沖縄 "出口なき”戦場 ~最後の1か月で何が~
やっと、梅雨が明けてのはじめての日曜日。朝から洗濯機を3回まわして、エアコンのフィルター清掃。それから、講演原稿をすすめる。
お昼からは、全進研の「外国にルーツを持つ⼦ども・若者の現状と学習権保障」を、原稿作業をしながら、ながら聞き(ごめんなさい)。
関本保孝さん(前公⽴夜間中学校教諭、えんぴつの会、基礎教育保障学会事務局⻑)が総論、⾕川由佳さん(⼀橋⼤⼤学院博⼠課程、⼤学⾮常
勤講師)が定時制高校に通う外国にルーツを持つ⼦どもの聞き取り、藤川純⼦さん(三重県四⽇市市⽴笹川⼩学校教諭/外国⼈児童集住校勤務16年)と加藤佳代さん(神奈川県⽴地球市⺠あーすぷらざ外国⼈教育相談コーディネーター)は、学校、そして、施設からの実践報告。
この課題、実践している人は、みなさん、ものすごく多面的にとりくんでいる。実態、制度、国ごとに経緯、背景も違ったりするし。ただ、事態は大きく広がっている。だから、情報量が半端ない。先日の、子どもの貧困ネットのやつもそうだけど、消化不良すぎる。あふれるようなその実践から、学び、そこに現れていることを受けとめないとという感想は広がるのだけど。
終わった後も、さらに講演原稿。
夜のNHKスペシャルは、すごかった。
沖縄 "出口なき”戦場 ~最後の1か月で何が~
住民12万人が命を落とした沖縄戦。1945年5月末、日本軍の総司令部があった首里が陥落、事実上の勝敗が決した後にも関わらず、戦闘は継続。少なくとも住民4万6千人が命を落とした。なぜ、これほど多くの住民が犠牲になったのか。今回NHKは、アメリカ軍の新資料を発掘、苛烈な攻撃に住民が巻き込まれていった詳細が浮かび上がってきた。終わることなく続いた戦場で何がおきていたのか。多くの命が失われた1か月に迫る。
軍は、本土決戦への時間稼ぎに、軍民一体の戦争をすすめ、ゲリラ戦などに県民を動員する中で、住民の莫大な被害を広げた沖縄戦を新資料で、読み解くものだけど、いろいろ大事だなと思うところもいろいろある。NHKの番組紹介はアメリカ軍の新資料を発掘を強調するけど、たしかにアメリカの攻撃の枠組みは新資料でわかるのだけど、こうした分析がすすむのは、沖縄の場合、市町村から、字単位で、沖縄戦の聞き取りをすすめ、資料をきちんと積み重ねてきたことがあると思う。それが、分析の糸口をつくる。この沖縄の取り組みの意味と価値は大事だと思う。
やっぱりこういう資料をもう一度読み返して、音も出してきて、再構成していくこのNHKの取材力はすごいと思う。「集団自決」(強制集団死) に至る過程は息をのむ。大事な仕事だ。でも、やっぱり沖縄のとりくみにリスペクト。
この壮絶・凄惨ともいえる戦争の体験の記録と、記憶をどう伝えていくのか。自分の仕事で何ができるのか? しっかり、がんばらないといけない。
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