戦争孤児たちの戦後史1: 総論編
今日は、朝からインタビュー①。ほんとうは、行ってインタビューという性格のものだけど、このコロナ禍で……。電話取材ということになったけど、録音をするために、PCでSkypeから電話してという方法で行う。なかなか大変だよなあ。
そのあとは、講演原稿の仕上げに! 何とか夕方までに仕上げて、予定通り、3日に講演者に発信! ホッと一安心。
さて、最近読んだ本で、おもしろかったのが『戦争孤児たちの戦後史1: 総論編』。1巻の編者は、浅井さんと川満さん。
戦争孤児というものを、数値や制度、そして一人の生の記録など多面的に迫る。孤児になる経緯・ジェンダーなど視点も多面的。現代的観点から孤児問題を考えたとき、戦時下、戦後というもとで、当時の為政者たち、社会の支配者たちが子どもというものに、ほんとうに無関心であったことがうきぼりになる。戦後、社会から排除されている過程を見ていると、ボクは、ハンセン病元患者のそれと、とっても似ていると感じた。日本で、日本型に「優生思想」が深刻な根付きを形成していることの社会的背景もいろいろ考えさせられるような気がした。
戦後の孤児たちの歴史、そういうことをつかむ上での様々な視点からは、学ぶことも多い。回復するうえでの「集団」の意味なども、ちょっとハッとさせられたりもする。戦争孤児研究は、一方で、まだ緒に就いたばかりでもある。今後も注目していきたい問題でもあるのだ。
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