故郷喪失と再生への時間―新潟県への原発避難と支援の社会学
福島から新潟に避難した人を継続的に調査したものをまとめたもの。2年と少し前に出されている。避難者の自立を支える、それが災害支援のあり方として、新潟できずいてきたもの。しかし、原発事故の広域避難が、勝手がちがうことが徐々に明らかになる。突然、生活も、人間関係も、未来をも切り離される理不尽さ。そして、あきらめや葛藤、決断や、孤立、見えなくなる困難。さまざまな形で被災者の現実の困難が、隠されていく。なによるも、最終的な決断ができずに、宙づりのような形で、現在にいたっている。それを、政治の都合、時間軸で、支援がすすめられるというのが復興なのだろうか、そういう問いかけが、被災者の声とともに、ずっしりと胸に響く。いろいろ勉強になった。
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