです。寒いですねえ。

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 二度寝もできず、洗濯をしたあと、午前中はZOOM学習会。クローズドなので、詳しくは書かなうけど、雇用の現状をめぐる問題。安倍政権のもとで、新自由主義的なその再編はどのようにすすんだのか、いまの現状はどうなっているのか、運動や政策への提起も含め、とても刺激的。

 午後からが、ZOOM2本組だて。1つは、科学者会議の「コロナウイルス禍が問う現代市民社会 第 3 回 コロナ禍における学校教育」。滋賀の石垣さんの報告に注目して聴く。学校の現状を小学校と高校から。休校から再開後のようすまで、いろいろ報告されたが、焦点になるのがオンライン授業の問題。とくに、浅野大介の発言なども含め、経産省の推進に、子どもの実態や発達の実際から、問題提起と議論が焦点になる。理論化にすすんでいかないとなあ。勉強しないとなあと思った。

 もう一つは、生活保護問題対策会議の「なぜ生活保護利用をためらうのか~“バッシング”によって作られた“国民感情”~」
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 雨宮処凛さんが「“生活保護バッシング”がもたらしたもの~利根川心中事件・コロナ禍の下で」、水島宏明さんが「記録で振り返る“生活保護バッシング”」。貧困がふたたび注目をあびているとはいえ、いまの生活困窮者が、なかなかSOSを出せずに、沈殿する状況のもとで、あらためて、2012年前後の生活保護バッシングからの動向の意味をしっかり考えなければいけないということを痛感させられた。安倍政権のもとでの新自由主義の再起動、もっといえば民主党政権下の新自由主義への転換ということが、どのようにすすみ、何をもたらしたのかということ。それが国民意識に与えた影響はあまりにも大きい。それが名古屋地裁判決に深くかかわる。

 その一方で、姜乃榮(カン・ネヨン)さんの「社会保障を国民に届けるために~韓国の挑戦」には驚かされた。いまの韓国にもいろいろな試行錯誤があるにしても、歩む道筋は、いつの間にか日本とは決定的に違ったものになっている。権利としての生活保障。そのための法制化、制度化、そして、個人への支援、個別の支援。うーん。こちらも考えさえられる。日本もがんばらないと。少なくとも、内輪の議論としていたではダメだ。十分に納得していない人のなかでどう議論をすすめるのか、だなあ。

 

2020/10/30

学術会議の情報発信

 今日はとにかく朝から、電話したり、メールしたり、手打ち、手打ち、手打ち。いろいろ一日中考え、企画をつくるための行動、討論をしていると、何とか思いつくもので、また電話してしゃべり続けて何とか了解してもらったり、まあ、なんとかねえ。がんばった一日。

 学術会議問題で、菅さん、いろいろ困ったのか新たな反論をはじめる。「旧七帝大出身者が多い」とか。「じゃあなぜ私学の三人を拒否したんだ」とやじがとぶ。

 学術会議が、記者会見で資料を配布。

 その資料がこれ。

 

 そして記者会見。

 日本学術会議の活動と運営について(記者会見要旨)
                   日本学術会議幹事会
                   令和 2 年 10 月 29 日
1.今般、第25期日本学術会議の活動を開始するにあたり、推薦した6名の会員が任命さ
れないという異常状態が続いているところです。学術会議としては、10月2日に総会で決
議した菅義偉内閣総理大臣宛の要望書を10月2日に内閣府に提出するとともに、10月1
5日には梶田隆章会長から菅義偉総理大臣に手交しました。さらに、10月23日には、井
上信治科学技術担当大臣にも手交し、これまでの経緯をご説明したところです。この要望書
に関する明確な回答は依然としていただけておりませんが、学術会議としては、要望書に掲
げた2点が実現されるよう引き続き求めてまいります。


2.今般の件に関連しまして、皆様に配布資料1としてお配りしましたように、これまでに、
極めて多数の、具体的には人文・社会科学系から生命科学系、理学・工学系などさまざまな
分野の学会や大学等から191件(374学会)の声明やメッセージを出していただいてお
り、大変感謝しています。(令和2年(2020年)10月28日時点 日本学術会議調べ)

3.一方で、6名の会員候補者が「理由がわからないまま」任命されない状態が続いている
ことから、第25期の学術会議の活動を進めていくにあたり、さまざまな問題について審議
するための各種の委員会やその下に置かれる分科会の立ち上げを進める上でも、すでに支障
が出てきています。また、会員より、この状況の早期解決に対する強い要望も出されており、
それらの対応に大変苦慮しているところです。

4.また、この間、学術会議の意義と活動内容が社会にあまり理解されていないことが明ら
かとなり、誤解に基づく誤った情報も流布されています。一部訂正もされているようですが、
訂正前の誤った情報の拡散が SNS 等を中心として続いており、学術会議の会員・連携会員、
また学会等関係者の間にも困惑が広がっています。

5.本日の記者会見では、まず、学術会議に関する正しい情報を発信させていただきたいと
思います。……

で、情報発信の資料集。きちんとしたファクトチェックになっている。本気で、情報発信をはじめている。梶田新体制もやるなあ。

2020/10/29

子どもが虐待をめぐって

 朝から、本読み。読み終えた。面白かった。すぐメールを送る。感想をアップするのは後日ね。

 しかし、今日は、いい天気だった。

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 学術会議の国会論戦。ほんとうにひどいなあ。何も答えない。それでいて、同じことを繰り返す。たとえば、偏り論。大西元会長が詳しく反論しているのに、それでも繰り返す。つまり、人の批判は聞かないという、前任者と同じ思考。そして、嘘も100回言えば……ということか。

学術会議 元会長 菅首相の「会員が一部大学に偏り」指摘に反論(NHK)

 日本学術会議をめぐって、菅総理大臣が会員が一部の大学に偏っているなどと指摘したことについて、会議の大西隆元会長が出身大学などによる偏りは改善されてきているとして反論する文書を野党側に提出しました。

 このなかでは、会員の出身大学について10年ほど前は30%近くを占めていた東京大学の出身者が、およそ17%まで減ってきていると指摘しています。

 また、会員の地域間のバランスも、15年前は関東地方の出身者が全体の63%余りを占めていたものの、現在は関東地方とそれ以外の地域の出身者は、ほぼ半分ずつになっているなどとして、出身大学や地域による偏りは改善されてきているとして反論する文書を野党側に提出しました。……

 今日のクローズアップ現代+で、ショックだったのは、学生が任命されなかった先生に指導をうけていたら就職に不利になるという不安があると言っていたことと、研究者のあいだでは、現場では自粛、忖度がはじまっているということ。それがねらいか? やはり、歴史的な岐路というしなかない重大な事態だ。

 いろいろ考えさせられる事件が毎日おこっている。たとえばこのニュース。

「おかんは産むだけ」押しつけられた育児【中】3歳児を死なせた8人家族に起きたこと(共同通信)

 知的障害がある長女が自宅で三男(3)の腹を踏みつけて死なせてしまった事件。大阪地裁は9月、金城ゆり被告(24)に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。8人家族のうち父親を除く成人3人に知的障害があり、カオス状態だった家の中で日常的に育児や家事が長女に押しつけられていた。……

 少し前には、こんなあニュースもあった。

母に置き去りにされた3歳の命、なぜ救えなかったのか 大田区の報告書を検証(毎日新聞)

 東京都大田区で今年6月、3歳の梯稀華(かけはし・のあ)ちゃんが自宅マンションに置き去りにされて衰弱死し、母親の梯沙希容疑者(25)が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。母子の軌跡を追うと、事件に至るまでにいくつもの重大なサインを行政が見逃していた可能性が浮かんだ。なぜ誰も、稀華ちゃんに手を差し伸べられなかったのか。大田区がまとめた報告書などをもとに検証する。……

 専門家は、「冷たい報告書」と批判する。

 それぞれ子ども虐待にかかわる事件だけど。それぞれの家庭には、さまざまな困難が重なって覆っている。なぜ、そのような困難な家庭に支援がとどかないのか? 経済困難だけであなく、家族のなかに病気や障害ということが重なる。しかし、困難だからこそ、そとにはでず、家庭のなかに沈殿する……。そこでおこる事件。

 虐待となると児童相談所が注目をあびる。だけど、もっと前に、支援がはじまらないとダメだということを表している。さまざまな相談窓口はどうなっているのか? 相談窓口には、専門家がいて、支援メニューにむすびつくようになっているのか。窓口だけではなく、もっと以前の、母子保健などの接点はどうなっているのか? そして、さまざまなサインを見逃さなさず、支援にむすびついていくような要対協はどのように機能しているのか? ほんとうに支援がゆきとどくために、行政のあり方を、具体的に真摯に考えなければいけない。やっぱり、公助がとわれていると思う。

2020/10/28

パンデミック 激動の世界(4)問い直される"あなたの仕事”

 午後は、送られてきた本を、すぐ読めという命令があり、読み始める。いろいろ他の仕事も入ってきたので、本格的に読むのは明日だな。

 夕方からは、全部じゃないけど、ほかの仕事の合間をぬって、東アジア連続講演会「2000年女性国際戦犯法廷」をどう受け継ぐのか オンラインシンポジウムを聴く。この法廷のとりくみというものがどういう情勢のもとで、どのようにとりくまれたのか、深く考えた。ちゃんと、集中的に聞ければよかったなあ。

 さて、日曜日のNHKスペシャルも見た。パンデミック 激動の世界(4)問い直される"あなたの仕事”

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あなたの仕事、本当に必要?パンデミックで問い直された「仕事の価値」を、揺れる職場から考える。テレワークの普及で社員の働きぶりが見えづらくなり、ある大手企業は、業務内容を事前に定め、成果に従い報酬を決めるジョブ型を導入。安定・安心の年功序列が崩れ、驚きが広がる。一方、命や生活に関わる仕事が報われない不平等もあぶり出した。世界各国で、看護師らが待遇改善を求めて声を上げる。価値ある仕事って何だろう?

 ジョブ型の仕事への転換ということが強調されるが、それは結局は、すでに破綻と失敗が確認されたはずの成果主義の徹底。これは言い換えれば、雇用を流動化し、人件費の削減をすすめるということにほかならないではないか。コロナ禍の経済困難で、短期的な成果を狙ってこういうことをすすめるのかと暗澹たる気持ちになる。この国の産業にはどう考えても未来はないなあ。新自由主義がどんな未来につれていくのか、もう明らか何のになあ。

 一方で、エッセンシャルワークには決して、お金はつぎ込まない。市民の暮らしには、どう考えても、お金はまわってこないという構造。ほんとうに未来がない。

「限界だった」たった1人の介護の果て なぜ22歳の孫は祖母を手にかけたのか(毎日新聞)

 黒髪をキュッと結んだポニーテール。白いブラウス。顔を上げた小柄な女性(22)は、年齢より幼く見えた。

 9月、神戸地裁。幼稚園教諭だった女性は、初めて法廷に立った。同居していた祖母(当時90歳)の殺害を認め、「介護で寝られず、限界だった」と語った。親族から介護をほぼ1人で背負わされ、仕事との両立に苦しんだ末のことだった。

 なぜ、社会人1年目の女性は「大好きだったおばあちゃん」を手にかけるまで追い詰められたのか。裁判を傍聴し、関係者への取材を重ねた。……

 あまりにも、悲しすぎる事件。介護の個化はどんどんすすみ、家庭のなかに沈殿する。ケアラーの問題は、やっぱりきちんと考え切らないと。高齢者もそう、障害者の家族もまた違う様相の大きな課題に直面しているのだし。いそがないと……。

少人数学級「効果ない」「闘う」  財務省vs文科省

 うーん。朝から気持ちが重いのは夢のせいかなあ。

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 今日も朝から電話に、メール攻勢。なんとか打開しないといけない。

 さて。

少人数学級「効果ない」「闘う」  財務省vs文科省(朝日新聞)
 来年度の政府の予算編成をめぐり、小中学校の少人数学級の実現を求める文部科学省と、財務省の攻防が激化している。コロナ下の感染症対策として必要とする文科省に対し、財務省側は「学力への影響は限定的」と否定的な考えを示す。

 「財布を持っている方が強いかもしれないが、負けないためにしっかり闘いたい」。萩生田光一文科相は27日の閣議後会見でこう強調した。……

 これが財務省が部会に出した文書。学力そのものは、テスト結果に矮小されている。そこで、非認知能力ということを強調してみせる。その根拠として示している論文は、経済産業省の研究所による英文論文というのがいやらしい。だけど、どう考えても、その調査は、人間の発達の表面しかとらえていない感じだなあ。あやしい、あやしい。
 一方で、文科省の反論はといえば。うーん、やっぱりテスト結果が軸??? これで大丈夫かなあ。そもそも、子どもの声や実態から出発しないなあ。財務省は経産省と一体になって、バックに官邸がいるわけだから、文科省は国民を背景にがんばってほしいのだけど、まだまだ、地方自治体首長を背景にしているのがせいいっぱいのところなのかなあ。


 少人数学級もそうだし、オンライン化もそうだけど、なによりも、コロナ禍のもとでの、子もの声や、教員の語りをしっかり聞いてほしいものだと痛感させられるのだけど。

2020/10/27

菅総理の所信表明演説

 昨日は工場籠城。ちょっとした行き違いがあり、夜遅くまでかかってしまった。というか、今日の朝までかかる。が、なんとか、無事終わる。

 今日は、一転、真っ白けに近い、次号以降の企画のために、電話をかけたり、メールを送ったり。今日は、たくさんメールを送ったなあ。だけど、あまり進まなかった。途中、相談のメールなどもきたけど、そちらもうまく期待にこたえられず。全体として、ひどく落ち込む。

 落ち込むには原因がある。自分の生きづらさなどは、やはり親子関係に大きく起因していると思っていただけど、その思いをある人の文章で強く思った。で、昨日は、自分の夢の中に母親が出てきた。うーん、自分は親を許したり、和解したり、そんな自分に納得したりせず、親を失ったから、いまでも親を許すことができない状態のままでいるんだなあと、つくづく思ったりした。やっぱり、難しい家庭だったと思うよ。

 さて、昨日は、菅総理の所信表明演説

 うーん。とりあげているテーマそのものは、この国に住む人々(苦笑)の関心のまとのものだろうけど、中身は、その思いにこたえる内容がない。経済政策が中心であるのだけど、イノベーションの強調が基本で、そのなかみは、安倍さんの成長戦略の延長線上にあるようなもの。ちまちましたものであったり、これが経済の向上にむすびつくとは到底思えないものであったり、それを規制改革のなですすめる。だけど、それは、ボクらの生活の切り捨てでしかない。政府がボクらにたいしてやってくれることは、どんどん小さくなる。自己責任へ追いやる新自由主義の再編、再起動……。

 いろいろ目配りはする。環境問題を強調して、50年に二酸化炭素ゼロを掲げる。だけど中身はない。外交の内容も危険がいっぱい。前面に出さない分、その匂いをしっかり嗅いでいないと。敵基地攻撃能力保有問題は、談話としか言わず、隠しながらしっかりふれる。ちゃんと改憲までもふれ、状況次第でとねらっている。うーん。

 あーあ、元気でないなあ。ちゃんとできないなあ。そんな思いが充満する。明日こそ、がんばろう。

2020/10/25

世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~

 今日は、朝から掃除。洗濯。洗濯機は5回も回したよ。掃除や洗濯をすれば、気分が変わる。ついでに、ベランダの整理。今日はいい天気だったねえ。秋晴れ!

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 その後、企画のための資料整理。ゲラ読み。メールのやり取り。だけど、進まないなあ。進まない。困った。助けて。

 昨日のNHKスペシャルを見た。

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レバノンに避難した120万から150万のシリア難民がコロナ禍で窮地に追い込まれている。売春や臓器売買が広がっていたが、3月15日の非常事態宣言後、差別が拡大。難民キャンプへの襲撃事件が起こり、自殺者も現れた。深刻なのが女性と子供たちへの抑圧だ。家庭内暴力、児童労働が増えている。8月、ベイルートの爆発事件後、拡大する感染に国際機関は支援を訴えている。8か月間、シリア難民たちの姿を追ったこん身のルポ。

 ほんと、金本さんのこん身のルポ。

 BS1スペシャルもすごかったけど、その再編集に、その後のベイルート爆破事件後の状況を追加。そこから見えるのは、国際社会がシリア難民を忘れ去っているのかということ。胸がつぶれるようなシリア難民の苦難。だけど、ボクは無力だ。社会科学も、ボクの学ぶ知識も無力としか言いようがない。では自分はどのように生きればいいのか。それでも。

 核禁条約の批准が50カ国を超えた。90日後、来年初めには発行する。核兵器は国際法上、違法となった。それは出発点にすぎないとしても、それは希望か?

 

2020/10/24

『性暴力被害を聴く』とはどういうことか

 今日は、午後からzoomで以下のシンポジウムに参加。

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 「『性暴力被害を聴く』とはどういうことか」。女性戦犯国際法廷に向けて、『証言4集』において、大きくその方法を発展させた、日本軍「慰安婦」被害者への聞き取り。日本軍「慰安婦」問題解決運動は、運動にとって都合のいい話しかサバイバーから聞いてこなかったなどという見方が日本社会には存在する。韓国でも強まりを見せ、正義連批判へ向かっているもとで、あらためて、日韓で「慰安婦」サバイバーの語りを聴いてきた人たちから、どう「聴いてきたのか」を明らかにしたのが『性暴力被害を聴く』
 『証言4集』を編集した梁鉉娥さん、正義連の新理事長であり米軍基地村女性の語りを聴いてきた李娜榮さんが報告。日本で「慰安婦」サバイバーを支援してきた梁澄子さん、AV被害のサバイバーを支援している宮本節子さん、『証言4集』の編集者の1人である金秀珍さん、済州島4・3事件の聴き取りに携わってこられた金成禮さんがコメント。大門正克さん、山本めゆさんが発言。

 被害者中心主義 で「聴く」という行為とはどういうことなのか、その体験の振り返りをまるごと「聴く」ということ、その努力や難しさ、なぜ、そのように至ったのかという経緯も含め、いろいろ考えさせられる。そのことをとおしてみてきたこと、そこから、歴史認識をつくっていく通路や架け橋とはどういうものなのか? 日本の「慰安婦」バッシングに比してどれほどの努力や試行錯誤が繰り返されてきたのか、正義連をめぐる問題も、どれほど誠実に向き合おうとしているのか。しかし、同時に、課題も大きいなあ、考えなければいけないことも大きいなあと改めて思う。とりわけ日本社会のような、女性に対する暴力に社会として十分向き合ってこなかった社会ではなおさらと。とても、刺激にみちた時間だった。ただ、やっぱり、国際シンポで、通訳を介してというのは、なかなかつらいものはある。

 この聴くをめぐる問題は、性暴力サバイバーだけに限らない問題でもあるとも思った。

 その後、夜は、教員たちと、いろいろおしゃべりの時間。「学力」「資質・能力」「学習者」、ICTなどなど、コロナ禍で問われている教育の本質的なあり方の問題をめぐって、刺激をいっぱいもらった素敵な時間だった。

2020/10/23

「病院、我慢します」~コロナ禍で増える“メディカル・プア”~

 今日から工場籠城です。朝に、緊急企画③を提稿して、今日は、とにかくゲラ読みです。やっと、今月も何とかできそうだという感じですね。

 来月以降が相当大変、というの自覚はあるのですけど。うーん、明日、明後日は、しっかり考えるぞ!!!

 さて、2日ほど前のテレビから。

「病院、我慢します」~コロナ禍で増える“メディカル・プア”~(クローズアップ現代+)
病気を抱えているのに経済的な理由で受診を控え症状が悪化、最悪の場合は死に至る・・・。“メディカル・プア”と言われる問題が新型コロナの中で増え始めている。全日本民医連の最新調査では、2月下旬以降、700以上もの、新型コロナが原因での事例が明らかになった。 しかし、これは氷山の一角に過ぎないと専門家は言う。継続的に診療が必要なのに病院に行くのをやめたり、つらい症状を家で我慢した結果、倒れてしまうというケースは、かつては単身者に多かったが、家族で暮らしている場合でも、新型コロナで配偶者の収入が減った結果、家計に負担をかけられないため病院に行けないというケースが今、増えているのだ。 そんな中、一部の病院が力を入れているのが「無料低額診療」という取り組みだ。生活保護を受給できない困窮者が、無料、もしくは低額の負担で治療を受けられる福祉制度で、これによって命を救われた患者も少なくない。しかし適用される収入の範囲が狭いだけでなく、「使える病院が少ない」「治療費は病院の持ち出し」など課題が多く、病院側が断念するケースも出てきた。 これまで健康格差が少ないとされ、「国民誰もが医療を受けられる」はずの日本で何が起きているのか。番組では、受診控えをする人を見守る新たな取り組みなども踏まえながら、新型コロナの中で行われる病院のもうひとつの闘いを伝える。

 このページには書き起こしがある。

 コロナ禍で、病院に行くことをためらう人たちがいる。その実態からはじまる。その実態に向き合う必要性を考える。ここで吉永さん登場! そうした実態に向き合う病院、医療団体の取り組みを民医連で紹介する。無料定額診療だ。だけど、この制度にも限界がある。が、最後のセイフティネットの生活保護もハードルが高く運用されてしまっている。そのなかで、何が求められているのか? 

 やるなあ。NHK。

2020/10/22

私たちは見えてますか? 

 今日は、朝から、原稿がなかなか来なくって、ハラハラドキドキ。はじめての人でもあったので、感じもわからず。でも、なんとか午前中に原稿をいただく。今日は基本的に、編集実務作業の一日。ただ、依頼のための連絡がつなかない。方法を考えないとなあ。コロナで人に会ったりする機会が減ったので、ちょっと、いろいろ大変だのです。来月、再来月が、史上最高にたいへんな事態かもなあ。

「食べ物ください」コロナで解雇、路上生活の末…恐喝未遂の女に刑猶予(西日本新聞)

 今年8月、福岡市・天神の真珠販売店。女(30)がカッターナイフを店員に向けて現金を脅し取ろうとした。結果は未遂。恐喝未遂と建造物侵入の罪に問われ、福岡地裁は21日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年2月)の判決を言い渡した。新型コロナウイルスの影響で解雇され、路上生活を経ての犯行。相談は恥だと思っていたという。コロナ禍は弱い立場の人ほど追い込んでいく。福祉、行政は頑張りどころにきている。

 判決によると、被告は8月20日昼、店員の女性にカッターナイフを向け「お金を出してください、切りますよ」と脅迫。通報するそぶりに逃げ出した。判決理由で加藤貴裁判官は「被害者に相当の恐怖心を与えた」と指摘する一方、犯行直後に自首したことなどを踏まえ、執行猶予とした。……

 被告は福祉に頼ってはいけないと思い込んでいたそうだ。「私は健康だし、恥ずかしい」とも証言している。生活困窮の人、そして、虐待の背景にも、こうした思いが強くありそうだ。それはつくられてきた社会の空気でもあるのだろう。教育などによってつくられているのだろうし。

 この言葉を身に染みた。

私たちは見えてますか? 枝野氏を揺さぶった学生の声(朝日新聞)
 私たちは見えていますか――。新型コロナウイルスの感染拡大によって日常を奪われた1人の学生が、政治家に思いを伝えた。あきらめ半分でも、大きな声じゃなくても、何かが変わる時がある。政治に声は届くのか。26日、臨時国会が始まる。

 神奈川県の私立大学3年の辻昌歩(あきほ)さん(21)は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、イベントのアルバイト収入がなくなり、突然、生活が苦しくなった。

 両親から仕送りは受けず、アルバイト代と奨学金でまかなっていた。掛け持ちしていたもう一つの塾のバイト代は、毎月、家賃と食費であっという間に消えていった。

 「野垂れ死にだ」「自粛できるのは貯金がある人だけ」……。どうにもならない焦りをインターネットの中でつづった。

 それを見た大学の先輩のつてで、4月、立憲民主党のウェブヒアリングに参加しないかと声を掛けられた。政治家のアピールなんじゃないかと疑心暗鬼になりつつも、「これで変わらなかったら、本当最悪だな」とも思った。バイトの合間に参加した。

 代表の枝野幸男氏や蓮舫氏らに対し、参加した学生たちが窮状を訴えていた。

 蓮舫氏が言った。「家計が急変した家庭の学生への支援は、授業料減免の7億円のみ。リアルじゃない」

 辻さんが画面に向かって手を挙げたのは、そのときだった。

 「『家計が急変した』っていうのは、私には当てはまらないです」

 オンラインの会議だが、空気が静まりかえったのがわかった。……

 声を聞く。色めがねで、答えが先にあるような形でではなく、まるごと、ちゃんと声をそのまま聴く。そこから、多面的に、しっかり考える。政治が成熟していくために、世論を変えていくためには、そういう積み重ねがほんとうに大事なのかもしれない。見えないもの、聞こえないものをしいかり、見て、聞いて。

2020/10/21

沖縄で埋もれた米軍の性暴力 編集局長の「申し訳なさ」

 今日は朝からいい天気。天気がいいと、ちょっと気分も軽くなるねえ。

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 さて、今日は、緊急企画③を仕上げて、発信。あとはゲラ読み、いろいろ連絡、来月の手打ちとか。そのほか、実務も。

 ひととおり疲れた感。

 今日は、10月21日。国際反戦デーだな。学徒出陣の日。代々木練兵所の壮行会が有名だけど、京大農学部グラウンドでの話は岩井さんから聞いた。体育の授業で使っていた場所。うーん。

 25年前には、沖縄の県民大会があった、これで、いま連載を続けているのだけど。

 だけど、今日の朝日にはいろいろ反省させられた。

沖縄で埋もれた米軍の性暴力 編集局長の「申し訳なさ」(朝日新聞)
95年10月21日、沖縄で県民大会 あれから25年
 対立や分断、混迷といった言葉ばかりで語られるようになってしまった感がある。沖縄をめぐる米軍基地の問題のことだ。しかし、沖縄で生まれ育ち、沖縄から見続けてきた女性ジャーナリストには、違った景色が見えているという。あれから25年。2大地元紙の一つ、沖縄タイムス編集局長の与那嶺一枝さん(55)に聞いた。

 1995年9月、沖縄本島で米兵3人に少女が連れ去られ、暴行される事件が起きた。県警は容疑者を特定したが、米軍は日米地位協定に基づき、起訴前の身柄引き渡しを拒否。自民から共産まで超党派の呼びかけで10月21日、宜野湾市であった県民大会とよばれる集会には、8万5千人ともいわれる人たちが集い、日米政府を米軍普天間飛行場(宜野湾市)の返還合意(96年)へと突き動かした。

 ――25年が経ちました。返還合意が県内移設という条件付きだったため、普天間の返還は進まず、名護市辺野古の基地建設をめぐっても政府と沖縄県の対立が深刻化しています。現状をどう受け止めていますか。

 「一言でいうと、申し訳ない思いでいっぱいです」

 ――いらだちでも、怒りでもなく、申し訳ない、ですか。

 「当時のことはよく覚えています。入社6年目の社会部記者で、事件を伝える記事に憤り、吐き気を催すような思いで読みました。沖縄や、日米間でのその後の大きな動きなど、全く予想できない。ただ、許せなかった。県民大会には、参加者の声を聞く取材班として駆り出されましたが、とにかく、人波が途絶えない。年配の人も、若者も、家族連れも。政治について話したこともなかった大学時代の友人も来ていました。みんなが怒っている。私だけじゃないんだと思いました」

 「大会があって、普天間返還合意につながったことは、今は混迷を深めてしまっていますが、動き出しただけよかった。それに対して、もう一つの大切な問題は、大会の瞬間は共有されたと感じましたが、結局、その後も置き去りにされてしまった、この25年間放置されてきたように思えます」……

 「米軍による女性への性暴力の問題」のとらえ方がどうだったのか。この25年間、そのことはどう議論され、どう運動化されてきたのか。施策の中でどのように具体化されてきたのか。はっきりいって国はまったくの無関心だ。以前、高里鈴代さんからお聞きした話なども思い出す。

2020/10/20

親の処刑でオランダが賠償金 インドネシア独立戦争で子に

 コロナの現状は、なかなかつかみにくい感じ。クラスターがいくつか発生し、なにか爆発に向かいそうだけど……。まだ、そうはならない。ヨーロッパはすごいことになりそうだ。日本はどうなるのだろうか? 電車は結構、混んでいる。

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 今日は、とにかく緊急企画③の原稿化。いろいろ資料とのつき合わせもやり、動画のデータも見て、完成へと向かう。もう一息。

 夜、家に帰って、いっぱいご飯をたべた。炊き込みご飯をつくったので、その残りを全部たべてしまう(笑)。198円のパックのおでんがおかずなり。そのあと、家の修繕。ドアの不具合。結局、なおらなかった。そもそもの器具がもうダメなのかな。うまくなおせなかったので落ち込むなあ。八つ当たり。

 さて、今日のニュースは。

親の処刑でオランダが賠償金 インドネシア独立戦争で子に(共同通信)
 オランダからの報道によると、同国政府は19日、旧植民地インドネシアの独立戦争(1945~49年)の際、オランダ部隊に親を処刑された子供に一律5千ユーロ(約62万円)の賠償金を支払うと発表した。同国の裁判所が今年3月、処刑されたインドネシア人11人の子らの訴えを認め、賠償金支払いを政府に求めたことを受けた決定。
 子供たちは、親の処刑場面を見ることを強制されたこともあったという。オランダのブロック外相ら2閣僚は議会への書簡で「父が即決処刑の犠牲となったと証明できる子供は賠償を受け取る資格がある」と説明した。

 つまり個人補償である。日本は、個人補償については、結局、ダブルスタンダードをとった。欧米諸国には個人補償を受け入れながら、アジアの諸国については、国家間の解決だけですませ、個人補償はしない立場を貫いた。それが、いま起きている徴用工の問題だ。オランダの態度を見ると、いかに、日本の態度が世界のながれからかけはなれているのかはよくわかる。しかも、韓国の裁判所の、日本企業差し押さえ許可に対して、自民党は、韓国領事館だとか、サムソンの資産を差し押さえることまで要求するという異常さ。なかなか、たいへんな日本の反動保守とどう向き合いのか。

2020/10/19

日本学術会議会員任命拒否 政府、3条文を隠蔽し議論 違法な基準 首相に責任

 今日は、朝からzoom取材、緊急企画③。今月6本目は新記録かも。この歳になっても記録を塗り替える!

 たまっていた届いていた原稿を提稿して、いろいろ各方面に連絡したりの作業。ちょっと、来月号まで手が回っていないのが心配だなあ。

 午後からは、その緊急企画③の原稿化作業。なかなか手ごわいぞ(苦笑)。

 あーあ、北海道に行きたいなあ。

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 いろいろ考えることも多い。いろんなものを参考に考える。

[木村草太の憲法の新手](138)日本学術会議会員任命拒否 政府、3条文を隠蔽し議論 違法な基準 首相に責任
 政府は、日本学術会議会員任命拒否について、憲法・法律の条文を挙げ、正当化を試みている。しかし、あえて言及していない条文が三つあるので、検討しておこう。

 日本学術会議法(以下、日学法と表記する)によれば、首相は学術会議の「推薦に基づいて」会員を任命する(同法7条2項)。この点、中曽根康弘首相は、「政府が行うのは形式的任命にすぎない」と答弁した(参議院文教委員会1983年5月12日)。

 この法文および解釈を前提にするなら、首相は推薦を拒否できないと理解するのが自然だ。しかし加藤勝信官房長官は、法律の上位にある憲法15条を持ち出し、「公務員の選定罷免権は国民固有の権利」であり、「任命権者たる首相が推薦通りに任命しなければならないというわけではない」と述べた(10月7日の記者会見)。国民の代表(国会)に指名された首相は、気の向くままに国家公務員を任免できると言いたいようだ。……

 憲法23条とともに、政府というか、学術会議事務局文書なるものに出てきた、憲法15条が焦点となる。だけど、公務員の選定罷免が国民の権利だというのなら、憲法に明記されている選挙された人以外は、当然、法律にもとづいて、その権利が委任されるということになるはず。そのルールは国民の代表である議会が決めるのが国民主権の原則でしょう。そして、その法律である、学術会議法には何が書いてあるのかということ。

 国民主権の原理にたてば、6人の任命しかない。そもそも、なぜ、15条がつくられているのか。それは大日本国憲法では、官吏は天皇の官吏であり、天皇がすべてを決めていたから、その否定のうえにある。だから国民主権なんだから。木村さん、政府があえてふれない3つの条文とは、うまくいったものだなあ。

2020/10/18

調査ドキュメント〜外国人技能実習制度を追う〜

 今日は、朝から団地の草取り。働いていると、テレワークであっても、なかなか日常的には団地の人と話す機会がない。このご時世だから、おしゃべりというわけにはいかないけど、貴重な交流の時間でもある。だけど、疲れます。雨を期待していたのは正直なところ。しかし……。

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 午前中から、緊急企画②の原稿づくり。一気に完成させ、夕方には発信。短いので。そのあとは、明日の緊急企画③の準備。映像資料を見たりもする。インタビューの構想をいろいろ考える。

 合間に、せっかく雨が降らなかったので、普通の選択だけではなく、シーツも洗い、お布団も干す。トイレなどの掃除も。ずっと休みなしだから、なかなかそういう家事ができないでいる。ほんとうに汚れているなあ。うちの団地は、いよいよ30年になろうとしているから、部屋そのものも結構ガタがきている。なかなかていねいに部屋を管理できていないし、メンテナンスもできていない。おまけに掃除もできていないから、いろいろ気になって落ち込んでしまう。だいぶ不都合が生じているし……。

 昨日のETV特集を、見る。「調査ドキュメント〜外国人技能実習制度を追う〜」。斎藤さんが全開だった。


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日本で働く外国人技能実習生は増え続け、いまや41万人。一方で、労働基準監督署などの監督指導では7割以上の事業所で法令違反が見つかるなど、不正が絶えません。国連からもたびたび人権侵害であると勧告を受けてきました。この制度はなぜ生まれ、そして不正はなくならないのか、今回、実習生やその家族、現地の送り出し機関、そして日本の監理団体や国など制度に関わる関係者を取材。さまざまな角度から、その背景に迫ります。

 うーん。あらためのその実態のひどさに驚く。その構造を考えさせられる。受け入れの管理団体と、現場の企業は利権をむさぼる。ほんとうに貧困ビジネスだ。送り出し団体は、受け入れの側に従属しての無責任と無関心。これがベトナムの実態。すべてのしわよせは、実習生とその家族にいく。だけど、その構造の頂点には、国(日本政府)がある。ほんとうは、国が制度を管理すればこうはならない。実際に、他の国ではそういうことはなされている。だけどなぜしないのか。一言だけ出てきたけど、受け入れ企業は中小企業だ。中小企業のために、これ以上のお金は使わない、と。ここはもっと、突っ込んでほしいところ。

 こんなことをしていて、この国に未来があるはずはない。2年前のいまごろ、技能実習生問題は、国会でも大きな問題になった。だけど、そこから、どこから改善されたのか。厚生労働省の役人などの話を聞いていても、結局は、この国の法に基づく制度には、本音と建前がある。建前で法律が制定されていても、本音がちがうから運用は違った形で本音に近いところでおこなわれる。結局、この国の法治というのはそもそも相当危なっかしいもののだ。そういうことを直視して、共有することからはじめないと。コロナのもとで、実習生もどれだけ厳しい状況にあるのか。

 そもそも、この国には、いま相当困難にある人がいる。

「ご飯ない」検索してみた 19歳母、手元に2万円だけ(朝日新聞)
 大阪府内の住宅密集地の一角で、母親になったばかりの19歳の女性が一人で赤ちゃんを育てている。1LDKのアパートの一室。つかまり立ちができるようになった子どもの成長はうれしいが、新型コロナウイルスの影響で勤め先の業績が悪化し、育児休暇から職場に戻れる見通しが立たなくなった。「復帰は無理」と伝えられたという。

 男の子を出産したのは今年3月。新型コロナが日本で猛威を振るい始めたころだ。頼れる身内はおらず、子どもの父親にあたる男性は、妊娠を知ると女性のもとを去った。貯金から出産や引っ越しの費用を支払うと、手元に残ったのは2万円。育休中で収入が減り、子育ての出費や家賃で家計が回らなくなった。

 コロナ禍で世の中がざわつくなか、生後間もない赤ちゃんとふたりきり。「高くて紙おむつも買われへんかった」と振り返る。毎日の食事のおかずは具のないみそ汁。妊娠して57キロあった体重は、40キロにまで落ちた。《ひとり親 ご飯ない》。スマホで検索して支援団体を探した。……

 中塚さんの記事だ!

 一体政治はどうなっているのか?

 次の写真は団地の花壇。

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2020/10/17

絶望的になるけれど

 今日は、早朝仕事スタート。何か、この間、土曜日は雨が大きなあ。おかげで、いつもの1・5倍ぐらいの時間がかかるなあ。

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 さてさて、その後は、緊急企画①原稿。一気に仕上げまでもっていく。緊急企画②原稿も、構想をいろいろ考える。

 これだけ、酷い世界を見せられるほんとうに毎日がつらい。正直言って、この歳になると絶望的になる。いったい自分は何のためにたたかってきたのかと。

「時期尚早だ」「仕事にならない」…海洋放出方針に困惑と憤りの声(読売新聞)
 東京電力福島第一原発の汚染水を浄化した後に残る「処理水」をめぐり、海洋放出の方針が月内にも決着することになった。実際の放出開始は2年後の見通しだが、漁業者に対する具体的な風評被害対策などは明らかになっていない。本格操業に向けてようやく踏み出した漁業復興の動きに水を差しかねず、現場からは困惑と憤りの声が上がる。

 梶山経済産業相は16日の閣議後記者会見で、「処理水の問題は(保管する)敷地が逼迫ひっぱくする中、いつまでも先送りできない」と強調。加藤官房長官は同日の記者会見で「政府内での検討を深めた上で、適切なタイミングで責任を持って結論を出したい」と語った。

 処理水の対応を決めるにあたり、政府は今年4月から7回にわたり原発周辺の自治体や農林水産業関係者などから意見聴取してきた。漁業関係者を中心に反対意見が続々と寄せられていた。……

 中曽根の葬儀があり、国立大学には弔意を示すことが求められた。うち56大学が、それにこたえ、19大学が拒否ないし留保したという。これを多いと感じるのか、まだまだと感じるのかはどうだろう。だけど、そもそも国立大学は法人化後、基本計画を予算と表裏に管理され、首根っこをおさえられている。どんどん政治の介入が強まっている。そのことそのものをとわければいけないし、それはかなりしたたかに、国とむきあっていかなければいけないことでもある。うーん。

 なにより、やはり、社会を根本的に変えるというのは、困難な仕事なのだ。その困難を直視しなければいけないということなのだと。権力をもつものが情報を支配するのはあたりまえで、そのもとでの世論や国民意識は、そういう歪みが客観的に存在する。社会が変容すれば、あたらしい特徴もうまれ、それが困難にむすびつく。その困難をのりこえる条件がどこにあるのか。答えがなかなかみつからない、その答えのヒントを見つけて、次の世代にバトンとしてわたす、そういう粘り強さが必要なんだと思う。

 うーん。連勤が続くと、しんどいような大丈夫なようだ。しんどいのは事実だけど、一方で、あまりダメージをうけてないような感じだなあ。高校のときに、進路適性検査があったとき、結果は、何事にも無関心だった。実は、あまり世界のことには関心がむかないのかもしれない。まわりの人間にも(苦笑)。でも、それではいけないと思って、意識して、まわりの世界にかかわろうとしているが、どこか距離をおいて、冷めているのかもしれない。それはそれで、孤立感を感じたりするのだけど、たいしたものではない。そんな感じなのかね。

 

 

2020/10/16

薬師丸ひろ子の賛美歌「うるわしの白百合」

 今日は、途中、1本提稿作業はあったが、緊急企画①の原稿づくり。がんばっています。

 ところでボクは、「エール」は好きではない。古関裕而を描くのはやっぱり納得できないところがある。だから、このドラマはほとんど見ていない。

 だけど、今日の、薬師丸ひろ子は見た。

 その背景を西原廉太さんが解説されています。

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https://www.facebook.com/renta.nishihara/posts/3439151512789199

 なるほどと思った。

 

2020/10/15

郵便局 非正規契約社員 待遇に不合理な格差 違法の判断 最高裁

 今日は、朝から緊急企画①の原稿化作業にとっかかる。3日ぐらいで仕上げたいところ。今日のところは単純作業。午後からは、緊急企画②の取材。

 なかなか、いろんなことが上手くできず、落ち込む日。まあ、落ち込んでばかりなのだけど。いろいろ、難しいなあ。

 昨日、国会に取材に行っている同じ時間帯で、憲法学者さんたちが記者会見をしていただね。憲法学者の議論もまた、いよいよ重要になっている。ちょっと、しっかりそういう議論は勉強しなくっちゃ。

 そうこう言いながら連勤はまだまだ続く。やっぱり疲れる。ただ、しっかり眠る努力をがんばってはいるけど。映画も見に行けてないし、飲みにも行けてない。なんか今日の気配を見ていると、これからまた感染は広がりそうな気配だしなあ。うーん。本も読めてないし、ダメダメダメな日々だなあ。

 さて、最高裁は、今度は一転して。

郵便局 非正規契約社員 待遇に不合理な格差 違法の判断 最高裁(NHK)
 各地の郵便局で働く非正規の契約社員らが、正社員と同じ業務をしているのに待遇に格差があるのは不当だと訴えた裁判の判決で、最高裁判所は契約社員側の訴えを認め、扶養手当などに不合理な格差があり、違法だとする判断を示しました。郵便事業に携わる非正規社員は18万人あまりにのぼり、日本郵便は今後、待遇の見直しを迫られる可能性があります。……

 まずは、ホッとする判決。先日の判決がひどすぎたから。非正規契約社員の待遇完全に一歩となるものだと思う。

 一方で、NHKのニュースでは、東京大学社会科学研究所の水町勇一郎教授の次のコメントを報道していた。非正規労働者と正規との格差をめぐって、最高裁が出した5件の判決についてのコメントだ。「おとといの判決ではボーナスや退職金は影響が大きいこともあって注目されていたが、企業側の経営判断が重視される結果となり、一方、きょうの判決ではそれぞれの手当などの趣旨が重視された。最高裁はいずれも個別のケースに対する判断として5件の判決を積み重ねた」と。あくまで、個別であるというわけだ。いかにも最高裁判決らしいということなのだろうか?

 いろいろな課題が突きつけられる毎日だなあ。

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2020/10/14

筑波大学長選考「プロセスに疑義」 教職員有志が会見

 今日は午前中は緊急企画の①。お話を聞く前に、まずいろいろ準備。そのあと、ネット上のトラブルに直面したり、なかなか、いろいろ忙しい。

午後は、座談会で国会へ。

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 しゃきっと、2時間集中して議論です。

筑波大学長選考「プロセスに疑義」 教職員有志が会見(東京新聞)
 筑波大の教職員有志でつくる「筑波大学の学長選考を考える会」は14日、東京都内で記者会見し、「学長選考のプロセスの公開性と公平性に疑義がある。開かれた議論を」と訴えた。
 会によると、筑波大の学長選考会議(議長・河田悌一関西大元学長)が4月、学長選考で従来行ってきた教職員への意向調査投票を行わず、学長任期の上限も撤廃すると、河田議長名で教職員に通知。これを問題とする有志が会を結成し、今月7日に「議長選出は適切に行われたか」「意向調査投票を廃止した根拠は」と大学に質問状を送った。
 今回の学長選考では、大学理事らでつくる教育研究評議会が、現職の永田恭介学長(67)=国立大学協会会長=と生命環境系長の松本宏教授(65)を候補に推薦。学長選考会議が20日に新学長を選ぶ。……

 大学の学長選挙をめぐって、いろいろなことがおこっている。とりわけ、東大や筑波大のケースは、選出過程に異議が出ている。うーん、何がおこっているのだろうか? いつの間にか国立大学の学長は閣議決定事項だし、いまは学術会議の問題もある。同じように、大学に軍事研究をすすめさせるという流れが背後にあるのかと勘ぐってしまう。ほんとうに大学への介入が強まって、すでに、20年がたとうとしている。もう日本の大学は疲弊しつくしているというのは否定できない。それだけに、今後の行方が気になるのだ。

 さて、職場の人と人との関係など、おちついて、ていねいに見ると、いろいろ発見がある。ああ、こういうふうにすればきっとうまくいんだろうとか。ただ、やっぱり、「ゆとり」がないとなあ。ここが、いまは難しいところだなあ。まあ、発見することは大事なことだし、できることは、一つひとつ、やっていかないとなあ。

 

 

2020/10/13

あまりにも不当な判決

 依頼していた原稿がやってくる。すぐに提稿作業に取りかかる。コロナ禍ですすんでいる社会のありようをかえようという政策のいまを切り取っている。続いて、インタビュー原稿③にとりくむ。一気に仕上げまでもちこんで、発信。緊急企画の①②のための資料づくりをすすめる。今日は、動画のチェック。いまの時代、動画のチェックはきわめて重要。うん、ボクも動画の発信ができるようにならないといけないなあ。座談会のほうは、無事日時を設定。これから1週間強は、かなりシビアでタイトな1週間強になる。がんばんないと。

 ところで、加藤勝信官房長官は記者会見で、宮家邦彦・立命館大客員教授、高橋洋一・嘉悦大教授ら6人を内閣官房参与に任命したと発表したそうな。ほかには、「感染症対策」で岡部信彦・川崎市健康安全研究所長、「経済・金融」で熊谷亮丸・大和総研チーフエコノミスト、「産業政策」で中村芳夫・経団連顧問、「デジタル政策」で村井純・慶応大教授。宮家さんは『哀しき半島国家韓国の結末』という著作がある、高橋洋一さんは、『韓国ウソの代償』という著作が、みごとなヘイト本の著者である。そんなネトウヨのような人が任命される。ますます、菅内閣の姿があらわになってくる。高橋さんは、2009年に現金や腕時計など約30万円を盗み、窃盗容疑で書類送検されている。本人も事実は認めていて、東洋大学は懲戒解雇している。結局、起訴猶予処分となっている。もちろん、それで法的な問題は解決しているのだけど、学術会議の問題で、公務員の選定についての憲法の条文まで出しているだけになあ。6人は、さらに重大な問題があるって言っているようなものではないのかと普通の人はかんじるのではないのかなあ。
 

アルバイトにボーナスなし 「不合理な格差と言えず」最高裁(NHK)
 非正規の労働者が正規の労働者と同じ仕事をしているのにボーナスが支給されないのは不当だと大学の元アルバイト職員が訴えた裁判の判決で、最高裁判所は、ボーナスが支給されないことは不合理な格差とまではいえないとする判断を示しました。……

契約社員の退職金も認めず 最高裁「格差、不合理と評価できず」(産経新聞)
 正社員には支給される退職金などがないのは法の禁じる「不合理な格差」に当たるとして、東京メトロの子会社「メトロコマース」の契約社員として駅の売店で販売員をしていた女性らが、同社に格差の是正を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は13日、「格差が不合理とまで評価することはできない」として、原告側の退職金についての上告を棄却した。2審東京高裁判決は退職金の不支給は違法としていた。……

 あまりにも不当な判決。労働の現実も見ていないし、ボーナスや退職金とはなにかについての不当な考え方。だいたい、非正規がこれだけ増えているもとで、どのように普通に生きていけばいいのか。そうであるならば、賃金もあげ、社会保障を充実すべきではないのか。均等待遇とか言ったり、女性活躍と言ったりしながら、現実にはこういうことが容認されるのだ。ほんとうに何とかしなければ。

 

2020/10/12

普通に生きることの謎を解く 若者について考えるための10冊

 インタビュー原稿の修正が2本やってきたので、提稿。そのあとは、明後日からの緊急企画の①の資料づくり。それから、インタビュー原稿③にとりかかる。夜までに、3分の2まではきたかなあ。明日には、仕上げまでいきたけどなあ。なかなかいつもの座談会の設定ができない。大丈夫かなあ。今月は、ほんとうにページがそろうのかなあ。今月もまた、かなり厳しい綱渡り、しかも休みなし。週末には5x連勤までいきそうだなあ。

 月刊Journalism(ジャーナリズム)2020年10月号を眺める。

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 今月は、読書ガイドのような内容。お目当てはもちろん中西新太郎さん。「普通に生きることの謎を解く 若者について考えるための10冊」。うん、「普通に生きる」「生き延びる」というのは、キーワードだ。生きづらさのなかで、したたかに生きる若者たちの戦略をまるごとみつめるということか? 後半は、政治と若者。これもまた難しい。「保守化」をどう見るのか。一見、非政治的な世代のみつめる社会と政治。現実の中で、したたかにつながり、社会や政治との向き合い方を探求する。その姿をていねいに、みすごさずみつめなければいけないのかなあ。

 もちろん、BLMやジェンダー平等、アナキズムも読んでみたいですよ(苦笑)

 さてさて、明日こそ、進みますように。

2020/10/11

“ワケあり”りんご

 今日は、まず、インタビュー②原稿を発信して、続いて、インタビュー③原稿にとっかかる。

 が、まず日曜美術館にひっかかる。「そばにいつも絵があった 妻が語る画家・神田日勝」。日勝さんの絵への情熱、そして喜びなどもまた感じられた。
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 インタビュー③はいろいろ調べながらつくらないといけない。進行のスピードはちょっとかかる。

 昨日は、ETV特集の「“ワケあり”りんご」を何となく見た。見ている途中でどんどん引き込まれた。

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「私たち、野菜でも果物でも人でも、ワケあり大歓迎です」。産みの親を幼い頃に亡くした真由美は、施設や里親のもとを転々とし、18歳できみ江という女性の養女となった。きみ江には、かつて子どもを産むことが許されなかった辛い過去がある。やがて成人した真由美は、妻子を置いて失踪した兄の子を引き取り育てることに。それぞれに事情を抱えた他人同士が肩を寄せ合い、築き上げてきた家族の物語。あなたの家族は、何色ですか?

 こんな家族があるんだと、驚いた。きみ江さんはハンセン病の元患者。若いころ傷を乗り越え、子どもを引きとり、子どもをつくり、ADHDの子どもと格闘する日々。そこにある、絆、愛情……。

 家族を美化したり、家族に依存するのは危険だ。けれど、多様な家族はつくれるし、愛情を力に困難に向き合うことはできる。きみ江さんと真由美さんの強い関係が、真由美さんと子どもたちをつないでいく。子どもたちもすてきだった。

 ノンナレーションの構成もまたうまかった。NHKならではの力のあるドキュメンタリー。

 

 

2020/10/10

菅義偉首相による日本学術会議会員任命拒否に対する声明・要望書を発表した学会・団体

 今日は、インタビュー②を仕上げ、最後の修正と発信は明日朝かな。その後は、インタビュー③の作業。あいまに、緊急座談会が緊急企画になったものの取材設定。ほぼ、取材日時が決まったかな。集中して、効率よく仕事できているかはわからないが。

 学術会議問題を二男と一時間ほど議論。こういうふうにとらえる層も少なくないのかと。問題が相対化されるなかで、どのように見えるのか、考えさせられる。

 一方で、学術団体からの意見表明が続く。これは非常に大きな意味がある。

 その一覧はここに。

 問題は、それを学術の世界でない人とどう共有するか。そのための発信をどうできるかだなあ。うん、がんばる。

2020/10/09

科学と政治:日本学術会議の会員任命拒否問題をめぐって

 今日は、朝からインタビュー③.zoomで、中身を相談しながら、すすめていく。なかなかおもしろい。

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 午後からはまず会議。その後、緊急座談会は、どうも、個別に話をお聞きすることになろうそう、その日程調整をすすめる。いま半分ぐらい。うまくいくかなあ。並行して、論点にそって、いろいろ資料を集めたり、取材したり。そうしながら、やっと、インタビュー②原稿にも向き合うが、なかなか集中した時間がとれず。明日こそ。

 昨日は仕事の夢をみた。やっぱり仕事に追い込まれるんだよなあ。落ち着いて考えてみると、いま4×連勤ぐらい? さすがにばててきたよなあ。

 広渡さんが、今度の問題について、全面展開。人文社会科学系で唯一会長に就いた人。ボクも一度取材したことがあるがすごく切れる人!

科学と政治:日本学術会議の会員任命拒否問題をめぐって(広渡清吾)

日本学術会議はどんな組織なのか
科学者の代表としての学術会議会員の選考の仕組みはどんなものか
菅首相の任命拒否はどこに問題があるのか
政治は科学をどう活かすのか

といった内容を語りつくす。これはちゃんと読んでほしいなあ。

この内容をさらに詳しく、野党ヒヤリングで語っている。

その内容を、共産党の国会事務局が、twitterでまとめてくれている。

https://twitter.com/jcp_kokkaiinfo/status/1314550875835170816?s=29

政治と学術との関係。今何が問われているのか。学術会議を行革の対象にって話が出ているが、どう考えればいいのか。明確に語ってくれている。

 明日こそ、仕事がすすみますように。

2020/10/08

生まれ、育つ基盤──子どもの貧困と家族・社会

 さて、今日は、インタビュー②原稿を飛ばす! なかなか深いなあ。さすがのインタビューだ、などとうなりながら原稿化。明日は、インタビュー③と、会議のあと、仕上げにかかるぞ。緊急の座談会①の設定に苦労する。みなさん、忙しくって日程が合わないなあ。困ったけど、何とかしなくっちゃ!

 閉会中審査を聴く。鳥畑先生がFBでうまくまとめている。

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 憲法15条に基づく首相の任命拒否権の主張に対して学術会議法改正時にそんな議論がされたのか?議事録はあるのか?の杉尾議員の追求に、それはないが、実は国立大学学長の文科省大臣の任命権の審議時に憲法15条との関連が議論され、それを踏まえたと政府の答え。これに続いて田村議員がその学長の任命権に関する国会審議の議事録をもとに、文科省大臣が大学の決定に基づく学長任命を拒否するのは国民の目から見てどうしても学長に相応しくないことが明らかな場合とされている。では今回の6名は学術会議の目的達成の上でどうしても困る場合に拒否となるが、その理由は何か?の追求。
 しかし憲法に基づき様々な立法があり、さらに法解釈や裁判判決があって立体的な法秩序が構築されているのだが、憲法の規定を抽象的に振り回して法や解釈を否定する政府はまさに法秩序を自ら破壊している。これが権力者を守るためにやっているのだからもう亡国の道、法に対するテロ行為である😡
 ほんとうに政府の説明はひどい。しかも、憲法15条1項をもってくるなんて、あまりにも馬鹿にしている。6人の方は明らかに名誉が棄損されているし、学術会議を馬鹿にしている。いや、もう政府・自民党は、学術会議つぶしをねらっているのか!
 さて、『生まれ、育つ基盤──子どもの貧困と家族・社会 (シリーズ・子どもの貧困1)』を読む。

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 何よりも、若者、女性の就労をはじめとした、貧困と困難を考えさせられる。さらに、顕著な、時間の問題。これは、以前からずっと問題意識をボクももっていた側面。そこに、子育てとその資金は、家族が担うという規範が襲う。母親の肩にそのことが重くのしかかる。読んでいて、ボクは恐ろしくなった。いまの若い親たち、とりわけ母親は、経済的困難と、こんな脅迫と、ある意味では暴力のなかで生きているのかと。とうていできない。よくもまあ、自分たちは、安易な子育ての期間をすごしたのかと。だからこそ、支援なんだよな、だけど届かないし、求めようとしない支援、それでも届くような支援をつくる、そういう社会をつくる、自分たちにはそういうことしかできないのだ、と。
 やっぱり、杉山春さんの文章は、号泣してしまう(電車のなかで)。

2020/10/07

落ち着かず、仕事の面でも安定しない。こまったものだ。

 今日は、インタビュー②原稿ととっくみあい、順調にすすみ、進行は6割は超えたかなあ。会議報告を聴いたり、閉会中審査を視聴したり、なかなか忙しい。

 学術会議問題は、だいたいの材料はそろってきた感もある。それでも、政府は、解釈変更を認めない、公務員だから国民の権利にもとづいて、任命権者の責任があるんだということを憲法15条から強弁する。だけど、そこでも、法律によっておこなうべきだということは付きまとう。どう考えても逃げおうせないから、強弁にしがみつく。たよりは、国民のなかにある他人事感と、権威への反感。そこをどう民主主義の側にたぐりよせるかだなあ。

 官房長官の記者会見では、学問の自由について、研究者の個人のものと言っている。研究団体や研究機関の自立性というものを学問の自由から導き出そうとはしない。ここも憲法上の論点にはなるんだろうけど。

 落ち着かず、仕事の面でも安定しない。こまったものだ。

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2020/10/06

「生存競争」教育への反抗

 今日は、午前中は、40代半ばの執筆者との打ち合わせ。自分よりかなり若い人と話すのはとても大事な時間。たくさんの問題意識をもっていて、たくさんの刺激をもらう。おお、そこまで考えているのかと、ほんとうに刺激をもらった。午後からは会議、そして打ち合わせと続く。あたまを使い切れていないなあ、インプットが不足しているのは事実。ここで、がんばらないといけない。

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 その合間をぬってインタビュー②の作業。これもまた重要なのだ。

 なかなか評判の神代健彦さんの『「生存競争」教育への反抗 』を読む。

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 1章は学力をめぐるさまざまな議論や関心、教育家族といわれるような現状から説き起こす。そこにみんなが感じる矛盾。2章では、ではそこから教育を変えていくということで、もてはやされる概念としてのコンピテンシーを検討する。子どもの可能性を引き出すことをめざしたそれが、結局は、教育をしばる現実をみせつける。3章では、では教育とはとの原理からの検討を試みる。そこで検討されるのがビースタの「教えることの再発見」。そして、4章では、そのための社会との出会い方を探求する。

 神代さんの教育論は、おおむね、共感に満ちたもので、ボクも多くのところで同意する。いろいろうなずきながら読み進める。でも、そのことを前提にしつつ、ずっと感じ続ける違和感の正体とはなんだんだろうか? とも。神代さんに対して、ずっと感じているのは、「優しい」人だなあということ。この本も、「優しい」のだ。基本、悪役は出てこない。たぶん、そこが違和感の正体なのだろうなあ。現実の教育の背後にある、どろどろしたものがうきぼりにされないというか。教育の背後にある、経済の問題しても、需要や消費ということは出てくるけど、「利潤」ということは出てこない。「社会に役に立つ人材」ということは出てきても、「搾取」だとか「収奪」は……。現実には教育はさまざまな利害がぶつかりながら政策としてつくられ、執行される、その「政治の不在」なのだろうか?

 ただ、こういう論じ方は、それはそれでよく考えなければいけないとも、思う。敵をつくらないのは、ある意味では、ある世代的な対応とも言える。あえて、そういう議論の設定をすることで、問題と解き越していく。ボクらのように敵とたたかってきた世代でも時代でもないやり方、そこから、どう学び、自分たちの思考と接続していくのかみたいなことも考えさせられる。まあ、ボクの感想は、当たってはいないんだろうけどなあ。

2020/10/05

自己責任社会の歩き方: 生きるに値する世界のために

 今日は、朝から、先の企画の資料読み。なるほどなあ。

 だけど、気になるのは学術会議問題の動向。菅首相が記者会見をしたとか。おそらく、解釈は変更していない。そもそも、公務員なんだから、人事で政府が考えなければいけないことはあるんだという論理でくるだろうなあと。たしかに、「推薦に基づく」というのは、「任命は形式的」ということを意味するにしても、法律が想定しないような、犯罪など、反社会的行為があった場合などをもって、必ずしも義務ではないということを主張するのかなあとも思ったり、そうすることで解釈変更を、解釈変更ではなくと強弁するつもりかなあと。となると、やはり、任命しない理由が問題になる。それが「総合的、ふかん的な活動を確保する観点」って一体何??? 結局、何も語っていないことを、「説明した」という論法は、この間、何度も経験してきたことでもあるなあ。10億円も出しているという世間うけしそうなことも言ってくる。しかし、各国の学術会議と同様の組織への政府予算の支出にくらべると実はなんと貧弱なことか! 学術会議がいまから10数年前に調査しているのね。各国アカデミー等調査報告書

 

 菅さんは当初から、「自助・公助・共助」論を強調してきた。だけど、それはまずいかなと思ったのか、途中から、絆を言い出したり、今度の国連総会の演説でも「誰も取り残さない社会」などと言ったりしている。ほんとうに物事をよくわかっているのだろうかと思ってします。だけど、だけど、言えることは、ここ10数年、驚くぐらい自己責任社会が強まったということだ。ほんとうに生活困窮の現場は、きびしく、ひどくなっているのに大手メディアは取り上げなくなって久しい。コロナ禍の現実も、ごくわずかな番組にとどまっている。うーん。

 そこで、この10数年間のことを考えてみようと思って、雨宮さんの『自己責任社会の歩き方: 生きるに値する世界のために』を読んでみた。
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 繰り返され続ける事件、消費される貧困……。価値ある社会に少しでも近づいたのか。うーん。胸がつぶれそうになるし、自分の立ち位置をいつも雨宮さんからは反省が迫られる。

 今年は、ヒガンバナが満開だねえ。

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2020/10/04

安保60年と日本国憲法―安倍なき安倍政治は許さない

 今日は、朝から憲法講座に。

 穀田さんの国会報告と、渡辺治さんの講演「安保60年と日本国憲法―安倍なき安倍政治は許さない」。

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 中身は、ここにアップされているので、ぜひ。

 治さんの、講演は、安保の60年を、日米の軍事一体化をすすめようという動きと、それに抗して、改憲をおしとどけようという動きとの拮抗、せめぎあいの歴史としてとらえる。そこでしかけられた攻撃と、実現しなかったこと、そこから、次の動き、衝動へのつながっていく。ダイナミックの戦後の話で、勇気と確信がわくし、だからこそ、いま何が焦点になっていて、そのたたかいの意義もよくわかる。さすがの治節。

 うん、生での学習会は久しぶりだなあ。生・治さんも久しぶり。

 午後からはいつものメンバーで、食事のあと、謀議(苦笑)。

2020/10/03

コロナ禍でいろいろ考えなければいけない

 早朝仕事スタート。かなりつらい。午前中は仕事にならない(苦笑)。

 インタビュー②の準備と、先の企画の具体化のための相談。コツコツやらないとなあ。

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 いつの間には、もう10月。ごんぎつねの季節ですねえ。

 コロナ禍でいろいろ考えなければいけない。今日は夕方、鈴木大裕さんの講演、「コロナの中で考えたこと~これからの教育、学校で大切にしたいことは?」を聞く。

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 教育とはという本質から、あらためていろいろ考えたいと思った。

 引き続いて、大学フォーラムのオンライン・シンポジウム「コロナ危機のもとでの大学の教育・研究機能回復をめざして―何が問題か?何を主張するか?」を視聴。

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 コロナ禍で、少し前にコロナ禍で雑誌にのってた論考は、いまでも結構大事なことを言ってたなあとあらためて思ったり(苦笑)。ここでも、起こっている実態をていねいに見ていく必要性を感じる。もともと、いろいろ起こっていた大学で、コロナ禍がおき、その上に起こる問題。なかなか大変。全大協のアンケートにちょっと関心をもつ。大学のしんどさというものはよく考える必要がある。

 さて、これらをどう料理するか。

 

2020/10/02

議会制民主主義が問われている

 朝からいろいろ手打ちをする。大きな事件が起きると企画がいろいろ揺れるのでたいへん。今月は(も!!!)ちょっとたいへんだなあ。

 いろいろ情報を集める。朝から、官房長官の記者会見があったり、野党ヒアリングがあったり。しかし、野党ヒアリングで驚くような話があった。内閣法制局が2019年に「解釈確定」があったとしているというのだ。「法律上は推薦した人の中から選ぶということになっている」 「推薦された人を義務的に任命しなければならないと言うわけではない」というのが解釈だというのだ。これまで、国会の答弁では、たとえば法改正がなされたとき、「そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだというふうには私ども理解しておりません」「
法解釈論として申し上げれば、その文言を解釈すれば、その中身が二百人であれ、あるいは一人であれ、形式的な任命行為になると、こういうことでございます」とされてきた。しかし、それは変更されたわけではなく、確定したのだというのだ。その違いには答えない。

 これでは、そもそも、法を国会で決めたとき、説明した解釈を、国会に相談もなく、180度違う解釈を秘密裏に行い、それにもとづいて運用するということになってしまう。それでは、国会で法を決めることの意味がなくなってしまう。つまり、議会制民主主義の崩壊を意味してしまう。

 しかも、その内閣法制局の「確定」は、2017年には防衛装備庁が創設した研究助成制度に対し、「軍事的安全保障研究協力に関する声明」を出して協力を拒否したあとに行われているということを考えると、そもそも狙われたことともいえる。うーん。かなりグロい話になってきたのだ。

 夜は、YouTubeで「10月2日 #日本学術会議への人事介入に抗議する 」を視聴。MC津田大介極松宮孝明(立命館大学・刑事法学)岡野八代(同志社大学・フェミニズム理論)石川健治(東京大学・憲法学)高山佳奈子(京都大学・刑事法学)

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 松宮さん、同い年。大学の学年は彼は現役だから1つ上。さすがだなあ、キレキレ! 豪華なメンバーの討論会。法律論、制度論、政治論、学問論。うーん、おもしろい企画を、こちらも考えないと。

2020/10/01

学術会議への首相による介入の衝撃

 今日は、インタビュー①を仕上げて、発信。ただちに、次の企画発注の準備にかかる。

 だけど、昨日、松宮さんがFacebookで書かれていた、学術会議の推薦の、首相による任命拒否が、昨日はこれは大きな問題になるなと、漠然と話題にしていたレベルだけど、全容がわかってきて、あまりにも大きな問題であることが明らかになっていく。かなりの衝撃度。

 任命されなかった6人とは、小沢隆一東京慈恵会医科大学(憲法学)、岡田正則早稲田大学(行政法学)、松宮孝明立命館大学(刑事法学)、加藤陽子東京大学(歴史学)、芦名定道京都大学(キリスト教学)、宇野重規東京大学(政治学)。小沢さんは、安保法制反対をはじめ、平和と憲法を守り生かすために活躍する憲法学者。9条の会の事務局もつとめる。岡田さんは、辺野古の新基地をめぐる翁長県政の埋め立て承認の見直しや撤回を、法律の側面から支えてきた方、松宮先生は共謀罪反対の論陣がいまでもくっきり思い出す。そうした主張を政府が嫌ったのだろうけど、研究者としての実績はみごとで、それぞれ学会で中心的な役割を果たしている。だからこそ推薦されている。つまり、その学会を含めた学界の判断を敵に回す。政治が学問の判断よりも上なのだということをくっきりしめすということか。だからこそ、例えば加藤さんも学者としての実績は抜群だけど、学問的な立場も考えも、少しボクたちとは違う人でもあるわけで、宇野さんなどはより、まろやかというか、だんだんいわゆるリベラルという印象になる。芦名さんは行動する宗教学者っていうイメージだけど、そういう立場から、ラディアルに発言する方なのだと思う。そういう人を含めて、かなり見せしめ的な要素も含んでいるという印象でもある。いずれにしても、学問の自由への侵害のみならず、政治の手で学問を否定し従属させるという野蛮なおこないという感じがする。

 学術会議法が改正され、選挙から推薦に変わったとき、任命は形式的なものだ、そういう解釈をすると、国会では何度も答えている。ならば、いつその解釈を変えたのか、どういう根拠で変えたのか? この決定はいつ、どのようにされたのか。加藤さんの言うようにそもそも今回の決定は、文書で残されているのか(加藤さんは公文書の専門家でもある!)。

 前会長の山極さん、は任命拒否の理由を示すよう菅首相あてに文書を提出したものの、現時点まで説明はないと報告している。「日本学術会議は内閣府と密接な関係を持つが、命令を聞く組織ではない。科学者が業績を精査して推薦したのだから、説明もなく任命しないことは重大な問題だ」と強調。新会長の梶田隆章東京大学教授は、「重要な問題なので、しっかり対処していきたい。学問の自由、学術会議の中立性にもかかわることだと思っている」と。もう目が離せない。

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