で、その野党共闘をめぐる動きの背景を、NHKが、WEBで解説して見せている。
野党連携“三角関係”の行方は?動く野田氏 小沢氏(NHKWEBニュース)
「安倍1強」と言われる政治状況が続いていますが、野党の目標は同じ、次の衆議院選挙で自民・公明両党から政権を奪うこと。しかし、そのために野党連携にどう取り組むのかをめぐる思惑の違いが表面化し、民進党と共産党、それに民進党最大の支持組織で、労働組合の中央組織「連合」の3者で、“三角関係”となっているのです。
“三角関係”がこじれる中、犬猿の仲とも言われた野党の大物2人が動き出しました。次の衆議院選挙の帰趨(きすう)にも影響を及ぼすと見られる野党連携の行方はどうなるのか。政治部野党クラブの相澤祐子記者が解説します。
“問われているのは民進党”
「きょう私も、ナポリタンか広東麺か悩んだ末に広東麺を食べましたけど、昼の定食でもあるまいし、公党の代表は、もう少し慎重にご発言いただきたい」。
10月28日昼すぎに行われた、民進党の榛葉賀津也参議院国会対策委員長は記者会見で、ユーモアも交えつつ、厳しい表情でこう話しました。榛葉氏が反応したのは、前日の、共産党の志位和夫委員長の民進党に2者択一を迫るこの発言でした。
「『共産党とは一線を画せ』という連合指導部の要求に従うのか、野党と市民の共闘に真剣に取り組む道を選ぶのか。問われているのは民進党だ」。
“三角関係”が表面化
民進党、共産党、連合の“三角関係”が表面化するきっかけは、10月の新潟県知事選挙でした。この選挙では、当初、民進党新潟県連が候補者の擁立を断念したことを受け、連合新潟は、自民・公明両党が推薦する候補者への支持を決めました。
ところが、告示直前になって、民進党の次期衆議院選挙の公認候補予定者が離党し、共産、自由、社民の野党3党の推薦を得て立候補することを決め、事実上、与野党が対決する構図となったのです。民進党は、共産党などから連携して取り組むよう求められますが、対立候補を支援している連合に配慮して、候補者への推薦を見送り、自主投票にとどめました。
しかし、選挙戦最終盤、与党に一撃を与えられると見た蓮舫代表が急きょ、新潟入り。共産党などが推薦する候補者の応援演説に立ちました。
その結果、野党が推薦した候補者が当選する一方、連合が支持した候補者は落選してしまいます。
そもそも連合は、「共産党は、民進党とは目指す国家像が全く違っており、政権選択の衆議院選挙で手を組むことはありえない」と、衆議院選挙に向けて、共産党との連携には慎重に臨むよう民進党に求めていました。そうした中での民進党の”裏切り”とも言える対応に怒りが収まらない連合の神津里季生会長は、記者会見で、「火に油を注ぐようなものだ」と批判。民進党と、旧民主党時代から支援を受けてきた、昔からのパートナー、連合との間にすきま風が吹き始めます。……
駆け引きは、野党共闘の前進への新しいステップにすすむのだろうか? 有権者の強い後押しが、求められる局面であることは、間違いないのだと思うのだけど。
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