8月15日。朝からテレビで、関連番組を見る
今日も、朝からインタビュー②に向かう。対談原稿の提稿作業もあり、また、届いた原稿の整理作業もあった。結構、集中できる環境のなかで、集中して仕事だな。
ただ、今日は、8月15日。朝からテレビで、関連番組を見る。まずは、ドキュメントJの「淡煙 ~太平洋戦争 ある軍医の記録」。ニューギニア戦線とビルマ戦線に赴任した軍医が、激戦地で出すことのできない軍事郵便はがきに細密な絵と短歌を戦場で綴り続けた記録。何とも
いいようのない凄惨な戦場の現場での話は、きちんと記録し、記憶する必要はひしひし感じる。もっとも困難で凄惨だったといわれるビルマ…。食べるものもない戦場での体験。
次は「太陽の子」。第二次世界大戦末期、京都大学の物理学研究室に海軍から下された密命は、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ること。核エネルギーの研究を進める一方で、科学者として兵器開発を進めていくことに苦悩する研究者たちの姿を描くというもの。荒勝研究室のことは、「日本の核開発の歴史から科学者の社会的責任を考える」という企画でとりあげたことがある。圧倒的なアメリカとの差。そうしたもとで、ドラマでも、その責任なり、役割なりについて、答えがだせないまま、翻弄されていった姿が、悲しく、つらい。明日のドキュメントもぜひ見たい。映画もね。
NHKスペシャルは、「忘れられた戦後補償」。民間人戦争被害者、とりわけ空襲被害者が求める戦後補償の話。戦争被害の実相もさることながら、その戦後の歩みも、自殺した方の話をふくめ、いろいろ考えさせられる。何よりもいまなお、露骨な受忍論を語る元官僚。それはいまの自己責任論の原型でもある。今年の8月のドキュメンタリーなどの特集で、戦後をとりあげたものは、これだけかもしれないなあ。ましてや、加害の実相を追いかけたものは、あるのかなあ。いまの戦争認識をめぐる現状も考えてしまう。
そして、いまBS1スペシャル。戦争の凄惨さは、さらに拡大する。
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