自民党、総裁任期を延長へ 「3期9年」案が軸
こんなにサッサと、チャチャっと決めてしまうなど、驚きだなあ。ふつうは、もっと下からの組織化をするのだろうけど、それが難しいって感じているのかなあ。
自民党、総裁任期を延長へ 「3期9年」案が軸(朝日新聞)自民党は19日、党・政治制度改革実行本部の役員会で、現行の「連続2期6年」の党総裁任期を延長することを決めた。「3期9年」案を軸に、無期限にする案も含めて最終判断を実行本部長の高村正彦副総裁に一任した。いずれの場合でも、2018年に連続2期の任期満了を迎える安倍晋三首相が3選に向け立候補できる環境が整うことになった。
役員会では、任期延長への賛成を前提に、3期9年案と無期限案のどちらかにするかでは意見が分かれた。だが、最終的には「3期9年」を私案として示した高村氏に対応を一任したことで、無期限よりも「3期9年」が軸となる。全議員が参加できる会合を月内に開いたうえで、来年3月の党大会で正式に党則を改正する。
総裁任期延長は、今年8月の党役員人事で就任した二階俊博幹事長が主導。安倍首相の任期を2年近く残す段階でさらなる長期政権に道を開くことになるため、「ポスト安倍」をめざす石破茂・前地方創生相が異論を唱えたほか、岸田文雄外相も不快感を示したが、反対論は党内全体には広がらず、むしろ容認する空気が大勢を占めた。
実行本部は全8派閥、1グループからメンバーを選出し9月20日からの役員会で議論を開始。高村氏が「3期9年」を私案として提示した。「今議論すべき時期なのか」「安倍首相のための延長と見られないようにしてほしい」といった指摘は出たものの、明確な反対論はなかった。
そもそも、安倍内閣の支持率がなぜ低下せず、選挙でも勝利するのかって問題はあるのだけど、それが不安定なものだってことは、自民党の内部では意識されているのだろうか? ここの政策課題では、かなり国民世論との乖離があるわけだから、必ずしも現在の支持は、根のはったものではない。そもそも、自民党が国民から離れていて、そのことが気づかないのかしら。
そうした自民党の状況を意識しつつ、その自民党で、なぜ安倍さんを担ぐしかないのかなあ。そのあたりも解き明かすべき問題だよなあ。権力を集中する組織形態になっていったことと関係するのは明らかなのだけど…。国民とかならず一体ではないし、むしろ国民運動として安倍さんを支える部分は、タカ派であり日本会議であったりするわけだけど。それが逆に、安倍さんの、独特な強権につながっていくのだろうけれども。
いずれにしろ、3期9年となれば、自民党はとんでもないところに行きつくだろうしなあ。それを阻止するためには、選挙で、安倍さんへの審判を国民が示すしかないよなあ。それが自民党政治からの転換にもなっていくのだろうけれども。
« 19~22歳扶養控除、縮小検討 給付型奨学金の財源に | トップページ | 2016年10月20日の新聞社説 »
「政治」カテゴリの記事
- 石破さんのインタビュー本『保守政治家 石破茂』を読み始める(2024.10.02)
- 幌加内町の歴史資料館「笹の墓標展示館」引き継ぐ新施設完成(2024.09.30)
- 石破新総裁「期待する」52% 高齢層ほど期待感高く 毎日世論調査(2024.09.29)
- 自民 石破新総裁 党幹事長に森山氏 官房長官に林氏 意向固める(2024.09.28)
- 「安倍氏の天敵」石破新総裁 自民党内に残る拒否感、どうなる衆院選(2024.09.27)
コメント