「みんなの学校」の2つの面
暑かったですねえ。朝から、睡眠が……。だから、どうしてもだるくって、眠いなあ。朝から、少し整理して、資料の印刷、それを眺めることからスタート。「学校の授業における学習活動の重点化に係る留意事項等について(通知)」とか、「新型コロナウイルス感染症に対応した持続的な学校運営のためのガイドライン及び新型コロナウイルス感染症対策に伴う児童生徒の「学びの保障」総合対策パッケージについて(通知)」とか。うーん、いろいろ通知を出しているけど、今回は、時数というものを相当強く意識して、中三、小六優先を打ち出す。いろいろな内容の仕分けはいいが、前提として学習指導要領の実施というものがある。パーケージはそのことがちょっと、出ているなあ。もともと、学習指導要領について、その運用についても、矛盾と揺れがこの間の文部科学行政にはある感じ。その幅は、あるときは、このように大きくなるのかなあ。などとも感じたりしつつ、その揺れや矛盾をよくつかみながら議論が必要かと。
週刊の配達と、買い物に出かける。昼から雨かもと思っていたら、とにかくむしむしするがなかなか雨は降り始まらなかった。
午後は、東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育研究開発センター主催の「<緊急ウェブ集会>withコロナの時代に「みんなの学校」をどう作るのか」に参加。3時間を超える、ZOOM集会なので、疲れたああ。
木村泰子さんの講演が基本。そこに、大空の元教員などが絡む。大空小学校には、「みんなの学校」が放送された直後、すぐに相方に行ってもらった。相方は、その後にもう何度か行っている。この間の、東大の小国さんの、「みんなの学校」のとらえ方がちょっと違うなあという思いがあって今日は参加した次第。
確かに、木村さんの学校づくりはおもしろく、魅力にあふれている。「公」を本来の意味で再建する、その思いは共感できる。前半の、コロナ禍のもとで、学校とはどうあるべきか、教育とは何かという根本からとう、その問いかけは、その通りだと思う。学校は、子どもの実態から、どのような教育をするのかを、みんなで考えて、つくっていくべきだと。説得力もあるし、ぐいぐい引き込まれる。
後半は、では、具体的にどういうことが問われているのか。たとえば、マスクをしたがらない、できない子にどう対応するかという議論など、興味深くかわされた。その問いかけを通じて、もう一度学校をゼロから組み替えるというわけだ。そこで問われるのは、では、いまままで、積み上げてきた教育実践の成果や蓄積をどう考えるかということ。それは教師の専門性や主導性にもかかわってくる。そこは、必ずしも明らかではない。ただ、ゼロからの出発だから、ともすれば押し流しかねない議論でもある。とりわけ障害児教育については、インクルーシブをどう理解するのか、障害児教育のあり方そのものにもかかわるだけに、大事な問題。そのあたりを使っているのが小国さんなのか、木村さんが確信犯なのかはよくわからない。ただ、そこはこれから丁寧に議論していかないとなあと思ったり。
もう一つ、どうして、条件整備のことがでてこないのか。「みんなの学校」そのものも、いろいろな手立てを使って、少人数学級であったから、教員がたくさんいたから、なにより学校規模が大きくない学校だからできているという面があるのではないのかなあ。
若い人が多いだけに、ちょっとよく見ておく必要はありそうだなあ。
ZOOMはやっぱり疲れるなあ。明日もZOOMが1本。
夕食は、肉ナス、野菜たっぷり中華スープ、春巻き、餃子。
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