日本学術会議 新会長に京都大の山極寿一学長
これも、すごいニュースだなあ。おとといのニュースだけど、きちんとクリップしておかないと。
日本学術会議 新会長に京都大の山極寿一学長(毎日新聞)日本学術会議は2日、東京都内で総会を開き、第24期の新会長に京都大の山極寿一(やまぎわ・じゅいち)学長(65)を選出した。任期は同日から2020年9月末まで。
山極氏は取材に対し、今年3月に取りまとめた軍事研究に否定的な新声明について「声明の見直しは考えていない。ただ、声明はあいまいな部分もある。今年度内に軍事と学術の距離の置き方を常設で議論する場を設けたい」と述べた。また、「政治が強くなっており、学術の自律性を主張していけるのか今が正念場だ」と抱負を語った。
山極氏は霊長類学者でゴリラの研究で知られる。京都大理学部卒、京大大学院理学研究科教授などを歴任。現在は国立大学協会会長も務める。
昨年は、軍事研究容認の立場の大西隆前会長のもとで、学術会議は揺れにゆれた。危機感が高まり、いろんな人の努力で、「声明」が出され、それを力に、しっかりした態度をとろうという大学が広がった。山極さんは、学術会議の場で、「大学が軍事研究を行うことには極めて慎重にならなければいけない」と繰り返し表明していた。そういう人を会長に選出したのは、ほんとうに学術の世界の良識の現れだと思う。さらに、踏み込んだ議論が展開されていくことを期待しつつ、注視したいなあ。
« 記者の目 給付型奨学金 選考で混乱=林由紀子(大阪学芸部) | トップページ | 2017年10月04日の新聞社説 »
「教育」カテゴリの記事
- 一部私大「義務教育のような授業」 財務省が指摘 文科省幹部は異論(2025.04.16)
- トランプ氏、米大50校で「リベラル狩り」 ハーバード反発(2025.04.15)
- 私大法人、経営「正常」が初の半数割れ 2割は「困難」(2025.04.12)
- 不登校の子に「励みになる」 文科省が示す新たな案 期待と課題(2025.04.11)
- 「シリーズ 日本人と東大 第2回 壁 と 翼〜“女子学生2割”の問いかけ〜」、日本人は「同情心が低い」 困っているのは「自業自得」と考える心理(2025.03.30)
「政治」カテゴリの記事
- 全国の港で1万7000人余の組合がストライキ 賃上げなど求める(2025.04.20)
- NHK 「ETV特集」再放送延期&配信停止は「取材を深めた上で、改めてお伝えしたい」(2025.04.19)
- アスベスト被害の賠償請求権、除斥期間の起点は「労働局の被害認定時」…元労働者側が大阪高裁で逆転勝訴 生活保護費訴訟 2審も違法判断 引き下げ取り消す判決 広島高裁(2025.04.18)
- 沖縄県民の戦場動員は行政にも責任 関東学院大名誉教授の林博史さん 4月17日発刊の新著で網羅的に解説(2025.04.17)
- 一部私大「義務教育のような授業」 財務省が指摘 文科省幹部は異論(2025.04.16)
「経済」カテゴリの記事
- 全国の港で1万7000人余の組合がストライキ 賃上げなど求める(2025.04.20)
- NHK 「ETV特集」再放送延期&配信停止は「取材を深めた上で、改めてお伝えしたい」(2025.04.19)
- アスベスト被害の賠償請求権、除斥期間の起点は「労働局の被害認定時」…元労働者側が大阪高裁で逆転勝訴 生活保護費訴訟 2審も違法判断 引き下げ取り消す判決 広島高裁(2025.04.18)
- 一部私大「義務教育のような授業」 財務省が指摘 文科省幹部は異論(2025.04.16)
- トランプ氏、米大50校で「リベラル狩り」 ハーバード反発(2025.04.15)
« 記者の目 給付型奨学金 選考で混乱=林由紀子(大阪学芸部) | トップページ | 2017年10月04日の新聞社説 »
コメント