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2017/11/10

<山形大パワハラ>センター長「偏差値40」連呼 職員組合が暴言・書き置き公表

 山形大の事件も、あまりにもひどすぎる。

<山形大パワハラ>センター長「偏差値40」連呼 職員組合が暴言・書き置き公表(河北新報)

 山形大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)の職員3人が今年3~5月、センター長の男性教授からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして相次いで退職した問題で、同大職員組合は9日、センター長が職員に残したとされる侮辱的な書き置き類4枚の画像を公表する一方、職員に浴びせていた暴言の内容を明らかにした。職員は組合を通じ、大学の公式な謝罪を求めているという。
 組合によると、4枚は昨年9月ごろ、職員の机の上に置かれるなどしていた。いずれもセンター長の筆跡とみられ、このうち一つはコピー機選定について「誰が選んだ」「ボケが!!」「遅くて使えん」と書き殴られていた。
 さらに、筆記具がそろっていないとして職員を「役立たず」と罵倒する書き置きや張り紙の位置が悪いと叱責(しっせき)する書き込みもあった。
 職員はこのほか、センター長から繰り返し人前で「偏差値40 偏差値40」と言われ、傷ついたと組合に相談していた。職員は、苦痛を感じたセンター長の発言を可能な限りメモしていたという。
 職員は昨年9月、学内のハラスメント防止規程で定められた窓口に相談した後、雇い止めに遭っており、組合はセンター長による「報復の可能性」を指摘。職員は「大学が何の謝罪もしていないのは許せない」と話しているという。
 飯豊研究センターでは、はさみを投げ付けられたとする訴えや、退職で生じるセンターの損失を穴埋めするよう多額の寄付を迫られたという声が、退職した職員たちから上がっている。
 山形県庁で記者会見した職員組合の品川敦紀執行委員長は「書き置きの画像や『偏差値40』という暴言はパワハラの一端を示す証拠の一部。名誉棄損(きそん)であることは明確だ」と批判した。
 センターでパワハラ被害の訴えが続出していることについて、小山清人学長は10月5日の定例記者会見で「パワハラがあれば処分している。処分はしておらず、パワハラは把握していない」と述べていた。

 たしかに大学という職場は、おどろくほどパワハラは多い。密室性みたいなものもあるし、研究者には、なかなかそういう関係性のうえで、いろいろあったりもするし。だから、かなり自覚的にこうした問題に向き合っていかないと、ほんとうに、泥沼のように事件が続く。非正規職員が増大している職場だけになおさら。
 だけど、ものすごく気になるのは、こうした産学協同でつくられている組織というのは、そもそも、組織の実相がよくわからないところがあること。大学のホームページにも、このセンターについては、ほとんど掲載されていない(https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/search/?query=%E9%A3%AF%E8%B1%8A%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC&submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
 大学の自治とかともまったく無関係にあるのかなあ。そういうところの存在というものをどう考えるのかなあ。なども、気になるところなのではあるのだが。

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