終活期の安倍政権―ポスト・アベ政治へのプレリュード
二宮さんの新著。二〇一七年五月安倍首相は改憲メッセージを発表した。その後、内閣支持率の急落と東京都議選での惨敗、小池新党「希望の党」の結成と民進党の合流、立憲民主党の結成などの大激動が続いた。著者は、その底流に安倍政権が「終活期」に入ったことを見る。「もり・かけ疑惑」や南スーダン日報問題での首相自身の「終活発言」(そんなことがあればやめます)は、対米従属性や極右的性格安倍政権の異常性の裏返しであるとする。
そして、なによりもアベノミクスが、「深刻な二日酔いに見舞われ」、その対処が、ますます安倍政権を終末へと導くと予想する。著者ならではのの痛快で明快な解析で、総選挙後に第二ラウンドに突入した「終活期の安倍政権」の性格と構造を抉り出し、国民的攻防戦の構図を巧みな比喩で解き明かしている。
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