「怒りでは何も変わらない」という声に を読んで
安田菜津紀さんのエッセイを読んだ。考える人というWEBページで。
「けれども社会が抱える問題を、その差別を受ける側の態度や受け止め方の問題に矮小化することこそが、変化を阻む。怒りは怒りとしてある。その怒りの元となった理不尽な暴力が起きないよう、社会の仕組みやルールを変えていくためにエネルギーを注ぐこと。」というのが主題だ。とても素敵な文章だ。
何度が書いているけど、彼女と知り合ったのは、ちょうど10年前のこと。ある写真展の入賞者のレセプションの席だった。まだ、大学を卒業したばかりの駆け出しの写真家だった。カンボジアのエイズの施設の写真だったけど、引き込まれるような天性のものを感じさせる写真だった。あれから、何度かお仕事をいっしょにさせてもらって、パートナーの慧くんとも仕事をさせてもらってきた。彼女は、ボクの長男と同い年なので、自分の子どもを見るように見てきた。そして、どんどん有名になっていったし、とっても心をうつ文章も書くようになった。
ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が警官に膝で首を押さえつけられて亡くなった事件は、対岸の火事では決してない。いま、この国でも、外国人労働者への差別や、民族的な差別は目の前で起こっている。それだけではなく、人権を侵害され、社会から排除され、取り残される人たちがあまりにも多数おこっている。社会が抱える闇とともに、そのことをつくる政治の泥沼のような状況がある。
そういうなかで、沖縄の選挙の結果はとっても大きな意味をもったと思う。コロナ禍の難しい選挙で、投票率も伸びなかった。与党にとっても苦しい選挙だったと思う。そういうなかでも、与党が過半数をとり、共産党は1議席増という成果をかちとった。その県民の意志の篤さを思うのだ。
今日は暑くって、体が重い、だるい。夏場で中?? 仕事は座談会の起こしに集中。買い物に出かけたとき、あじさいの花をパチリ。
夕食は、ほっけ、きゅうりとツナのサラダ、ポテトサラダ、みそ汁。
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