日本教育学会公開シンポジウム。「教育勅語を考える」
朝、洗濯、掃除して、炊事して。たまっているから結構、時間がかかる。それからこのシンポに。報告は、まず、「政府の教育勅語容認答弁の問題点」=中嶋哲彦さん。政府の答弁で何を容認したのかという点について、①教育勅語をいろいろある指導原理の1つとして容認したことと、②教材として使用することを容認と分析。どうしても後者に注目が集まるが政府の答弁を見ると①の点があると指摘。その法的な問題点を、事実をおさえながら、展開。なるほどなあ、中嶋さんらしい押さえ方。ボクはきちんと読み込んでいないなあと、もう反省しきり。続いて、「1948年教育勅語排除・失効確認決議の意義」=三羽光彦さんは歴史の人らしく。そもそも、戦前も世界標準を政府は意識していたわけで、国家神道が宗教でないとしたように、教育勅語も法律ではなかったわけで、その失効をめぐってはいろいろな議論がなされるわけで…。そこからイデオロギー問題も展開、3本目は、「教育勅語と唱歌ー儀式による共存関係を中心に」=有本真紀さん。よく考えたらボクの母親の世代も、そういう教育をうけたわけで、それはとてもリアルな話だった。
こういうところにきて話を聞いたり、議論を聞いたりすると、自分が全然つめて考えてないことを反省させられる。やっぱり議論しないとなあ、と同時に、もっと日常的につめて勉強しないと。とりわけ、国民統合をめぐる問題は、なかなかその背景や、何をめざしているのかが見えないだけに、ついあいまいにしてしまうところもあるしなあ。きちんとしないとなあ、とつくづく思うのだけど、なかなかできないなあ。
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