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2020/05/05

閉ざされた扉をこじ開ける

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 稲葉さんの『閉ざされた扉をこじ開ける』を読み終えた。東京五輪のもとでの排除ということから話ははじまる。現在のコロナのもとでの現状を、さまざま考えながら読み進める。ショッキングだった、台東区の避難所でのホームレス排除の問題から、いろいろ考えさせられる。行政や政治の現状をしっかりみていかなければならない。こうした、社会の現状のなかで、大きなポイントになるのが「住まいの貧困」。高齢者や外国人、LGBTの方など、さまざまな形で安定した住まいを確保できない現状をあらためて知る。ふと、若いころ、自分も住宅で困ったことを思い出したりした。そして、稲葉さんの議論は、いま生活保護をめぐってどんな攻めにあいになっているのかを明らかにする。なぜ生活保護の切り捨てがダメなのか。説得力もありシャープ。そして、どう見えなくさせられている人とつながるのか。数々の実践は胸をうつ。妊婦をめぐる問題は気づかなかった点でもある。当事者の語りの重要性は納得する。
 ボクは実践者ではない。現実的に実践者であることは難しいだろう。そして、実践者ともある程度距離を置く位置にいる。だから、実践者はまぶしい。そんなボクに何ができるのか。「周辺からの照射」ということも言われていた。弱い者の目線、ケアの視点で、議論を組み立ててく。そういうことがボクの仕事でもあるのかなと思ったり、決意したり、考えたり。コロナのもとで、そういうことを考えた。

 昨日の首相会見は、なんなんだろう。相変わらず、政治が政治としてどのように判断したのかを、しっかり説明しない。なぜ、こういう判断をするのかという根拠がわからないのだ。そうすると、専門家会議のいうことだけが、一人歩きする。しかしなあ「新しい生活様式」とか言われてもなあ。専門家会議の人にはいろいろ言いたいけど、ここはひとまず置く。牧原さんが言うように、むしろ政治の貧困、官僚の貧困があらわになっているというのもそのとおりだと思う。あえて加えるならば、なぜ、専門家の議論に、社会科学や人文科学の知見がもりこまれないのか。医療にしろ、社会生活にしろ、対策は、そういう知見が必要ないとでもいうのだろうか。

 さて、原稿下書きは半分強、6割程度まできたかな。

 夕方、1時間強あるく。となりの行政区まで歩いた。この間、歩いていて、おしゃれな大きな家が案外多いのに気が付く。近郊で比較的土地が安く?? もともと地元の土地もちの人なのかな? まあ、ボクには無縁だけど。それが、隣の市の境までくるととたんに農村モード。もともと、農村だったからね。子ども通っていた小学校の近くでこんなものを発見。

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 皇紀二千六百年記念、至誠奉公とある。そもそも何を目的としたものなのかはよくわからないのだけど。そういえば皇紀二千六百年に東京オリンピックや万博が計画されていたんだなあ。

 今日の夕食は、ハンバーグ、ごぼうさらだ、ほうれん草の和風ソテー、スープ。

 アレクサで、孫①、孫②とテレビ電話。孫①はいろいろしゃべってた。 

 

 

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