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2020年7月

2020/07/31

折り返して、完成に向かう過程。よしよし。

 今日も、講演原稿にとりくむ。折り返して、完成に向かう過程。よしよし。

 午後は会議もあり。しかし、コロナ感染者は、どんどん増えていく。相方と離れて暮らすボクとして、ほんとうに、会えるのだろうか、会っていいのだろうか、迷いながらの日々になる。答えのない悩み。これだけは、だれも相談にのってもらえるような問題ではないしねえ。一人で悩むしかないなあ。

 ギリギリのなかで、いろんな問題がある。直面する問題、体験することにはいろいろな思いがあるのだけどね。

 仕事などの面でもうまくいかないことが多いなあ。ボクにだって信頼できない人がいる(多すぎるって話もあるけど)。やっぱり共感できない。言ってもムダだと思うことが多い。

 でもなあ、もっと、若いころのように、いろいろ間違いながらも、ひどいことしながら、気持ちがまっすぐだったらいいのになあ、って自分には思う。自分も屈折し、曲がってしまうなあ。

 さて、くよくよせずにがんばろう。

2020/07/30

“いのち”の優劣 ナチス 知られざる科学者

 今日は、朝から、講演原稿の作成に集中。かなりすすんだ感。よしよし。よく頑張ってると、だれもほめてくれないので……。

 ベランダの花がどんどん咲いてきて嬉しい。いよいよ朝顔もさきはじめた。

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 夜、見るテレビがないなあと思って、チャンネルをいじっていたら、「“いのち”の優劣 ナチス 知られざる科学者」に遭遇する。3年ほど前に放送されたものだけど、ナチスの優生思想を推進した科学者の話。オトマール・フォン・フェアシュアー 。あのメンゲレの師匠である。病気や障害のある人への「断種」 から、人体実験まで、ある種の確信にもとづいてすすめている。そこに貫かれる優生思想。しかも、彼は、戦後、裁かれていたいのだ。戦後学会の中心人物として生き残っている。

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 見ながら考えたことを言えば、これだけ科学が発展した時代に、優生思想はボクらのすぐ横にあるということ。科学の利用には、かならずそういう側面がからんでくる。実際に、コロナにかかわっても、どこかで必ず問題になりそうだ。そのときに、優生思想の誤りについて、きちんとした議論をすることは重要だけど、それだけではダメだとも思った。もっと、そもそも人の権利、人権、人間としての尊厳とは何か、そのことが共有されないとダメだとも思った。8月4日に再放送がある。

 そのまま続いて、クローズアップ現代+

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 「資料館が…慰霊碑が…“歴史”が消えていく」。たしかに、国は戦争にかかわる資料の収集や、展示施設の建設などはおこなわなかった。民間の手ですすめられてきたものがいま危機に直面している。そういうもとで、どう歴史を継承するのか。東京の平和祈念館の問題など、久ぶりに思い出したけれども、この問題では必ず、「政治」の壁がある。うーん。そういうもとで、できることから取り組みをすすめるしかないのか? 植民地支配や加害の歴史の継承、国内での軍による住民弾圧などの継承に結び付けていくには、どうすればいいのだろうか。大きな課題を突き付けられた感じ。

2020/07/29

日韓の歴史問題をどう読み解くか―徴用工・日本軍「慰安婦」・植民地支配

 さて、今日も職場に。一日、実務が中心。お金の関係の処理をすすめる。メールのやりとりをする。短い原稿も書いたなあ。郵便局にいったり、休載中のコーナーのあらたな立ち上げの相談にいったり、いろいろやってよ。最後に1時間半ほど、やっと講演原稿作成に向かうことができた。しかしまあ、今日はものすごく疲れた。夜はガソリン切れ。

 コロナの事態がどんどん大変になっている。どう解決するのか、今何をすべきなのかという議論も、政権の外側からは、かなり積極的に提案がなされるようになっている。

 そういうなかで、今日の新聞に、大学の問題が掲載されていて、ちょっと。注目した。医学部のある国立大学は、これまで独自資金が潤沢ということが言われていたけど、コロナで、一気に、その財政が大変になっている。病院だけではなく、だいがくそのものの危機になろうとしている。医療の危機は、こんなところまで広がろうとしている。うーん。

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 『日韓の歴史問題をどう読み解くか―徴用工・日本軍「慰安婦」・植民地支配』をちゃんと紹介しておこうと思う。
 前衛でやった連載シリーズを本にしたものだけど。

 今年は、戦後七五年、韓国を植民地化した「韓国併合」から一一〇年にあたる。しかし、日韓関係は現在、「悪化」と言われるような状態にある。とりわけ二〇一八年韓国大法院の徴用工判決を機に、私たちは、日本の政府やマスコミの異常な反応を目の当たりにし、それが国民の感情や歴史認識にも負の影響を及ぼすという事態に直面することになったのだ。正直、判決が出たときのニュースや政治家の反応を見て、これは大変なことのなる。腹をすえて日本の植民地支配の歴史問題にとりくまなければと思ったのだ。

 そこで、この解決のために何が必要か、国民のあいだで、いまどんな議論をする必要があるのかをテーマに、第一線の研究者ら登場をお願いした。どうせなら、いま一番”旬”で、一番、しっかりした議論をしている人にお願いしようと、人選をすすめた。こうして一一人が多角的に挑んでくれたのが本書だ。

 第一章では、そもそも、徴用工裁判とはどんな裁判で、そこで何がとわれたのかを明らかにし、第二章では、日本の植民地支配では何が行われたのか、そのことに日本は戦後、どのように向き合ってきたのかを問う。第三章では、いま、私たちが歴史認識をただしていくうえで、必要な論点を示している。ほんとうに多くの方に手とってほしい一冊だ。

 

2020/07/28

思案のしどころだなあ

 今日は朝から対談のためにzoomテスト。一つひとつ、すすめながら、つながって、音もでるようになったけど、相手のカメラの映像がうつらない。あれこれやっているうちに、zoomは相手のカメラを認識、相手のカメラも起動しているのに、うつらない。結局、夜、相手側で、息子さんにSOSを出して、無事解決!!! ありがとうございます。

 今日は、会議日でもあるので、遅れて職場に。インタビューの日程を確認したり、いろいろ。うーん、しっかりものごとをすすめないとなあ。

 疲れが残っているのだろう、思ったように仕事がすすまない。自分の年齢とコロナと、現実の編集部の実情とを勘案しながら、どんなスタイルで仕事をするのかが思案のしどころだなあ。よくわからない。

 Twitterで、木村草太氏と、神代健彦氏との議論をちょっと見る。少人数学級についての議論。木村さんのことをみんな論客って言うけど、ボクはあまりそうは思わない。話術はたしなにうまいから、議論も駆け引きになれているのだろうなあ。だけど、非常に表面的な議論をする人という印象。少人数学級についても、メリットとデメリットを冷静に議論するべきと、ある意味では、当たり前に聞こえるような議論をするのだけど、これまで、少人数学級にかかわって、どんな議論が積み重ねられて、そこに貫かれた問題がなにかなど、もちろん専門家ではないので、関心のない様子。出してくる資料はかなり部分的なものだし。となるとかなり無責任なものという感じ。ここで、中身に踏み込む余裕がないので、どこかで、きちんとやってみたいものではあるが、いずれにしても、注目したのは、少人数学級には、まだまだ、ちゃんと議論をして解決が求められる問題が少なくないということなのだろうと思う。木村さんは、統制的・管理的教師の問題とか、複数教員メリットとかを言っているしね。どこかで、こうした議論を整理をしなくっちゃとは、思った次第。時間の余裕はいまはないけどなあ。

 まあ、いろいろ仕事をすすめろということで。

 

2020/07/27

戦争の体験と記憶を考える――「朝日」(戦後75年 空から見た戦跡:1)兵庫・鶉野飛行場跡 若い命、ここから飛び立った

 今日は工場籠城2日目。四日も間があくと、やっぱり調子が狂う。それでも、乗り切って、終了。楽しみにしてくださいね、みなさん。

 ベランダの花はかなり咲き誇るようになってきた。

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 さて、今日の朝日の夕刊トップの記事。

(戦後75年 空から見た戦跡:1)兵庫・鶉野飛行場跡 若い命、ここから飛び立った(朝日新聞)
 青々と作物が育つ田畑に、約1200メートルの滑走路跡がまっすぐ延びる。7月の第3日曜日、普段は静かな鶉野(うずらの)飛行場跡(兵庫県加西〈かさい〉市)に、朝から人が集まってくる。この日は第2次世界大戦で使われた戦闘機「紫電改(しでんかい)」の実物大模型の一般公開日。機体が出されると、来場者が一斉に取り囲んだ。興味津々の男の子、若いカップル、戦争経験者の男性……。じっと見入ったり、写真を撮ったり。鶉野平和祈念の碑苑(ひえん)保存会の上谷昭夫さん(81)は来場者に語りかけた。「なぜここに戦闘機があると思いますか?」

 鶉野飛行場はかつて旧日本海軍の基地だった。ここはパイロットの訓練拠点と戦闘機組み立て工場の、二つの役割を持っていた。

 1943年3月、住民らを立ち退かせて土の滑走路の建設を開始。10月には戦闘機のパイロットを養成する姫路海軍航空隊が発足した。全国から集まった練習生は、約3カ月間の実戦想定の訓練を経て、前線へと送り出された。約500人がここで訓練を積んだという。

 戦局悪化で沖縄戦が現実味を帯びた45年2月には、教官や練習生を巻き込んで特攻隊の「白鷺(はくろ)隊」が編成された。隊名は姫路城にちなんだ。3月23日、72人が宇佐基地(大分県)に向けて出発し、さらに串良(くしら)基地(鹿児島県)へ前進。4月6日から5月にかけて計6回出撃し、63人が命を落とした。

 一方、44年には、戦闘機「紫電」「紫電改」の増産を目指す川西航空機(現・新明和工業)が組み立て工場を開設した。今も残るコンクリート製の滑走路は、完成した戦闘機の試験飛行に使われた。基準を満たせば旧海軍に引き渡された。紫電466機、紫電改46機が組み立てられた。……

 この記事に対して、敬愛する歴史教育者の方が、「特攻への批判的な見地が全くない」とまっとうな批判をしていた。それはまったくそうなのだ。そこで、次のようなことを考えた。

 戦跡は戦跡でしかない。そこから、どのような記憶をつくっていくのか。そのことが問われるのだ。そのためにも、体験の構造をしっかりみておく必要がある。体験の意味を考える必要がある。

 戦後75年。体験はどんどん遠くなる。そこで、つくった雑誌でも、その体験と記憶の構造をあえて、課題にしてみたのだけどね。

2020/07/26

仕事ばかりしているなあ

 昨日は、朝から、学習会にオンラインで参加。男性性についてがテーマだった。復讐的な内容が多かったけど、とってもおもしろく聞けた。自分が関心をもつのは、いまおこっているさまざまな男性の問題の根の深さ。そのことにも参考になった。

 昼には、来(今)週の対談の内容のやりとり。今日も、来月以降の企画についてメールのやりとりをいくつか。いろいろ考えないとなあ。まだまだ、厳しいなあ。

 夜は、「土佐町で日本の教育の未来を考え、飲んで語り合う合宿!!」をzoomで。これまた充実した時間。親の視点、住民の視点、教師の仕事とはなどなど大裕さんの発想というのは、自分と共通点が多いなあと安心。意外な参加者もあり、とってもふかまった議論に。立場の違う人も、こういう考え方をしているのかと、刺激的だった。そのほか、どのようにいまコロナ禍のもとで学校づくりをすすめるのか、その議論もなかなか面白かった。夜遅くまで、久しぶり。

 そして、今日は、普通に起きた。二日酔いではなかったけど、結局、何も食べずに飲み続けたから、胃がちょっと。朝から、掃除を久しぶりに。日曜日に仕事があると、どうしても掃除ができないなあ。ほんとに、仕事ばかりしているなあ。ダメだよ、それでは。お風呂、キッチン、リビングと掃除をすすめる。持ち帰り校正もすすめる。

 雨が続くなあ。しかも、温度が低くても(低くはないが)、湿度があがって、蒸し暑い。歩くだけで汗が出る。野菜が上がりそう。

2020/07/24

緊急出動できるようにはしておかないと

 さて、今日は、一日、対談の資料読み。必要なところの8割は読めた。おもしろかった。ぼやーっと、対談の柱もあたまのなかで展開しはじめている。

 MIU404は外国人労働者か。野木さんはさすがだなあ。うちのはどうなった? 緊急出動できるようにはしておかないと。

 

2020/07/23

自然科学も、社会科学も、いろいろな議論を知りたいなあ

 わけのわからない連休の設定で、出張校正が真ん中4日間あくという不規則な日程。これまだ休みじゃない日が休みになって、朝から変な感じ。でもまあ、ほんの少しだけ、いつもより遅く起きて(30分ぐらい)、いろいろ準備をして、普通にテレワークに入る。まずは、来週の対談の資料読み。これは急がれる。午後からは、zoomでインタビュー。途中、通信トラブルもあり、ハラハラ、ドキドキ。そんなこんなで1日がすぎていくなあ。

 今日は、東京は366人、埼玉は64人と、感染はどんどん広がる様相。数についても、いろいろな議論があるけれど、普通に考えてまだ増えるんだろうなあと思う。問題は、もちろん、政治(政府)の側に、こうした事態にたいして、どうしようという具体的な意思が見えてこないことだ。だけど、だからといって、ボクら自身どうしたらいいのかよくわからないでいる。いつも思うのだけど、出されるデータが細切れで、実は、その数が意味することがよくわからないということがある。感染者の数、PCR検査の数、PCR検査がなぜ抜本的な拡大がなされないのか。医療ひっ迫の実情、その改善の見通しという前提的なデータもそう。

 同時に、そもそも、いま人の行動がどうなっているのかという以前、さんざん言われていたデータも出てこない。その行動の動向と感染の広がりとの関係はどうなっているのか? そもそも感染はどのように広がっているのかということについて、感染者の追跡というミクロなデータだけでなく、人の動きやその内容というマクロのデータも出てきてよさそうなものだけど。そもそも、現状もわからず、対策も、なんか手洗い、マスク、三密を避けるということだけを唱えるのって感じになっていく。わかんないなあ。日本の社会を分析する科学の水準って、そんなもんなのとがっかりしてしまう。

 ウイルス学的な議論も、テレビで報道されるのは、ちょっと一面的というか、表面的になってきている感じがする。コロナ感染の実際の中身って、ほんとうに報道されているぐらいのことしかわかわらいのかな。世界の広がりの動向との関係でも、いろいろ考えるべきことがあるんじゃないのって思えてくるがなあ。

 自然科学も、社会科学も、いろいろないまのしっかりした議論を知りたいなあ。そのなかから、いろんなことを考えたいなあ。

 さて、ALSの「安楽死?」問題のニュースも。 時事関係はまだまだよくわからないけどなあ。だけど、安易に、考えてはいけないなあ。単純に倫理や哲学の問題にもしてはいけないなあ。

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2020/07/21

障害ある子どものいる家庭がどんな状況にあるのか?

 いよいよ明日から工場籠城。なわけで、追い込みの編集実務が中心の一日。先の企画の頭を使う仕事は、どんどん、連休に先送り中。ちょっと、頭が、働かない。いろいろ抜けている感じがするなあ。集中力も、頭の働き方も、体力も、加齢もあって、ちょっと限界かねえ。この体制じゃねえ。かなり厳しい現状を何とかしなくっちゃ。明日の籠城の後は、籠城は4日間中断。その間に、インタビュー取材も含め、いろいろ仕事が入っている。夏まで、ダラダラと仕事が続く。うーん、メンタルの管理もうまくしないといけないなあ。がんば!

 さて、3日ほど前の、悲しいニュース。 

「障害ある子の介護に疲れた」 長男殺害疑い逮捕の母、容疑認める(京都新聞)
 京都市左京区の自宅マンションで少年が殺害された事件で、京都府警下鴨署は17日夜、殺人の疑いで、少年の母親の無職坂山文野(ふみの)容疑者(52)を逮捕した。同署によると、「障害のある子どもの介護に疲れた。数年前から、物を投げたりして暴れるようになった」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は16日午後6時半から17日午前10時15分の間、同区のマンションの居室で、総合支援学校高等部2年の長男りゅうさん(17)の首を絞めて殺害した疑い。

 下鴨署の説明では、文野容疑者はりゅうさんと2人暮らし。「16日夜ごろ、寝ている息子の首をベルトで絞めて殺した」と供述しているという。

 文野容疑者は17日朝、左京区の別のマンションから飛び降りようとしているところを発見された。下鴨署によると、首などに複数の傷があり、「りゅうのそばで死にたかった」と書いたメモを所持していたことから無理心中を図ったとみている。

 何年かに一度、必ずこういう報道が繰り返される。障害ある子どものいる家庭がどんな状況にあるのか? 研究者による部分的な研究調査はあるものの、政府の調査は基本的にはない。政府には、子どもの問題から、問題をいろいろ考えるという発想がない。子どもについては、政策的な無関心がいまなお貫かれている。そういうなかで、置き去りにされ、家庭に沈殿した困難が、こういう形で表出する。それが何も変わらないということに、正直、絶望的な気分になる。ただでさえ、コロナ禍のもとで、障害ある人たちの生活はさまざまな困難が生じている。子どもの生活はなおさらだ。そこに、複合的な問題が重なっていけば……。厳しいなあ。

2020/07/20

新自由主義からの転換はすすむのか

 今日も、朝から、提稿作業。いよいよ追い込みです。お昼の間に、来月のインタビューのための資料をいろいろ集める作業も。あとは実務。結構、忙しく仕事が続くのです。

 さて、今日は教育再生実行会議のことがニュースになっていた。報道によると、「ポストコロナ期における新たな学び」をテーマとする議論に着手したそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン教育のあり方や適正な学級規模、早期導入が見送りとなった「9月入学」の是非などを検討する。来年5月をめどに提言をまとめる方針だという。基本、骨太の方針に呼応した方向だけど、その範疇でのオンラインのいうのが実際のところだろうなあ。同時に、「9月入学」がまたまた出てくる。一方で、文科相は、記者会見で、「(現在の40人学級は)限界を超えている」と述べ、少人数学級の「計画的な整備」に向けて検討していく考えを示したというのだけど。単純じゃないなあ。いろいろおこっている。

 それだけに、教育とは何か、学校とは、なぜ少人数学級なのか、という骨太い議論をしていかないといけないだと思う。

 その関係で、いま新自由主義からの転換が大きな課題になっている。このままでいいのかと、その条件が広がっているのはたしかだと思う。だけど、それが、単純に広がっているわけではないということが大事なのではないかと考えている。国民の多くは、一方で、反新自由主義にまっすぐ向かっているわけではないし、いまでも、新自由主義のいろいろなイデオロギーがからみついているのだから。ほんとうに社会はどうあるべきかということを、深く、広く、議論しないと、転換はすすまないのではないのか。その構えも、とりくみも、本格化しないとなあ。そこが、なかなかすすまないという感じもあるのだ。いまは正念場、たぶん、秋に解散・総選挙。ここが本当に正念場だ。

 

 

 

 

 

 

 

2020/07/19

コロナ禍、海外にルーツをもつ子どもとその家族はいま

 朝から、「サンデーモーニング」を見ながら、心がざわつく。そして、提稿作業をすすめる。対談の資料を並行して読み進める。何か眠いなあ。久しぶりの雨の降らない日曜日だだから、洗濯機を何度も回したかったけど、出張校正が近いので仕事優先。午後も2本目の提稿作業。

 途中から、第13回子どもの貧困対策情報交換会に”ながら”で参加。ウェビナーだけどね。「コロナ禍、海外にルーツをもつ子どもとその家族はいま」。全体的な特徴の分析と、現場からの報告と。この間の、外国人労働者の現状を数字でも確認できたのは貴重。かつてと急速に変化し、いまや、日本は実態的には多数の外国人労働者を抱える国になっている。その大きな割合が実習生や留学生で、その不安定さについてあらためて考えさせられる。そこに本来なら禁止されている家族が来ていたもする。さまざまな不安定な人がいる。コロナ禍で、困難を抱えるのもそういう不安定な人たちだ。そのもとでの子どもの実態に胸がつまる。だけど、実践的には、その親に経済的支援がなされなとというのが現実。もう一つの塊に、難民といわれる人たちがいる。さまざまな背景がありながら日本にきた人々に、日本は簡単に受け入れず、困難な状況にいる。クルドの報告があったけど、入管のひどさにあらためて考えさせられる。さすがに元内務省の組織、法務省の外局だけど、実態は、内務省、外務省の流れでの、統制・支配を旨とする機関であることがよくわかる。公安も同じだな。どこまでの人権を顧みない実態に、こちらも胸がつまる。こうした問題をきちんとやらないとなあと反省させられる。

 夕方、来月のインタビューの日程を決める。オンラインを使える方ではないので、いまのご時世だから、お伺いするのも厳しく、電話取材かなあ。こちらは、PCから電話して、録音するのがいいかなあなど考える。月内2本、来月はじめに2本のインタビューが続く。

 夜、「新聞記者」を途中から見入ってしまった。うーん。感想はすでに書いた気がするが。悔しい思いでいっぱいになる。

 だけど、たしかにいまの政治の矛盾は大きく、さまざまな新しい動きはあるけれど、だけど、この惨状を前に、ボクらはどのように行動すればいいのだろうか? やっぱりボクは厳しく、心して向かわななければならないのが現実だと思うなあ。

 引き続く、「i 新聞記者」は望月さんのドキュメント。この世代、正論をはく彼女のたたかい。うらやまさしさ、自分はこのように生きてきたのかは考えるところもあるけど、静かななる自分のたたかいも、たたかいではある。自分の仕事はきちんとやるよなあ。

 菅さん、要請と補償を法律で。これを公約で、解散・総選挙を考えているのかなあ? 消費税減税もあるかもねえ。やっぱり、解散の目は消えないなあ。

 さあ、今月、最後の追い込みです。

2020/07/18

『アメリカ白人が少数派になる日』にひき続き、『白人ナショナリズム』を読み進める

 今日は、朝から講演原稿を必要なところまですすめて、そのあと、追加取材の内容を考えて、メールを発信。

 その後は、来月はじめに予定している対談の資料を読む。来週には、対談の内容を固めたいところ。来月のインタビューの交渉の電話をかけるがつかまらない。そうこうしているうちに、原稿は2本ほどやってくる。順調そうに見えるけど、実は、なかなか厳しい。その自覚をもって、発注のメールなども送る。9月〆切、10月〆切の企画がなかなかつまっていかないことに焦りを感じる。選挙があるかなあと思っていだけど、だんだんとコロナがそれどころじゃなくなりつつあるし、どういう状況を想定して企画を練り直すかという局面でもあるのだけど。思考がついていかない感。

 ほんとにとっても難しい。自分がどんな生活をしていけばいいのか、それもよくわからない。みんなはどのように考えているのだろうか?

 

 『アメリカ白人が少数派になる日』にひき続き、『白人ナショナリズム』を読み進める。

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 前者はジャーナリストの手によるもの、後者は学者さん。それぞれの持ち味。前者は歴史を踏まえながら、現実のアメリカをリポート、白人至上主義の根強さ、その暴力の非道を告発する。奴隷解放後の黒人リンチ、「奇妙な果実」の話に苦しくなる。いま、トランプのもとで、そうした勢力の勢いがましていく。ただ、アメリカのしたたかさは、それに対し、ブラック・ライヴズ・マターBlack Lives Matterという動きが広がることだ。アメリカ社会そのもの多様化し、アメリカの民主主義は、しっかりトランプを克服しそうだ。世界にひろがるように見える白人氏s上主義もそうなだろうと思う。では、日本の民族差別はどうなのだろうか。一方、後者は、イデオロギッシュさらにおもしろそう。いま読書中なので、感想は後日、機会があれば。
 日本での報道はすくなくなっているけど、アメリカでは、まだまだ広がりは続いていそうだ。

 日本で、こうした問題について、なぜ、議論がすすまないのか? ボクの住んでいる地域でも、外国人は多い。今日も買い物に行く途中に、中国の方、アフリカ系の方とすれ違う。しかし、ほんとうに、きちんとした関係が培えているのか。しっかり、考えていきたいもの。そのために、いまアメリカで起きていることは、大統領選挙の帰趨を含め、いろいろ注目したいもの。

 

2020/07/17

吉田千亜さんが、『孤塁』で講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞

 今日は、職場で仕事をしたが、やっぱり疲れるなあ。通勤がつかれるのと(あ、帰ってからの手洗い忘れたと今さら思い出す)、さらに、人間関係のなかに掘り出されるのもねえ。器用に立ち回れるわけではないし、だいたい叱られるタイプだし。チャチャは入れるが、わいわい反論しないし。結構、しんどかったりするのだけね。

 仕事は、とにかく提稿作業、それから、講演原稿、メールのやりとり、実務など職場でしかできない作業を集中的に、これから、どんどん感染はまた広がるのだろうけど、どのような生活をすすめればいいのかなあ。夏はどんな過ごし方になるのか。相方とは会えるのかなあ、などなど。

 今日は、いろいろなニュースもある。吉田千亜さんが、『孤塁』で講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞した。もう一人の受賞者は片山夏子さん。女性ががんばるなあ。

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 3年前、原発問題の企画をやっていたとき、その1年前に出された『母子避難』を読んで、突然、インタビューしたくなった。でもって、ページが足りなかったこともあり、緊急で連絡を取ってみた。その後、ボクの担当したシリーズを本『誰も置き去りにしない社会へ―貧困・格差の現場から』にするとき、彼女へのインタビューはそのシリーズではなかったけど、編集の人に言って、本に入れてもらった。その後も、どんどん、いいものを書くようになった。そういうの嬉しいなあ。彼女はその時点で、もう岩波新書を出していたから、有名と言えばそうなんだろうけど、さらに大きくなった。安田菜津紀さんみたいに、昔から知っている人が大きくなっていくのは嬉しい限り。まあ、ボクの方は、成長もせず、同じところ、いや後退しているかなあ。でも、なんとか、とどまって、やっている程度が情けないけどねえ。

 家の机のまわりの本がまた、山積みになってきた。何やっているのかなあ。なかなか、やりたいこと、やらなければと思っていることができないなあ。
 さて、今日は、杉本判決から50年だった。50年かあ。70年代の教育の世界は「国民の教育権」が最盛期だった。それは自分の青春を支えるような議論でもあったと思う。もちろん、その後の理論の発展は、当時の図式的理解から、より現実にそくした、総合的なとらえ方になっていくのだろうけど、はたして、その当時に、議論の大事な点をすべてボクらは汲みつくしているのかはよくよく考えないとなあとも思う。むしろ、理論(理屈と言ってもいい)が、現実に合わせる形で、解釈することをよしとしていないのか。そこは結構、よくよく考える時期にあるのかもしれない。国による、指導要領による統制は、教科書もそうだけど、それそのものが体制として、自ら破綻していく状況を迎えている。そのときに、ボクらがどんな次の、本来のありようにしめすのかなのかもね。ちょっと勉強してみたいなあ。

 いろいろね。やりたいね。

 

2020/07/16

兵士たちの戦場 体験と記憶の歴史化

 今日は、朝から提稿実務。原稿をしっかり読んでいると、面白なあ、これはと、考える次第。今月も、結構、おもしろい原稿がそろっている。

 さて、今年は戦後75年だ。仕事柄、節目の年についてはいろいろ考える。

 そのときに、ぜひ参考にしたい一冊が、この山田朗さんの本だ。

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 副題に「体験と記憶の歴史化」とある。

 戦争体験の継承は、この国でも大きな課題になっている。そのときに、体験から記憶、歴史化の構造を筆者は考察する。そのときに、記憶の内容も〈表〉と〈裏〉を考察する。表は言うまでもなく、ゆがみをもちつつ語られる、栄誉ある戦争であり、被害の記憶だ。裏は、隠ぺいされるべき戦争であり、加害の記憶である。とくに兵士たちの記録から、この問題を整理したのが本書。もちろん、著者の問題意識は、その他のさまざま体験や記憶に広がっていくのだけれど。

 なぜ、日本の戦争体験の継承には、かくもさまざまな課題があるのか。それをどのように解決していくのか。現実には、アジアとの関係では大きく問われているにもかかわらず、国内で意識されないこの問題を、75年目の今年に考えるうえでも、貴重な本だと思う。

2020/07/15

“森友問題” 裁判はじまる~疑問は明らかになるのか~(NHKクロップ現代+)

 およそ1カ月ぶりの、土日以外の自宅作業・テレワーク。通勤、東京に行くストレスから解放されるのは嬉しいのだけどね。やっぱ、こうして家にいると、通勤や、東京で人に会うのが、とてもストレスになっているということを痛感させられる。

 今日は、講演原稿の整理が中心。だけど、とっても疲れていて、あんまりすすまなかった。

 今日、赤木さんの裁判がいよいよはじまった。

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“森友問題” 裁判はじまる~疑問は明らかになるのか~(NHKクロップ現代+)
 森友学園をめぐる問題で、決裁文書の改ざんに関わり、自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻が、国や佐川元理財局長を相手に損害賠償を求める裁判をおこした。裁判では何が争点になるのか、新たな事実が明らかになるのか、最新情報を交えて伝える。自殺した赤木さんは、手記に何をつづっていたのか・・・妻が語る、亡くなるまでの夫の様子とは。財務省の報告書や証言などから浮かび上がる、改ざんの経緯や組織の問題とは。これまでの経緯を整理し、“森友問題”の何が解明され、何が疑問として残されているのか考える。

 さすがに、この問題でNHKをやめた相澤さんが出ることはないけど、この問題を、結局、忖度し、報道を一貫して避けたNHKが取り上げたのは大きな変化だと思う。

 番組でも、赤木さんの、改ざんをめぐるも思い、雅子さんの思いは胸に迫る。

 もちろん、本当はもう少し突っ込んでほしいけどね。すでに、出ているさまざまな情報で、何が明らかになっているのか。政治家の関与を、官僚がどううけとめて行動したのか。財務省の報告書で明らかになってことと語らなかったこと。そこを最後はちょっと、一般的な、組織の問題になるのが……。それでも、NHKが、だ!

 1週間は見逃し配信がある。

2020/07/13

国連の報告書、COVID-19が貧困、医療、教育に関する数十年の前進を後戻りさせていることを明らかに

 暑くって、体がバテている。かなりのダメージ。眠れないけど、起きられないという最悪のパターン。ちょっと、がんばらないと。なかなかどうすればいいのかわからないのだけど。

 今日は鼎談原稿の仕上げにかかる。でもって、まずは主催者に発信。うーん。

 さて、今日は、数日前に発表されたSDGsのレポートに注目。英語版しかないんだけど。

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国連の報告書、COVID-19が貧困、医療、教育に関する数十年の前進を後戻りさせていることを明らかに(国連広報センタープレスリリース)

 最も脆弱な立場に置かれた人々がパンデミックで甚大な影響を受け、さらに取り残される

 ニューヨーク、7月7日―2030年までに17の持続可能な開発目標(SDGs)を達成し世界各地の人々の生活を改善するための15年にわたるグローバルな取り組みは、2019年末時点で、すでに目標達成の軌道からはずれていました。そして、国連経済社会局(DESA)が本日発表した新たな報告書によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)はほんのわずかな期間のうちに、未曽有の危機を生むとともに、SDGsの達成に向けた前進にさらに混乱をもたらし、世界の最も貧しい人々と最も脆弱な立場に置かれた人々に最も深刻な影響を及ぼしています。

 『持続可能な開発目標(SDGs)報告2020』によると、世界はこれまで、その進捗が一様ではなく、SDGsの達成には十分でなかったにせよ、妊産婦および子どもの健康促進、電力へのアクセス拡大、女性の政府への参画増大などの分野で、前進を遂げていました。しかし、こうした前進でさえ、食料不安の拡大や自然環境の悪化、幅広く根強い不平等など、その他の面で相殺されていました。

 現在、COVID-19のパンデミックは瞬く間に、私たちが生きている間で最悪の人的・経済的危機に発展して、あらゆる国に広がり、全世界での死者数は50万人、報告された感染者数は1,000万人をそれぞれ超える事態となっています。

 「昨年9月に開かれたSDGサミットで加盟国も認識したとおり、グローバルな取り組みはこれまで、私たちが必要とする変革の実現に十分な水準に達しておらず、現在と将来の世代に対するアジェンダの約束の実現が危険にさらされていました」アントニオ・グテーレス国連事務総長は、このように語っています。「そして今、COVID-19による未曽有の保健・経済・社会危機によって、人々の生活と暮らしは脅威にさらされ、SDGsの達成をさらに困難なものにしています」

 事務総長は、COVID-19が誰にでも同じ影響を与えているわけではないことを強調しています。「新型コロナウイルスはいかなる人にも、いかなるコミュニティーにも影響を与えているものの、その影響は平等ではありません。むしろ、すでにあった不平等や不正義を明るみに出し、さらに悪化させています」

 SDGsの17の目標全体に関する進捗状況を取りまとめる今年の報告書は、最新のデータと推計に基づき、COVID-19のパンデミックにより最も大きな打撃を受けているのが、子どもや高齢者、障害者、移民、難民をはじめとする最も貧しい人々や最も脆弱な立場に置かれた人々であることを示しています。女性もまた、パンデミックの極めて大きなしわ寄せを受けています。

 「COVID-19による未曽有の保健・経済・社会危機によって、人々の生活と暮らしは脅威にさらされ、SDGsの達成をさらに困難なものにしています」という指摘は重いねえ。

  • 2020年には、およそ7,100万人が極度の貧困に陥るものとみられています。世界で貧困が増加するのは、1998年以来初めてのことです。所得の喪失や限られた社会的保護、物価の高騰が相まって、これまで安定した生活を営んでいた人々さえも、貧困や飢餓に陥るおそれがあります。
  • この危機による不完全雇用や失業により、インフォーマル経済ですでに脆弱な立場にある労働者およそ16億人(全世界の労働人口の半数)は、危機当初の1カ月で所得が60%も落ち込んだとみられ、深刻な影響を受けていると考えられます。
  • 全世界で10億人を超えるスラム居住者は、適切な住居がなく、自宅に水道もなく、トイレを共有し、廃棄物管理システムをほとんど、またはまったく利用できず、公共交通手段は過密で、正規の医療施設へのアクセスも限られています。したがって、COVID-19によって大きな影響を受けるリスクが極めて高くなっています。
  • パンデミックによって最も大きなしわ寄せを受ける人々には、女性と子どもも含まれています。医療や予防接種サービスが混乱し、食事・栄養サービスへのアクセスも限られていることで、2020年には、5歳未満の幼児の死者が十万人単位で、また妊産婦の死者が数万人単位で、それぞれ増えるおそれがあります。女性や子どもに対する家庭内暴力の急増が報告されている国も多くあります。
  • 学校閉鎖によって、全世界の学生の90%(15億7,000万人)が通学できなくなったほか、頼りにしていた給食を食べられなくなった子どもも3億7,000万人を超えています。自宅でコンピューターやインターネットを利用できないために、遠隔学習が不可能な子どもも多くいます。2020年3月から4月にかけて、およそ70か国では子どもの予防接種に深刻な混乱が生じたり、全面的な中断を余儀なくされたりしています。
  • 極度の貧困に陥る家庭が増える中で、貧しく不利な立場にあるコミュニティーの子どもたちにとっては、児童労働や児童婚、人身取引のリスクも大幅に高まっています。事実、全世界の児童労働削減で見られた前進は、20年ぶりに後戻りしてしまう可能性が高くなっています。

 われわれが、ポストコロナでめざすべきは持続可能な社会であるはず。しかし、これが、いま世界が直面している課題だと、報告書はいう。そのなかで、この国の行く末、あり方を考えないと。このテーマで、だれか書いてくれないかなあ。

2020/07/12

“原発事故避難者” セーフティネットの非正規・外部委託化 コロナ禍追いつめられるシリア難民

 今日は、変な夢からスタート。国際政治の最前線で、北朝鮮と交渉している??? 変な夢だけど、疲れる。

 朝から、簡単に掃除、洗濯をすませ、鼎談原稿にとっかかる。

 途中、「明日へ つなげよう『分断の果てに “原発事故避難者”は問いかける』」をチラチラとみる。原発の自主避難者を追う。

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原発事故から9年。今もなおさまざまな困難に直面し苦悩する避難者の実態が、支援団体による調査で明らかになった。経済的に困窮する女性、仕事や行き場を失った男性。いじめが原因でうつ病に苦しむ青年。そして賠償金を巡る争い…。見えてきたのは、偏見や差別により分断され孤立を深める人々の姿だ。調査チームは「避難者の窮状もコロナ危機の被害も、社会的構造の問題だ」と指摘。いま“原発事故避難者”が問いかけるものとは?

 猪俣弁護士や、辻内さんが出ていた。避難者の苦難と、うけた精神的なダメージについて正面から。NHKで、よくやった!

 鼎談原稿をすすめながら、オンライン集会「コロナ禍とセーフティネットの非正規・外部委託化 ~いのちの砦・生活保護ケースワークの危機」。2つも、3つもしなきゃなあ。生活保護の現場で、ここまで、ある意味法律の規定をふみにじってまで、非正規化・外部委託化がすすんでいるのかと、おどろいた。それがコロナ禍のもとで、現場に、いのちの砦に何がおこっているのか。こういう点でも、ちょっと絶望的になる。

 正直、コロナ禍で、世界がどうなるのか? たしかに、自分のまわりには直接的には変化はない。だけど、困難はじわじわと広がっている。BSなどで世界のニュースを見ていると、そうだが、日本でも、困難はいちばん弱い場から広がっていく。もう少し、それを可視化できないか。共有すべき問題として、認識を一致させていけないか。いま、そのことを考えないと大変になるのではないか。

 そこに、BS1スペシャル「レバノンからのSOS―コロナ禍追いつめられるシリア難民―」だ。

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レバノンのシリア難民がコロナ感染拡大で窮地に。売春や臓器売買が広がっていたが、3月15日の非常事態宣言後、難民キャンプが襲撃され、自殺者まで出た。衝撃のルポ。

 レバノンに避難する120万ものシリア難民。経済的に困窮し、売春や臓器売買が広がっていた。番組が売春組織を取材中の3月15日、新型コロナウイルスの感染拡大で、レバノン政府が非常事態を宣言。しかし、難民たちは、マスクも買えず、消毒液も不足、支援団体の援助も十分ではなかった。差別が拡大、難民キャンプへの襲撃も起こり、DVが急増、自殺者も現れた。コロナ禍のシリア難民の窮状に4か月間、密着した衝撃のルポ。

 コロナ禍で、レバノンの貧困層で深刻な事態が広がっていることは、ニュースでも見ていたが。これは……。思わず、昔見た、梁石日原作・
阪本順治監督の「闇の子供たち」を思い出す。

 大竹しのぶの静かな語りが胸を揺さぶる。レバノン自体にある貧困。難民への差別がさらに、問題を深刻にする。
 後半は、女性たちの話。日本では、いま「風俗に福祉が負ける」という言葉がネットに流れているのだが……。さらに輪をかけて、人身売買が広がる。売られた女性たちは犯罪者として扱われる。シリア難民にふりかかるさまざまな苦しみは、女性たちへの暴力に転化していく。弱いものにどんどん蓄積していく。そ
こに、コロナ禍なのだ。

 今日は、ちょっとつらすぎた。次の世界への希望をはたして、どう描けるのだろうか。それでも前を向く女性はすごかった。ボクらは無力ではあってはいけないのだと心に誓う。たとえ微力であったとしても、と。

 

 

2020/07/11

沖縄米軍で大規模クラスターか 60人以上感染との情報も 知事「衝撃」2基地の閉鎖を要求

 早朝仕事は、雨ではなくて一安心だったけど。

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 汗はびっしょり。だけどかなり体がきつくって、終わって家に帰ったあと、汗がひくのをまって、少し横になったらなかなか起き上がれなかった。やっぱり、暑さに負けて、体はダメージをうけている。疲れているんだなあ。

 そして、今日は、とにかく、ひたすら鼎談原稿を進行。ひたすら、ひたすら。

 だるいけどね。思うようにはすすまないけど、ボチボチ。

 今日は、このニュースが衝撃。

沖縄米軍で大規模クラスターか 60人以上感染との情報も 知事「衝撃」2基地の閉鎖を要求(沖縄タイムス)

 沖縄県の玉城デニー知事は11日午後、県内の米軍基地で多数の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。米軍の意向で「正確な感染者数は発表できないが、数十人と報告を受けている」と明かした。関係者によると60人以上の感染者が出ており、大規模なクラスターが発生している可能性がある。玉城知事は「報告内容に衝撃を受けた。短期間で多数発生していることは極めて遺憾。感染防止対策に強い疑念を抱かざるを得ない」と米軍の対応を強く批判した。

 その上で、謝花喜一郎副知事から、多数の感染者が出ている普天間飛行場とキャンプ・ハンセンの閉鎖、米国から沖縄への移動を禁止すること、基地内の感染防止対策を最高レベルに引き上げるよう要請したことを明らかにし、「かなり強い要請だ」と語った。

 また、知事自ら11日中に電話で、在沖米軍のトップ四軍調整官に対し、①感染者数の公表感染拡大防止の徹底②米軍と県の会議の場の設置―を11日中に強く申し入れたいと考えている、と語った。

 沖縄県は10日、米軍に対し、少なくとも感染者数の公表など、県民の不安を解決するために、詳細な情報の提供を求めていた。県議会も同日、情報を公表しない米軍に抗議する決議を全会一致で可決している。

 県内の米軍関係者では、3月に米軍嘉手納基地関係者3人、2日にうるま市のキャンプ・マクトリアスに住む米海兵隊員の家族1人、8日に宜野湾市の普天間飛行場に所属する海兵隊の軍属ら5人、9日に普天間で1人、キャンプ・ハンセンで複数の海兵隊関係者、10日にハンセンで複数の海兵隊関係者の感染が確認されている。

 これまでも、米軍基地での感染は問題になってきた。そもそも、米軍基地は、外国からの入国は、日本政府はノータッチだ。だれが、どれだけの人が入出国をしているかは定かではない。しかも、検疫なども国内法は適用されないからだ。しかし、これだけの数。最低限の情報は、政府などに知らせているようだけど、細かな情報はどうだろうか。そして知らせた情報も原則非公表だ。この間、米軍基地の米兵は、繁華街に大勢くりだしている。また、北谷では、感染者を基地外のホテルに収容ということもおこなわれている。情報が公表されないというもとでだ。こんなことで、いったい沖縄はどうなっていくのか。同時に、これは、横田でも、横須賀でも、相模原でも直面していることでもあるのだけれど。うううううーん。

2020/07/10

昨日から今日にかけての衝撃的ニュース

 結局、毎日職場生活だな。長時間の通勤、そして、職場のもろもろの人間関係は、それはそれで、ストレス。少しずつ、先日、蓄積したエネルギーがはがれていく。そんな日常は、ものすごく不安定の上に成り立っている。そんななか、昨日から今日にかけての衝撃的ニュース。

行方不明のソウル市長 遺体で発見(聯合ニュース) 

 9日午前に公邸を出た後、行方が分からなくなっていた韓国の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が10日午前0時すぎ、遺体で発見された。 

 青瓦台(大統領府)近くの北岳山一帯を捜索していた警察は、北側の粛靖門付近で朴市長を発見した。

 警察当局によると、朴市長の娘が9日午後5時すぎ、「4~5時間前に父親が遺言のような言葉を残して家を出た。携帯電話が切られている」と警察に通報していた。

 朴市長は同日午前10時44分ごろ、鍾路区の市長公邸を出たことが確認された。ソウル市は同午前10時40分ごろ、朴市長のこの日の全日程を「やむを得ない事情」で全て取り消すことを発表していた。

 朴市長の携帯電話の位置情報は同市城北区内で途切れており、その後の足取りは確認されていない状態だった。

 朴元淳は市民運動の輝けるスターだ。大学の学費半減、給食費の無料化など、いま日本の市民運動がかかげる課題に次々ととりくんできた。日本の運動家も、面会した人はほんとうに多い。そして、ボクにとっては、女性国際戦犯法廷の検事という国際人道法の専門家というイメージが強く。韓国国内では、手弁当で、セクハラ裁判をになった人で、『82年生まれ、キム・ジヨン』に対して、あえて「私はフェミニスト」という発言をしている。

 だけど、自死とみられ、その原因はセクハラで訴えられたとの報道が出ている。うーん。いろいろな推測は発言するのは被害者を傷つけることにもなりかねないので、そういったことはやめるけど、死亡によって、訴えはそのままになり、セクハラの捜査はされないことになる。事実なら謝罪すべきだし、無罪を主張するのならば、はっきりした弁明をすべきだ。それが、朴氏の生きざまではないのか。うやむやくするのは、彼の生き方にそぐわないし、それで名誉が守られるとは到底思えない。朴氏の心にはどんな思いがあったのか、そのことはボクにはわからないが、そこが残念である。しかも、むしろ、女性への蔑視や差別というものが、それくらい根深いもので、だれもが、真摯に、奥底にあるそういう考えに向き合わなければならいことをまざまざと見せつけられたと感じてしまう。いろいろな意味でつらい。

 次期大統領候補とも目されていたし。民主主義というのはかの国では、そう簡単にはすすんでいかないし、さまざまな試練や課題をいつもつきつける。それと向き合ってこそ、新しい社会を開くことができるのだろうけれども。 

 

2020/07/09

骨太の原案、じっくり読む意欲はそがれる文章だけど、ぱらぱらと眺めてみる

 今日は、朝から国会の議員会館で打ち合わせ。昨日も国会に来ていたから、2日連続。閉会中のほうが案外行く機会が多かったりして。打ち合わせはそれなりに深まりつつ、次、がんばらなければねえ。

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 職場に戻って、資料整理。いろいろ出された文書を印刷したり、さらにしらべたり。資料読みを含め、いろいろしていると、あっと言う間に時間が過ぎていく。途中、訪問者あり。そこでもいろいろ議論。あとは、メールのやりとりも結構。やろうとした仕事の半分ぐらいしたできないなあ。

 コロナもたいへんなことになっているが、雨のほうもたいへん。このままダラダラと、前線は停滞しそうだし、心配事が多いなあ。

 さて、やっとアップされた骨太の原案を、じっくり読む意欲はそがれる文章だけど、ぱらぱらと眺めてみる。

経済財政運営と改革の基本方針 2020(仮称)(原案)

 だけどなあ、この骨太に呼応して、地制調なんかの議論も、基本、デジタル化がテーマ。ポストコロナはデジタル化だと。しかし、そこで、みえてくるのは、デジタル産業の市場と利権。なんか構造は、大学入試のときのベネッセであり、給付金の電通と同じ構図。本気なのこれって、感じ。

 ほんとうに、デジタル化がアベノミクス化されると、私物化の極みになっていくなあ。

 教育の分野はすでにSociety5.0で散々やられていたけど、さらにすすめようというもの。オンライン化は、必要だとは思うけど、それだけで、人格の完成をめざす教育が完結するわけではないし、教材が開発されているとも思えない。しかし、そんなことは視野にない。

 ただ、小学校までデジタル化で教育改革というのは無理があるとは考えてだろう、「少人数指導」を盛り込む。

 一方で、文科省は、この時期に、少人数学級をすすめたいとそれなりに思っているのだと思う。そこで、財務省に対しては、がんばって主張しているのだろう。世論の後押しもあるし、知事会なども後押しする。だけど、官邸にしろ、経産省にしろ、やりたいのはデジタル化。財務省を思ってっか、学級ではなく、指導とする。たぶん、一定の「少人数指導」の前進を、退職教員やその他の人材を、補助員みたいな感じにして、すすめるなども視野に入れているのだろうなあ。ここは、相当、文科省にがんばってもらわないといけないし、そのためにも、少人数学級を大きな声にしていないとという感じがする。

 結局、デジタル化であれ、少人数学級であれ、問われているのは、教育についての原理的な議論であるかも。どう、議論を広げていくか、よくよく考える必要もありそうな感じ。

2020/07/08

今日は、とても気持ちが重かった

 今日は、午前中は鼎談取材。おもしろかったよ。期待していてください。いろいろやるんですよ。おもしろい雑誌をつくるために。がんばっているよーーー。

 ただただ、仕事をすすめる一日。多いからねえ。課題が。コロナもたいへん。

 毎日買い物で使うスーパーの店員さんが感染とか。埼玉はすごく増えているし、じわじわと身近にせまってる感。どう考え、そして、どのように暮らすのか、とても悩ましく、試行錯誤の日々が続くのだろうなあ。

 実は、今日は、とても気持ちが重かった。この記事を読んだからかなあ。

3歳衰弱死 逮捕の母、おむつ替えて119番か 8日間放置を隠蔽の可能性(毎日新聞)

 東京都大田区の自宅マンションに3歳の長女を8日間一人きりにして衰弱死させたとして、警視庁捜査1課は7日、母親の飲食店店員、梯(かけはし)沙希容疑者(24)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。捜査関係者によると、梯容疑者は交際相手の男性に会うために長女を残して鹿児島県に行っていたとみられ、同課は育児放棄(ネグレクト)だったとみて調べている。

 逮捕容疑は6月13日までの8日間、大田区蒲田1の自宅マンションに長女の稀華(のあ)ちゃんを放置し、脱水症状と飢餓状態にして死亡させたとしている。「間違いない」と容疑を認めているという。

 同課などによると、梯容疑者は稀華ちゃんと2人暮らしだった。外出先から6月13日に帰宅し、午後3時55分ごろ「子どもが呼吸をしていない」と119番した。救急隊が駆けつけると、稀華ちゃんは物が散乱した室内のマットレスの上に心肺停止の状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、胃の中には食べ物が残っておらず、何も食べずに衰弱したとみられる。症状の重いおむつかぶれもあった。

 稀華ちゃんが亡くなった際、梯容疑者は警視庁の任意聴取に対して「数日前から体調が悪く、おかゆを一口食べただけで食欲もなかった。せきをして苦しそうだった」などと話し、一緒にいたという趣旨の説明をした。稀華ちゃんのおむつは新しく、室内には空のペットボトルやパンの袋もあった。だが、捜査で119番の約1時間前に帰宅したとみられることが判明した。同課は梯容疑者が通報までの間に、交際相手と鹿児島県で食事をするなどして遊んでいたことを隠蔽(いんぺい)しようとおむつを替えるなどした可能性があるとみている。

 梯容疑者は稀華ちゃんを出産した後、稀華ちゃんの父親に当たる男性と結婚し、間もなく離婚した。2017年7月から母子で現場マンションで暮らしていた。稀華ちゃんは保育園に1年以上前から通っておらず、梯容疑者が居酒屋での仕事に行っている間は自宅に1人でいたとみられる。これまでも2~3日間放置されていたこともあるといい、同課はネグレクトが続いていたとみている。【土江洋範、最上和喜、鈴木拓也】

 もちろん、決して許されることではないのだけど。だけど、そもそも、この記事には、父親については出てこない。一人で、子育てしていた彼女の悩みも、葛藤と出てこない。それが……。

 なぜ、一人の悩みながら育てている彼女に、支援がつながっていないのか?根本的に、いまの社会のありようそのものが、そのことが視野に入っていない、そういうことを感じさせる記事だから、つらかった。あまりにも非寛容で、突き放しているし。すごくすごく、課題の多い問題。

2020/07/07

「お金ない」「親子でぎりぎり」子育て世帯襲うコロナ禍

 隠密行動から帰ってきて、普通に仕事。この7、8月の仕事量を考えると、あたまがクラクラしてくるのだけど、どうなっていくのかなあ。会議などもあり、いろいろ、人のための調べ物をしたりするのだけど。なかなか仕事でなにが大切かということであったりするところが……。難しいなあ。

 途中、説得行動にも出かける。うーん。話し込んでいると、昔の職場の友人たちがたくさんウロウロしていた(笑い)。いちいち、手を振る。みんな年取ったなあ。

 明日の鼎談の準備をしつつ、先の相談も少しずつ。うまくいきますように。しかし、暑いなあ東京は。ムシムシ、ムシムシ。

 朝日のアンケート分析を興味深く読む。山野さん、すごくがんばっているなあ。

「お金ない」「親子でぎりぎり」子育て世帯襲うコロナ禍(朝日新聞)

聞き手・中塚久美子

 新型コロナウイルスの感染拡大による休校措置や休業要請で、子育て世帯はどのような影響を受けたのでしょうか。どの子も安心できる環境で育つことは、みんなが幸せに暮らせるコロナ後の社会につながります。実態を知り、必要なことを考えます。

所得少ないほど減収幅大 山野良一・沖縄大教授が結果分析
 児童福祉に詳しい山野良一・沖縄大教授に朝日新聞デジタルのアンケート結果を分析してもらいました。

     ◇

 衝撃的だったのは、元々所得の低かった人ほど減収幅が大きく、生活が急激に悪化している点です。子育て中の年収400万円以下の世帯をまとめてみると、減収した人が7割。年収200万円未満の世帯に限ると、3割の世帯で収入が5割以上減っていました。一方、年収600万円以上の世帯は、約6割が「変わらない・増えた」と回答、5割以上減収したのは2.5%でした。

 ストレスを感じることについて、回答者全体では、感染や外出自粛に関することが多かったのに対し、子育て世帯に限ると、減収幅が大きいほど学費や生活費、仕事面の変化を挙げる割合が高い。「家庭内の緊張が高まった」と回答した人も、減収幅が大きいほど割合が高いのですが、どの層でも2割前後いました。休校や外出自粛は、虐待やDVのリスクを上げる要因になります。

 教育や生活の費用は子どもの「生存」に直結します。これらを保障しなければ、命や健康の格差の固定につながります。公的な支援として、1人当たり10万円の特別定額給付金や、困窮者に無利子で最大20万円の生活費を貸し出す「緊急小口資金」、休業中の人も受給できるようになった「住居確保給付金」などがあります。しかし、期間は限定され、貸し付けは不安定です。低所得であるほど回復に時間がかかります。そもそも、戻る先が「低所得」でいいのでしょうか。

 今回のアンケートからは、子育て世帯の負担は重く、平時から支援を手厚くする必要があることが分かります。児童手当やひとり親を支援する児童扶養手当は、国際的にみて給付額が少ない。自治体によって差がある学費や給食費など、現物給付の拡大も進める必要があります。

 回答の中で「息抜きできる場所の確保」や「オンライン授業の環境整備」に期待する声が大きかったのは、学校、保育園や幼稚園、学童保育など家族以外の人と関われる子どもの居場所があってこそ子育てできる時代であることを裏付けています。突然の一斉休校要請とは家族の実態が見えていません。子どもを見守る目を確保するためにも、第2波に備え、公園や子育て支援施設、学校などは全面閉鎖ではなく順番に利用できる方策を用意しておくべきです。(聞き手・中塚久美子)

     ◇

 子育て中で年収200万円未満の世帯が、所得が減る事態に直面したらどうなるか。親子の気持ちに思いをはせ、一人でも多くの人に自分事として向き合って欲しいです。

 国民生活基礎調査では1985年以降、児童のいる世帯の平均年間所得は500万~700万円台を推移していますが、母子家庭はずっと200万円台です。どんな家庭に生まれても安心して学べる環境と、普通に働きながら子育てできる社会が望まれていると、アンケート結果からも読み取れました。コロナで現実があぶり出された今、やるべきことが明確になったと思います。(中塚久美子)

 沖縄の調査も同じ。年収200万円未満の世帯に限ると、3割の世帯で収入が5割以上減っていましたというのは衝撃的。ストレスを感じることについて、子育て世帯に限ると、減収幅が大きいほど学費や生活費、仕事面の変化を挙げる割合が高いというのも。「息抜きできる場所の確保」や「オンライン授業の環境整備」に期待する声が大きかったのもいろいろな角度から考えるべき。総合的に全体特徴の中で考えると、いろいろ見えてきそうだなあ。この後の社会のありようのなかで、いろいろ考えてみたいものでもあるのだ。山野さんにも会いに行きたいなあ。

 いっぱいいろいろ考えたいぞ。本をいっぱい読まないといけないなあ。

2020/07/04

圭子の夢は夜ひらく

 ちょっと、隠密行動中ですが、今日はお昼には、なかなかリッチな外食。まっぼろしの酒をなめる。

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 ちょっと、美味すぎる。

 午後は、講演を聞く。

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 黒人が殺され続けるアメリカの現状、そして、いま上がっている声はこれまでとどう違うのか、アメリカ大統領選への影響。うーん、この話では、ボクはやっぱり、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」の歌声があたまの中をよぎる。

 夜は、テレビをつけていると、この番組が。中学、高校のころ、アイドルよりも彼女が好きだった。

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 いやあ、すごくよかった。ほとんど覚えているねえ。それはそれで、いろいろな人生を問いかける。もちろん、いまのジェンダー平等から考えると、なんともだけど。それでも、その問いかけと、いまの問題につなぐものはないのか。なんか考えてみたい感じだなあ。彼女はどう生きたのか?

2020/07/02

やってきたことの検証や総括というものがまともにできない

 今日は、朝から暑い。その暑さのなかを、県立図書館に返却と貸出に。駅から歩いて汗びっしょり。裏道を通ると、こんな古い祠がある。

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 借りてきた本は、教育関係もの。読まないとなあ、ざっとでも。

 そのまま職場に行って、来週の「鼎談」の打ち合わせ電話からスタート。今月関係のメールのやりとり。夜にも来月関係のメールのやりとり。ひとつひとつ、企画をつめていかないと。ちょっと体力が心配だけど。

埼玉県で新たに19人感染 南銀のキャバクラ客と従業員ら<新型コロナ>(東京新聞)

 埼玉県内では2日、新型コロナウイルスの新たな感染者の発表が19人に上った。

 3人の感染を発表したさいたま市は、そのうち1人は市内の20代自営業男性で、大宮区の繁華街「南銀」のキャバクラ「クラブグランデ」の客だと明らかにした。同店関連の感染者は計15人。

 ほかの2人は、市内と川口市のいずれも20代女性で、6月30日に従業員の感染が判明した南銀の別のキャバクラの従業員だった。この店について市保健所は、検査対象を従業員35人としている。18人の検査を終え、感染者は計3人となった。

 県は、12人の感染を発表。三郷市の60代男性会社員は医療従事者らの感染が判明している三郷中央総合病院の入院患者。上尾市の30代アルバイト女性は勤務先に陽性者がいる。

 越谷市は市内の20~30代の男女3人、川口市は市内の80代無職女性の感染を、それぞれ発表した。

 冷静に見なければいけないことも事実。いろいろな特徴はある。それを踏まえながら、 東京は、100人を超えた。埼玉もこの数だ。だけど、政府も、東京都も危機感を表明せず、めだった対策は打たれない。経済をとめることはできないということが優先される。だけど、ほんとうに、先の緊急事態宣言のもとでの自粛とは違う、対策はないのか。そんな議論も聞こえてこない。前提になる、PCR検査の拡充もその規模はなかなかだ。そもそも、2月の一斉休校発言をはじめ、やってきたことの検証や総括というものがまともにできない政治の状況だからなあ。だから、やることが限定されたり、はっきりしないのだと思う、なぜ、この国の政権は、地方も含め、検証とか総括とかができなくなっていったのかなあ。

2020/07/01

日韓関係と日本人の歴史認識

 コロナの先行きはとても不安。ほんとうは、現状はどうなっているのか、社会活動との関係では、何が問題になっているのか。もうちょっと、まともなデータ分析が出てきてもよさそうなのに、現状は混沌。どこに向かっていけばいいのか、みんなはっきりしない感じ。うーん。そんななかで、普通に出勤の日が増えていく。通勤電車は、ピークは避けているけれど、だけど、もうすでに、座ることはできない状態ではある。

 さて、今日は、来週の「鼎談」の準備メモをつくって、送信。メールのやりとり。実務をいくつか、などをこなしながら、いろいろ先のことも考える。と、その前に、少し机のまわりを整理。まだまだ、きれいという感じまではほど遠いけど、少しずつ、ごみダメからは脱出中。

 そして、吉田さんのパンフレットを読んだ。

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 「戦争法の廃止を求める砂町の会」というところがつくった『日韓関係と日本人の歴史認識』という講演を起こしたパンフ。もちろん吉田さんは、韓国史、朝鮮史が専門ではないので、日韓関係というよりも、少し日本側に視点をづらして、〇戦後の講和の過程、〇80年代、90年代の歴史認識をめぐる問題、〇兵士の体験の継承の意味という3つの山での話。日韓の問題を、真ん中ではなく、まわりからじわーっと考えるという内容だけど、吉田さんの持ち味満載で、おもしろい。うん、吉田さんからは、いっぱい話を聞いてきたなあ。ほんとうに、ぜいたくなしごとをさせていただいたと、いまさらながらに思う。パンフの内容では、直近の、兵士の話がやっぱりおもしろく、印象深いなあ。どのように、戦争の体験を伝えながら、そのなかで、その責任についての認識を共有していくのか。じっくり考えさせられる。

 力まず、抱え込まず、でも、背筋を伸ばして。難しいぞと思いつつ、お仕事、もうちょっとがんばろうね。

 

 

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