見えない“貧困” ~未来を奪われる子どもたち~
今日のNスぺ。やっぱり見ていて苦しかった。たまらなかった。
6人に1人の子どもが相対的貧困状態に置かれている日本。その対策は喫緊の課題とされながら有効な手立てを打てていない。そうした中、東京、大阪などの自治体や国が初めて大規模調査を実施。世帯収入だけでは見えない貧困の実態を可視化し、対策につなげようとしている。調査から貧困を見えにくくしていた要因も浮かび上がりつつある。1つ目は、ファストファッションや格安スマホなど物質的な豊かさによって粉飾されること。2つ目は高校生のアルバイトなど子ども達が家計の支え手になっていること。3つ目は、本人が貧困を隠すために、教師や周囲の大人が気づきにくいことだ。こうした状況を放置すれば、将来の社会的損失は40兆円に上るという試算もある。進学率の低迷、生活保護や社会保障費の増加など、社会全体のリスクとして捉えるべきと専門家も指摘している。相対的貧困に直面する子どもたちの実態ルポとデータ解析で可視化し、専門家の提言も交え、「見えない貧困」を克服する道筋を明らかにしていく。
板垣さんたちの番組だから、ちゃんとつくられると思ったけど、期待どおりちゃんとつくられている。だけど、見えない”貧困”なのだろうか? 貧困の番組がつくらて、貧困が社会問題として、とらえるようになって、もう10年ちかくたつ。ボクもこの10年、いろいろな発信をしてきた。研究者たちの地道な調査もある。そういうなかで、子どもの貧困基本法も、生活困窮者支援法もつくられてきた。だけど、問題は、それでもなぜ事態が変わらないのかということ。
番組は、実態をほんとうにていねいに取材し、明らかにしている。そういうことを共有化することは、たしかに、いまなお大きな課題なのだ。番組のなかでも、やっぱり、教師は無神経に感じてしまうし。コメンテーターは、ボクもよく存じ上げている人たちで、その発言はたしかにそうなのだ。だけど、もっと言おうよっていいたくなる。もっと踏み込まなっちゃ。Vでだされる姿は、なぜにこれだけ母親たちは働いているのに生活は苦しいのか? なぜ社会保障は機能しないのか、なぜ教育費や学費が子どもを苦しめるのか、そのことをこの10年叫び続けても変わらないのか。法律ができても、どうして変わらないのか? それがどれだけ、子どもたちの夢を奪い、未来に、将来に展望を見いだせないのか。もっと、そのことに心の底から怒らなければならない。もちろんそれを番組は静かに告発しているわけなのだけど。
番組の最後の子どもたちの声が離れない。「こんなクソみたいな社会を変えてやる」。その声に、ボクらはどうこたえるのか。たしかに、そんなに単純には変わらないし、答えは簡単ではない。社会全体は、それでも自己責任に覆われているし、政治の世界では責任をもって解決しようという力はまだまだ弱いのが現実。だけど、それでも、立ち向かわなきゃ。変えていかなきゃ。1つひとつの問題をもっともっと、くり返し語っていかなきゃいけない。政治の役割を心して、かかっていかないと。
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