追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑
今年も、「政治とカネ」の問題は、くり返された。いちばん記憶に残っているのは、ある意味で、せこい舛添問題だったと思うが、そこにはほんとうに政治が市民のほうを向いていないということを表している。また、甘利明元大臣の不起訴処分という大きな問題もあった。ここには、古典的な政治買収がいまだ繰り返されていることがあらわれている。だけど、それにとどまらなかった。安倍改造内閣閣僚や小池新都知事の不明朗な政治資金疑惑など、ゾロゾロ出てきたのだから。何よりも白紙領収書問題。そして、地方での政務調査費の問題。本書は、舛添前都知事の公費・政治資金問題からはじまって、小池百合子・新都知事の政治資金問題、甘利明元経済再生担当大臣の口利き・タカり事件、安倍内閣の閣僚・元閣僚らの政治資金問題と続く。そして、なによりも大きいのが、下村博文元大臣と加藤勝信大臣らの無届け政治団体問題であり、自民党本部・支部の「政策活動費」名目等の使途不明金。実は、いま注目すべきは、こうした使途不明金の存在だ。白紙領収書もそうだが、ここには、裏金の存在という疑惑が一体として生じるわけだから。さまざまな、政治資金の規制の網をかいくぐって、生み出される問題とも言えるのか。
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