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2017/06/30

「防衛省・自衛隊、防衛相の部分は撤回」 稲田氏が発言を謝罪

 いろいろ考えさせられます。ひどい発言なんだもん。

「防衛省・自衛隊、防衛相の部分は撤回」 稲田氏が発言を謝罪(東京新聞)

 稲田朋美防衛相は三十日午前の閣議後の記者会見で、東京都議選の自民党候補の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と支持を呼び掛けた自身の発言について「誤解を招きかねず、撤回し、おわびする」と謝罪した。辞任は重ねて否定した。
 稲田氏は「あくまでも自民党員として演説したが、防衛相としてお願いしていると思われかねない。地位を利用して運動した意図はなかった」と釈明。「『防衛省・自衛隊、防衛相』の部分は撤回する」と述べた。その上で「一層緊張感を持って職務にまい進したい」と強調した。
 発言が七月二日投開票の都議選に与える影響については「発言を撤回、謝罪し、影響がないよう説明している」と話した。
 これに関連し、菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「都民は地域の課題に関心がある」と都議選への影響を否定。同時に「閣僚は常日頃から緊張感を持って対応してほしい」と求めた。
 民進党の野田佳彦幹事長は街頭演説で「稲田氏の発言は許されない。閣僚の資質はない」と重ねて辞任を要求した。民進、共産など野党四党は自衛隊の政治利用にあたるとして安倍晋三首相に罷免を求めている。
 稲田氏は二十七日夜の応援演説の後、深夜になって発言を撤回していたが、謝罪はしていなかった。

 自衛隊の政治利用という批判がある。そういう批判は批判であるのだろうけど、ボク個人としては、それが本質なのかって考えてしまう。あくまで個人的意見。もちろん、稲田の発言にはその特異性はあるのだろうけど…。

 憲法に、文民統制という原則がある。もちろんこれは、憲法が自衛隊という軍事組織をそうていしていない以上、自衛隊を対象とした制度ではない。だけど、憲法の精神からいって、政府は、政治は、自衛隊の活動には抑制的であるべきだ。しかし、政治が軍事化に前のめりのために、自衛隊の政治的な活動を拡大してきて、政治と自衛隊との関係が一体化しているというのが現状だと思う。その自衛隊の政治的な活動のひろがりが、どこまできているのかということを示した発言が、これなのだと思う。つい先日には、幕僚長の発言を思い返してほしい。はたして、自衛隊は、政権との関係で、単にうけみなのか。この間の、いちれんの軍事法制の進展のなかでの幕僚のはたしている役割をよく考えてみる必要があると思うのだけど。

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コメント

菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「都民は地域の課題に関心がある」と都議選への影響を否定。

沖縄県民の皆様にしてみれば、「アメリカの言いなりと言っておきながら、辺野古移設をこのまま進めても問題ない」などとボロを出したことを、ごまかそうとする魂胆が見え見えの言い訳発言に他ならないことは、厚生労働省にしてみれば、地域包括支援システムの実現のための地域課題どころか、「地域の世話役にも、誰が起用するものか」という心境そのものこそ、アメリカのマティス国防長官をはじめ、自衛隊トップである統合幕僚長をはじめとする幕僚幹部の皆様にせよ、ロシアのプーチン大統領に置かれましても、「誰が相手にするものか」という心境こそが、国際社会全体の共通認識として、受容と共感的理解に値するものであることくらいは、誰が見ても明らかなことであると同時に、自分がプーチン大統領ならば、これを逆手に取れば、「歯舞諸島と色丹島につきましては、近いうちに日本に返還しますので、日本国民の皆様に置かれましては、どうぞご安心下さい」ということで、そっと静かに暖かく見守っていきたいくらいの心境とも、大いに共感できるところなのですが?

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