改憲論議の作法と緊急事態条項
自民党が改憲の必要性を訴えるとき、必ず持ち出すのが、この「緊急事態条項」。その問題を、憲法の基本原理にそって批判した待望の一冊である。
本書は、まず、改憲のあり方として首相を含めた公務員の憲法尊重擁護義務から書き起こす。そもそも首相は、改憲について自由に発言できるのか?その権限は?さらに、改憲のあり方として、その「限界」性について明らかにする。後半は、国家緊急権について。その定義、そもそもどんなものをさすのか、その本質、について明らかにし、日本国憲法になぜその規定がないのかという問題を、憲法の基本原理から明確にしている。自民党の改憲案にあるこの条項が、その原理に真っ向から反することを、痛烈に批判している。
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