差別行為のグリエルは18年開幕5試合で出場停止、ドジャース指揮官は裁定を支持
スポーツの世界の話ではとどまらない問題。
差別行為のグリエルは18年開幕5試合で出場停止、ドジャース指揮官は裁定を支持(AFPニュース)米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは28日、前日行われたロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とのワールドシリーズ第3戦で人種差別的行為をとったヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のユリエスキ・グリエル(Yuli Gurriel)に対し、2018年シーズン開幕5試合の出場停止処分を科したと発表した。
しかしながら、ドジャースのダルビッシュ有(Yu Darvish)に対してベンチ内で目尻を指で引っ張っている様子をカメラに捉えられたグリエルは、今後もワールドシリーズに出場することが可能となっている。
一方で、アジアにルーツを持つ指揮官として初めてワールドシリーズに臨んでいるドジャースのデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、グリエルをワールドシリーズから外さない裁定を支持するとコメントした。
アフリカ系米国人の父親と日本人の母親を持つロバーツ監督は、「MLBのコミッショナーが非常に迅速に対応してくれて満足している。何かしらが起こったことを結論づけた。彼らの対応を私は支持する」とコメントした。
またロバーツ監督は、グリエルの「区別する」ジェスチャーに対して怒るのではなく、そこから学び、落ち着くことを求めたダルビッシュを称賛した。
「ユウがカメラやソーシャルメディアを通じてみせた反応について、私は全面的に支持するし、このことから学ぶという彼の考えに賛同する。もちろん、受け入れがたいことだ」
「選手、コーチ陣、球団には野球に集中し直そうと話した。集中すべきは試合だと私は思っている」
機敏な対処がなされるのが、いかにもアメリカらしいわけだけど。
だけど、この問題を、自分たち自身の問題だと、日本ではどれだけ、受けとめられているのか。ヘイトスピーチや、ヘイトクライムが、これほど蔓延している社会の現状を考えると、よくよく考えるべきだ。はたして、日本で、こうした機敏な対処ができるような、状況にあるのか? いろいろ考えさせられるわけであるのだけど。
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