法政大、軍事研究を禁止 「本学の使命の対極にある」
こういう動きが広がることはいいこと。
法政大、軍事研究を禁止 「本学の使命の対極にある」(朝日新聞)法政大(田中優子総長)は26日、軍事研究を行わないとする指針を制定し、防衛省の研究費への応募は「当分の間認めない」と決めたことを発表した。
防衛省の安全保障技術研究推進制度は2015年に始まり、予算も17年度は約100億円に急増している。戦争中に大学が軍事研究に加担した反省から、応募するかどうかで大学の判断が分かれている。法大は昨年7月から検討を始め、今月18日の常務理事会で「応募は当分の間認めない」と決定した。「軍事研究や人権抑圧など人類の福祉に反する活動は行わない」と定める指針も、新たに制定した。
田中総長は「戦争を目的とした武器等の研究・開発は、本学が使命とする持続可能な地球社会の構築の対極にあり、関与するのは、本学の存立基盤をゆるがすことになる」などとするコメントを出した。
先日の明治の新聞広告に続き、法政も。それぞれ、理系の学部をもつ巨大私学。学生に人気の大学だけに、意味はさらに大きいな。かなり反撃がすすんでいる感じもあるなあ。
法政大学における研究の推進と学外機関等との研究活動・研究交流に関する指針
本学は、法政大学憲章の精神を踏まえ、ミッションに掲げる研究推進の使命を達成するために、国内外の多様な主体との研究活動・研究交流を促進する。本学が学外機関等と研究活動・研究交流を進めるにあたっての本学の基本姿勢を明確にするため、以下の指針を制定する。
1.学問の自由を守り、大学および教職員・研究者の自律性・主体性を尊重する。
2.真理の探究に努め、国際平和と持続可能な地球社会の構築に寄与する活動を行うものとし、軍事研究*1や人権抑圧等人類の福祉に反する活動は、これを行わない。
3.本学の教育・研究活動の発展に寄与する活動を実施する。
4.研究活動に係る各種情報は公開を原則とする。ただし、知的財産権等に関する取扱い等、秘密保持に関する取り決めを締結することが合理的な場合は、この限りでない。
5.学外機関等との研究活動・研究交流に携わる教職員は本指針を理解し尊重するとともに、関係法令、本学の各種規則を順守し、行動する。
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