弁護人
全然、映画見れてないなあと行ったけど、先日、これを見に行ってきた。茨城まで! とは言え守谷なので、我が家からはそんなに遠くはない。が、電車賃は結構高い。まで見ていない『この世界の片隅で』と、どちらを見ようか、考えたけど、まずこっちを見るのが自分ぽいだろうなって思って、こちらを見た次第。もちろん、思いっきり直球の映画であり、ストーリーもいたってシンプル、単純。だけど、ソン・ガンホなど登場人物が実に生き生きして、魅力的。
高卒ということで排除され、劣等感をもつ弁護士の主人公は、土地の登記や税金を扱う”俗物弁護士”。あることを契機に、それが社会派、人権派弁護士への見事に脱皮していく物語なわけだけど。主人公のモデルは、ノムヒョン元大統領。事件は80年代初頭。光州事件の影響がまだ冷めやらぬ時期に、おこなわれた弾圧・冤罪事件。
このように1つひとつ、人は変わっていく。その変化がまわりに影響をあたえ、さらに人が変わっていく。その積み重ねの中で、韓国社会は、軍事独裁を突き崩してきたのだなあとあらためて思った。そのことはとても大事なことだと。屈折していたジャーナリストや妥協的だった弁護士の変化も印象的。国家・権力の強圧に対する悔しさ、でもどんな困難に対しても、「絶対にあきらめない」というメッセージ! それは、日本のいまのたたかいにも通じるところがあるのだし、それがいまの韓国のたたかいをつくっているのだろうなあとも。面白かった!!!
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