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2020/05/22

「解除の日」遠い医療現場、聖マリアンナ病院の葛藤

 今日は、職場に。ゲラを印刷するのは職場でしかできないし、転がす作業も職場でないと。で、ゲラ読みもすすめる。あと、職場でないとできない実務もね。

 世の中は、緊急事態宣言の解除に向かう話でもちきり。だけど、そもそも、宣言自体の根拠もあいまいだったし、だから、解除もあいまい。そもそも、日本は、いまどこにいるのか? ほんとうに、よくわからないままに、いますすんでいる。さまざまな調査から、一斉休校が子どもたちにどんな抑圧をもたらしたかが指摘されているけれども、いろいろいま考えなければいけないことがあるのは事実だとは思うのだけど。そして、すでに、広がりつつある失業者の増大をどう考えるか。

 そういうなかで、この記事を読みながらいろいろ考えさせられた。

焦点:「解除の日」遠い医療現場、聖マリアンナ病院の葛藤(ニューズウイーク) 

 斎藤真理

[川崎市(神奈川県) 22日 ロイター] - エンジンをかけたままの救急車から、2人の救急隊員が素早く降り立ち、新型コロナウイルス感染が疑われる女性を乗せた担架を慎重に下ろした。小さな顔に酸素マスクをつけた高齢の女性を隊員ら医療スタッフが手慣れた様子で病院内に運び込む。その直後、救命救急センターには新たな患者が到着した。

 神奈川県の聖マリアンナ医科大学病院。新型コロナが世界で猛威を振るう中、同病院は他の医療機関が拒否した患者を次々と受け入れ、この感染症と戦う医療最前線の象徴的な存在となっている。

 ロイターは数日にわたり、同県川崎市宮前区にある同病院の救急救命センターを取材、新型コロナ患者の治療にあたる専門チームに密着した。

 同チームで働く医師や看護師たちは、時には防護服に身を固め、人生が絶望へと暗転しかねない患者の治療に格闘している。緊急事態宣言が徐々に解除され、病院の外では通常の生活が戻りつつあるが、取材から見えてきた病院の姿は異なる世界だった。

 未曽有のパンデミック(世界的な大流行)から人々を守るという強い使命感とともに、彼らには残酷なまでに希望を奪い取るウイルスとここの先も数カ月にわたって戦わなくてはならない、という諦めのような思いも感じられた。異常な日々が常態化する中、医療スタッフの1人は、生と死が予測できたコロナ前の日常をほとんど思い出せない、と語った。

 コロナ禍を封じる最後の砦である医療現場では、終息の兆しが見えない現実が今もなお続いている。

<「我々が逃げたら、誰がやるのか」>

 各種のデータを見る限り、日本は他の多くの国より、このパンデミックにうまく対応してきた。他国のような感染者の急増はみられず、4月中旬以降は新規感染者が減少傾向にある。これまでに確認された感染者は1万6000人超。世界で30万人近くが亡くなる中、死者は777人にとどまっている。

 4000人近い乗客を乗せて横浜港に停泊中、集団感染を起こしたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。その患者を率先して受け入れたのは聖マリアンナ病院だった。以来3カ月、同船を下船した乗客も含め、同病院は新型コロナ患者を積極的に治療してきた。特にICU(集中治療室)に収容した重症者と中症者の数は、国内の病院では最多規模の約40人に達している。

 緊急を要する重症者は駐車場に設置したテントで気管挿管することもある。容体次第では、透明ビニールに囲まれた手術室に運び、気管切開を行う。ICUの中では、防護服に身を包んだ看護師が6人1組となり、何本ものチューブで様々な救命器具につながれた患者の姿勢を変える作業に当たる。

 疫病を防ぐとされる日本神話の妖怪「アマビエ」のイラストが貼られた院内では、日夜を問わず、新たな感染症と戦う緊張とあわただしさが交錯していた。

 センター内の廊下と病室は緑、黄色、赤に色分けされている。人の流れと感染リスクをコントロールするためだ。

 一般のマスクで立ち入り可能な「緑ゾーン」、検査結果が出ていない患者の病室などがある「黄色ゾーン」、重症患者を収容し、宇宙飛行士のような防護服と電動ファンがついた特別の呼吸器を装着する必要がある「赤ゾーン」。医療スタッフはそれぞれのゾーン担当を交代しながら勤務にあたる。

 だが、異常事態に慣れた医療スタッフばかりの同センターでも、当初、新型コロナウイルスの患者を積極的に受け入れようと説得するのは容易なことではなかった。

 「救命センターで全部やるぞって言ったら、看護師も医者も、なぜウチだけがやらなければいけないのか、と言い出した」と、同病院の平泰彦・特任教授(救急医学)は話す。同氏は常に「他に行き場のないコロナウイルス患者を引き取る義務がある」と念を押していたという。

 このコロナウイルスの特別な危険性を考えれば、スタッフが及び腰だったのは無理もなかったと平教授は言う。

 「(コロナ)にかかる確率は高い。だけど医者になった以上、仕方がない」。そして、スタッフにはこう付け加えた。「自分たちが逃げだしたら、一体誰がやるんだ」……

 息をのむ緊張感。それはいまだ続いている。「もうすでに戦いが3カ月以上にわたり、そして外出制限などもあり、相当なストレスを感じている医療従事者も多くいると思います」と藤谷センター長は病棟の廊下で語った。「その人たちのストレスをいかに軽減させながら戦っていくか、というのが今後の課題です」という。「自分が(疲れて)弱っているというのは、たぶん皆が言いづらいし、私もかなり言いにくいですよ」とも。こうした生活は「あと1、2カ月とは思っていない。1年くらいとか続くだろうなとみています」と。

 コロナは決して、さったわけではない。封じ込めたわけでもない。必ず次の波は来る。早いか遅いかはわからない。そのコロナと、われわれは生きていくということが事実なのだ。その世界で、どうわれわれは生きるのか。自分は何をするのか。しっかりと、考えながら、生活し、仕事をしないといけないと思った。

 さて、夕食は、春巻き、あさりの天ぷら、餃子スープ、ネギともやし炒め。

 

 

 

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