学習指導要領改訂問題 続報
その後も、学習指導要領の改訂については、いろいろ追いかけています。300Pを超える報告は、なかなか難しい。それで、議論にかかわる本もいろいろ買い込んで、勉強しています。大迫弘和さんや石井 英真さん、田村 知子さん、松下佳代さんなど。PISAやOECDなどの議論を導入しながら、議論を進めているわけですが、そもそも、PISAやOECDの議論の危なっかしさは、考えさせられます。先の日本の論者たちは、そのなかでも積極的な側面を強調するということでしょうか。それぞれ、なかなか興味深そうな議論です。もっと、深く勉強しなくっちゃいけないなあとは、いつも思います。
だけど、考えてみるとこうした議論が、中教審のレベルの議論になると、だいぶ中身が変わるような気がします。どうでしょう。よく、その変遷を見つめたいところですね。途中に、教育再生実行会議を挟んで、いくぶん政治的な処理がされ、高尚な理念は、政治的な「改革」の口実になるのでしょうね。そこで、もたらすものの正体を暴露しなければならない感じがしています。
それは教育論としてもそうですが、その背景にある社会論、たとえば知識基盤社会ということでもそうだと思います。だいぶ、卑俗な感じがします。格差を前提とした、脅しの論理に終始する。うーん。こういう社会論などにもきちんの目配りして勉強しなければなりません。
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