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2016/12/22

ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート

51fnzscdlfl_sx345_bo1204203200_ 欧州における反緊縮、反グローバル・新自由主義の動向について書かれている本は、いろいろ探しても、そう多くはない。そのなかで、ブレイディみかこさんのこの本は、とりわけイギリスを中心にこの問題をリポートして、あいかわらず面白い。2014年のスコットランド分離をめぐる国民投票、SNPの躍進、その後のコービンの登場をめぐる動き、そして、最後は、ポデモスについて。ポピュリズムが注目されているけど、反緊縮、格差と貧困をめぐるこうした政治の流れは、たしかに一貫しているし注目されるわけだけど。
 ただ、ブレイディみかこさんの論述は、ときとして、「あれ?」というところがある。論理が新自由主義と同じところにあったり、とか。いろいろ考えてみると、分析そのものが平面的なんだよな。視点は一貫しているが、深くないという感じ。それでもいろいろなことを知れて、教えてくれていて、そこから、自分の思考が加速するというわけだけど。


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