“いのち”の優劣 ナチス 知られざる科学者
今日は、朝から、講演原稿の作成に集中。かなりすすんだ感。よしよし。よく頑張ってると、だれもほめてくれないので……。
ベランダの花がどんどん咲いてきて嬉しい。いよいよ朝顔もさきはじめた。
夜、見るテレビがないなあと思って、チャンネルをいじっていたら、「“いのち”の優劣 ナチス 知られざる科学者」に遭遇する。3年ほど前に放送されたものだけど、ナチスの優生思想を推進した科学者の話。オトマール・フォン・フェアシュアー 。あのメンゲレの師匠である。病気や障害のある人への「断種」 から、人体実験まで、ある種の確信にもとづいてすすめている。そこに貫かれる優生思想。しかも、彼は、戦後、裁かれていたいのだ。戦後学会の中心人物として生き残っている。
見ながら考えたことを言えば、これだけ科学が発展した時代に、優生思想はボクらのすぐ横にあるということ。科学の利用には、かならずそういう側面がからんでくる。実際に、コロナにかかわっても、どこかで必ず問題になりそうだ。そのときに、優生思想の誤りについて、きちんとした議論をすることは重要だけど、それだけではダメだとも思った。もっと、そもそも人の権利、人権、人間としての尊厳とは何か、そのことが共有されないとダメだとも思った。8月4日に再放送がある。
そのまま続いて、クローズアップ現代+
「資料館が…慰霊碑が…“歴史”が消えていく」。たしかに、国は戦争にかかわる資料の収集や、展示施設の建設などはおこなわなかった。民間の手ですすめられてきたものがいま危機に直面している。そういうもとで、どう歴史を継承するのか。東京の平和祈念館の問題など、久ぶりに思い出したけれども、この問題では必ず、「政治」の壁がある。うーん。そういうもとで、できることから取り組みをすすめるしかないのか? 植民地支配や加害の歴史の継承、国内での軍による住民弾圧などの継承に結び付けていくには、どうすればいいのだろうか。大きな課題を突き付けられた感じ。
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