アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで
だいぶ、世代が下の後輩くんの本。おもしろかった。アメリカの教育の本は、何冊か読んだりもするわけだけど、読むたびに驚かされる。とりわけ、近年のアメリカの教育の変化は、際立っているだけに。格差と貧困の広がりの中で、新自由主義的な教育改革が公教育、学校というものをどのように変質させているのかというのが1つのポイント。そして、もう1つのポイントは、インクルーシブ教育。いずれにしても、アメリカと日本の教育をとりまく大きな違いというものをきちんと踏まえながら議論されているので、よく考えさせられる。いずれにしろ一方で、アメリカは障がい者差別禁止の先進国でもある。そこでのインクルーシブ教育だけど、これまた単純ではない。多様さのなかで一人ひとりにどうかかわるのか、それが教育といういとなみのなかで、仲間とのつながりをどうつくっていくのか、そのなかでの発達をどう考えていくのか。新自由主義ともからみながら、その陰の部分がうきぼりになるような事態があるもとで、別の道のインクルーシブ教育が紹介される。オルタ―ナチブな教育としての、流動的異年齢教育は、教育方法、教育課程というもののあり方も含め、そうとう考えさせられるのだ。学校の姿、競争や自己肯定感とのかんっ系のなかで。本人自身が、子どもとともに、深く学校に入り込んでの体験レポートは、ほんとうに貴重なものになっていると思うなあ。ほんと、面白かった。
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