天皇の身体と皇位継承-歴史から考える-
さて、昨日は国会前にもいかず、表題の歴史学研究会のシンポジウムに。登壇者は、荒木敏夫さんが古代の「譲位」の誕生、池享さんが中世、「譲位」の中断と天皇の立場、藤田覚さんが、近世の皇位継承、そして河西秀哉さんが近現代の天皇制と天皇-制度と個人のはざま-と司会が加藤陽子さん。豪華だし、会場にもビックネームがちらほら。ボクは、とりあけ、中世や近世の素養はなにもないから目を白黒させながら聞いていた。ヨーロッパの君主制は、半分が選挙によってきめられていて、決して世襲が一般的でなかったなど、しらない話も!!
結局、共通している現代にひきよせた問題意識は、いまの天皇のありようは、政治と距離をとり、政治権力との関係でどうのこうのという問題にはならないが、この象徴天皇制の出発点からすると、かなり現状は天皇主導でやりすぎた象徴制でしょうという感じかなあ。今後を展望した時、きちんとした象徴天皇制のありようを国民的には議論しておかなければならないでしょうというところかなあ。それは国民主権からいってそうだろうし、憲法に象徴天皇制は規定されているだけにねえ。だけど、それならば天皇制の固定化を認めるのかということにもなるとの批判もあるのだけどねえ。いろいろ勉強したいし、今度の加藤講演も期待だなあ。
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