悔しさにじむ関係者 自治会、鉄格子設置を検討[チビチリガマ損壊]
これは、あまりにもショックな事件。ひどすぎる。
悔しさにじむ関係者 自治会、鉄格子設置を検討[チビチリガマ損壊](琉球新報)沖縄戦で住民が「集団自決」(強制集団死)に追い込まれたチビチリガマが無残な形で荒らされた事態を受け、地元住民や戦争体験に詳しい関係者からは「人の心を持つ者のすることではない」「死者は(沖縄戦、30年前の破壊事件、今回で)3度殺されたことになる」など、やり場のない怒りの声が聞かれた。
地元の波平自治会の知花安友会長(59)は現場を確認し「遺族会が毎年慰霊祭を行い、区民にとっても(犠牲者を)静かに弔うための大切な場所なのに、人の心を持っている者のすることではない」と悔しさをにじませた。「出入りに許可が必要な形にすることなども考えなければならないかもしれない」と入り口への鉄格子設置も検討する考えを示した。
1983年にチビチリガマを調査し、実相を明らかにしたノンフィクション作家の下嶋哲朗さん(76)=東京都=は「(87年当時に)平和の像を破壊した右翼の1人の父は、当時の遺族代表だった比嘉平信さんの元へ『自分も沖縄戦の生き残りだ』と謝りに来ていた。比嘉さんは『死者は2度殺された』と話していた」と振り返る。チビチリガマに関し「過去を知り、現在の姿から未来を想像する象徴的な場所だ。2度、3度と殺された姿を保存し見せていく必要がある」と強調した。
チビチリガマを描いた「沖縄戦の図」などを展示する佐喜真美術館の佐喜真道夫館長(71)も「今回で3度殺されたと言える。『沖縄の人間なら何度殺してもかまわない』という差別的な思いが感じられ不気味だ」と語る。暴力行為の背景に関し「沖縄戦の事実をねじ曲げ、辺野古への新基地建設を強行する政府の姿勢がこのような暴力行為を生む。歴史ときちんと対面しなければ、暴力はまん延していくばかりだ」と訴えた。
チビチリガマをたずねたのは、もう15年前のこと。強制集団死の現場は、やっぱり圧倒された思い出がある。どんな思いで保存されている場であるのかを考えたら、こんなことは……。ただ、それも時代の1つの反映。そのことがとても気になる。沖縄の思いに向き合わない政治と社会…。
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