“原発事故避難者” セーフティネットの非正規・外部委託化 コロナ禍追いつめられるシリア難民
今日は、変な夢からスタート。国際政治の最前線で、北朝鮮と交渉している??? 変な夢だけど、疲れる。
朝から、簡単に掃除、洗濯をすませ、鼎談原稿にとっかかる。
途中、「明日へ つなげよう『分断の果てに “原発事故避難者”は問いかける』」をチラチラとみる。原発の自主避難者を追う。
原発事故から9年。今もなおさまざまな困難に直面し苦悩する避難者の実態が、支援団体による調査で明らかになった。経済的に困窮する女性、仕事や行き場を失った男性。いじめが原因でうつ病に苦しむ青年。そして賠償金を巡る争い…。見えてきたのは、偏見や差別により分断され孤立を深める人々の姿だ。調査チームは「避難者の窮状もコロナ危機の被害も、社会的構造の問題だ」と指摘。いま“原発事故避難者”が問いかけるものとは?
猪俣弁護士や、辻内さんが出ていた。避難者の苦難と、うけた精神的なダメージについて正面から。NHKで、よくやった!
鼎談原稿をすすめながら、オンライン集会「コロナ禍とセーフティネットの非正規・外部委託化 ~いのちの砦・生活保護ケースワークの危機」。2つも、3つもしなきゃなあ。生活保護の現場で、ここまで、ある意味法律の規定をふみにじってまで、非正規化・外部委託化がすすんでいるのかと、おどろいた。それがコロナ禍のもとで、現場に、いのちの砦に何がおこっているのか。こういう点でも、ちょっと絶望的になる。
正直、コロナ禍で、世界がどうなるのか? たしかに、自分のまわりには直接的には変化はない。だけど、困難はじわじわと広がっている。BSなどで世界のニュースを見ていると、そうだが、日本でも、困難はいちばん弱い場から広がっていく。もう少し、それを可視化できないか。共有すべき問題として、認識を一致させていけないか。いま、そのことを考えないと大変になるのではないか。
そこに、BS1スペシャル「レバノンからのSOS―コロナ禍追いつめられるシリア難民―」だ。
レバノンのシリア難民がコロナ感染拡大で窮地に。売春や臓器売買が広がっていたが、3月15日の非常事態宣言後、難民キャンプが襲撃され、自殺者まで出た。衝撃のルポ。
レバノンに避難する120万ものシリア難民。経済的に困窮し、売春や臓器売買が広がっていた。番組が売春組織を取材中の3月15日、新型コロナウイルスの感染拡大で、レバノン政府が非常事態を宣言。しかし、難民たちは、マスクも買えず、消毒液も不足、支援団体の援助も十分ではなかった。差別が拡大、難民キャンプへの襲撃も起こり、DVが急増、自殺者も現れた。コロナ禍のシリア難民の窮状に4か月間、密着した衝撃のルポ。
コロナ禍で、レバノンの貧困層で深刻な事態が広がっていることは、ニュースでも見ていたが。これは……。思わず、昔見た、梁石日原作・
阪本順治監督の「闇の子供たち」を思い出す。
大竹しのぶの静かな語りが胸を揺さぶる。レバノン自体にある貧困。難民への差別がさらに、問題を深刻にする。
後半は、女性たちの話。日本では、いま「風俗に福祉が負ける」という言葉がネットに流れているのだが……。さらに輪をかけて、人身売買が広がる。売られた女性たちは犯罪者として扱われる。シリア難民にふりかかるさまざまな苦しみは、女性たちへの暴力に転化していく。弱いものにどんどん蓄積していく。そこに、コロナ禍なのだ。
今日は、ちょっとつらすぎた。次の世界への希望をはたして、どう描けるのだろうか。それでも前を向く女性はすごかった。ボクらは無力ではあってはいけないのだと心に誓う。たとえ微力であったとしても、と。
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